ゲーミングヘッドセット「INZONE H9II」実機レビュー。着脱可能なマイクと、長時間使用に耐えられる軽量快適な本体。有線接続や、USBトランシーバー+Bluetooth同時再生できる使い勝手の良さ。
軽量な本体設計で、フラッグシップモデルのワイヤレスヘッドホン『WH-1000XM6』と同じドライバーユニットを採用したゲーミングヘッドセット INZONE H9 II(WH-G910N)が登場。
前モデルの不満点を大幅に改善して、マイク付きのヘッドセットとしてだけでなく、ソロプレイなど純粋にゲーム用途としての性能が大幅にアップしている。
ソニーストア販売価格は、
。発売日は、2025年9月5日(金)。
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・INZONE H9 II | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
・eスポーツチームFnaticと共同開発のゲーミングギアINZONE(TM) 6機種を発売 | ニュースリリース | ソニー
・ゲーミングギア INZONE(インゾーン) | ソニー
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目次
●ゲーミングヘッドセット INZONE H9 II(WH-G910N)
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE H9から小型軽量化(330g→260g)、マイク接続時でも273g
・通信の遅延は30ms未満のUSBレシーバーによる無線接続と、3.5mm有線接続に両対応(Bluetooth接続はAAC、SBC、超低遅延なLE Audio[LC3]に対応)
・付け外し可能な単一指向性のブームマイクを搭載
広帯域のスーパーワイドバンド対応
AIを活用したノイズリダクション機能でクリアな音声で通話が可能
・PCソフトウェア「INZONE Hub」により、詳細なカスタマイズが可能
・FPS向けの専用イコライザーを3つプリセット
・ゲーム向けの360 Spatial Sound for Gamingに対応
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●オーバーヘッドタイプのハイエンドモデル ゲーミングヘッドセット INZONE H9 II
ゲーミングヘッドセット INZONE H9 IIは、ゲーム向けのワイヤレスヘッドセット。
内容物は、 INZONE H9 II 本体の他、ヘッドホンケーブル、USBケーブル、USB Type-C トランシーバー、着脱式ブームマイク、ソフトポーチが付属。
INZONEならではのステッカーも付いている。
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ヘッドセット自体の質量は、マイクを装着しない状態で約260g。
実際に測ってみると8gも軽い実測値(約252g)となっているのは、本体が計量をはみ出しているための誤差もあると思われる。
マイクを装着した状態でプラス12g、実測値で約264g
公称値で言えば、前モデルのINZONE H9から本体の重量が約57g軽量化している。
ゲーミングヘッドセットとして前モデルからありとあらゆるところが改良進化
INZONE H9は、音質の良さやノイキャン性能の高さは確かに良かった。
ただどうしても約330gと若干重いことと、合皮のイヤーパッドのアタリは柔らかいけれど蒸れてしまって、長時間着けて使うにはちょっと厳しいところがあった。
それと比べると、INZONE H9 IIは、見た目もスタイリッシュになって実際に装着してみると間違いなく軽快になっている。
イヤーパットは、ナイロン素材になったことで肌に当ってもベタつくこともないし柔らかくクッション性もあって締め付けられる感覚も抑えられている。
しかも内側の側面には合皮素材を使用して、遮音性も担保している。
ノイキャン性能のためには遮音性も重要だけど、長時間使うことを前提として作られていることはとても重要。
特に見た目に変わったのは、ヘッドバンド。
INZONE H9 はどうにもモッサリしていたデザインからすると、INZONE H9 IIは、明らかに見た目にもスッキリしてかつスタイリッシュに。
ここだけでも随分とイメージが違ってくる。
ワイヤーフレームのヘッドバンドは、ソニーでは初めてみるタイプ。
側面にあるスライダーノブを押すことで、ヘッドバンドの長さを調整できる。
ノブを一度離すと固定されるので、ヘッドセットを付けたり外しても不意にサイズが変わることもない。
ハウジング右側にあるのは、ゲーム/チャットバランスボタン、Bluetoothボタン、電源ボタン。
ゲーム/チャットバランスボタンは、ゲームの音とボイスチャットの音量を耳元で調整できるというもの。
ヘッドセット自体がUSBトランシーバーとの接続にも対応するため、Bluetoothへの接続ボタンが独立している。
左側には、ヘッドセットのボリュームを調節するダイヤルがある。
ダイヤルはデジタルに調整して無限回転式になっていて、+側に小さな突起があるのでどちら方向に回したら良いかが指ざわりですぐにわかる。
そのほかに、NC/AMB(ノイズキャンセリング/アンビエントサウンドモード)ボタン、充電用のUSB Type-C端子、有線接続用のヘッドホンケーブル入力端子、少し大きな穴はブームマイク入力端子が備わっている。
この INZONE H9 IIには、ワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデルである『WH-1000XM6』と同じソニー独自開発ドライバーユニットを採用。
本来は音質のための高域から低域まで再現性の高さが、例えば遠くの足音を把握したり迫力のある低音を明瞭に再生するなどといったゲーム内の音声に活かされる。
ノイズキャンセリング機能はもちろん健在。
煩わしいPCファンや周りの環境ノイズを消し去ってくれるので、ゲームに集中できる。
逆に、ゲームプレイ中に着信があったり、チャイムの音がなったり、呼びかけられたときなど、外部からのリアクションできるように「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」も搭載している。
しかも今回から、ワイヤレス接続のみならず有線接続でもノイズキャンセリングを有効にできるのはかなり嬉しい。
INZONE H9から大きく方向転換したのが、マイクの存在。
INZONE H9 II のマイクは着脱式のマイクになったことで、必須なものではなくて必要であればつければ良い。
チャットしないのであれば、付ける必要すらないのでヘッドセット自体もすっきり邪魔なものがないほうがよりゲームプレイに集中できる。
逆にマイクが必須なシーンでは、マイク性能はかなり改善されている。
単一指向性をもつマイクで、広帯域スーパーワイドバンドに対応。
ウィンドスクリーンも付いたことにより、吐く息がかかってノイズがのっかることも防げる。
ある程度の長さがあるうえに、柔軟な素材を採用しているおかげで、確実に口元近くに近づけることもできるし自分好みのポジションに固定できる。
そもそもINZONE H9の弱点でもあったのが通話品質の低さだった事を思えば、ノイズの少ないクリアで自然な音声で会話できるようになった事も大きい。
使いたいユーザー、不要だと思うユーザーの心理をちゃんと理解してくれている。
INZONE H9では、マイクを跳ね上げすることでミュートにできるというギミックがあった。
では INZONE H9 IIの場合はどうするのか?っというと、ヘッドセットのハウジング上部にあるボタンを押すことでミュートにできる。
マイクの先端部分にLEDが備わっていて、ミュートにしているときにはランプが赤く点灯するようにもなっている。
バッテリー持続時間は、最大30時間。(NCオフ、マイクオン時)
マイクを使用しない場合には、NCオンで最大24時間、NCオフで最大40時間の再生が可能。
最も過酷な条件(NCオン、マイクオン、USBトランシーバー+Blutooth同時使用)で使った場合でも最大18時間動作する。
5分充電すれば、60分使える急速充電もあるのですぐに使いたいときも便利。
しかも、充電をしながらヘッドホンを使用できる”ながら充電”にも対応したので、うっかりバッテリーがなくなっていたときも安心して使える。
付属するソフトポーチが便利
今回ソニーのゲーミングヘッドセットとしては、初めて持ち運び用のソフトポーチが付属。
本体が軽量化したことも合わせて持ち運びすることまで考えられているなんて、本当に以前のINZONEヘッドセットからは考えられないほどの変化。
ブラックを基本として、ジッパーの部分はINZONEの象徴とも言えるパープルが差し色になっている。
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裏地は柔らかい素材で、手触りも良い。
ヘッドセットを収納しても優しく包んでくれて傷から守ってくれる。
ただしあくまでもハードタイプのケースではないので、激しい衝撃には注意。
全て取り出せば折りたたんで小さくすることができるのもソフトポーチのいいところ。
おまけに外側にも収納する間口がある。
ここに、USBトランシーバーや、ケーブル、マイクなどを収納しておけば小物も一緒に持ち運べるし万が一なくしてしまう心配もない。
有線接続、Buluttooth接続、USB Type-Cトランシーバー接続の汎用性の高さ。
圧倒的に使い勝手が良くなったゲーミングヘッドセット INZONE H9 IIの接続の多様性。
INZONE H9 ではできなかった、3.5mmのオーディオジャックを搭載して遅延とは無縁の有線でのオーディオ出力が可能。
ゲーム中にバッテリーが切れてしまった場合でも使い続けることができて、スマートフォンや携帯ゲーム機、据え置きのゲーム機のコントローラーなど様々な機器にもつなげる汎用性は非常にありがたい。
しかも有線接続のときにもノイズキャンセリング機能を利用することもできる。
注意点としては、有線接続時にはPCソフトウェアの「INZONE Hub」や、スマートフォンアプリ「Sound Connect」が利用できない。
スマートフォンとBuluttoothで接続した場合は、ソニーの音楽機器用アプリ「Sound Connect」を利用して、INZONE H9 IIの設定を調整できる。
これもINZONE H9ではできなかったこと。
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このおかげで、スマートフォンからいつでもイコライザーを調整できるようになった。
従来は、イコライザーを変更しようと思うと必ずPCにUSBトランシーバーをつないで「INZONE Hub」を立ち上げて設定をいじらないといけなかった。
INZONE H9 IIなら、PS5やSwitch2にUSBトランシーバーを接続したまま、スマートフォンで「Sound Connect」を開いて設定を変更できるので圧倒的に楽になった。
そして、ワイヤレスかつ低遅延がウリとなるUSB Type-Cトランシーバーでの接続。
INZONE H9 IIに付属するUSBトランシーバーは、従来のUSB Aタイプではなく、INZONE Budsと同じくUSB Type-Cの超小型のタイプに変更。
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USBトランシーバーは、使う機器ごとにスライドスイッチを切り替えて利用する。
「OTHER」と「PC」に分かれていて、PC側ではゲーム音声とチャット音声が分離して認識する。
USB Type-CトランシーバーをPCに接続すると、PCソフトウェアの「INZONE Hub」を利用して、INZONE H9 IIの細かな設定を自分好みで変更できる。
「INZONE Hub」を見ると、ヘッドセットのイコライザー設定、ダイナミックレンジコントロール、マイクの調整・テスト、立体音響設定、個人最適化などが利用できる事がわかる。
「立体音響設定」を有効にすると、立体音響に対応したゲームであれば音声信号を2chに圧縮せずにゲーム本来の7.1chサウンドのまま再現。
臨場感や音の発生源を予測できる体験ができる。
さらに専用アプリで自分の耳の形にあわせて音の聞こえ方を最適化できるので、個人差も補正してくれる。
自動電源OFF時間設定や、ガイダンス音声設定、通知音や音声ガイダンスの変更もできる。
「INZONE Hub」を使うと、INZONEのゲーミングマウスやゲーミングキーボード、ゲーミングモニターなどの設定も一括して管理できる。
こうして設定できる機器の種類が増えたことで、ようやくゲーミングブランドっぽくなってきた。
最近の機には当たり前にUSB Type-C端子が搭載されていて、INZONE H9 IIに付属するUSBトランシーバーを差し込めばすぐに利用できる。
PlayStation 5はもちろんのこと「Nintendo Switch2」でもUSBオーディオとして認識。
音声出力だけでなくマイクの音声入力にも対応している。
「Nintendo Switch2」は、Bluetoothオーディオに対応していてワイヤレスヘッドホンが利用できる。
対応プロファイルはA2DP・AVRCP、対応コーデックはSBC・AAC。
ただし、はマイク入力には対応していなかったり、音声の遅延が大きくて、Bluetooth接続ではメリットがまるでない。
こういう場合、USBレシーバーを「Nintendo Switch2」に接続することで、遅延なく楽しめる。
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テレビにドックから接続したい場合。
ドックにはUSB Type-A端子しかないので、変換アダプターを別途用意してUSBレシーバーの端子を変換することで利用できる。
オーディオジャックを搭載せず、LE Audioにも対応していないiPhoneでもUSBトランシーバーを接続することで低遅延な接続が可能。
INZONE H9 IIは、USBトランシーバーとBluetoothの音声を同時に出力することができるので、ゲーム機とUSBトランシーバー、BluetoothとスマートフォンやPCの接続をして、ゲームの音と動画などの音を同時に出すこともできる。
ながらプレイや、スマートフォンで通話アプリを使用するときも便利に使える。
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●スキがないほどに大きく進化したゲーミングヘッドセットINZONE H9 II
2022年にINZONEブランドを立ち上げて初めてゲーミングヘッドセットとして登場した「INZONE H9」は、もともとソニーの持つ強みがそのまま活かされた事もあって音質の良さやノイキャン性能は確かに評価されるところはあった。
ただし、長時間使いづつけるには厳しかったり、マイク性能がいまいちだったりと、ゲーミングヘッドセットとしての使い勝手という意味ではまだ荒削りというかまだ不満が残る事となっていた。
INZONE H9 IIは、ドライバーユニットは最新の「WH-1000XM6」を採用するという根幹の進化はもちろんのこと、イヤーパッドやヘッドバンドの装着性は間違いなく快適になったし、着脱式になった使い勝手の良さに加えて明らかにまマイク性能も向上、有線接続からUSB Type-CのドングルやLE Audioに対応したBuluttooth接続の汎用性の高さ、スマートフォンアプリに対応するなど、あらゆる部分が使いやすくなっている。
それから3年が経過して、プロチームのFnaticとの共同開発することで改善点を洗い出したことで全方位に進化してきたなという感触をひしひしと感じられる。
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●「INZONE™」2025年新モデル
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE H9 II | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE E9 | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE KBD-H75 | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE Mouse-A | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
![]() ゲーミングマウスパッド INZONE Mat-F |
![]() ゲーミングマウスパッド INZONE Mat-D |
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
発売日:2025年9月5日(金)
・INZONE Mat-F | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
・INZONE Mat-D | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
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●ゲーミングギアブランド「INZONE™」モニターラインナップ
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ゲーミングモニター「INZONE M10S / M9II 」は、ソニーストアでお得に購入。割引クーポン、お買い物券、長期保証最大5年ワイドなどを活用。
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●ゲーミングギアブランド「INZONE™」ヘッドホンラインナップ
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE Buds
WF-G700N
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE H9
WH-G900N/WZ
ワイヤレスゲーミングヘッドセット INZONE H5
WH-G500
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ゲーミングヘッドセット INZONE H3
MDR-G300/WZ
・ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9」 /「INZONE H7」/ 「INZONE H3」実機レビュー。ゲームに集中できる快適な装着感とのめりこめる没入感。2.4GHzワイヤレスとBluetoothの2つ同時接続が超便利。
・2.4GHzワイヤレス接続は本当に低遅延なの?ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9 / INZONE H7 / INZONE H3」を、Bluetooth接続などと視覚的にわかりやすく比較してみる。
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