ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM6」レビュー(前編)装着性や長時間に耐えられる実使用を優先したシンプルなノイズレスデザイン。

完全ワイヤレスヘッドホンとして高音質と世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を持った「WF-1000Xシリーズ」も最新第6世代を迎える。
すでに完成形に近いところまで来ていると思える「WF-1000XM5」から2年半が経過して、見た目にも大きく刷新された完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル「WF-1000XM6」が登場。
特徴的な2個のマイクがデザインに落とし込まれた「WF-1000XM6」は、ノイズキャンセリング性能の高さのみならず、各所に前モデルを上回る機能が備わっている。
---------------------
目次
●より実用性を極めた完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM6」

「WF-1000XM6」の外箱は、これまで通り環境に配慮したプラスチックを使わない再生紙を主体とした包装パッケージ。
中身もシンプルな構成で、ヘッドセット(左右)、充電キャリングケース、USB Type-Cケーブル、ノイズアイソレーションイヤーピース(SS.S.M.L)、取扱説明書の紙類。
取扱説明書は必要最低限で、詳細はwebのヘルプガイドに誘導されるかたちになっている。

「WF-1000XM6」は、見るからにこれまでの進化の流れと逆行している。
充電ケースは、数世代で丸みをおびてコンパクトなデザインに向かっていったものから、「WF-1000XM6」は丸みを残しながらも上下がフラットになっている。
サイズ感を比べると大きくなっていて、明らかに「WF-1000XM5」のほうがコンパクトさが際立っている。

デザインはあくまでも好みの領域ではあるものの、ケースを閉じているとヒンジの機構が隠れて上下のつなぎ目は極めてシンプルで、明らかに「WF-1000XM6」だとわかる。
ケース下部分にある程度高さがあることもあって、フタを開けたときにも指に干渉しにくくなっている。

見た目のイメージとしては、つや消しとグロス仕様が組み合わさったハウジングとゴールドのマイク・SONYロゴの組み合わせから「WF-1000XM5」の方が高級感があるように思える。
ただ、指で掴んだときの光沢がゆえに滑りやすくて落としてしまわないかという怖さがつきまとっていた事も事実で、明らかに「WF-1000XM6」のイヤホン形状のほうが圧倒的に掴みやすい。

1000Xシリーズの「WF-1000XM3」を含めた4機種のケースを全て並べてみた。
「WF-1000XM6」のケースのサイズは、61.6 mm x 41.1 mm x 26.5 mm、重さ47g。
「WF-1000XM5」のケースのサイズは、64.6 mm x 40.0 mm x 26.5 mm、重さ39g。
「WF-1000XM4」のケースのサイズは、66.9 mm x 39.2 mm x 29.4 mm、重さ41g。
「WF-1000XM3」のケースのサイズは、78 mm x 52.4 mm x 28.3 mm、重さ75g。
こうして比べてみると「WF-1000XM6」のケースは、M4/M5からすれば高さが少し大きくなり横幅は小さくなって、重量は微増している。
今見ると「WF-1000XM3」はこんなに大きかったのかと思ってしまう。
「WF-1000XM6」のイヤホン本体の質量は6.5g。
「WF-1000XM5」のイヤホン本体の質量は5.9g。
「WF-1000XM4」のイヤホン本体の質量は7.3g。
「WF-1000XM3」のイヤホン本体の質量は8.5g。
「WF-1000XM6」は確かにM5からは少し重くなってしまっているもののM4よりは軽い。
しかも、「WF-1000XM6」はマイクが増えてかつ性能が上がっている事を考えると、限界までこのサイズと質量に落とし込んだのだという事は想像できる。
---------------------
●着けやすさと安心して使えるフィット感、長時間着けていても苦痛度が抑えられたドライバー。

左右完全独立タイプのヘッドセットの最大のメリットはケーブルから解き放たれるフリースタイル。
配線もなくひっかかったり邪魔にならない自由さがある反面、耳の穴(外耳孔)だけで保持するだけに耳から落ちないかという不安がつきまとう事も事実。
WF-1000XM6とWF-1000XM4![]() |
WF-1000XM6とWF-1000XM3![]() |
特に初代は論外だとして、「WF-1000XM3」にしても、3点で支える方式で耳に差し込む部分が長いわりに安定性には程遠かった。
「WF-1000XM4」では、ノイズアイソレーションイヤーピースの保持力も合わせてフィット感はかなり良くなった印象。
「WF-1000XM5」は、本体が小さくなりかつ約5.9gという軽さも加わって耳の小さな人や女性でも違和感なく使えるのが特徴と言える。
「WF-1000XM6」ではどう変わったのか?
「WF-1000XM6」のイヤホン本体の幅は「WF-1000XM5」よりも11%ほどスリムになっている。
このおかげで、耳に入れたときにイヤホンが接触することが減っていて、長く装着しても耳が痛くなりにくい。
本体を耳との接触面で支える「エルゴノミック・サーフェス・デザイン」についても、耳に当たる内側の傾斜を深くすることで安定した装着感を保てるようになっている。
![]() |
耳の保持に一役買っているのが「ノイズアイソレーションイヤーピース」。
「WF-1000XM5」と同様に、SS/S/M/Lの4種類。
大きい耳の人からより小さい耳の人まで自分の耳の穴の大きさにより近づいた形状でフィットさせて使いやすい。
![]() |
![]() |
「ノイズアイソレーションイヤーピース」はイヤホンメッシュがイヤーピース側に装着されていて、メンテナンスと清掃が容易になっている。
またイヤーピースの根元あたりがかなり肉厚だった「WF-1000XM4」から薄くなっている。
「WF-1000XM4」からイヤーピースのおかげで保持力は上がったものの、耳の穴が詰まった状態になることで耳が疲れやすかった。
そうした意味では、アイソレーションイヤーピースは耳への負担がかなり軽くなっている。

装着するときもシンプルに耳に入れて、かんたんに位置決めできる。

イヤホンを親指、人差し指、中指の3点でつまんで回転させて、耳にフィットするように調整。
耳の中に入れた後、イヤホンの側面を指でつまんで、イヤーピースが耳の穴にしっかり入るようにゆっくり押し込めば完了。
ムリヤリにグイグイと押し込むこともなく、イヤーピースもそれでいて低反発な伸縮が耳の中でしっかり保持。
とは言え、きちんと装着できているか?イヤーピースがあっているか?気になるもの。
![]() |
![]() |
スマホアプリの「Sound Connect」を使うと、「装着状態テスト」もできる。
このテストをすることで、自分の耳にピッタリフィットするイヤーピースのサイズを知ることができる。
つい両耳とも同じサイズだと思いがちだけれど、じつは左耳がLで右耳がMだったなんてこともわかる。
さらに、オーバヘッドの「WH-1000XM6」に備わっている「アダプティブNCオプティマイザー」をイヤホンタイプとして初めて搭載。
耳の形や装着した微妙なズレといった個人差や、外部の騒音をリアルタイムに分析してノイズキャンセリング機能を常に最適な状態に更新してくれる。
---------------------
●2回充電可能、かつ急速充電も可能な専用キャリングケース。

背面には、充電用のUSB Type-C端子、ペアリング用のボタンが配置されている。
ケースを満充電にしておくと、「WF-1000XM6」を2回フル充電できる。
イヤホンとケースにはマグネットが仕込んであって、近くまで近づけると吸い込まれるようにピタっと入り込まれるのが心地良い。
かつ金属の接点が触れていなくて充電できていなかったというミスもおきない。
右と左それぞれに入る場所は決まっていて、万が一反対にセットしようとしてもマグネットが反発するため間違えるこもない。

ケースに収まるとイヤホン本体は自動的に電源OFFになって充電を開始。
イヤホンをフル充電にかかる時間は、「WF-1000XM6」は左右それぞれ約1.5時間、ケースのフル充電にかかる時間は約2時間。
(「WF-1000XM4」のケースの充電時間は約3時間)

イヤホン本体のみでノイズキャンセリングONでも最長8時間(再生時間)もつ。
充電ケース2回充電しての16時間とあわせると最長24時間バッテリーが持続するという計算になる。
ノイズキャンセリングOFFなら12時間+充電ケース24時間で最長36時間。
これだけをみると、前モデル「WF-1000XM5」、「WF-1000XM4」と変わらないけれど、実性能としてノイズキャンセリング性能向上やマイクの増加した内部処理が増えた事を考えれば、同等のバッテリーの持ちというのは地味に凄い事。

「WF-1000XM6」は5分充電で60分再生できる急速充電できて、充電中に使えないというイライラも回避できる。
「WF-1000XM5」は3分充電で60分再生となっていた事を考えると、「WF-1000XM6」のバッテリー最大容量は増えているものと思われる。
連続通話時間についても最大5時間(NCオフで最大5.5時間)。
(「WF-1000XM5」は、最大6時間(NCオフで最大7時間))
![]() |
![]() |
ヘッドホン本体をケース取り出す時、「WF-1000XM5」はヘッドホン本体がツルツル滑ってしまうため、いったん横に倒してマグネットを話してケースから取り出す必要があった。
「WF-1000XM6」は、ヘッドホン本体がスリムになったことと、マットな表面処理になったことで、シンプルにつまんで取り出しやすくなった。

イヤホンのバッテリーと充電ケースのバッテリーは同時に充電が可能なため、最大5W程度の充電が行われる。
実際にバッテリーケースを充電するさいの消費電力を確認してみると、2.4W前後で推移していたのはおそらくイヤホンやケースにすでにある程度充電されていたものと思われる。
ケースへの充電時間は、イヤホンが装着されていてもトータルでは変わらない。

「WF-1000XM6」の充電ケースは、ワイヤレス充電(Qi)にも対応しているのでこちらも消費電力を測ってみた。
無線充電のため、送電ロスがあるため消費電力が2.8Wとなっていても、USB充電よりも高速にはならない。
万が一外出先でバッテリーがピンチ!という時には、おすそわけ充電に対応したXperiaがあれば、いざという時にも大容量のXperiaから充電することもできる。
---------------------
●スマホもPCもかんたん接続。マルチポイント接続により切り替えも簡単。

スマートフォン(AndroidやiPhone)と連携して使うのに必要な、Bluetoothのペアリング。
Androidは便利な「Fast Pair」に対応。
「WF-1000XM6」は、背面のボタンを長押しすることでランプが青く点滅して「Bluetooth ペアリングモード」に移行する。

一度ペアリングしておけば、イヤホンの電源が入ると同時に、スマホに接続されたこととバッテリー残量をお知らせして把握できる。
ちなみに、Windows 10以降では、ペアリング中のイヤホンをPCに近づけると、ポップアップで接続ガイダンスがでるのでこれまた便利。(Swift Pair )
---------------------
●初めて見たときの印象と、実際に手にして使ってみたギャップが凄い。
「WF-1000XM6」を初めて見たとき、なんともシンプルな形状になったなという印象が強かった。
デザインでいえば、「WF-1000XM4」の独創的な見た目は素直にカッコ良いと思ったし、「WF-1000XM5」はケースを含めてより軽くコンパクトになったという目に見えてわかりやすいインプレッションを受けた。
何よりも、ブラックボディに映えるSONYロゴとマイクのゴールドが所有欲が高まっていた。
ところが、「WF-1000XM6」のイヤホン形状をみると妙にスッキリとしたというべきかごく普通の形になってしまったのではないかと。
特に「WF-1000XM5」とから比べればケースは大きくなっているしイヤホンも重くなっているわりに、バッテリーの持ちは変わってない。
これが正直な気持ちだった。
ただ使ってみると、「WF-1000XM5」はイヤホンの側面がツルツル光沢でつかみにくくて、いつか落とすんじゃないかとヒヤヒヤしていたのに、「WF-1000XM6」の薄くて圧倒的に持ちやすくなっていて、そのあたりのストレスがない。
耳に入れるときにどの向きに入れればいいんだっけ?と一瞬の迷いもなく装着できるし、耳にフィットして落ちそうな不安もなく、そして何と言っても長時間着けていても苦痛度がかなり少ない。
結局のところファーストインプレッションよりも、自分が使っている時間が長くなればなるほどイヤホンの評価が変わるものだなと実感する。
誤解がないように言っておかないといけないのは、「WF-1000XM5」の出来はかなり良くて、これだけ使っていたら特に不満には思わないというのも事実。
それを踏まえたうえで、「WF-1000XM6」の”音楽を聴く”ことや”ノイズキャンセリング”、”通話のクオリティ”というメインの3要素に加えて、実用性については後編で。
---------------------
●1000Xシリーズヘッドホンラインナップ
・完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM6」ソニーストア直接購入リンク

ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM6」
ソニーストア販売価格:59,400円(税込)
カラーバリエーション:ブラック、プラチナシルバー、ミッドナイトブルー、新色サンドピンク
●長期保証<3年ベーシック>付
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM6」ソニーストア直接購入リンク
ソニーストアで購入
ソニーストア (web)でご購入のさいに、以下バナーを経由してお買い上げいただくことで、当店の実績となります。
ソニーストア 直営店舗でご購入の場合

※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入のさいに、
スタイリストさんにショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。




























