ソニーが基本的に好き!

ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1A」をウォークマンA10シリーズにつないで使ってみよう。

0403z

ポータブルアンプの良さはわかるけど、大きさがネックだよねーという要望に応えてなのかは定かじゃないけれども、ソニーが初のポータブルアンプとして発売した「PHA-1」の後継モデルとして登場した一番コンパクトなモデル「PHA-1A」を使ってみよう。

-----------------------------

●ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1A」を開けてみよう。

0403k
0403m 0403l

「PHA-1A」は、最近のソニーのヘッドホンやポータブルアンプと統一された 画像付きの白いパッケージで、その中にさらに黒い質感のいい化粧箱に収まっていて、エントリーモデルとは言いながらもこのあたりはとても登場感のある演出がされている。付属品は本体を持ち上げたその下に収まっている。

0403n

内容物は、「PHA-1A」本体と、MicroUSBケーブル、ウォークマン用デジタルケーブル、Xperia用デジタルケーブル、シリコンバンド2つ、シリコンシート、それから取扱説明書。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

0403o

「PHA-1A」の外形寸法は109mm × 62mm × 18.5mmとコンパクトで、サイドが大きくラウンドしてる事も合わせてかなり小さく見える。しかも、手にもってみると従来のポータブルアンプよりもかなり軽い(145g)。

「PHA-1A」は、非同期伝送方式(Asynchronous)を採用して、最大192kHz/24bitに対応するポータブルヘッドホンアンプで、音質劣化の原因となる外部ノイズを低減するためにアルミケース素材のボディで出来ている。

0403q

中身は、Wolfson 社製のDAC「WM8740」を採用して、高品質オペアンプICにはLME49860を、出力段には電流帰還型ハイスルーレートヘッドホンアンプICのTPA6120を搭載。

35μmの銅箔プリント基板やオーディオ回路に高品位なオーディオ専用部品を採用しつつ、アナログ回路とデジタル回路を分離させたレイアウトにして、干渉による不要な内部電気的ノイズの発生を抑える設計になっている。

0403r

側面にある端子類は、ウォークマンやXperiaのデジタル出力をつなぐMicroUSB端子とiPodやiPhoneをデジタル接続するためのUSB端子。インピーダンスの異なるヘッドホンに対応するためにノーマルとハイに切り替えるGAINスイッチ。そして充電用のマイクロUSB端子が並ぶ。

0403s

そしてその反対側にあるのが、3.5mmのヘッドホン端子で、ウォークマン「NW-ZX2」などと同じく周囲を堅牢にして耐久性を持たせるため金属のプレートに覆われている。右にあるのはボリュームで、電源のスイッチも兼用している。充電中はその下にある小さなLEDランプが赤く、電源ONの時は緑色に点灯する。

0403z9

駆動時間は約6時間で、ただし充電時間は思ったよりかかるので(PC接続で3時間、AC電源接続で2時間)、出かけて使う前にきちんと充電しておく事が必須。また、ボリュームスイッチを入れっぱなしにして放置しておくと、無動作でオートオフという機能もないので、いざ使おうと思った時に完全にバッテリー切れなんて事があるのでここだけはとても注意。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

0403t

ソニーのポータブルアンプをズラっと並べてみて比較。左から、「PHA-1A」「PHA-1」「PHA-2」「PHA-3」。本体の大きさもかなり違うけれど、重量も145g、220g、270g、300gと質量もどんどん増加。

前モデルの「PHA-1」から、「PHA-2」「PHA-3」とハイエンドに向けて巨大化していたけれど、「PHA-1」の後継として出てきた「PHA-1A」はコンパクト軽量タイプとして生まれ変わった。

0403u

ソニー初代のポータブルアンプ「PHA-1」は、ハイレゾ音源の定義が決まる直前のタイミングでもあって24bit/96kHzまでの対応だったり、iPodやiPhoneはデジタル対応しているものの、ウォークマンはアナログ対応だった。「PHA-2」以降、24bit/192kHzまで対応になり、ウォークマンのデジタル接続にも対応するようになった事もあって、「PHA-1」の力不足感は否めなかった。

それだけに、「PHA-1A」はコンパクトになりながらも、24bit/192kHz対応したハイレゾ音源対応モデルとなっているので、エントリーモデルならこの存在価値は大きかったりする。

-----------------------------

●ウォークマンA10シリーズと「PHA-1A」をつないで聴いてみる。

0403x
0403v 0403w

まずは、ハイレゾ音源対応ウォークマンの中でも小さくて軽いウォークマンA10シリーズ「PHA-1A」につないでみる。専用のWMポートとMicroUSBに変換されたケーブルをそれぞれに接続、お互いに干渉傷をつけないためにシリコンシートを敷いて、合体させたらシリコンバンドで固定。

これがポータブルアンプの使う時のスタイル。このシリコンで引っ掛けるという何ともミスマッチというか旧態依然というか、これこそがポタアンだよと好みの人もいるのだろうけれど、同じメーカー同士の推奨されるコンビなんだから、もうちょっとかっこ良く合体できないものかなと思う。

0403z1

ウォークマンA10シリーズが66gと非常に軽い事もあって、「PHA-1A」にケーブル、シリコンバンド、シートをあわせて(イヤホン含まず)約231g。ウォークマン「NW-ZX2」が単体で235gなのでほぼ同じくらい。

ヘッドホンに「MDR-1A」を用意して、ウォークマンA10シリーズ単体で聴いた後に「PHA-1A」を接続して聴くと、明らかにその聴いている曲の楽器一つ一つの音がより鮮明になるのがわかる。ヘッドホンをしっかりと鳴らせるパワフルさの底上げはもちろん、ボーカルの輪郭がくっきりと浮かび上がるというか、し奥行きが増す音場が確かに味わえる。この組み合わせでだんだん聴き慣れてしまうと、こっちがデフォルトになってしまって、ふとウォークマンA10シリーズ単体に戻して聴いてみると、妙に物足りなさを感じてしまうのがキケン。

しかも、「PHA-1A」にMicroUSBをさして電源を確保(充電)しておくと、一緒に接続されたウォークマンA10シリーズも充電してくれる。自宅で電源が確保できる状態で聴いてるのに、バッテリー切れを気にしながら使わないといけないというプレッシャーから解放されるから、ゆとりを持って聴ける。これは役割としてはかなり大きい。

-----------------------------

「PHA-1A」をつなぐのは、何もウォークマンだけじゃないので、ハイレゾ音源を再生できるXperiaや、iPhone、VAIO(ノートPC)との接続もやってみよう。

続く。

・ハイレゾ音源も気軽に外で楽しめるインナーイヤーレシーバー「XBA-A2」
・インナーイヤーレシーバー「XBA-Z5」を使ってみた最初の雑感。
・外出のお供にも、部屋でじっくり聴くにも、快適にリスニングできるステレオヘッドホン「MDR-1A」
・ステレオヘッドホン「MDR-Z7」で聴いてみた最初の雑感。

 

 iconicon
【TOPページへ】

人気記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)