デジタル一眼カメラ α1「ILCE-1」ソフトウェアアップデート(Ver. 2.01)で「ブリージング補正」に対応。フォーカスリングを回転すると画角が変化する現象を補正。
α1「ILCE-1」に本体ソフトウェアアップデートVer.2.01 が配信されて、大幅に機能を強化。
最新のモデルに搭載されていたブリージング補正機能がα1にも対応した。
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●α1に新しく追加されたブリージング補正対応
α9IIIやα7RVをはじめ、α7CR、α7CII、α7 IV、α6700、FX3/FX30などに備わる「ブリージング補正」機能。
Ver.2.01 のアップデートにより、α1にも追加された。
「ブリージング補正」機能に対応するレンズについても他のモデルとの違いはなく共通となる。
フォーカスブリージングというのは、フォーカスを動かすとピント位置によって画角が変化してしまうこと。
静止画撮影の成果物には影響がないものの、動画撮影の場合ではフォーカスを変化させると画角が変化する=画面が揺れ動いてしまうため映像として使い物にならない。
「ブリージング補正」は、その画角変動を防ぐための機能。
例えば上の動画は、「SEL70200GM2」(Ⅱ型)と「SEL70200GM」(Ⅰ型)のフォーカスブリージングの様子を比較したもの。
「SEL70200GM」(Ⅰ型)で焦点距離を固定した状態で、フォーカスリングを回す。
すると、ボケは無視するとして、周囲の映像が大きく欠けている(ズームしたかのように)のがわかる。
これが、「フォーカスブリージング」という現象。
「SEL70200GM2」(Ⅱ型)のように新しいレンズでは、「フォーカスブリージング」を抑制する設計になっているものの、完璧には抑制できない。
そのため動画撮影では特にで「ブリージング補正」機能が重宝する。
「フォーカスブリージング補正」をオンにすると、上の動画のように、カメラ側で「フォーカスブリージング」の発生を抑制している。
原理はシンプルで、あらかじめ画角をクロップすることで「フォーカスブリージング」の変化を吸収するといった具合。
「フォーカスブリージング補正」をオフとオンの状態で比べてみると、オンでは若干画角がクロップされている事がわかる。
フォーカスを前後した画像を見ると、オフの場合では画角の変化が起こっている(右上に何か黒い物体が映りこんでいる)のに対して、オンの時は画角の変化が起こっていない。
α1 ver.2.01 + SEL85F14GM ブリージング補正
実際にα1でもブリージング補正を試してみた。
チョイスしたレンズは、ブリージングが強く出るFE 85mm F1.4 GM 「SEL85F14GM」。
動画:α1 ver2.01 + SEL85F14GM フリージング補正機能比較
左の画像がブリージング補正をOFFにした時の画角変動で、右の画像がブリージング補正をONにした時の画角変動の様子。
ブリージング補正をONにすると、補正のためにクロップされ通常時の画角がごくわずかに狭くなっている。
「SEL85F14GM」は発売時期からすると静止画撮影に重きを置いたレンズという事もあって動画撮影に対しての設計が甘いところもある。
フォーカス時のAFモーターのノイズ然り、フォーカスが移動したときに盛大に画角変動然り。
けれど、ブリージング補正を利用することで、ほぼ画角変動を感じさせないフォーカスの移動が可能になる。
ただし注意点として、α1での8K撮影時にはブリージング補正は利用できないところは留意する必要がある。
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●α1アップデート内容
1.モバイルアプリケーションへの対応
・Creators’ Appに対応しました。
・Monitor & Controlに対応しました。
2.撮影・再生機能の追加
・メディア間でのリレー再生ができるようになりました。
・ブリージング補正に対応しました。
・メインカメラのシャッタータイミングと連動して複数のサブカメラのシャッターを切る連動レリーズ機能に対応しました。
・モニターとファインダーが消灯時、Remote Camera Toolの画面上でフォーカス枠が表示されるようになりました。
・手振れ補正のボディ・レンズ協調制御に対応しました。
・FTP転送状態などの複数の条件を使って再生する画像を絞り込むことができるようになりました。
・1つのフォルダー番号に記録できる画像が最大9,999枚になりました。
・マルチ/マイクロUSB端子経由でのタイムコード入力に対応しました。タイムコード供給源となる機器などと本機を接続して、タイムコードを合わせることができます。
・複数のIPTC Presetの登録/切替に対応しました。
・C2PAフォーマットに対応しました。(ライセンスの提供時期は未定です)
・任意のカスタム・グリッドラインを表示できるようになりました。
3.FTP転送・ネットワーク機能の追加
・カメラの画像を直接Creators’ Cloudにアップロードできるようになりました。
・プロテクトした動画・静止画を自動でFTP転送予約できるようになりました。
・FTP転送で転送した動画/静止画に自動でプロテクトができるようになりました。
・FTP転送において、指定した画像を優先的に転送できるようになりました。
・USBストリーミング機能に対応しました。
・セキュアプロトコルにSFTPを追加しました。
・ワイヤレスLANのセキュリティがWPA3-SAEに対応しました。
・Creators’ AppやImaging Edge Desktopからのリモート撮影や画像転送の接続時に、よりセキュリティを向上する機能を追加しました。
4.その他
・ネットワーク接続ができない場合がある事象を改善しました。
・FTP転送で画像が正しく転送されない場合がある事象を改善しました。
・静止画を保存するフォルダー名の設定を変更したあと、バッテリーを取りはずすと初期値(MSDCF)に戻る事象を改善しました。
・電源のOFF/ONでタイムコードが保持されない場合がある事象を改善しました。
・動画撮影時の拡張ISOでの露出安定性を改善しました。
・機能と動作安定性の向上をおこないました。
・デジタル一眼カメラ α1「ILCE-1」に、最新機能を多数搭載した大型ソフトウェアアップデート修正版 Ver. 2.01が配信開始。ネットワーク関連の不具合を解決。
デジタル一眼カメラ α1「ILCE-1」に、最新機能を多数搭載した大型ソフトウェアアップデート修正版 Ver. 2.01が配信開始。ネットワーク関連の不具合を解決。
デジタル一眼カメラ α1「ILCE-1」ソフトウェアアップデート(Ver. 2.01)で、カメラ本体から直接「Creators’ Cloud」へクラウドアップロードに対応。
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●アップデート対象商品
デジタル一眼カメラ α1 「ILCE-1」
ソニーストア販売価格:
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
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・進化するプロの創造性に最先端技術で応える フルサイズミラーレス一眼カメラ 『α1』 発売 | プレスリリース | ソニー
・α1 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・ソニーのフラッグシップ、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 ( ILCE-1 )」登場(前編)。α7R IVに迫る高解像度と、α9IIを遥かに凌ぐスピード性能。
・ソニーのフラッグシップ、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 ( ILCE-1 )」登場(後編)。信頼性やアウトプットも大幅に改良、あらゆるレスポンスを重視したワークフロー。
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