α9を思い通りに操作するためにカスタムキーとファンクションメニューを自分専用に設定しよう。(各ボタンに割り当てられる機能一覧:Ver. 5.00)
・α9 本来の性能をさらに引き出すVer. 5.00のメジャーアップデート。さらに進化したAF機能と強烈なリアルタイムトラッキングで最新モデルに生まれ変わったα9。
・デジタル一眼カメラ α9 (ILCE-9)Ver. 5.00の新たに加わった機能をチェックしよう。(その1)
・デジタル一眼カメラ α9 (ILCE-9)Ver. 5.00の新たに加わった機能をチェックしよう。(その2)
の続き。
デジタル一眼カメラα9を、より自分専用として操れるようになる「カスタムキー」と、「ファンクションメニュー」。
何しろ機能数が多いうえにボタンによっては割当できない項目があったりと混乱しがちなので、α9のVer. 5.00のメジャーアップデート後の仕様にあわせていじれる設定を把握しておこう。
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●α9を思い通りに操作するために「カスタムキー」を好みで割り当てよう。
様々な機能を割り当てられるカスタムキー設定は、2-9の「操作カスタム1」。
α9に割り当てられるカスタムキーは、「静止画撮影時用」と「再生時用」に加えて、Ver. 5.00のメジャーアップデートにより「動画撮影時用」も個別に設定できるようになった。
「カスタムキー」として割り当てられる物理ボタンは、[C1:カスタムボタン1]、[C2:カスタムボタン2]、[C3:カスタムボタン3]、[C4:カスタムボタン4]、[AELボタン]、[AF-ONボタン]、[フォーカスホールドボタン]、[マルチセレクターの中央ボタン]、[中央ボタン]、[コントロールホイール]、[左ボタン]、[右ボタン]、[下ボタン]の13コのボタン。
登録できるボタン総数としては、α7R III /α7III と同じ。
色分けしているのは、後述する割り当てられる機能の数に違いがあるため。
[フォーカスホールドボタン]は、一部のレンズ(G MasterレンズやGレンズ)に備わっている場合のみ使えるものの、撮影時に左手でレンズをホールドしたまま押せるため非常に有用。
カスタムキーの設定画面には新たにイラストが追加され、どのボタンやスイッチにアサインしようとしているのかわかりやすくなった。
それでは「静止画撮影時用」、「動画撮影時用」、「再生時用」それぞれに機能を確認してみよう。
・ヘルプガイド: よく使う機能をボタンに割り当てる(カスタムキー)
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●「静止画撮影」に割り当てられるカスタムキー
①コントロールホイール
②AELボタン
③AF-ONボタン
④C3:カスタムボタン3
⑤C4:カスタムボタン4
①マルチセレクターの中央ボタン
②中央ボタン
③左ボタン
④右ボタン
⑤下ボタン
まずは、「カスタムキー(静止画)」設定項目から。
13コのボタンあるものの、ボタンによって割り当てられる機能の数が違うため分類して解説。
[カスタムボタン1~4]、[AELボタン]、[AF-ONボタン]、[フォーカスボタン]の7コのボタンは、全112コ(24ページ)の機能から登録できる。
[マルチセレクターの中央ボタン]、[中央ボタン]の2コのボタンは、「カメラ内ガイド」のみ選択できない以外は上記と同じで、全111コ(23ページ)の機能から登録できる。
ややこしいけれど、この赤○とオレンジ○の9つのボタンが(ほぼ)制限なく機能を割り当てできると考えれば良い。
<カスタムキー(静止画)に割り当てられる機能>
1.[ファイル形式]、[JPEG画質]、[JPEG画像サイズ]、[縦横比]、[APS-C/フルサイズ切換]、
2.[ドライブモード]、[ブラケット時のセルフタイマー]、[MR 1/2の登録]、
[押す間カスタム設定呼出1]、[押す間カスタム設定呼出2]、[押す間カスタム設定呼出3]
3.[押す間AF/MFコントロール]、[再押しAF/MFコントロール]、[フォーカススタンダード]、
[フォーカスエリア]、[フォーカスエリア切替]、[フォーカスセット]
4.「押す間登録フォーカスエリア]、[再押し登録フォーカスエリア]、
[登録フォーカスエリア+AFオン]、[押す間トラッキング]、[AF時の顔優先]、[瞳AF]
5.[右目/左目切替]、[AF被写体追従感度]、[AF時の絞り駆動]、
[AFオン]、[フォーカスホールド]
6.[露出補正]、[ISO感度]、[ISO AUTO低速限界]、[測光モード]
[マルチ測光時の顔優先]、[押す間AEL]
7.[再押しAEL]、[押す間スポットAEL]、[再押しスポットAEL]
8.[フラッシュモード]、[調光補正]、[ワイヤレスフラッシュ]
[押す間FELロック]、[再押しFELロック]、[押す間FELロック/AEL]
9.[再押しFELロック/AEL]
10.[ホワイトバランス]、[AWB時の優先設定]、[押す間AWBロック]、
[再押しAWBロック]、[DRO/オートHDR]、[クリエイティブスタイル]
11.[ピクチャーエフェクト]
12.[ピント拡大]、[ピーキング表示切換]、[ピーキングレベル]、[ピーキング色]
13.[カメラ内ガイド]
14.[MOVIE(録画)]、[S&Qフレームレート]、[録音レベル]、
[音声レベル表示]、[マーカー表示切替]
15.[シャッター方式]、[手ブレ補正]、[手ブレ補正調整]、[手ブレ補正焦点距離]
16.[ズーム]、
17.[絞りプレビュー]、[撮影結果プレビュー]、[FINDER/MONITOR切換]、
[ファインダーフレームレート]、[ゼブラ表示切換]、[ゼブラレベル]
18.[グリッドライン]、[ライブビュー表示切り替え]、[ブライトモニタリング]
19.[押す間マイダイヤル1]、[押す間マイダイヤル2]、[押す間マイダイヤル3]、
[マイダイヤル1→2→3]、[再押しマイダイヤル1]、[再押しマイダイヤル2]
20.[再押しマイダイヤル3]、[電子音]
21.[スマートフォン転送]、[FTP転送]
22.[再生]
23.[モニター明るさ]、[タッチ操作切換]、[TC/UB表示切替]、
[優先記録メディア]、[MENU]
22.[未設定]
※[マルチセレクターの中央ボタン]、[中央ボタン]は、「カメラ内ガイド」のみ選択できない。
※α9 Ver. 5.00のアップデートで加わった機能は青文字。
[左ボタン]、[右ボタン]、[下ボタン]は特殊で、選べる機能は全64コ(19ページ)。
メインで使う9コのボタンとの違いは、ボタン形状により押し続けて使う操作にむかない機能が省かれている。
<メインボタンで選べる機能から除外される機能(22コ)>
[押す間カスタム設定呼出1]、[押す間カスタム設定呼出2]、[押す間カスタム設定呼出3]、
[押す間AF/MFコントロール]、[フォーカススタンダード]、「押す間登録フォーカスエリア]、
[登録フォーカスエリア+AFオン]、[押す間トラッキング]、[瞳AF]、[AFオン]、
[フォーカスホールド]、[押す間AEL]、[押す間スポットAEL]、[押す間FELロック]、
[押す間FELロック/AEL]、[押す間AWBロック]、[カメラ内ガイド]、[絞りプレビュー]、
[撮影結果プレビュー]。[押す間マイダイヤル1]、[押す間マイダイヤル2]、[押す間マイダイヤル3]
[コントロールホイール]については、まわして機能が変化するというボタンのため、割当できる機能は独立している。
以下の11コ(5ページ)の機能から選べる。
<コントロールホイールに割り当てられる機能>
1.[フォーカス位置移動:左右]、[フォーカス位置移動:上下]、
2.[絞り]、[シャッタースピード]、「露出補正」、[ISO感度]
3.[ホワイトバランス]、[ホワイトバランス(色温度)]、
[クリエイティブスタイル]、[ピクチャーエフェクト]
4.[録音レベル]
5.[未設定]
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●「動画撮影」に割り当てられるカスタムキー
α9のVer. 5.00では、「カスタムキー(動画)」としても、[C1:カスタムボタン1]、[C2:カスタムボタン2]、[C3:カスタムボタン3]、[C4:カスタムボタン4]、[AELボタン]、[AF-ONボタン]、[フォーカスホールドボタン]、[マルチセレクターの中央ボタン]、[中央ボタン]、[コントロールホイール]、[左ボタン]、[右ボタン]、[下ボタン]の13コのボタンに機能を割当できる。
ただし、割り当てられる項目は静止画とは若干異なる。
[カスタムボタン1~4]、[AELボタン]、[AF-ONボタン]、[フォーカスボタン]の7コのボタンは、全60コ(20ページ)の機能から登録できる。
[マルチセレクターの中央ボタン]、[中央ボタン]の2コのボタンは、「カメラ内ガイド」のみ選択できない以外は上記と同じで、全59コ(19ページ)の機能から登録できる。
<カスタムキー(動画)に割り当てられる機能>
1.[APS-C/フルサイズ切換]
2.[MR 1/2の登録]
3.[押す間AF/MFコントロール]、[再押しAF/MFコントロール]、[フォーカススタンダード]、
[フォーカスエリア]、[フォーカスエリア切替]、[フォーカスセット]
4.[AF時の顔優先]、[AFオン]、[フォーカスホールド]
5.[露出補正]、[ISO感度]、[測光モード]
[マルチ測光時の顔優先]、[押す間AEL]、[再押しAEL]
6.[押す間スポットAEL]、[再押しスポットAEL]
7.[ホワイトバランス]、[AWB時の優先設定]、[押す間AWBロック]、
[再押しAWBロック]、[DRO/オートHDR]、[クリエイティブスタイル]
8.[ピクチャーエフェクト]
9.[ピント拡大]、[ピーキング表示切換]、[ピーキングレベル]、[ピーキング色]
10.[カメラ内ガイド]
11.[MOVIE(録画)]、[S&Qフレームレート]、[録音レベル]、
[音声レベル表示]、[マーカー表示切替]
12.[手ブレ補正]、[手ブレ補正調整]、[手ブレ補正焦点距離]
13.[ズーム]、
14.[FINDER/MONITOR切換]、[ゼブラ表示切換]、[ゼブラレベル]、[グリッドライン]
15.[押す間マイダイヤル1]、[押す間マイダイヤル2]、[押す間マイダイヤル3]、
[マイダイヤル1→2→3]、[再押しマイダイヤル1]、[再押しマイダイヤル2]
16.[再押しマイダイヤル3]、[電子音]
17.[スマートフォン転送]、[FTP転送]
18.[再生]
19.[モニター明るさ]、[タッチ操作切換]、[TC/UB表示切替]、
[優先記録メディア]、[MENU]
18.[未設定]、[カスタム(静止画撮影)に従う]
※[マルチセレクターの中央ボタン]、[中央ボタン]は、「カメラ内ガイド」のみ選択できない。
※α9 Ver. 5.00のアップデートで加わった機能は青文字。
[左ボタン]、[右ボタン]、[下ボタン]は特殊で、選べる機能は全47コ(15ページ)。
メインで使う9コのボタンとの違いは、ボタン形状により押し続けて使う操作にむかない機能が省かれている。
<メインボタンで選べる機能から除外される機能(13コ)>
[押す間AF/MFコントロール]、[フォーカススタンダード]、
「押す間登録フォーカスエリア]、[登録フォーカスエリア+AFオン]、[AFオン]、
[フォーカスホールド]、[押す間AEL]、[押す間スポットAEL]、[押す間AWBロック]
[カメラ内ガイド]、[押す間マイダイヤル1]、[押す間マイダイヤル2]、[押す間マイダイヤル3]
[コントロールホイール]については割当できるボタンは、静止画と同様。
以下の11コ(5ページ)の機能から選べる。
1.[フォーカス位置移動:左右]、[フォーカス位置移動:上下]、
2.[絞り]、[シャッタースピード]、「露出補正」、[ISO感度]
3.[ホワイトバランス]、[ホワイトバランス(色温度)]、
[クリエイティブスタイル]、[ピクチャーエフェクト]
4.[録音レベル]
5.[未設定]、[カスタム(静止画撮影)に従う]
基本、「カスタムキー(静止画)」と「カスタムキー(動画)」までのボタンに割り当てた機能を全て覚えるには難易度が高いため、よく使う機能以外は[カスタム(静止画撮影)に従う]として共通化しておいたほうが実践では使いやすい。
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●「再生時」に割り当てられるカスタムキー
「カスタムキー(再生)」に割り当てられるのは、[C1:カスタムボタン1]、[C2:カスタムボタン2]、[C3:カスタムボタン3]、[Fnボタン]の4コのボタン。
こちらも登録できるボタン総数は、α7R III /α7III と同じ。
[Fnボタン]のみ、後述する割り当てられる機能に一部違いがある。
カスタムキーの設定画面は、こちらもイラストで配置が見てとれるので非常にわかりやすい。
再生時のカスタムキーは、以下の全13コ(6ページ)の設定から登録できる。
<カスタムキー(再生)に割り当てられる機能>
1.[FINDER/MONITOR切換]
2.[スマートフォン転送]、[FTP転送]、[FTP転送(1枚)]、
3.[プロテクト]、[回転]、[削除]、
[レーティング]、[動画から静止画作成]、[拡大]
4.[一覧表示]
5.[タッチ操作切換]、[TC/UB表示切替]
6.[未設定]、[カスタムキー(撮影)に従う]
※[Fnボタン]は、「[カスタムキー(写真・動画)に従う]の項目がない。
※α9 Ver. 5.00のアップデートで加わった機能は青文字。
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●確認しながらすばやく使える「ファンクションメニュー」を自分好みの設定にしておこう。
そしてもう一つ撮影時によく利用する機能が、[Fnボタン]から呼び出せる「ファンクションメニュー」。
機能を確認しながら使えるため、カスタムキーに何を割り当てたか忘れてしまっても視覚的に認識して利用できるというメリットがある。
もしくはカスタムキーに割り当てしきれなかった機能をここに配置しておくという使い方も有効。
「ファンクションメニュー」の最大表示数は、上6段、下6段の合計12コ。
「ファンクションメニュー設定」から好みに機能を割り当てることができる。
Ver. 5.00のメジャーアップデートにより、設定するさいに実際のファンクションメニューの構成を確認しながら設定できるようになった。
・ヘルプガイド: Fn(ファンクション)ボタンの使いかた(ファンクションメニュー)
ファンクションメニューに登録できる機能は全45コ(13ページ)。
<ファンクションメニューに割り当てられる機能>
1.[ファイル形式]、[JPEG画質]、[JPEG画像サイズ]、
[横縦比]、[APS-C/Super 35mm]
2.[撮影モード]、[ドライブモード]、[ブラケット時のセルフタイマー]
3.[フォーカスエリア]、[AF時の顔優先]、[右目/左目選択]、
[AF被写体追従感度]、[AF時の絞り駆動]
4.[露出補正]、[ISO感度]、[ISO AUTO低速限界]、
[測光モード]、[マルチ測光時の顔優先]
5.[フラッシュモード]、[調光補正]、[ワイヤレスフラッシュ]
6.[ホワイトバランス]、[AWB時の優先設定]、[DRO/オートHDR]、
[クリエイティブスタイル]、[ピクチャーエフェクト]
7.[ピーキング表示]、[ピーキングレベル]、[ピーキング色]
8.[S&Qフレームレート]、[録音レベル]、[音声レベル表示]、[マーカー表示]
9.[シャッター方式]、[手ブレ補正]、[手ブレ補正調整]、[手ブレ補正焦点距離]
10.[ファインダーフレームレート]、[ゼブラ表示切換]、[ゼブラレベル]、
[グリッドライン]、「ライブビュー表示]
11.[電子音]、
12.[タッチ操作]、[優先記録メディア]
13.[未設定]
※オレンジ色は、カスタムキー設定になくファンクションメニューのみにある機能。
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カスタマイズを極めると、現場での撮影時の操作レスポンスが大幅にあがるので、ぜひ自分好みに設定しておこう。
次回、「マイダイヤル」と「マイメニュー」の機能も細かくみてみる。
続く。
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・ソニーストアでデジタル一眼カメラ”α9”の実機を触ってきたよ。(Eマウント機の弱点をことごとく解消してきた外観編)
・デジタル一眼カメラ α9 (ILCE-9)の機能を調べよう。(設定メニュー編その1)
・デジタル一眼カメラ α9 (ILCE-9)の機能を調べよう。(設定メニュー編その2)
・デジタル一眼カメラ α9 (ILCE-9)の機能を調べよう。(設定メニュー編その3)
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
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