「Xperia 1 V」のAndroid15で追加された「画面解像度設定」って何?「最大解像度(1644×3840)」と「高解像度(1096×2560)」の違いを検証してみた。
Xperia 1 Vに、Android 15へのOSバージョンアップにともなって、「画面解像度」設定が追加された。
これにより設定から「最大解像度(1644×3840)」と「高解像度(1096×2560)」を選択することができるようになった。
ただし、この設定についてソニー公式に説明がなく、それぞれどういった違いがあるのかわからない。
そこで、画面解像度設定の違いによりどのような表示画質に違いが出てくるか検証してみた。
・Xperia 1 V 製品ページ
・SIMフリーモデルXperia 1 V 購入ページ
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目次
●Xperia 1 V Android 15に画面解像度設定追加
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画面解像度
・高解像度(1096×2560)
・最大解像度(1644×3840)
「Xperia 1 V」につ画面解像度設定が加わり、「最大解像度:4K(1644×3840)」と「高解像度:WQHD(1096×2560)」が選べる。
最大解像度にするさいには、”最大解像度ではバッテリー消費量が大きくなります。解像度を切り替えると、一部アプリが再起動することがあります。”という記載がある。
最大解像度(4K)にすると消費電力が大きいことを示している。
「Xperia 1 V」の画面には、4K(1644×3840)ディスプレイを採用しているため、常時4K表示されていると思われがちだけれど、Android 14以前でも実際には一部のアプリ使用時のみ4K解像度で表示していた。
ここで気になるのが、「最大解像度(1644×3840)」にしたときにすべてのシーンで4K表示するのか?
また、「最大解像度(1644×3840)」と「高解像度(1096×2560)」で違いが認識できるのか?ということ。
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●4K表示固定ではなくWQHD表示固定ができるようになった?
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最大解像度(1644×3840)のスクショ | 高解像度(1096×2560)のスクショ |
最初は、単純にディスプレイ表示が「最大解像度:4K(1644×3840)」と「高解像度:WQHD(1096×2560)」に切り分けられたのだと思っていた。
そこで単純に、Xperia 1 Vのハードキー(音量下+電源ボタン)を押してスクリーンショットを撮ればその違いがわかると思っていた。
ところが、ホーム画面もアプリ画面どこをスクショしても全て1096×2560解像度のまま。
これだと今までと何も変わっていないじゃないか!?と呆然。
メーカーヘルプページにもどこにも仕様の違いが書いていないので、これは一つずつ自力で調べてみるしかない。
ホーム画面を確かめてみる。
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![]() 最大解像度(1644×3840)時 |
![]() 高解像度(1096×2560)時 |
まず、ホーム画面のChromeブラウザアプリのアイコンを拡大して見比べてみた。
一瞬(プラシーボ効果もあって)、「最大解像度(1644×3840)」の方がきれい見えたけれど、それは撮影時の誤差で色味に違いが出ただけ。
実際に、有機ELディスプレイのRGB(赤・緑・青)のサブピクセルが確認できるまでアイコンを拡大してみると、画面解像度設定の違いはない。
「最大解像度(1644×3840)」と「高解像度(1096×2560)」とではサブピクセルの表示(配列)まで同じに見える。
もしかすると、アプリアイコンには解像度の設定が反映されないかもしれない。
60倍まで拡大してマクロ撮影できるカメラを使って、アイコンの下に表示されるアプリ名のテキストも比較してみた。
ここで比較したのは、「Creators‘ App」の”s“の文字。
どちらもサブピクセル1つの違いも確認できず全く同じ表示。
どうみても同じ。
おそらく、「最大解像度(1644×3840)」と「高解像度(1096×2560)」のいずれにしても、ホーム画面は1096×2560表示で変わらない。
ホーム画面は4K表示しないというのは、Android 14以前の仕様と同じという事になる。
Googleフォトアプリを開いてマクロ撮影。
用意したのは、3ドット幅の白と黒の縞模様の画像を1644×3840で作成したもの。
それぞれの設定で画像いっぱいに表示してマクロ撮影してみる。
すると、サブピクセルの発光の仕方に違いがあるのがわかる。
「最大解像度(1644×3840)」では、緑がタテに3コ、青と赤も2:1、1:2の組み合わせで配列され、白と黒のシマの境界がはっきりと分かれている。
一方で、「高解像度(1096×2560)」では、白い線の上にぼんやりと暗くRGB配列が発光していることが確認できる。
1096×2560では色の境界が少しあいまいになっている。
これが視認できるレベルかはわかりにくいかもしれないけれど、画質には少なからず違いはあるものだとわかる。
今度は、同じく「Googleフォトアプリ」で3×3の白黒の市松模様を1644×3840で作成して表示。
こちらでも、「最大解像度(1644×3840)」がはっきりと発光がわかれているのに対して、「高解像度(1096×2560)」は境界があいまいになっている。
黒い表示が減るため、少しぼやけた画像に見える可能性がある。
「Googleフォトアプリ」では、明確に解像度による画質の違いが確認できた。
Chromeブラウザを開いてマクロ撮影。
別のアプリでも試してみる。
Chromeブラウザでページを開いてその画質に違いがあるのか?
”Xperia 1 Vの製品ページ”を開いて、そのトップに書かれている「新世代センサー搭載」の”搭“という文字をマクロ撮影してみた。
小さくて複雑な文字のため表示方法に違いが出る。
「高解像度(1096×2560)」と比べて「最大解像度(1644×3840)」では、サブピクセルの配列がより美しく並んでいる。
最初のホーム画面の文字とは明確に異なる。
これで、Chromeブラウザについても、解像度設定により表示画質に変化があることがわかった。
「原神」アプリ
さらに別視点で検証してみる。
Xperia 1 Vのハードキーを押してのスクショでは1096×2560にしかならない。
けれど、「ゲームエンハンサー」にあるスクリーンショット機能を使うと1644×3840というディスプレイ解像度で画像を保存できる。
そこで、ゲームエンハンサーのに対応する「原神」を起動して確認してみた。
とはいえ、このスクリーンショットを見た限りでは違いが判らない。
そこで二つの画像を差分して、違いがあるところを強調して、2つの画像で違う部分を抽出してみた。
![]() 最大解像度(1644×3840)時 |
![]() 高解像度(1096×2560)時 |
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すると、ワープポイントや、キャラクター衣装、元素爆発アイコンエフェクト、応答速度表示、時間経過による影の移動、正面のクロックワークといった部分のみが抽出された。
これは動きがあるため、差分として出てきて当たり前。
それ以外のとこは全く同じ映像という事がわかる。
もしも画面解像度設定によって違うのであれば、画面全体に画質の違いが出てくるはず。
![]() 最大解像度(1644×3840)時 |
![]() 高解像度(1096×2560)時 |
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念のために、設定画面でも同様に検出してみると。
ほとんど同じで、動いているエフェクトだけうっすらと違いがあるだけ。
「ゲームエンハンサー」のスクリーンショットは、表示されているゲーム画面をそのまま保存するので、ディスプレイに映し出されているものと違いはないはず。
だとすれば、ゲームアプリ(原神)についても画面解像度設定の影響を受けていないことがわかる。
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●ユーザー側で解像度を選べるようになったアップデート。
画面解像度設定により表示や画質が変わるのは間違いないけれど、ホーム画面や今回の「原神」では画質の変化は確認できなかった。
ホーム画面に、ディスプレイ解像度に合わせて1644×3840の壁民を用意しても、ドットバイドットで表示するわけではない。
ただし、アプリによっては表示画質(解像度)に違いがあるため、その変化を感じることが出来るはず。
ということで今の段階でわかる事は
「最大解像度」を選んでも4K(1644×3840)の表示固定になるわけではない。
「高解像度」を選ぶことで、WQHD(1096×2560)の表示に固定できるモードが追加されたという認識が正しい。
表示解像度を下げることでバッテリー消費量を抑えられるのではないかと考えられる。
ただし疑問が一つ…。
ただひとつひっかかるのは、今回検証してみていると「高解像度(1096×2560)」のときに余計なサブピクセルが発光していたこと。
これだと、「最大解像度(1644×3840)」で表示する消費電力と、「高解像度(1096×2560)」で表示するさいにサブピクセル発光の消費電力のどちらがバッテリーに影響を与えるのか?
それぞれ実際に稼働させてみると、またよりバッテリーの持ちの違いもわかるかもしれない。
とはいえ、せっかくXperia 1 Vを使うのであれば、「最大解像度(1644×3840)」表示できるアプリならそのめいっぱいの解像度を楽しむほうが健全かもしれない。
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スペック:Snapdragon 8 Gen 2、メモリ16GB、ストレージ512GB、デュアルSIM対応
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