「Xperia 1 VI」の 可変リフレッシュレートの挙動。通常時はディスプレイ駆動30Hz~120Hz、「スタミナモード」にすると15Hz~60Hz(40Hz)に省電力化。
SIMフリーモデル「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」について、8月1日(木)の本体ソフトウェアアップデート以降、画面が静止している状態でのリフレッシュレートが15Hzから30Hzに変更された。
これによってスクロール時の引っ掛かりや動き出しが遅くタップ位置が滑るような挙動が改善している。
ただし、最低リフレッシュレートが15Hzから30Hzに変化したことで、バッテリーの消費が増えるのでは?という懸念もある。
「ゲームエンハンサー」アプリから15Hz駆動での挙動も確認できてはいたものの、それ以外に15Hz で動作するシチュエーションはないのか?
今回、バッテリー消費を抑制するための「スタミナモード」で15Hz駆動が有効になるという情報を頂いたので改めて調べてみた。
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目次
●2024年8月1日配信ソフトウェアアップデートで、最低リフレッシュレートを15Hz⇒30Hzに変更
8月1日(木)の本体アップデートにより、スマホの画面が静止している状態でのリフレッシュレートが15Hzだったものから30Hzに変更された。
画像左の「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」はアップデート前、右の「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」はアップデート後のもの。
リフレッシュレートを表示してみたところ、画面を触らずに静止した状態ではリフレッシュレートに違いがあることがわかる。
「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」のデバイス情報を確認してみると、ディスプレイ自体はの表示には変化はなく、アップデートによって最低リフレッシュレートの設定が30Hzへと変更されている。
発売後によく言われていた症状として、画面が静止状態からのスクロールしたさいにもたつきや、タップした位置からズレる挙動といったものが指摘されていた。
リフレッシュレートが、15Hzでは画面の更新が1秒間に15回(約0.067秒に1回)、30Hzでは画面の更新が1秒間に30回(約0.033秒に1回)。
動作していない状態から早い操作すると、スクロールの挙動が気になったり、タップ位置のズレが発生する原因になっていたと思われる。
厳密に言えば30Hzでもそういった挙動は発生するものの、15Hzと比べると更新間隔も半分になりズレについても半分となることで、今までのような挙動が気になることは少なくなる。
また、Xperia独自の「ゲームエンハンサー」の設定にある「可変リフレッシュレート」を有効にすると、プレイするゲームのFPSによっては15Hzまでリフレッシュレートが下がることを確認できた。
SIMフリーモデル「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」に本体ソフトウェアアップデート配信開始。最低リフレッシュレートを15Hz⇒30Hzに変更、セキュリティパッチレベル2024年7月など。
●スタミナモード(省電力モード)では、バッテリー消費を防ぐために15Hz駆動が有効になる事を確認
そして新たにわかった事として、Xperia 1 VI(XQ-EC44)の「スタミナモード」を有効にした場合。
「スタミナモード」は、設定の「バッテリー」>「STAMINAモード」と選択。
有効にすると様々な省電力設定が行なわるというもの。
このとき、ディスプレイのリフレッシュレートについても、30Hz~120Hzだったものから15Hz~60Hzへと変更されていた。
消費電力を下げるために最低リフレッシュレートも引き下げられているという事がわかる。
さらに調べてみると「スタミナモード」の設定にある「節電レベル」を変更することで、最高リフレッシュレートについても変化することがわかった。
パターンとしては以下のとおり。
通常モード ・リフレッシュレート 30Hz~120Hz ・ユーザーの好みの設定 |
スタミナモード(バランス) ・リフレッシュレート 15Hz~60Hz ・ダークモード ・各種省電力設定強制有効 |
通常モード(電池持ち優先) ・リフレッシュレート 15Hz~40Hz ・ダークモード ・各種省電力設定強制有効 |
スタミナモードでは、リフレッシュレートの制限のほか、ダークモードが強制的に有効、バックグラウンドでの通信・同期・アプリの動作などが制限される。
通常時はわずかなバッテリー消費増加を許容して使用したときの快適さを優先しているのに対して、スタミナモードでは操作の快適さよりも省電力化を優先するように設定されている。
またスタミナモードであっても、「ゲームエンハンサー」が動作するアプリについては画面のリフレッシュレートが強制的にゲームエンハンサーの設定に変更される。
そのため最大120Hzによる駆動が優先される。
<優先順位>
「ゲームエンハンサー」>「スタミナモード」
参考までに、「低残像設定」のオンオフした場合の最低リフレッシュレートについて。
「低残像設定」をONにすると、最大リフレッシュレートが60Hzから120Hzへと変化する設定で、最低リフレッシュレートについては30Hzのまま変わらずだった。
リフレッシュレートが低ければそのぶんバッテリーの持ちが良くなる恩恵はあるものの、挙動は動作が遅くてストレスにもなるという諸刃の剣。
ユーザー側でディスプレイのリフレッシュレートの最大値と最低値を好みで設定を変更できるようになると嬉しいのだけれど。
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●Xperia 1 VI SIMフリーモデル・キャリアモデル違い
新モデルのトピックは、以下の通り。
Xperia 1 VI
・画面アスペクト比が21:9⇒19.5:9に変更、本体デザインが少し変化
・Qualcomm社製「Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform」を採用
・Xperia1シリーズとしては初のベイパーチャンバーを採用し、冷却性能が向上
・メモリストレージは基本12GB / 256GB構成、SIMフリーモデルでは最大16GB/512GB選択可能
・FHD+(2340 x 1080) 1-120Hz可変リフレッシュレート対応19.5:9ディスプレイを採用
・ディスプレイはXperia 1 V比で50%明るく、バッテリー持続時間が向上
・カメラアプリが1つに統一
・広角カメラが48mm撮影・4800万画素(24mm時)撮影対応
・望遠カメラの焦点距離が85mm-170mmに進化し、最大7倍ズーム、テレマクロにも対応
・カラーバリエーションに、SIMフリーモデル限定カラー カーキグリーン・スカーレットが登場
その他、進化点なども多くあるけれど目立つ部分を選出。
「Xperia 1 VI」SIMフリーモデルと、キャリアモデル、そしてSIMフリーモデルの「Xperia 1 V」を比較。
今回SIMフリーモデルの充実具合がこれまで以上に大きく、限定色カーキグリーン・スカーレットの他にも、メモリ・ストレージの選択肢が増えた。
メモリ・ストレージの選択肢によって、本体価格も幅広くなり、キャンペーンなどを併用すればXperia 1 Vよりも実質的な価格が安くなるモデルも出てくる。
「Xperia 1 VI」のSIMフリーモデルとキャリアモデルとの違い。
カラバリ:SIMフリーモデル限定カラーカーキグリーン・スカーレット
内蔵RAM/ROM:SIMフリーモデルは12GB/256GB~16GB/512GB、キャリアモデルは12GB/256GB
FMラジオ対応:ドコモモデルは非対応と判明、他キャリアもおそらく同じ対応。(SIMフリーモデルは非対応)
5Gの対応:SIMフリーモデル5G Sub6対応、キャリアモデル5G ミSub6/ミリ波対応
ミリ波対応の有無で、サイド部分に切り欠きが発生する。
デザイン的に切り欠きがない場合は、SIMフリーモデルを購入しよう。
SIMフリーモデル対応バンド
5G:n1, n3, n5, n28, n41, n77, n78, n79
4G(LTE):Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G:Band 1, 5, 6, 8, 19
GSM:850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz
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●Xperia新製品、アクセサリー
Xperia 1 VI(XQ-EC44)
ソニーストア販売価格:
12GB/256GBモデル:189,200円(税込) 発売中
12GB/512GBモデル:204,600円(税込) 発売中
16GB/512GBモデル:218,900円(税込) 発売日2024年8月23日(金)
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、スカーレット
予約開始日:2024年5月22日 午前10時~
スペック:Snapdragon 8 Gen 3、メモリ12GB~16GB、ストレージ256GB~512GB、デュアルSIM対応
16GBモデルはブラック、カーキグリーンのみ
Style Cover with Stand for Xperia 1 VI「XQZ-CBEC」
ソニーストア販売価格:4,950円(税込)
カラー:ブラック、プラチナグレー、カーキグリーン、スカーレット
※リングストラップ付属
・Style Cover with Stand for Xperia 1 VI「XQZ-CBEC」製品ページ
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