[ ASCII.jp x デジタル 掲載 ] Xperia初のデュアルカメラを搭載するも後手に回ってしまった「Xperia XZ2 Premium」
・Xperia初のデュアルカメラを搭載するも後手に回ってしまった「Xperia XZ2 Premium」
Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く ― 第36回を掲載いただきました。
国内モデルのXperiaの歴史をたどるASCII.jpでの隔週連載の第36回目。
2018年夏、「Xperia XZ2 Premium」をNTTドコモより発売。
スペイン・バルセロナで開催されたMWC 2018でXperia初のデュアルにカメラ搭載と発表されたのち、遅れに遅れて2018年7月にようやく発売。
「Xperia XZ2 Premium」は、3D曲面ガラスとサイド面はメタルフレームを採用し、背面にかけて流れるようにラウンドしたボディデザインと、ガラス素材を採用した光沢感が特徴。
本体サイズは、約158×80×11.9mm、重さ約236g。質量は236g。
初のデュアルカメラ搭載ということに加えて、5.8インチの4Kディスプレイを備えており、ボディサイズは非常に大きく重くなった。
ディスプレイは、5.8インチの4K(2160×3840解像度)にアスペクト比は従来どおりの16:9。
背面には、デュアルカメラは中央に配置され、その下に指紋認証センサーが並び、NFCとQi(チー)方式のワイヤレス充電も備えている。
ディスプレイの特徴としては、4K(2160×3840解像度)の高精細に加え、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応。
Xperia XZ Premiumと比較して0.3インチ画面が大きく、最大輝度が約30%向上明るくなっており野外の明るい場所でも視認性が向上。
高画質エンジン「X-Reality® for mobile」がさらに進化し、通常の映像(SDR)をHDRへアップコンバートができるようになったことで、あらゆる動画を豊かなコントラストと鮮やかな色調で楽しめるようになった。
新要素として、映像やゲーム、ミュージックビデオの音をリアルタイムに解析して、ソニー独自のアルゴリズムとパワフルなアクチュエーターから、コンテンツに合わせて本体が振動する「ダイナミックバイブレーションシステム」を搭載。
フロントステレオスピーカーは、歴代Xperiaとして最大音量に。
Bluetooth コーデックはLDACとaptX HDに対応。
オーディオ機能については、ステレオミニプラグを廃止。
プロセッサーは、Qualcomm社製64ビット クアッドコアプロセッサー「Snapdragon™ 845」となり、メモリー(RAM)は6GBを搭載。
ストレージ(ROM)は64GB、外部ストレージは最大400GBのmicroSDXCに対応。
IP65/IP68相当の防水性能と防塵性能を引き続き搭載。
Xperia初のデュアルカメラ「Mortion Eye Dual」。
メインとなるカメラは、約1,920万画素のメモリー積層型CMOSイメージセンサー 1/2.3 Exmor RS for mobile、焦点距離は25mm相当、F1.8のGレンズ。
サブカメラとして、約1220万画素のモノクロCMOSセンサー 1/2.3 Exmor RS for mobile、焦点距離は25mm相当、F1.6のGレンズを採用。
ソニー独自の画像融合処理プロセッサ「AUBE(オーブ)」を搭載し、モノクロセンサーの輝度データとカラーセンサーの色データを融合して2つのセンサーで集めた情報をリアルタイムで合成することで、動画撮影時では最大ISO12800、静止画撮影時ではISO51200の超高感度撮影が可能。
ただし発売された当初はデュアルカメラの恩恵が高感度撮影のみしかなく、その発売から1ヶ月経過したのちにようやくアップデートにより背景のボケ味を活かした「ボケ」機能や、白と黒のグラデーションが綺麗な「モノクロ(写真/動画)」機能を追加搭載。
本来であれば2018年の大画面かつフラッグシップモデルとなるはずが、発売遅れや機能の後日追加など後手後手にまわった感は否めず。
また、大画面かつ16:9を採用したこともあり手に持つには大きく、本体重量が重かったこともあり、過去に登場したPremiumモデルの期待値とはかけ離れてしまったモデルでもあった。
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