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デジタルスチルカメラ「RX100VII(RX100M7)」を、ソニーストアで触ってきたレビュー(前編)。コンパクトボディからは想像のつかない超高速AFと連射性能、そして動画撮影まわりも大きく改善。


コンパクトデジタルカメラRX100シリーズもついに7代目となる「RX100VII」

「RX100Ⅵ」と同じ24-200mm(F2.8-4.5)の高倍率ズームが搭載して、さらにはデジタル一眼カメラα9と同じ最大60回/秒のAF/AE演算処理による最高20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影や高速・高精度・高追従なAF性能があると聞くと尋常じゃなく気になる。

ということで、ソニーストア 直営店に先行展示された「RX100VII」を触ってきたレポート。

まずは驚くほどに従来のRX100シリーズと一線を画す性能をピックアップ。

・高速・AF性能や強化した動画性能を小型ボディに凝縮。プレミアムコンパクトカメラ『RX100 VII』発売 | プレスリリース | ソニー
・RX100VII(DSC-RX100M7/RX100M7G) | デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー

・ソニーストアでの先行予約販売開始は7月31日(水)10時から。

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●外観のRX100のコンパクトボディからは想像のつかない超高速AFと連射性能。


外観は、どこからどう見てもコンパクトデジタルカメラ(RX100シリーズ)であり良くも悪くも普遍のボディデザインで、「RX100Ⅵ」とロゴ意外で見分けをつけるのが難しいほど。

本物をみてもさすがに会いたかったぞ!「RX100VII」!みたいな感動はなかった。

ほうほうこれが「RX100VII」だねくらいのフラットな感情だったけれど、実際に触りだしてみるとデジタル一眼カメラαシリーズのしかも今年の最新モデルの「α6400」を触ってるのとまるで同じじゃないか”というおかしな感覚に捉われる。

ファインダーをのぞいてもしくは背面液晶をみて、構えた時点から微細な測距点と異常な食いつきっぷりは、もはやスマホやコンデジとは別次元。

まさしくαと同じ体験。

根本の「RX100VII」のAFエリアは、イメージセンサー上の撮像エリアの約68%をカバーする357点の像面位相差検出AFセンサー425点のコントラストAFへと多分割化して検出精度を大幅に向上したファストハイブリッドAFシステム

「RX100Ⅴ」「RX100Ⅵ」でも位相差AFは315点からの増加よりも、コントラストAFは25点から一挙に増えている。

しかも、シャッター半押してピントがあうまでのレスポンスは0.02秒超高速

「RX100Ⅴ」で0.05秒、「RX100Ⅵ」で0.03秒。

その精度と速さを最大限に活かして利用できるのが「高性能リアルタイムトラッキング」「リアルタイム瞳AF」

「高性能リアルタイムトラッキング」は、被写体との距離・模様・輝度といった空間情報を高速に検出して、複雑な動きやスピードに緩急のある動体を高精度に認識し追尾し続けるというもの。

シャッターを半押しするだけで、被写体を捉えたらあとは自動追尾。

もしくはモニター上で被写体をタッチしても同様。(タッチトラッキング)

その粘りっぷりたるや上↑の動画をみると一発でその凄さがわかる。


「リアルタイム瞳AF」
は、シャッターボタンを半押しすると同時に被写体の瞳を検出が当たり前に。

わざわざ瞳AFのためのボタンを押すというモーションはもう必要ない。

しかも、瞳の検出は「オート」「右目」「左目」から設定して撮影中でもボタンを押して瞳AFの左右を切り替えこともできる。

オマケに動物にも対応

「α6400」に備わったチート機能がまるまる「RX100VII」に入っている。

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●コンデジで可能にした、ブラックアウトフリーの最大60回/秒 AF/AE追従演算、20コマ/秒高速連写。


精密なAFを前提として、心臓部が最新の1インチ約2,010万画素の積層型Exmor RS CMOSセンサー画像処理エンジンBIONZ Xを搭載。

「RX100VII」は、AF/AE追従 最高20コマ/秒の連続撮影。

AF/AE追従 最高24コマ/秒の「RX100Ⅵ」と比較すると、ちょっと少なくなったじゃないかと思ってしまうけど、そもそもの質が違う。

α9でやってのけた最大60回/秒という超高速な頻度でAF/AE演算処理をしたうえでの20コマ/秒 最高20コマ/秒連写。

動きが複雑だったりやスピードに緩急のある動体に対しての精度が格段に違う。

しかも、電子シャッターにすると、撮影のたびに画面が暗転する「ブラックアウト」がない連続撮影までできる。

やってることがまんまα9そのもの。


それから新しく備わった「ワンショット連続撮影」がもはや未来の機能。

1回のシャッターをきると最高90コマ/秒で7枚の静止画を高密度に連続撮影。

この時、フォーカスと露出は最初の1枚に固定。


90コマ/秒というと0.011秒間隔で写真を撮るということ。

20コマ秒ですら0.05秒間隔と考えると、決定的なチャンスを確実にモノにできる可能性が強烈に上がる。

ただし、90コマ/秒+7枚=約0.066秒という一瞬でしかないので、まさに自分のシャッターをおす反応速度にすべてがかかっている。

しかも瞬間で7枚撮り終わった直後はメモリーカードに書き込みする時間が必要。

「20M、RAW+JPEG」の写真をメモリーカードに書き込み完了する時間は、約7秒ほどでその間は次の撮影に入れない。


ちなみに秒間撮影のスピードは、Hi(90fps)/Mid(60fps)/Low(30fps)の3種類から選択できる。

<ワンショット連続撮影>
Hi(90fps)・・・ 90コマ/秒+7枚=約0.066秒(連写間隔:0.011秒)
Mid(60fps)・・・ 60コマ/秒+7枚=約0.112秒(連写間隔:0.016秒)
Low(30fps)・・・ 30コマ/秒+7枚=約0.231秒(連写間隔:0.033秒)

撮る被写体の動作スピードにもよるし、そもそもフォーカスに捉えられるものかという根本的な問題もある。


カメラが速すぎても人の反応がついていかない場合も多々あるので、スピードを調整するか何度かトライしてみるほかにない。

使い所は難しいかもしれないけれど、なんともチャレンジングで使ってみたくなる機能。


ちなみに、連続撮影した画像はグループ化して表示できる(グループ表示)

微妙に似たような写真が何十枚、何百枚と再生画面にならぶと閲覧製が落ちてしまうので、そういった場合には強烈に便利な機能。

グループ単位で削除やプロテクトできるので写真の選別にはかなり重宝する。

  
また、撮影した画像には5段階で評価できる「レーティング」

撮影現場での合間を利用して、セレクトしておくと後々PCでチェックするときに少しでも効率を上げられる。

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●4K動画でもアクティブモードの手ブレ補正が使える、「リアルタイムトラッキング」や「リアルタイム瞳AF」などAF性能が劇的に進化。


静止画性能だけみてもああもう中身はデジタル一眼カメラに近いじゃなくてもはやそのものになったのかと思える。

がしかし劇的に変わったのは、静止画だけじゃなくて動画もだった。

基本として、画素加算のない全画素読み出しによる高解像度4K動画の本体内記録が可能。

HLG(Hybrid Log-Gamma)方式による4K HDRに対応して、見たままのイメージに近いリアリティーのある広いダイナミックレンジの映像を記録できるところまでは「RX100Ⅵ」と一緒。

4K動画などは別に小さなプロキシー動画の同時記録にも対応。

他、S-Gamut3/ S-Log3、ガンマ表示、ゼブラ機能、HDMIのみの出力、ピクチャプロファイルといった細かい設定までできる。


「RX100VII」の動画時のAFの精度や速度、追従性自体が劇的に上がっていて、コンデジだから仕方ないよねと諦めなくてもいいくらいに安定。

動画撮影時の「AF駆動速度設定」、「 AF追従感度設定」も対応している。

オマケに、静止画で凄かった「リアルタイムトラッキング」「リアルタイム瞳AF(人物のみ)」が動画でも動作する。

画面上でフォーカスしたい被写体にタッチすれば捕捉するので、小さくても絶妙な映像表現がいともかんたんにできる。

いやいや、これは露骨に今までとは比べ物にならないくらいの動画クオリティが残せる。

しかも、HD動画だけじゃなくて4K動画撮影時にもアクティブモードでの手ブレ補正が動作

8倍の手ブレ補正効果をもつ「アクティブモード」であれば、手持ちで歩き撮りをしてもブレの少ない安定した映像を撮影できる。


「自動電源OFF温度設定」により4K動画の5分制限を突破できるし、動画連続撮影時間の30分リミットもなくなっていて、煩わしい利用制限みたいなところを気にしなくて良いというのは精神的に全然楽。

そもそもバッテリーがもつのかとか、この小さいボディで長時間撮影は発熱してしまうだろうとか、現実的な限界点はあるとしてもやれるところまではやれる。


そして意外と便利だったのがカメラをタテ向きにしての撮影。

一般的にカメラをタテ向きにして撮影すると、だいたいそのままスマホやPCへ転送するとヨコに倒れた状態で再生される。

なので、半回転するという一手間が必要。

けれど、「RX100VII」は、動画にタテというメタデータがついているので、転送した動画を再生すると撮ったときのままのタテ構図で再生・編集ができる。

地味に便利である。


オマケに、「RX100VII」で唯一外観で変更というか追加になった3.5mmステレオミニジャックのマイク入力

本体の右側に、マルチ(MicroUSB)端子、MicroHDMI端子とともに並ぶ。

別売の外付けマイクを用意して、よりクオリティの高い音声を含む動画収録ができるのは良い。

今回、三脚機能付きシューティンググリップ「VCT-SGR1」やブラケット、バッテリーをセットにしたシューティンググリップキット「DSC-RX100M7G」が用意されているのはまさに動画撮りカメラを想定してのもの。


細かいところではズームレバーは、設定から「標準」と「高速」を選べるだけでなく、ズームレバーを倒し込む際のズームスピードも2段階にわかれている。

レバーを完全に倒し込んだ場合と、少し倒した場合とでスピードを調整できる。

撮影現場で被写体をすぐに捉えたいときや、ズームレバーをゆっくり倒してのスローズームは動画撮影時に役立つ。


動画撮影時にも「ピント拡大初期倍率」を設定できるようにもなった。

よく使う倍率をx1.0とx4.0から設定もできて、ピント拡大のさいの工程をよりすくなく素早く操作できる。

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●スローモーション記録に加えて、新たにインターバル撮影と搭載。


フレームレート240fps/480fps960fpsと60p/30p/24pから、被写体のスピードに合わせて最適な倍率(4倍~40倍)でスローモーション記録もできる。


「インターバル撮影」も新たに搭載。

設定できる撮影開始時間は1秒~99分59秒、撮影間隔は3秒~60秒、撮影回数は30回~9999回。

また、AE追従感度を高・中・低、インターバル撮影時のサイレント撮影や撮影感覚有線のオンオフもできる。

インターバル撮影した画像(RAW画像またはJPEG画像)は、カメラ内で再生できるほか、「Imaging Edge」PC用ソフトウェア「Remote」「Viewer」「Edit」で時間の経過による変化を動画として伝える「タイムラプス動画」を作成できる。

タイムラプス動画は、撮影した画素数により4K解像度の動画も作れる。

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いやもう「RX100Ⅵ」が出た時点でやることはやり尽くしただろうくらいに思っていたのに、単純に「RX100VII」が備えた新しい性能っぷりだけでもこんなにあるというか根こそぎ別のカメラ。

見た目変わらずコンテジサイズのままなのに、中身がそのまんま最新のデジタル一眼カメラαである。

しかもあのα9のチート性能が手のひらサイズになってしまった。

加えて、なんとも動画まわりの使い勝手がめちゃくちゃよくなりすぎて、もう静止画も動画もこれ1台でいいんじゃないかと錯覚してしまいそうになる。

それくらい「RX100VII」は触ったら凄かった。

メインのカメラにも、デジタル一眼カメラと一緒に持ち運ぶ究極のサブ機にもなりうるなと。

目立つところがこんなところというだけで、他の細々したところも全部最新になっているところがなんとも頭が痛い。次回に続く。

・7月27日(土)よりソニーストア直営店でデジタルスチルカメラ サイバーショット「DSC-RX100M7」を先行展示

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●デジタルスチルカメラ サイバーショット 「RX100VII」 DSC-RX100M7


デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M7」
オープン価格
販売価格:145,000円前後
●長期保証<3年ベーシック>付

●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

先行予約販売開始は7月31日(水)10時から


シューティンググリップキット「DSC-RX100M7G」
オープン価格
販売価格:155,000円前後
●長期保証<3年ベーシック>付

●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

先行予約販売開始は7月31日(水)10時から

・これはコンテジ界のα9や!超高速AF性能と高倍率ズームをコンパクトサイズに凝縮したサイバーショット「RX100VII」。4K動画撮影時も手ブレ補正やリアルタイム瞳AF・リアルタイムトラッキングが使えるムービー性能。

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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)


ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
 ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。

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