フルサイズと明るいレンズの組み合わせで背景ボケを楽しめる、単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」
35mmフルサイズセンサーをもつ”α7シリーズ”は、いつのまにやら6機種になり今となってはソニーのデジタル一眼カメラの核のモデルに。
それにともなって、α7RⅡ/α7SⅡは超高性能化したついでにインフレをおこすわ、レンズも同じく「G Masterレンズ」をはじめとした高性能かつ巨大化かつ高騰っぷりが凄まじく、このままズンドコいくとこまで突き抜けていくのか。
と思ったら、FEレンズにも、リーズナブルで使い回しの良さげな50mm単焦点レンズが登場。
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●小型・軽量な開放F値1.8の大口径標準単焦点フルサイズレンズ
単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」
希望小売価格38,000円+税
ソニーストア販売価格:30,500円(税別)
●長期保証サービス(3年ワイド付属)
※[αフォトライフサポート加入者はさらに5%OFF]
”α7”を買ってキットレンズを使ってみたものの、強烈に高いレンズに飛びつくのも躊躇するし、単焦点レンズって楽しいの?というユーザーに向けて、「どう?使ってみるかい?」と言わんばかりに出てきたのが単焦点レンズ 「SEL50F18F」。
レンズ構成:5群6枚
最短撮影距離:0.45m
最大撮影倍率:0.14倍
焦点距離イメージ:50 / 75mm(APS-Cサイズ時)
フィルター径:φ49mm
大きさ:最大径φ68.6mm、全長59.5mm
質量:約186g
左がキットレンズにもなっている(FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS)「SEL2870」と、右が単焦点レンズ 「SEL50F18F」。
レンズ本体は、金属マウントを採用して、質感も高く堅牢性も十分。ちょうど質感的に(FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS)「SEL2870」と共通したものがある。
35mmフルサイズセンサーを搭載している”α7シリーズ”の性能(撮像素子)をフルに活かせるレンズで、中でも今までで一番安価な単焦点レンズはというと、(FE 28mm F2)「SEL20F28」や(Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA)「SEL35F28」あたりだったのだけど、それよりもリーズナブル。
何しろ約186gしかないので、最初に手に持った時の軽さといったらびっくり。
しかもコンパクトで持ち運ぶにもかさばらないので、スナップのお供に連れていくには良いサイズ。
電源を入れると、レンズの先端が少し約3mm程度前にのびる。
電源ON時とAFが駆動するときに、ウィ、ウィーンとモーター音がするので、動画撮影時にはマイナスポイントになるかも。
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA「SEL55F18Z」が個人的にもかなり好みのレンズで常用として使っていて、それに近い焦点距離で、なんといっても開放F値1.8の明るさと円形絞りの背景ぼけを生かした撮影表現ができるのが大きな魅力。
α6300やα6000のようなAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したボディに装着した場合は、35mm判換算で焦点距離が75mm相当の中望遠レンズになるので、こちらに付けた場合はポートレート撮影としても利用できる。
APS-C機のみで通し続けるぞというのであれば、E 50mm F1.8 OSS(SEL50F18)でも良いけれど、後にフルサイズモデルを買うかも?という予定があるかもしれないと思えばフルサイズに対応したレンズを選んでおくと後から困らない。
レンズに傷や汚れは大敵なので、MCプロテクター「VF-49MPAM」を装着しておこう。
他、円偏光フィルターを装着したい場合も49mm径のものをチョイスすればOK
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●単焦点レンズ「SEL50F18F」をフラっと出かけて使ってみた雑感。
焦点距離:50mm(35mm換算) シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F1.8 露出補正:-0.3EV ISO:100
半日ほどソニーストア福岡天神に遊びに行って帰ってくる間に、使えるシーンがあった時に、単焦点レンズ 「SEL50F18F」とα7RⅡで撮影してきたその雑感。
平日の真っ昼間の誰の乗ってない在来線の中で、いい天気だなーと思いながら車両から外の流れる景色に向けてパチリ。絞りを開放で撮ったもののピントのあった横一列に並のドアから車窓、手すりの質感がくっきり出ていて、外の景色がぼんやりななんとものどかな景色。
このスローでまったりした空間楽しくて旅撮りとかに良いのかも?と思いつつ、何しろ最近ヘビーなレンズばかり使っていた事もあって、物凄く軽くててスナップ撮影に持っていくならコレは楽ちん。
焦点距離:50mm(35mm換算) シャッタースピード:1/2500秒
絞り値:F2.2 露出補正:±0EV ISO:100
新幹線駅のホームでの待ち時間まで、何本か別の新幹線が通り過ぎるのを撮ってみようかーと思いながらカメラを向けるのだけど、望遠レンズみたいな長ーいレンズじゃないって撮ってる時の気負いが少なくてスナップのイイトコかな。
と、慢心していたら、前後に迫る新幹線のスピードにAFが追いつかず。遠目を走ってくるまではいいけど、近くをすり抜けるときはAF追いつかずピンぼけ。
AFで動体を追いかけるのは厳しいことをココでまず知る(;´∀`)
焦点距離:50mm(35mm換算) シャッタースピード:1/1200秒
絞り値:F14.0 露出補正:-0.3EV ISO:100
徳山駅の構内からチラっと見える工場地帯。いつかは工場夜景撮ってみたいなと思うところだけど未だに撮影ポジションを知らず。
凄く天気もよくて、絞って撮影してみると、かなり気持ちよく周辺まできっちりと解像していて、描画性能はなかなかいい感じ。
風景メインであれば、もう少し広角が欲しい場合もあるけど、50mm縛りで撮るのも結構おもしろい。
焦点距離:50mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒
絞り値:F2.2 露出補正:+0.3EV ISO:100
地元は超晴れてたのに、福岡は小雨がパラパラ降る曇天模様。ヤバイ、屋外での撮影するところがなくなってしまってソニーストア福岡天神へ。
ソニーストア福岡天神はオープンの時ぶりなので1ヶ月ぶりくらいだけど、結構レイアウトとかポスターとか変わってて面白い。
段階的に距離感がわかりやすい構図だったので、少し離れた位置の福岡のイケメンタレント「10神ACTOR」の澤栁 亮介くんのポスターにピントをあわせて、開放から2段しぼって撮ってみる。
小さい画像ではわかりにくいけれど、ちょうそその下にあるXperiaコーナーはバッチリ解像してその直後のスタイリスト(ソニーストアのスタッフのこと)さんのところからボケているのがわかる。
明るいレンズは大きくボカせるものが得意なことと、室内のように明るさが足りないところでもシャッタースピードを稼げる(=ISO感度を上げなくてイイ)のがイイ。
焦点距離:50mm(35mm換算) シャッタースピード:1/60秒
絞り値:F4.5 露出補正:-0.3EV ISO:400
速攻予約したVAIO x BEAMSコラボモデル。
パームレストから液晶ディスプレイまでをある程度くっきり写したかったのでもう少し絞りながら近づいて撮影。
ピントリングはちゃんとグリップ感もあって、スカスカしてないくてマニュアルで撮るには予想外に快適。
今回は被写体が動かないものだったからAFでも困らないけど、外で花を撮影する時は、AFに頼らずにマニュアルにしたほうが確実だし、そもそものマニュアルフォーカスの練習用としてもいかもしれない。(という前向きな考え方。)
焦点距離:50mm(35mm換算) シャッタースピード:1/60秒
絞り値:F4.5 露出補正:-0.3EV ISO:800
最短撮影距離は45cmなので、あまり極端に被写体には近づけないものの、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA「SEL55F18Z」の最短撮影距離が50cmで、この時の寄れない印象が強かったので、5cmほど近づけるだけでも随分と違う気がする。(どちらも最大撮影倍率は0.14倍)
調子にのって開放にして撮ると、薄皮一枚しかピントがあわなかったり、物撮りするときにAFに任せっぱなしにしてるとピントがあって欲しいところまでボケてしまうので、注意しよう。
って、まさに↑が失敗した画像。
焦点距離:50mm(35mm換算) シャッタースピード:1/60秒
絞り値:F3.2 露出補正:-0.3EV ISO:200
最後に、途中で合流したM島さんにモデルになってもらって撮ってみた。
フルサイズと明るいレンズという組み合わせの楽しさは、背景ボケのある浮き出た立体感、これが手軽に撮れるというのが 「SEL50F18F」 のキモかなと。
確かにAFの遅さもあって被写体を選ぶこともあるけれど、何しろ小さくて軽いのでササっと持ち出せる取り回しの良さとあわせて明るいレンズの楽しさを味わうには最適。
しかも焦点距離が固定されていることで、ついつい見たままの全部を写真に収めてしまっていたものが、50mmになるとスパっと切り取られたり、それよりも広く撮りたいと思ったら撮影ポイントをかえなきゃいけなかったりして、この”条件縛り”のおかげで、自分で構図を変えてみようとか新しい発見があってそれがまたおもしろさにつながったりする。
せっかくカメラを買ったけど、キットレンズ(標準レンズ)しか使ってなくて、ひととおり撮影してみたものの写真て何がおもしろいんだろう?とか行き詰まり を感じていたら、単焦点レンズで背景のボケが写真だと雰囲気が変わるよね、的ないつもと違う視点が加わると結構刺激になるので、初めて単焦点レンズを使ってみるという人にはなかなかオススメなレンズかと。
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●小型・軽量な開放F値1.8の大口径標準単焦点フルサイズレンズ
単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」
希望小売価格38,000円+税
ソニーストア販売価格:30,500円(税別)
●長期保証サービス(3年ワイド付属)
※[αフォトライフサポート]
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●49mm径に対応するアクセサリー
※ 「SEL50F18F」のフィルター径は49mm。
MCプロテクター「VF-49MPAM」
希望小売価格5,300円+税
ソニーストア販売価格:5,010円(税別)
円偏光フィルター「VF-49PAM」
希望小売価格9,500円+税
ソニーストア販売価格:8,880円(税別)
レンズフロントキャップ「ALC-F49S」
希望小売価格1,000円+税
ソニーストア販売価格:950円(税別)
・ついに来たよ35mmフルサイズのコンパクトデジタル一眼Eマウント”α7”!
・やたらウキウキで、初めてα7/α7Rを持って撮影してきた!
・α7を持って、横須賀港に撮影に行ってみた。
・α7にマウントアダプター+望遠レンズで、呉港に撮影に行ってみた。
・かなり楽しみに待ってた「SEL55F18Z」が来たからα7他で撮ってきてみた。
・α7で、1/1ガンダムとストライクフリーダムを狙い撃つっ( ゚д゚ )!!!
・α7にあるとかなり重宝するカールツァイスレンズ「SEL2470Z」。
・Eマウント待望のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「SEL70200G」を使ってみよう!
・ダイナミックな広角からスナップまでを1本でこなせるフルサイズEマウントレンズ 「SEL1635Z」を使ってみよう。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。