フルサイズミラーレス一眼カメラ α7C を触ってきたレビュー(その3)静止画撮影時も動画撮影時も進化したAF周り。いつでも発動できる「リアルタイムトラッキング」が異常に便利。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7C を触ってきたレビュー(その1)フルサイズボディ α7III、APS-Cボディ α6600 と一緒に並べて比較。実際に触って実感する α7C の凝縮感。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7C を触ってきたレビュー(その2)性能を維持したまま小さく軽くなったコンパクトボディをくまなくチェック。
の続き。
α7Cはコンパクトになったと言いつつも、α7IIIよりも進化した部分がいくつもある。
その最もわかりやすいところがオートフォーカス周り。
・世界最小・最軽量システムを実現するフルサイズミラーレス一眼カメラ『α7C』とズームレンズ発売| プレスリリース | ソニー
・先行展示情報(ソニーストア直営店)
・α7C | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
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目次
●α7CのAF周りの進化が、撮影アドバンテージを大きく上げる。
撮像エリアの約98%をカバーする範囲に693点の像面位相差検出AFセンサーを搭載したうえに、425点のコントラストAFを搭載して、高精度なフォーカシングをサポート。
広い範囲にすばやくしっかりフォーカスし続けて、ピント合わせが難しいさまざまなシーンで被写体を瞬時に捉える。
EV-4という暗いシーンでも高精度な撮影ができる。(ISO100相当/F2.0レンズ使用)
ソニーのお家芸とも言えるリアルタイム瞳AF。
シャッターを半押しするだけで、人の瞳や動物の瞳を自動的に検出してフォーカスをあわせてくれるおかげで、それ以外の表情や構図などに注力できる。
α7Cでは、左右の瞳を選択することもできる。(α7IIIでは非対応。)
加えて、アルゴリズムの進化のおかげで、マスクをしている状態でも瞳の認識精度は上がっている。
ただし、α7SIII ほどの強烈な認識率はなかったので、わかりやすく言うと、α7SIII >> α7C >α7III といった感じ。
そして、α7Cには「リアルタイムトラッキング」を搭載。
意外な気もするけれど、α7IIIは、「リアルタイムトラッキング」非搭載。
被写体を指定してシャッターボタンを半押しするだけで、色・模様(輝度)・被写体距離(奥行き)・顔・瞳をリアルタイムに解析して追尾できる超便利機能。
しかも、フォーカスモードを「AF-S、AF-A、DMF」にしていても、AF-ONボタンを押すだけで「リアルタイムトラッキング」が作動。(MF除く)
一瞬、おや?カスタムキーに「押す間トラッキング」を割り当てれば、普通に出来るんじゃないか?と思うこの機能。
実は、α9IIやα7R IVでは、フォーカスモードが「AF-C(コンティニュアスAF)」のとき以外に、「リアルタイムトラッキング」を発動できない。
たとえば、「AF-S」でスナップ撮影していたとして、突然すばやい被写体を撮影したいと思ったときに、「リアルタイムトラッキング」を使おうと思ったら、わざわざフォーカスモードを「AF-C」に切り替えないといけない。
それが、α7CではAF-ONボタンで常時「リアルタイムトラッキング」を発動できるので、非常い便利。
最高約10コマ/秒のAF/AE追従高速連写というのはα7IIIと同等。
α7Cはさらに、「リアルタイムトラッキング」で被写体を常に追いかけながら連写が出来る。
そして連続撮影枚数も増加。
大容量のバッファメモリ―のおかげで、UHS-Ⅱ使用時に、JPEG(スタンダード)で約223枚、非圧縮RAWで45枚、圧縮RAWで115枚という息の長い連続撮影ができる。
ちなみに、α7IIIは、JPEG(スタンダード)で約172枚、非圧縮RAWで40枚、圧縮RAWで89枚。
AF性能と撮影枚数の違いは、実際の撮影シーンで大きく関わってくる。
ただしひとつ注意ずべきは、メカシャッター時のシャッタースピードが最高1/4000までということ。(α7IIIは、1/8000)
電子シャッター(サイレントシャッター)時には、最高1/8000まで利用できるものの、超高速移動する被写体の場合にディストーションが発生してしまう場合があるので注意。
無音・無振動のサイレント撮影でも、AF/AE追従して最高10コマ/秒で連写が可能。
蛍光灯などの点滅によるちらつきを検知して適切なタイミングできるフリッカーレス撮影もできる。
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●細かなアップデートがムービー撮影に役立つ。
α7Cは、スーパー35mmフォーマットで高解像度4K動画の本体内記録が可能。
4K映像に必要な画素数の約2.4倍の豊富な情報量を凝縮して、オーバーサンプリングにより非常に高精細かつダイナミックレンジの広い4Kムービーを撮影ができる。
4K HDR対応のピクチャープロファイルとして、HLG(Hybrid Log-Gamma)方式による4K HDR撮影に対応。
広いダイナミックレンジで撮影することで、輝度表現、コントラスト、色彩をもつ豊かな映像を残すことができる。
HLG方式で記録した映像は、撮影後にカラーグレーディングを必要としないため、効率的なHDR映像の制作が可能。
S-Log2に加えて、S-Log3を搭載。
フルHD映像で120fpsのハイスピード撮影も可能、1fpsから120fs( 100fps )までの8段階に変更して、最大60倍のクイックモーションから最大5倍のスローモーションまでが、最大50MbpsのフルHD動画として撮影ができる。
進化しているのは、やはりAF周りで、動画時でも「リアルタイム瞳AF」と「リアルタイムトラッキング」が利用できる。
スチル撮影に利用できた、設定しているフォーカスモードに関係なく、AF-ONボタンを押すと「リアルタイムトラッキング」が動画でも動作。
マニュアルフォーカスで撮影しているときにも、一時的にAFを使うこともできる。
動画撮影するシーンによっては自分の意志を反映したいという場合に便利な、AFスピード調整がα7SIIIなみに便利になっている。
動画撮影時のオートフォーカスの挙動は、従来モデルでは「AF駆動速度」は、高速/標準/低速の3段階、「AF被写体追従感度」は、標準/敏感の2段階しかなく表現には乏しかった。
「AFトランジション速度」は、AFの切り替わりスピードを7段階で調整。
「AF乗り移り感度」は、AFの被写体へ瞬時に切り替えたり、粘り強く追従する感度を5段階で調整。
あらかじめカスタムボタンにアサインしておけば、録画中に瞬時に設定を切り替えるといった使い方もできたりと、自分の意図したフォーカスワークで繊細な表現ができる。
そして、動画時にはやはり横開きで回転機構を持つ可変式の「バリアングル液晶モニター」の便利さがよくわかる。
しかも、タッチフォーカス / タッチパッドに対応に加えて、タッチシャッター / タッチトラッキングにも対応していて、画面上で被写体にタッチして「タッチトラッキング」で追い続けて撮影できるのは物凄く役に立つ。
ピーキング表示は、赤、黄、白、青の4色から選べる。
縦位置で動画撮影した場合にも、メタデータを記録することで、スマホやPCに転送した場合に半回転するという手間もなくなった。
これも地味に便利。
マルチインターフェースシューがデジタルオーディオインターフェースをに対応したので、ショットガンマイクロホン「ECM-B1M」やXLRアダプターキット「XLR-K3M」を使えば、オーディオケーブルが不要なだけじゃなくて、音声をデジタル信号のままにカメラに伝送して劣化の少ない高音質な録音ができる。
「自動電源OFF温度設定」を「高」にすればより長時間の動画が撮れるし、動画連続撮影時間の30分制限もなくなって、バッテリーさえ持つ限り長時間撮影ができる。
バッテリー(NP-FZ100)は、実動画撮影時間で、液晶モニター使用時: 約140分、ファインダー使用時: 約140分。
(α7IIIは、液晶モニター使用時で125分、ファインダー使用時で115分。)
細かなアップデートにより、動画撮影での使い勝手の良さがかなり良くなっている。
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●コンパクトでもα7IIIからアップグレードしている部分多数。
意外なことに、α7IIIに「リアルタイムトラッキング」が搭載されていなかった事をα7Cで思い出さされた。
α7IIIには、「ロックオンAF」が備わっているので特に不便という事もないのだけれど、「リアルタイムトラッキング」が便利すぎる。
α9IIやα7R IVで撮影するときに、「リアルタイムトラッキング」を使っているけれど、動く被写体を追いかける性能が高いというだけではなくて、人を認識すると自動的に顔から瞳へとどんどんと精度を増していくのが本気で凄い。
例えば、思い思いに容赦なく動き回る子供の決定的シーンを撮ろうとした場合の苦労は常にしているけれど、液晶画面をタッチして補足すればあとはカメラ任せ、自分自分も子供を追いかけたり逆に距離を開けたりしつつ、ベストな表情と構図を目指して、ここだ!というときに連写して決定的な1枚を撮る!みたいなことが誰でもできる。
α7Cは、動画撮影時でもAF機能の進化と、機能的なアップデートが細かくあって、それだけでも撮れるムービーのクオリティがものすごく上がる。
α7IIIと同等と言いながらもコンパクトゆえの使いにくさに感じるところもあるけれど、それを補ってあまりある性能を持っている。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7C を触ってきたレビュー(その4)α7Cのコンパクトさを邪魔しない、小さくて軽いフルサイズ ズームレンズ「SEL2860」
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7C を触ってきたレビュー(その5)いろいろなEマウントレンズをα7Cに装着してみた。ボディ+レンズの総重量もチェックしておこう。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7C を触ってきたレビュー(その6)ブラックのボディを確認、続!14本のEマウントレンズをα7Cに装着してみた。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7C を触ってきたレビュー(その7)α7Cにピッタリなコンパクト&軽量フラッシュ「HVL-F28RM」
へ続く。
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●デジタル一眼カメラα7C ラインナップ
『α7C』ズームレンズキット ILCE-7CL
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・α7C | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
お出かけフルサイズミラーレス一眼カメラ α7C がもっと愛おしくなるアイテム
・(その1)ULYSSES 本革&帆布カメラバッグ ボルセッタ。
・(その2)α7Cとキットレンズ「SEL2860」に、便利なオートレンズキャップを付けてみた結果…。
・(その3)α7Cの背面モニターを保護する純正ガラスシート「PCK-LG1」や、液晶保護フィルムを貼ってみよう。
・(その4)α7Cとキットレンズ「SEL2860」をお気軽に使うために、レンズプロテクターとレンズフードを付けてみよう。
・(その5)α7Cのオトモレンズ「SEL55F18Z」をコンパクト&クールに持ち運びたい。
・(その6)ほんの少しだけ見た目を変えてみたい、アクセサリーシューキャップを取り替えてみる。
・(その7)コンパクトなボディのグリップ性がよくなるサムグリップを装着。
・(その8)「写ルンです」のレンズを再利用した「GIZMON Wtulens L」と合体して最小カメラに!
・(その9)小さいファインダーをより使いやすくするためのアイピースカップ。
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●電波式ワイヤレス通信対応 外付けフラッシュ「HVL-F28RM」
電波式ワイヤレス通信対応 外付けフラッシュ「HVL-F28RM」
ソニーストア販売価格:27,900円(税込)
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・α7C にあわせた小型・軽量フラッシュ「HVL-F28RM」を12月11日に発売。ガイドナンバー28、電波式ワイヤレス通信に対応、α7Cの顔検出と連動して光量やホワイトバランスを調整。
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街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
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営業時間:11:00~19:00
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地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
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名古屋市中区錦3丁目24-17 日本生命栄ビル 3階
営業時間:11:00~19:00
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大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
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営業時間:11:00~20:00