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ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM5」レビュー(後編)思いのままにコントロールできるノイキャンと音質の両立、自然に聞こえる外音と快適な通話性能。


・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM5」レビュー(前編)明らかに快適になった装着感、強烈なノイズキャンセリングと耳への圧迫感が激減。
の続き。

Bluetooth対応ワイヤレスヘッドホンで業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現したオーバーヘッドタイプ最新モデルの「WH-1000XM5」

実機を触れる機会があったので、変更点を中心に「WH-1000XM5」をレビューしてみる。

・業界最高クラスのノイズキャンセリング性能が更に進化したワイヤレスヘッドホン『WH-1000XM5』を発売 | ニュースリリース | ソニー 
・WH-1000X M5 コンセプトサイト 「新世代」の静けさで音楽は深化する。
・WH-1000XM5 | ヘッドホン | ソニー

「WH-1000XM4」と同等機能は「WH-1000XM5」に新たに備わった機能はで記載。

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●ノイズキャンセリングの世界をいかに便利に使えるか?のいろいろな快適機能。


ノイズキャンセリングの効力はかなり強烈で、周囲の雑音がすっかり消えてしまいすぎて逆に困る時だってある。

ノイズキャンセリングを極めつつも、必要な音(情報)は取り込みたいという相反するワガママをかなえてくれるのが賢いところ。

しかも「WH-1000XM5」は、外音取り込みの音がものすごく自然。

ノイキャンボタンを押して、ノイキャンと外音取り込みの切り替えのタイムラグもほとんどなくなって、切り替えにストレスがなくなったのはすごく良い。

あと、一部の操作時の音声ガイダンスがなくなった。

最初はありがたいと思っていたけれど、使い慣れてくると「いいからもう黙って!」と思ってしまってたので、これは地味だけど嬉しい。


一つ目は、わざわざヘッドホンをはずさなくても、右側のハウジングに大きくタッチするだけで、一時的に聴いている音楽の音量が小さくなって周囲の音をひろってヘッドホン内に流れてくる「クイックアテンションモード」

あっ「あっ外の音を聞きたい」という時でもハウジングをタッチした瞬間に外の音が聞こえる。

タイムラグなく反応してくれるのでとっさの時でも聞き逃さない。


ヘッドホンの右側のハウジングは指先でタッチして、音楽再生/一時停止/曲送り/曲戻し、音量調節、ハンズフリー通話/終話といったコントロールもできる。

ボタン配置を覚える必要もなくて、不自然な動作にもならなくて使いやすい。

iPhoneの「Siri」や、Androidの「Google Now」といった音声アシスタント機能の起動もできるので、スマートフォンを取り出さずにヘッドホン側の操作と音声操作だけで、電話をかけたり音楽を再生、情報検索といった使い方もできる。

 

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●スマホ専用アプリ「Headphones Connect」との連携。


そして、スマホ専用のアプリ「Headphones Connect」との連携。

「WH-1000XM5」は、接続したスマホに「Headphones Connect」をインストールすることで、さまざまなカスタマイズができる。

接続しているヘッドホンのコーデックの種類やバッテリー残量をひと目で確認。

「ステータス」、「サウンド」、「システム」、「サービス」の4つのカテゴリーに分類された機能を調整できる。

音楽を聴きながら、周囲の音も聞ける「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」

外音取り込みのレベル(全22段階)を変えて、ノイズキャンセリングを効かせつつ、周囲の音の聞こえ具合も微調整できる。

便利なのは、 シチュエーションがかわることを想定してノイズキャンセリング効果を自動的に調整してくれる「アダプティックサウンドコントロール」

あらかじめ止まっている時/歩いている時/走っている時/乗り物に乗っている時の4パターンから、それぞれ外音取り込みのレベルボイスフォーカスのオンオフを好みで設定しておくことで、スマホの加速度センサーを利用して、自分の行動ごとに自動的に切り替えてくれる。

自身のいる場所に応じてヘッドホンの設定を自動的に切り替わるのでとっても楽ちん。


ヘッドホンをつけたまま、会話ができる「スピーク・トゥ・チャット」

自分が話したいときに話しだすと、自動的に流れている音楽を一時停止して、外の音を取り込んで会話がしやすくなるというもの。

話し終わると、音楽の再生が自動的に再開される。

実際に試してみると思っている以上に高精度に声を認識して反応してくれる。

ヘッドフォンをつけたままで、しかも手が離せないときでも声だけでコントロールできるのは確かに便利。

ただし、見た目にヘッドホンをつけたまま話しているには変わりないので、特に目上の人と会話するときには国内ではけしからん!とか怒られるかもしれないので、ヘッドホンは普通にはずしたほうがいいかもしれない。

それから、流れている音楽と一緒に気持ちよく口付さんでしまうと、これも話してると認識されて音楽が止まってしまうので、それは嫌だ!という場合はオフにするのが良い。


音楽を再生していて、ヘッドホンを外すと自動的に音楽が一時停止。

タッチセンサーも一時的に無効になるので、不意に触ってしまって誤作動するという事もない。

改めてヘッドホンを着けると、また音楽を再生してくれる。

もしもヘッドホンを外したまま時間が経過(約15分)すると、自動で電源がOFFになるので、余計なバッテリーの消費も防げる。

※一時停止も自動電源オフもアプリからオンオフ可能。


「WH-1000XM5」は、2台の機器と同時接続して、それぞれで通話と音楽が受信できる「マルチポイント」機能を装備。

例えばメインのスマホで音楽を聴いた後、停止して、もう一方の機器(スマホやPC)で音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられる。

メインのスマホが電話を着信した際には自動で通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることもできる。

2台の機器でヘッドホンを使う場面で接続の切り替えがいらなくて、どちらもシームレスにつかえて快適。

ただし、2台同時接続するさいには、その2台ともSBCでの接続になる点には注意。(LDACでの2台同時接続はできない。)

 

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●コンパクトながらもイチから設計されたヘッドホンの音質。


ヘッドホンの根幹となるのは、30mm径のドライバーユニット

ドーム部にカーボンファイバーコンポジット素材を使用することで柔らかいエッジ部と軽量で高剛性なドーム部を両立した専用設計されたもので、低音域から高音域までの再現性を高めて、より自然で伸びのある音質を実現。

ここでおや?と思うのが、「WH-1000XM4」まではドライバーユニットは40mm径だったこと。

小さくなっていると音質的にどうなの?という心配がよぎる。

軽量化のためだけに小型化したのではなくて、今回の新しいノイズキャンセリング性能と音質のクオリティを実現するために、「WH-1000XM5」のために独自に専用設計として作られているらしい。


フラッグシップウォークマン「NW-WM1ZM2 /WM1AM2」で使われていた高音質技術を採用。

基板と部品の接合部やヘッドホン出力のはんだ付け部などに、音質に重要な接点に金を添加した高音質はんだを採用するほか、プロセッサー周辺に銅メッキを施した大型の高音質抵抗を採用。

結果として、微細な音の再現や広がり、定位感も向上している。

再生周波数帯域は、4Hz-40,000Hz

感度は、102dB/mW(有線接続、電源ON時)、100dB/mW(有線接続、電源OFF時)。

 

そして、ここでも音質にも大きく寄与する「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1」

ポータブルオーディオ向けとして最高クラスのS/N比と低歪率をあわせ持ったD/A変換回路や、ヘッドホンアンプを内蔵して、さらには32bitのオーディオ信号処理を行うことで、圧倒的なクリアな音楽再生ができる。


そして、圧縮音源でもアップスケーリングしてサンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまでアップスケーリングする「DSEE Extreme」を採用。

AI技術を利用して、リアルタイムで曲を解析して、アップスケーリング。

「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1」の恩恵もあって、スマートフォンに不足しがちな量感や音のディティールを補ってあまりある良質な音で楽しめる。

 

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●実用レベルで使えるようになった通話クオリティ。

また、音質とは別にさらに改良されたのがハンズフリーの通話音質。

「WH-1000XM5」は、左右にある合計4つのマイクを利用して、かつビームフォーミング技術を通話用として使用。

さらに「LinkBuds」でも使用されていた、5億サンプルを超える機械学習で構成された使用者の声と環境ノイズを分離するフィルターアルゴリズムによるAI技術も採用。

マイクは「風ノイズ低減構造」になっていて、ある程度の風が吹いていてもゴワゴワというノイズがのって話ができないという事もない。


もともと「WH-1000XM3」までは通話用として使えるレベルになかったけれど、「WH-1000XM4」でかなり改善。

おそらく「WH-1000XM5」は、最初からテレワークを見越して作られたと思われ、通話時のクオリティがかなり良くなっている。

スマホにかかってきた電話を、ヘッドホンをつけたまま会話してみたけれど、普通の話し声で充分に伝わる。

相手にヘッドセットを使ってる事に気づかれることもなかったので違和感もないと思って良さげ。

イマドキの使い方としてWindows PCに接続して、TeamsやDiscordでビデオチャットで使ってみたけれど、当然こちらも快適そのもの。

周囲がざわついてる状況で話していても、こちらの声は相手にちゃんと聞こえていて、会話の進行がとまる事もなく。

今まではオマケ的機能程度にしかなかったハンズフリー通話が実用レベルになったと言っていい。

 

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●折りたたみ機構の変化と、キャリングケースの違い。


もしかすると大きく使い勝手が変わるかもしれないのは、本体の折りたたみ機構。

「WH-1000XM4」は、左のハウジング部が真横に折れ曲がってよりコンパクトにまとまる。

一方で、「WH-1000XM5」は、その折りたたみ機構はなく、スイーベルでハウジングの向きが変わるだけ。



それにともなって、キャリングケースの形状も大きく変わる。

「WH-1000XM4」をキャリングケースに入れるとかなり小さくまとまっていたのでコレが良かったという人は一定数いるように思える。

「WH-1000XM5」は、ヘッドホンをそのままキャリングケースに入れるためそこそこ場所を取る。

良くなった事といえば、本体を取り出してすぐに使いやすい事。


キャリングケースには、有線ケーブルと充電用USBケーブルが入るポケットがある。

開閉フタが付いていて、マグネットで簡単に開け締めできてケーブルが飛び出すこともない。


有線ケーブルをヘッドホンから接続すれば、万が一のバッテリー切れにも使えたり、より良い音で聴きたいといったときに使える。

ただし、今まで付属していた航空機用プラグアダプターは、「WH-1000XM5」には付属していない。

必要であれば、別途購入してねということか。

キャリングケースは大きくなったものの厚みは抑えられていて、片側が薄くなっていて意外とカバンなどに入れやすい構造。

カドに丸みのある面が底面なので、角ばっている面を上にして開け閉めする。

「WH-1000XM4」のキャリングケースも小物入れのメッシュがある面が底面で、どっちが上なのかわかりにくかった。

ヘッドホンを取り出した後は、薄く押しつぶして省スペースにすることもできる。

 

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●ノイキャン性能と音質にとどまらず、極上の装着感までを体感して欲しい。


ドライバーユニットが、「WH-1000XM4」は40mm径だったのに、「WH-1000XM5」は30mm径になっていると正直なところ音質がどうなるのか不安になるのも事実。

けれども、そもそものヘッドホン全体が刷新された事もあって、単純に径が小さくなったのではなくて、このモデルのために専用設計されている。

「WH-1000XM4」で言えば、もしかして低域がしょぼくなっているんじゃないかと思われたものの、密閉感も手伝ってズンズンと重い低音もしっかり再現されているし、中高音域の音の細やかな再現度というか聞こえる広がり感が良くなっているように思える。

あくまでもワイヤレスという領域の限界はあるとしても、ノイキャンの静寂の中で聴ける環境としては満足度はかなり高い。

ウォークマン「NW-WM1ZM2 /WM1AM2」を聴くなら、バランス接続一択でしょ!という気概はあるけれど、有線ケーブルから解き放たれてどこにいてもスイートスポットにいられる快感を味わえるので、これはこれで素で楽しい。

ノイキャンと外音取り込みの切り替えのタイムラグもほぼなくなったし、音声ガイダンスもすっきり。

突出したノイキャン性能を持っているとして、その中で都合よく音(情報)を取り入れたいという部分はスマホアプリと連携することで自分好みにできる。

もはや髪型、メガネの有無、装着ズレも自動的に最適化までしてくれるので、楽をしつつ最良のノイキャン環境が手に入る。

外音取り込みの音がより自然になって、なにしろ通話クオリティが良い。テレワーク用としてもめちゃくちゃアリ。


ただし何度も言うように「WH-1000XM4」の出来がかなり良いこともあって、ここから買い替えるか?というと悩ましいかもしれない。

けれど、「WH-1000Xシリーズ」の初代や2、3代目からすると、もはや別物レベルで進化しているのは間違いない。

ノイキャンや音質といった本質部分だけにとどまらず、極上の装着感とハードとしての静けさ、通話品質の良さや、3分充電して3時間使えるUSB PD充電。

日常的に使えば使うほどに、じつにかゆいところに手が届くほどの快適さが凝縮されていて、スマホ、ゲーム機、PC、テレビ、あらゆるものにつないで使いたくなるはず。

触感や装着感をふくめて、ぜひソニーストア直営店でその実機を試して欲しい。

 

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●ワイヤレスステレオヘッドセットラインナップ


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM5
ソニーストア販売価格:49,500円(税込)
2022年5月27日発売予定

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM4
ソニーストア販売価格:44,000円(税込)⇒41,800円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット最高峰「WH-1000XM4」レビュー。不要な音を消し去ってイイ音を聴きたい、都合よく必要な音は聞き取りたいという贅沢をシームレスに満たしてくれる。


ワイヤレスステレオヘッドセット「LinkBuds」
オープン価格
ソニーストア販売価格:23,100円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●3年ベーシック(無償)


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM4」
オープン価格
ソニーストア販売価格:33,000円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●3年ベーシック(無償)

<WF-1000XM4 レビュー>
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM4」を使ってみたレビュー!待望のLDAC搭載だけじゃない、さらなるノイキャン性能アップやハンズフリー通話劇的改善、防滴対応、装着性まで何から何までが感動レベル!
・「WF-1000XM4」と「WF-1000XM3」のイヤホンのバッテリー使用時間比較。コーデックや圧縮音源のアップスケーリング、ノイズキャンセリング機能のオンオフによるバッテリー駆動時間の変化もチェックしてみる。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM4」は、外れるかも?という不安とは無縁のフィット感。アプリできちんと耳に取り付けられているかを測れる「装着状態テスト」が便利。

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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)


ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
 ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。

ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00

ソニーストア 札幌
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ソニーストア 名古屋
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ソニーストア 大阪
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営業時間:11:00~19:00

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