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VLOGCAM ZVシリーズ新モデルの中身はどうなる?搭載するセンサーや画像処理エンジン、バッテリーによって方向性が大きく変わる可能性。


日本時間 2024年7月10日(水)23時に、発表されるソニーのVLOGCAM ZVシリーズ新モデル。

ティザーの情報からEマウントレンズ交換式カメラであることは間違いなく、VLOGCAM ZV-E10の後継モデル(VLOGCAM ZV-E10 II(ZV-E10M2)?)である可能性が高い。

デジタル一眼カメラαは、搭載されているシステムによって性能や重量、バッテリーの持ちなどが大きく異なる。

正式発表前の予備知識として、画像処理エンジン(BIONZ XとBIONZ XR)や搭載バッテリー(WバッテリーとZバッテリー)による性能の違いを解説。

・Unlock your aesthetic New camera – ZV series 2024.7.10 (Wed) 23:00 JST | ソニー
・デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

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●新旧カメラで変わる構成・性能(画像処理エンジン、搭載バッテリー)

VLOGCAM ZVシリーズにも大きく関係する新旧のカメラシステムをわかりやすく解説するために「α6700」と「α6400 / ZV-E10を例にして性能を比較してみる。

それぞれの特徴は、以下の通り。

APS-Cセンサー搭載デジタル一眼カメラα6700「ILCE-6700」
2023年7月発売、約20万円
センサー:有効約2600万画素のAPS-C裏面照射型CMOSセンサーExmor R
画像処理エンジン:BIONZ XR(BIONZ Xと比べて最大約8倍高速)
AF(オートフォーカス)範囲:静止画 約93%(位相差AFセンサー759点)
4K動画撮影:4K120p、4K60p対応(4K120pは1.5倍相当画角にクロップ)
搭載バッテリー:NP-FZ100(Zバッテリー)16.4Wh、約83g
撮影可能枚数・時間:約570枚、約185分
消費電力(液晶モニター):静止画約3.5W、動画約5.2W

APS-Cセンサー搭載デジタル一眼カメラα6400「ILCE-6400」
2019年2月発売、約12万円
センサー:有効約2420万画素のAPS-C CMOSセンサーExmor
画像処理エンジン:BIONZ X + フロントエンドLSI
AF(オートフォーカス)範囲:静止画 約84%(位相差AFセンサー425点)
4K動画撮影:4K30p、4K24p対応
搭載バッテリー:NP-FW50(Wバッテリー)7.3Wh、約42g
撮影可能枚数・時間:約410枚、約125分
消費電力(液晶モニター):約2.1W

新旧のカメラシステムは、使用されるイメージセンサー、画像処理エンジン、搭載バッテリーなどほぼ丸ごと中身が更新されているため、性能・機能が大きく変わってくる。

センサー・画像処理エンジン

α6700」:有効約2600万画素APS-C 裏面照射型CMOSセンサーExmor R
      BIONZ XR

α6400」:有効約2420万画素APS-C CMOSセンサーExmor
      BIONZ X + フロントエンドLSI
ZV-E10」:有効約2420万画素APS-C CMOSセンサーExmor
      BIONZ X + フロントエンドLSI

センサーや画像処理エンジンを見ると、「α6700」と「α6400 / ZV-E10ではまるで構成が異なる。

α6700」が搭載する裏面照射型CMOSセンサーExmor Rは、高感度・低ノイズ性能、広いダイナミックレンジを実現。

さらに画像処理エンジンBIONZ XRは、BIONZ Xと比べて最大約8倍高速な処理が可能で、静止画・動画撮影における処理能力を大幅に向上、メニュー操作のレスポンスも向上している。

昨今のソニーのカメラの性能を支えているのが、このセンサー・画像処理エンジンの部分にあたる。

現状カメラとして大幅に性能が上がる条件として、「裏面照射型CMOSセンサーExmor R」と「画像処理エンジンBIONZ XR」の搭載はほぼ必須ということになる。

仮にVLOGCAM ZVシリーズ新製品が、従来通りの「CMOSセンサーExmor」と「BIONZ X + フロントエンドLSI」だとすると、「ZV-E10」からソフトウェアの改良をしただけの進化点のない新モデルということになってしまう。

AF(オートフォーカス)範囲・4K動画撮影性能

α6700」:静止画 約93%(位相差AFセンサー759点)
      4K120p、4K60p対応(4K120pは1.5倍相当画角にクロップ)

α6400」:静止画 約84%(位相差AFセンサー425点)
      4K30p、4K24p対応
ZV-E10」:静止画 約84%(位相差AFセンサー425点)
      4K30p、4K24p対応

センサーと画像処理エンジンの恩恵は、AF(オートフォーカス)や、4K動画撮影性能にも影響する。

α6700」では、静止画の撮影領域の約93%をAFがカバー、その範囲を位相差AFセンサー759点で多分割化し検出精度を向上させている。

さらに、4K60p動画撮影にも対応している。

「裏面照射型CMOSセンサーExmor R」と「画像処理エンジンBIONZ XR」を搭載しなければ、AF性能の改善も、4K60p動画撮影に対応することもできない。

消費電力・バッテリー

リチャージャブルバッテリーパックNP-FZ100

リチャージャブルバッテリーパックNP-FW50

 

α6700」:NP-FZ100(Zバッテリー)16.4Wh、約83g
     ・撮影可能枚数・動画時間 約570枚、約185分
     ・消費電力(液晶モニター)静止画約3.5W、動画約5.2W

α6400」:NP-FW50(Wバッテリー)7.3Wh、約42g
     ・撮影可能枚数・動画時間 約410枚、約125分
     ・消費電力(液晶モニター)約2.1W
ZV-E10」:NP-FW50(Wバッテリー)7.3Wh、約42g
     ・撮影可能枚数・動画時間 約440枚、約125分
     ・消費電力(液晶モニター)静止画約2.0W、動画約3.5W

性能向上によって逆に懸念されるのが消費電力。

「裏面照射型CMOSセンサーExmor R」・「画像処理エンジンBIONZ XR」を搭載する「α6700」は、「CMOSセンサーExmor」・「BIONZ X + フロントエンドLSI」を搭載する「α6400 / ZV-E10」と比べて消費電力が約1.5倍も増加している

これを賄うために、「α6700」は、大容量のNP-FZ100(Zバッテリー)16.4Whを採用。

α6400 / ZV-E10」で使われているNP-FW50(Wバッテリー)7.3Whと比べて約2倍以上の容量のため、1.5倍消費電力が増えても結果的には撮影できる時間が増加している。

α6400 / ZV-E10は、より低消費電力で動くため発熱が少なく、熱による停止のリスクが少ない。

α6700」は長時間の動画撮影時などでの発熱への対策を講じていく必要がある。

VLOGCAM ZVシリーズ新製品はどうなる?

VLOGCAM ZV-E10の後継モデルはどうなるのか?

考えられる二つの構成のメリットデメリットを考察してみると。

予想構成 ①
「裏面照射型CMOSセンサーExmor R」+「画像処理エンジンBIONZ XR」
メリット:4K60p撮影対応、画質向上、AF性能向上、レスポンス向上、バッテリー持続時間向上
デメリット:コスト増(高額)、発熱増(熱停止の不安)、重量増(バッテリー重量が増加)

予想構成②
「CMOSセンサーExmor」+「BIONZ X + フロントエンドLSI」
メリット:コスト減、低発熱、軽量
デメリット:進化ほとんどなし、長期間撮影には不向き

この二つの構成の性能差はとても大きい。

予想構成 ①であれば、VLOGCAMとしての性能は非常に高く魅力的な反面、単純に販売価格が高くなる可能性がある。

加えて、「ZV-E1」と同じく性能向上により消費電力や増えるため発熱面の心配も残る。

VLOGCAMは動画撮影がメインとなるため、ユーザーが熱に対して気を付けなければならないのか気になる。

予想構成②であれば、VLOGCAM ZV-E10と大差ないと思ってしまうけれど、他に進化する余地はあるのか?

動画性能についても、裏面照射型CMOSセンサーExmor Rと画像処理エンジンBIONZ XRを搭載しているかどうかで4K60p動画撮影や、画質面やAF性能に大きく関わってくる。

ソニーからハンディカムが出なくなって久しいけれど、だからこそVLOGCAMの動画的正統進化を期待したい。

ソニー VLOGCAM ZVシリーズ ティザー公開!新型 Eマウントレンズ交換式カメラ(ZV-E10 II?)を、2024年7月10日(水)23時発表!「Unlock your aesthetic (自分の美学を解き放つ)」

デジタル一眼カメラ APS-Cモデル α6700「ILCE-6700」は従来機からどこが進化したのか?ハイブリッド機としてのα6700と動画専用機「FX30」を比較。

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●VLOGCAM ZVシリーズラインナップ


デジタル一眼カメラ「ZV-E1」ボディ
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ソニーストア販売価格:328,900円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF


デジタル一眼カメラ「ZV-E1」レンズキット※SEL2860
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ソニーストア販売価格:361,900円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF

 


デジタル一眼カメラ「ZV-E10」ダブルズームレンズキット
同梱レンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS「SELP1650」
     :E 55-210mm F4.5-6.3 OSS「SEL55210」
ソニーストア販売価格:
129,800円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF


デジタル一眼カメラ「ZV-E10」パワーズームレンズキット
同梱レンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS「SELP1650」
ソニーストア販売価格:99,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF

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まだ一度もソニーストアを利用したことがないという場合でも、My Sony IDを新規登録すると、すぐに利用できるソニーストア割引クーポン(10%OFF)をもらうこともできる。

その後、お買い物条件に応じて年に2回オイシイクーポンがもらえるので、ぜひ利用しよう。

ソニーストアで購入

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