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エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その1)


VAIOが1997年に発売されてとうとう10周年を迎えたわけで
その記念モデルとして新生VAIO typeT(TZシリーズ)が登場。

1997年12月に発売されたモバイルノート「VAIO 505」が
当時、大ブレイクしてしまった事で、
その後、どのモデルが出てきても
「VAIO 505が最高だったよね。」
と言われて、
この巨大な怪物といつも比較されてしまうモバイルVAIO達。

それじゃあ10年経った今、
VAIO505の影を追いつき追い越せるのか?
と自問自答して開発されたのが
新生VAIO typeT(TZシリーズ)という事になるらしい。

だから、単純にVAIO typeTがTXシリーズからTZシリーズへ
フルモデルチェンジをしたという事だけでなくて
過去10年間のVAIOに対しての挑戦ともとれるワケで。。

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<PCにあこがれとときめきを>

この前、東京に行って
新生VAIO typeT(TZシリーズ)を見せてもらった時に
開発者の人だとかの話も聞けたので、
その辺を織り交ぜて。。

画像左は、開発リーダーSさん。
画像右は、typeUブログで超有名な担当者 T さん。


パソコンっていうのは、
今でこそ当たり前のツールになってしまったけど、
以前にあったような
「見てるだけでワクワクできる」
「カタログを見てどうしようと悩める楽しさ」
「買うときの楽しさ」
を復活させたいという思いもあって
ひたすらデザインにこだわった。

それがエモーショナル(感動的)なVAIOという事。

機能だけ良くなっても意味がない、
開発してる自分達が欲しいと思えるカタチを追及して
設計的にも相当厳しいデザインをクリアさせて
完成したのが新生VAIO typeT。

それがこの「見てびっくり!」な
感動できるデザインとなったわけだそうだ。


PCの中心となるヒンジから、
そこからフラットな2枚の板がつきだしてるような
シンプルな「シリンダーデザイン」。

この「シリンダーデザイン」は、
初代VAIO 505から継承されたデザインで
円筒形のバッテリー部分を手に持って小脇に抱えて
手になじむしっくり感が、
モバイルPCとしても
今までの中でも究極の形だという事で
10年たって同じ形にもどってきて
現代版のVAIO 505ともいえるデザインとなった。


そして、ただ同じデザインになるだけじゃなくて、
ドライブを内蔵しながらも
初代VAIO 505よりもさらに薄く、
前モデルのTXよりも薄く、
本体の薄さは、前から後ろまで約22.5mmになった。
(バッテリーは別として。)

もちろんTXの時と同様に、
薄さを際立たせるために
側面を完全なフラットに、
本体の前面の下のカドを切り落とす事で
実寸サイズだけでなく、見た目にも薄く見せる事に成功。

一口にカドを落すというのは簡単なんだけど
すでにここまで本体が薄く小さくなってる状態からさらに
そのカドを落とそうとすると、
中の基盤はさらに小さくなってしまって
設計としては相当難しい状況になる。

だけど、自分達の欲しいと思えるモノを作ろうという思いを
開発者がこだわってつくった結果として
最終的にこの形が具現化した。

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<美しいだけじゃないキーボードパネル>


キーボードパネルは、
パームレストからヒンジに向かって
ゆるやかなカーブを描いて、
typeAやtypeFと同様の使い勝手を継承してる。


キーボードの上に
キーボードパネルをハメ込む構造になっていて
高級感のある鏡面仕上げされたアクリルのキーボードパネルの上に
キートップが浮かんでいるように見える独特のデザインで、
例えるならば、「水面に並ぶ浮石」といった
日本人らしい美的感覚から生まれたそうだ。

このキーボード構造は、
実はデザイン上の演出だけでなく
実際に剛性感を上げるために大きく貢献してる。

通常のキーボードっていうのは、
本体のへこんだボックス部分に、キーボードをのせて
ネジ1本で固定する方式が多くて
(TXもSZもこの方式。)
これだとどうしても剛性感に欠けてしまうという点が気になるんだけれども
今回は、全く新しい構造を採用。

まずその前に、
組みあがる前のキーボード単体、アクリルパネル単体の
パーツだけを見せてもらった。

キーボード単体のそれだけを見てみると
背面に金属のシートを使っていて
たわみや反り返りを防ぐようになってるとはいえ
以外としっかりしてるように見えて
キーボード単体を手に持って、実際に折り曲げてみると
やはりたわんでしまう。
単体で見れば、
そんなに強度は上がってるようには思えない。

クリアパネル単体を折り曲げてみてもいっしょで
ある程度の力を入れるとグニャっと曲がる。

ひとつひとつのパーツだけだと、
剛性はたいして高くはない。


それをどうやって剛性を上げるかというと、
まずはキーボードパネルとキーボードを
熱で癒着して一体化させる。

そして、従来のようにキーボードを上から本体へ装着するのでなく
ヨコからスライド式で本体に装着させる。

さらに、キーボード背面に複数のツメがあって
本体に複数の点でカミあわさる事で
本体シャーシにしっかりと固定される。


キーボードとアクリルパネルというパーツ同士を
重ね合わせて本体に装着する事で
毛利元就の三本の矢のごとく、
剛性がイッキに上がるようで、
実際に完成されたTZのキーボードをたたいてみると
キータッチのブレはほとんど感じられる事がなくなった。

TXと比べてみても、キーを打った感じは
モバイルPCでも、かなりしっかりした打鍵感を感じられる。

特に過大評価するわけじゃないけど
実際に触ってみるとずいぶんとキーボードがしっかりしたのが実感できる。
(本当はSZのキーボードのほうをどうにかして欲しいんだけどね・・・)

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エモーショナル新VAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その2)
へ続く。

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2件のコメント

  1. のけもち より:

    興味深く内容拝読いたしました。
    情報量の多さに圧倒されました。
    私、VAIOを含めたブログ書いてます。
    立ち上げたばかりのお粗末なブログですが、
    よろしければ一読願えますか。
    ホントお笑いモノですが、
    お待ちしております!

  2. kunkoku より:

    >のけもちさん
    はじめましてm(__)m
    いえいえ、まだまだ日々精進ですw
    これからもよろしくです。。