初期型typeZは、物理的に8GBのメモリー容量を認識できるか?
VAIO typeZの夏モデルのVGN-Z92シリーズ(以下Z92)から、
最大搭載メモリーが4GBから8GBへと倍増。
OSに関しても
1つ前のVGN-Z91シリーズ(以下Z91)から
Windows Vistaが64bitになったために、
32bitOSのメモリー認識3GBまでという壁を気にせずに
搭載した8GBのメモリーがまるまる利用できるようになった。
そこで、
ふと思ったのが、
今までのVGN-Z90シリーズ(以下Z90)やZ91も、
Z92とチップセットは同じままなので、
Z90やZ91でも8GBまで載せても認識するんじゃないか?
という事。
と、考えるまでもなくやってみたほうが早いので、
Z92に積まれている8GB(4GBx2)のメモリーを
typeZの初期モデルとなるZ90に載せてみる。
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<搭載されているメインメモリー>
[Z92搭載メモリー(4GBx2)] [Z90搭載メモリー(2GBx2)]
Z92に搭載される4GBのメモリーは、
Micron製の「MT16JSS51264HY-1G1A1」、
Z90に搭載されていた2GBのメモリーは、
ELPIDA製の「EBJ21UE8BAU0-AE-E」。
主な内容はどちらも同じ。
仕様:DDR3 SDRAM SODIMM
転送レート:1066MHz
稼動電圧:: 1.5V
早速、4GBのメモリーを
Z90に装着して電源を起動してみる。
すると、
BIOSもクリアして
普通にWindows Vistaが立ち上がってきた。
この時点で、
Z90もZ91も最大メモリーは8GBまで認識するという事がわかったので、
既存のVAIO typeZでも
いつでもメモリーを増設する事が出来る。
まぁ一番の問題は、
DDR3の4GBメモリーの単体で売られてる値段が結構高くて
サクっと手を出しにくいのが難点だったりもするのだけど。。
で、
これで終わっても面白くないので
一応、いろいろとチェックしてみる。
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[Z92(Windows Vista 64bit)] [Z90(Windows Vista 32bit)]
まずは、
システムからメモリー容量を確認。
32bit版のWindows VistaのZ90でも
Service Pack1以降は、
物理的に搭載するメモリーの容量を表示してくれるようになったので
ここでは8GBと表示されてきちんと認識されている事がわかる。
ちなみに、
「Windows エクスペリエンス インデックス」を見ても、
Z90で、
メモリー容量が4GBでも8GBでも評価は5.9と頭打ちしていて
それ以上の違いはわからない。
Windows7になると、7.9までの評価になるので、
何かしらの違いが出てくるかもしれないけれど
転送レートが同じで容量の違っても
もしかしたら全く変わらないかもしれない。
[Z92(Windows Vista 64bit)] [Z90(Windows Vista 32bit)]
見た目の数値で違うのは、
メインメモリーから割り当てできる
グラフィックメモリーの量。
どちらもSPEEDモードにして
「NVIDIA GeForce 9300M GS」を利用する状態で確認。
Z92もZ90も8GB搭載している状態で、
Z92では、8GB全てがOS管理下にあるので、
共有システムメモリが[2046MB]となっているのに対して、
Z90では、3GB強しかOS上で利用できないため
そのトータル量から算出される
共有システムメモリが[1245MB]にとどまっている。
実際に、これだけのメモリー量を必要とする
グラフィックスの処理があるタイミングと
そもそもの
「NVIDIA GeForce 9300M GS」のパフォーマンスの限界点とを考えると
そう対して差が出るとも思えないけど、
数値的に多いと心理的に良さげに見えてしまう。
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<メインメモリーの活用>
せっかくなので、
高速なtypeZのDDR3のメインメモリーの速さを調べてみる。
一旦、「RamPhantom3 LE」で
メインメモリーを仮想ディスク化して、
CrystalDiskMarkで計測。
[Z92搭載メモリー(Micron製)] [Z90搭載メモリー(ELPIDA製)]
どっちもものすごい爆速。
計測するたびに結果が上下してしまうけれど
この2つのメモリーで大きく違うという事はないようで、
Micron製のほうが若干ランダムの読み書きが速いのかな?
というくらいで実際にはわからない程度かと。
32bitのWindows VistaのZ90の場合、
さすがに8GBもメモリーを載せても
4GB以上もOSに認識されないので
そのままだともったいない。
そこで、
その32bitOSの管理外の部分のメモリーを容量を利用できるのが
仮想メモリーで、
代表的なものに
「RamPhantom3」や「Gavotte Ramdisk」というのがある。
32bit版の場合には、特にやる価値があるので
この話は、以下を参考に。
・32bitOSの管理外メモリーも使ってVAIOノートを快適化する。
ちなみに、
Z91であれば、
64bitのWindows Vistaを搭載しているので、
8GBへと増設しても、全てOSで利用できる。
ここで逆に
Z92やZ91で、仮想メモリーを作って
webの一時ファイルの置き場にしたいと思った場合、
「RamPhantom3」や「Gavotte Ramdisk」をインストールしようとしても
64bitのWindows Vistaには入れられなくて、
その辺の回避策なんかは、
また時間がある時に。。
【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】
10件のコメント
Z91 は 4GB+4GB を認識しませんでした (BIOS が起動しない)。4GB+2GB なら大丈夫なんですが…。Z91 で 8GB 認識できた人いませんか?
>名無しさん
貴重な情報をありがとうございますm(__)m
Z91で、4GB+4GBがダメだったんですね。
4GB+2GBがなまじ使えるだけに、余計に謎ですね(汗
うーん、何故でしょう。。
Z92とZ91との差がそんなところにあるとは思っていなかったので驚きですね。
どなたか情報をお持ちでしたらお知らせいただけたら幸いですm(__)m
私もZ91でSanMax社製のDDR3 4G+4Gで試してみましたがBIOSが立ち上がりませんでした。2G+4Gでは、起動はしますが、2G+2Gの時より動作が遅い感じがしました。WIN7にアップデートする際に使用するサプリメントディスクに新しいBIOSが含まれていればいいなと思っていますが・・・。
>ヨックンさん
やはりヨックンさんもZ91では6GBまでしか認識してくれないという事なんですね(汗
もうすぐWindows7のアップデートですが、今回はBIOS設定も書き換わるようですし、その時にメモリー周りの修正もぜひして欲しいですね。
Z91YSですが無事8GBを認識しました。
Win7ultimate+サプリメントディスクでのドライバーインストール&BIOS updateです。
特に遅くなったりとか不具合もありません。
参考までに。
でも4GB×2枚のDDR3 SO-DIMMは高かった!
>スズケンさん
Z91YSのWindows7化とメモリー8GB化おめでとうございます!
そうですかー、という事はBIOSのアップデートのおかげで8GBに対応できるようになるのかもしれませんねw
えぇ、DDR3の4GBメモリーって普通に単品で買うと高いですよね(汗
スズケンさんWindows7化、メモリー8G化おめでとうございます。
Windows7化して特に不具合はないでしょうか?
サプリメントディスクは手に入れたのですが、OSをまだ手に入れて無くてまだWindows7化していないので、早く後に続きたいと思います。
皆さん、情報ありがとうございます。Z91YS で Vista のままですが、BIOS を R4041M3 にアップデートしたところ、4GB+4GB を認識するようになりました。
>名無しさん
やはりBIOSが関係していましたねw
これで4GB+4GBで使えるようになられたとの事ですからよかったですねw
>ヨックンさん
ZのWin7と4GB+4GBはかなりいい感じです。
今のところ不具合はありません。