VAIO typeS<XPモデル>に、無駄にメモリー4GBを載せる。
・今さらでも魅力なWindows XP搭載のVAIO typeSプレミアムバージョン
・VAIO typeS<XPモデル>に、7200回転HDDを載せる。
の続き。
Windows Vistaってメモリーが2GBくらいないと
モッサリ感が露呈してしまうのに、
Windows XPって
メモリが512MBもあれば、
そこまで重たくならずに動いてくれる。
だけど、
VAIO typeS<XPモデル>って、
物理的に2GBのメモリーを2枚まで載せられてしまうので、
無駄だと知りつつも載せてみたくもなる。
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一応、Windows XPの現状を把握。
まずは、
メモリー512MBの状態で
Windowsタスクマネージャーを覗いてみる。
起動直後のPF(コミットチャージ)使用量は
だいたい450MB前後で、
ここからアプリを複数起動すると
その使用量が増してくる。
自分のよく使うアプリを立ち上げてみて
この値を見て、PF使用量が物理メモリを超えると
いわゆるHDDにデータを退避させるスワップが発生して
体感速度の低下の大きな原因になる。
例えば、ウェブブラウザーを複数起動するだけで
PF使用量が軽く600MBオーバーになっていて
やっぱり512MBのままだと、ちょっと厳しいかなというのが
数値上でなんとなくわかる。
という事で
メモリーを増量!
本体の底面にある中央手前のカバーをはずして、
黒くて薄いカバーをめくれば、
メモリースロットが見えるのでそこにメモリーを装着。
物理的に、
それぞれ2GBのメモリーを、2枚同時に挿せるので
合計で4GBにする事ができる。
ただし、Windows XP(32bitOS)の宿命として
OS上で利用できるのは3GBという事になる。
使えない1GBが、もったいないといえばもったいないし、
2GBと3GBのパフォーマンスも大して変わらない可能性も高いので、
対費用効果から考えれば、
2GBくらいがベストなのかもしれないとは思いつつ。
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<成果の取れないメモリーのベンチマークテスト>
ベンチマークを計っても
その成果が出るとは思えないけど
せっかくなので、
・512MBx1
・1GBx1
・2GBx1
・2GBx2=4GB
の4つのパターンで計測結果を出してみた。
●HDBENCH
メモリーの読み込みと書き込み、
読み書きの両方のテストを繰り返して計測したものの平均値。
【メモリー:512MBx1】
Read :68138
Wreite :69071
Read&Wreite:134890
【メモリー:1GBx1】
Read :68173
Wreite :69158
Read&Wreite:134984
【メモリー:2GBx1】
Read :68197
Wreite :69126
Read&Wreite:134921
【メモリー:4GB(2GBx2)】
Read :68223
Wreite :69391
Read&Wreite:133880
メモリー容量はまるで関係ないみたいで
どれも似たような数値で
このテストはやるだけ時間の無駄だった。
●CrystalMark 2004R2
MEM評価を数回出して、その平均値。
【メモリー:512MBx1】
MEM:6934
【メモリー:1GBx1】
MEM:6821
【メモリー:2GBx1】
MEM:7037
【メモリー:4GB(2GBx2)】
MEM:7175
こっちもベンチマークからは、
メモリーの容量が増えた事での
アドバンテージはほとんど見えてこない。
●PCMark05 Build 1.2.0(Basic版)
System Test Suite:2972
Memory Latency-Rndom 16MB:7.32MAccesses/s
当然、総合ベンチマークから見ても
メモリーの容量の差による大きな上昇は見られず。
結局どのベンチマークも
メモリー容量というよりは
転送速度による影響が大きいみたいで
全くといっていいほど無駄なテストに終わったっぽい。
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<余剰メモリーの活用法>
メモリーを食いまくるアプリケーションを使った時に
初めてメモリーの多さの恩恵にあずかる事ができるにしても
1GB以上あたりから、
その体感速度というのはどんどん薄れていって、
2GBとか3GBになると、
それを感じる機会はないようにも思えるほどで・・・
でも
せっかく3GBにしたのに
もうちょっとマシな使い方はないものかと思ったら、
ひとつだけあった。
それがメモリの一部を利用して、
仮想ドライブ(RAMディスク)として扱うソフト「RamPhantom2」。
メモリー上にあるRAMディスクだから、
HDDへの読み書きに比べて圧倒的に速くて
カリカリといった音もなく
まさに擬似的なフラッシュメモリーのような使い方ができる。
RamPhantom2をインストールすると、
PCを起動時にRAMディスクが有効になって、
マイコンピューターに、新しい仮想ドライブが現れる。
元はメモリーだから、
電源を切ったりするとデータがなくなってしまうので
間違っても大切なデータを保存しようと思わないほうがいい。
バックアップ機能はあるけど、
本来はそういった使い道はしない。
RAMディスクの容量は、
最小で128MBからで
3GBのメモリからは、最大で2254MBまでが設定可能のようだ。
さすがに、2GB以上もRAMディスクで使ってしまったら
システムメモリーが不足してしまって
結局何の意味もなくなってしまうので、
1GB程度を割り当てて作成してみた。
ここで、
誰もが思うのは物理的に4GB載せてて
見えなくなってる1GBをこのRAMディスクに割り当てできないか?
という事。
自分も、それが出来たらなんておいしい使い方なんだ!?
と思っていろいろ調べてはいるものの
どうやらOS上から見えてない部分は、
このRamPhantom2からは利用できないというのが一般的な見解らしい。
【追記】
32bitOSで利用できないと思われていたメモリーを
仮想メモリーに割り当てる方法が見つかったので追記。
・メインメモリーを4GBにして仮想メモリーを目一杯利用する!
あらためてWindowsタスクマネージャーを見てみる。
3GBを積んだ場合で
起動直後のPF(コミットチャージ)使用量が600MB前後で、
RAMディスクに1GBを割り当てると
そのままドーンとPF使用量が1.6GBくらいまでに上がる。
この状態でも、
残り利用可能なメモリー容量が1.4GBくらいあるから
たぶん使っててメモリー不足なんて事はないだろう。。
(この辺は使いながら自分にあった調整していけばいいし。)
で、
RAMディスクを何に利用するか?という事になるんだけど、
たぶん一番手っ取り早く効果があるのは、
Webブラウザとかのキャッシュを、
このRAMディスクに割り当てる事。
そうすると、
一度見たページを、また開く時に、
HDDじゃなくてこのメモリーから読んでくれるので
表示速度が異常に早くなる。
実は最初、
このキャッシュをなめてて
500MBくらいあったら大丈夫だろ?と思ってその程度に設定してたら
あっという間にキャッシュがたまってしまって
RAMディスクの容量が足りなくなるっぽかったので
割り当てられだけギリギリの1021MBに設定した。
これまた相当高速化されて
笑えるほどページ表示が速くなる。
これって、
外出先で、Webブラウズの遅さを感じてしまう事の多い
モバイル通信なんかには、
ものすっごい効果があるように思える。
今度、ドコモHIGH-SPEEDで接続して見たときにやってみよっと。
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Windows XPだと、
メモリーを増やしすぎても
あまり本体の速度アップに影響がないみたいで、
無理に載せまくる必要はなさそうだったという
わかっちゃいたけどむなしい結論が・・・
でも、
RAMディスク化してさらに活用する方法もあるし
これは使い方によっては効果的かもしれない。
(まぁWindows VistaのRady Boostの逆みたいなもんか。)
さて、
HDD、メモリーといじっても
肝心のCPUがCeleronじゃあまりにもパフォーマンスが低すぎるので
そこを触ってみようかと。。
続く。
・VAIO typeS[SZシリーズ]のメモリーを4GBにするとオイシイのか?
【VAIO typeS特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】