ソニーが基本的に好き!

”1000Xシリーズ10周年記念モデル”というフレーズが襲いかかる。価格というハードルを越えて、所有したい気持ちが上振れする「1000X THE COLLEXION」の吸引力。


ソニーから、ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットフラグシップモデル1000Xシリーズ誕生から10周年を記念したプレミアムモデル「1000X THE COLLEXION」(WH-1000XX)が登場。

短期間ながら実機を使うことができたので、WH-1000XM6との違いをふまえて「1000X THE COLLEXION」のレビューをしてみる。

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●「1000X THE COLLEXION」のスペックと「WH-1000XM 6」との違い。


1000X THE COLLEXION

ドライバーユニット
・ボイスコイルボビン構造1000X THE COLLEXION専用設計30mmドライバーユニット

統合プロセッサー
・統合プロセッサーV3
 DSEE Ultimate
 360 Upmix for Cinema/Music/Game
 従来より処理能力を高めメモリ容量も大幅に増加

高音質ノイズキャンセリングプロセッサー
・高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3
 QN1の7倍以上の処理速度

搭載マイク
・左右6個ずつマイク搭載(合計12個)

対応コーデック
・SBC, AAC, LDAC,LC3(LE Audio)
 LC3(LE Audio)対応

通話性能
左右6個のマイクを使ったAIビームフォーミング
・ノイズリダクションAIも進化
・LE Audio使用時 スーパーワイドバンドに対応し通話品質向上
・本体ボタンによるマイクオンオフに対応

デザイン
・スイーベル+折りたたみ構造⇒スイーベル機構
・キャリングケース開閉機構マグネット化(同等)

バッテリー・充電機能
・充電しながら使用可能
 ながら充電時は充電速度が低速化
・いたわり充電対応

機能面
・10バンドイコライザー
・再生中の機器を停止しなくても再生切替可能
・音楽が遠くで流れているように聞こえるBGMモードを追加

 

WH-1000XM5 WH-1000XM6
MDR-1000X WH-1000XM2 WH-1000XM3 WH-1000XM4

参考までに歴代の「WH-1000Xシリーズ」のデザイン変遷

初代から「WH-1000XM4」まで、ほぼ同じデザインを引き継いできたものから、「WH-1000XM5」、「WH-1000XM6」では大幅にデザインが刷新されている。

1000X THE COLLEXION」は、「WH-1000XM6」をさらに洗練させたデザインとなっている。

面白いのは「1000X THE COLLEXION」では、メインカラーとしてプラチナが前面に出てきているところ。


比較表をみると、統合プロセッサーV3搭載により性能向上している点と、WH-1000XM6からバッテリーの持ちなどが下がっていたりと完全上位というわけではない。

あくまでも10周年記念で開発されたプレミアムモデルということで、質感にこだわった高級モデルという立ち位置。

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●「WH-1000XM6」の後継モデルではない、材質までこだわったプレミアムモデル「1000X THE COLLEXION」。


ソニーの「WH-1000Xシリーズ」と言えば、高いノイズキャンセリング性能の没入感に加えて外の音をコントロールできるフレキシブルさを持ち、そしてワイヤレスヘッドセットでありながらも圧倒的な高音質を楽しめる唯一無二の存在。

型名は WH-1000XX となっていて、WH-1000XM7という今までのナンバリングではない。

ソニーストア販売価格は 89,100円(税込) で、WH-1000XM6 の 59,400円(税込) より約3万円高い。


1000X THE COLLEXION」を箱から取り出してみると、同梱物は、ヘッドホン本体のほか、ヘッドホンケーブル約1.2m、キャリングケース、保証書、リファレンスガイドのみ。

必要最低限のものは入っているけれど、構成はかなりシンプル。

USBケーブルが同梱されていないため、充電用に別途用意しておく必要がある。

1000X THE COLLEXIONは、外装はサンドブラスト加工のステンレススチールと、継ぎ目のないビーガンレザーという高品位な素材を組み合わせた構成。

そこに上質なデザインと快適な装着性、音質を高い次元で実現したオーバーヘッドホン。

今までのWH-1000Xシリーズに採用されていた樹脂ベースとは異なり高級感のあるヘッドホンとなっている。

実際に「WH-1000XM6」と並べてみると、形は似てはいるものの材質から細かなデザインの違いがよく分かる。

1000X THE COLLEXIONは、外側のアクセントとなる金属部を細く抑えて全体的にスリムな印象を受ける。

ただし、素材に拘った結果として本体重量は 約320g で、「WH-1000XM6 の約254gと比べると約66g重くなる。

実際に装着するとそこまで重さを感じるものではないとして、軽量化を追求したモデルではないということ。

WH-1000XM6にある折りたたむギミックを省いていることも、スパっと割り切っている。

キャリングケースはあるものの、折りたたんでコンパクトに持ち運べるわけではない。

積極的に携帯性を優先させることはせず、自宅やオフィス、移動先のホテルでじっくり楽しむという趣が強い。


1000X THE COLLEXIONは、内部構造を見直してハウジングを薄型化。

ハウジングが薄くなるということは、装着したときにヘッドホンのハウジングが目立ちにくく邪魔にならないという事でもある。

ヒンジ、スライダー部分は、ステンレス製の金属素材を採用。

磨き上げられたポリッシュ(光沢)仕上げ部分と、サンドブラストによるマットな質感が本気で美しい。

可動部についてもノイズレスな可動部の「サイレントジョイント」のおかげもあって、ガタつきもより抑えられている。


イヤーパッドとヘッドバンドの素材は、柔らかな合皮クッションを採用。

「ソフトフィットレザー」よりもいっそう質感の高さが際立つ。

メガネをかけた状態でヘッドセットを装着しても特に負担に感じることもなかった。


ヘッドバンドのクッション部についても厚みを持たせることで、快適性を上げている。

頭頂部、耳周り、側頭部への圧力をバランスよく分散させて、できる限り重さを感じさせない装着性を目指している。


合皮については、ハウジング部にも採用して、イヤーパッドとの一体感が強い。

肌に触れても不快感がなく、どこを触っても質感の高さがあるという記念モデルの価格相応の高級感を備えていると言って良い。

細かいデザインの変更点として、ハウジング内にLRと大きく印刷されているため、見やすくてすぐに認識できることと、装着すると全く見えなくなる。

外部にはどこにもLR(左右)を示すマークはなく、スタイリッシュさを阻害しないこだわりがある。

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●5分の充電で約1.5時間使える高速充電、ながら充電が便利すぎる。


1000X THE COLLEXION」は、ハウジング部にある物理ボタンに至るまで質感を重視。

[電源ボタン]はサークル状に、[NC / AMBボタン]と形状を変えて指ざわりでボタンの判別して押し間違いすることなく操作できるとともに、その見た目のカッコよさにもこだわっている。


充電端子はUSB type-C

差し込む時にオモテウラを気しなくても良いし、スマホなどと充電機器を共有できる。

連続再生時間は、ワイヤレス接続で最大24時間(ノイズキャンセリング機能ON時)の長時間使用ができる。

ノイズキャンセリング機能をOFFにすることでさらに最大で32時間まで利用できる。

プレミアムモデルの高性能さ故かバッテリーの持ちは減っているものの、最大24時間再生に対応しているため、そこまでバッテリーの持ちに不満はない。


1000X THE COLLEXION」はUSB PD充電にも対応しているので、5分の充電だけで最大1.5時間駆動できる。

出かける前にうっかり充電し忘れていたとしても、大急ぎで充電すればどうにかなる。

さらにヘッドホンを使いながらでも充電できる(ながら充電)。

ゲーミングヘッドセットでは実用性を重視して「ながら充電」を採用しているものが多いけれど、一般的なヘッドホンではUSBを接続したままでの利用できないものが多い。


ちなみに、「ながら充電」利用時は、USB PD充電のように高速充電するわけではなく、バッテリー残量に応じて充電速度が変化する。

もちろん急速充電したいときは本体電源をオフにすれば良い。

今までは、USBケーブルを接続するとヘッドホンの電源が切れてしまうのはどうにももどかしかった事を考えるとこれは良い進化だと言える。

本体の充電を100%の手前で止めることで、電池劣化を抑える「いたわり充電」にも対応する。


スマートフォン(AndroidやiPhone)と連携して使用するにはBluetoothでペアリング。

1000X THE COLLEXION」には、Androidスマホでは「Fast Pair」が利用できペアリングモードにすると自動でペアリングするかどうかポップアップしてくれる。

一度ペアリングしておけば、イヤホンの電源が入ると同時に、スマホに接続されたこととバッテリー残量をお知らせして把握できる。

ちなみにWindows 11 でも、ペアリング中のイヤホンをPCに近づけると、ポップアップで接続ガイダンスが現れる。(Swift Pair for Windows )

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●基本性能もバッチリ。ノイズキャンセリングと外音取り込み機能、耳への圧迫感のないヘッドホン。


ワイヤレスで接続するBluetoothの対応コーデックは、SBC、AAC、 高音質コーデックLDAC、さらに超低遅延な次世代BluetoothオーディオコーデックLC3(LE Audio)に対応。

さらにLE Audio時は、スーパーワイドバンド対応となって音声帯域が従来の2倍となるため、通話品質も良くなり自然でクリアな音声で利用できるというアドバンテージがある。


そして、「1000X THE COLLEXION」の性能として最もわかりやすいのがWH-1000XM6を超えるプロセッサーを搭載すること。

QN1の7倍以上の処理速度をもつ「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN3」に加えて、従来より処理能力を高めメモリ容量も大幅に増加した「統合プロセッサーV3」を備える。

これにより、ヘッドホンではこれまで実現できなかったエッジAIを使って、ハイレゾ級の高音質にアップスケーリングできる「DSEE Ultimate」や、ステレオ音源を立体的な音場へ変換する360 Upmix for Cinema/Music/Gameが利用できる。

そして音の中心となるのは、専用設計の30mmドライバーユニット。

振動板には一方向カーボン積層コアコンポジット製の高剛性ドームを採用して、ボーカルの分離感と高音域の伸びを狙っている。

ここがWH-1000XM6との違いになるかもしれない。

低音を強く押し出すよりも、音の輪郭を整えて余韻を残す方向に振っているように感じられる。

どちらが良いかは好みがあるとして、WH-1000XM6よりもリスニングに重きを置いたという印象。


さらに、左右6個ずつの合計12個のマイクを搭載。

そのインプットから「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN3」と「統合プロセッサーV3」で処理することで、高いレベルのノイズキャンセリング性能を発揮する。

公式としては、「WH-1000XM6」のほうがノイズキャンセリング性能が高いとされていて、これは物理的にイヤーパッドの素材によるもの。

ノイズキャンセリング性能に振っているか、質感や装着感に振っているかの違いになる。

実際に使ってみた限りでは、装着しただけでも遮音性はかなり高くノイズキャンセリングに不満になることはない。

日常にある自分の身の回りの音や、外を走る車の音、エアコンの送風音、衣服や手をこすり合わせるごく当たり前に存在している音といったものが消え去る。

その逆に周囲の音も聞きたいときの、外音を取り込んだ音もより自然に聞こえる。

これこそがWH-1000Xシリーズの醍醐味である。

外部の騒音や装着状況をリアルタイムに分析して最適なノイズキャンセリングを提供してくれる「アダプティブNCオプティマイザー」が秀逸。

周囲の環境が刻一刻と変化するシーンでも、いちいち手動でノイズキャンセリング効果を変える必要もない。

絶大な威力によるノイズキャンセリングの精度の高さと、より自然な音を取り込める外音取り込みの精度の高さを加味したシームレスな操作体系と言える。

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●「1000X THE COLLEXION」本体デザインのこだわりは間違いない。基本性能も十分な10周年記念プレミアムモデル。


1000X THE COLLEXION」は、あくまでも1000Xシリーズ誕生から10周年を記念したプレミアムモデルという立ち位置になる。

そのため、「WH-1000XM6」よりも大きく優れているよというものではない。

はっきり言えば一番の違いは、その見た目、デザインである。

通常のワイヤレスヘッドセットでは実用を目指してあえて目指さない質感や高級感にふったというべきか。

多少重くなったとはいえ、装着するとそこまで負担に感じることはない。

LC3(LE Audio)対応や、ながら充電・いたわり充電といった機能的な進化は正直嬉しい。

ワイヤレスヘッドホンの重要ポイントともいえるノイズキャンセリングと外音取り込み性能も満足いくレベルにある。

コストを無視して1000Xシリーズを作ったら「1000X THE COLLEXION」が出来ましたと考えると良いかもしれない。

最も悩むのはカラー。

確かに黒一色に統一されたブラックのクールさはあるとして、プラチナはビーガンレザーのホワイトを基調として、ステンレスのシルバーが随所にアクセントとなって表情がよりわかりやすい。

高級路線のヘッドセットの場合、得てしてブラックが定番になることが多いものの、1000X THE COLLEXIONに関しては人気を二分するかもしれない。

はっきり言えば、重量や折りたたみ非対応、バッテリーの持ちが約24時間という事、そして価格の高さが最大の障壁。

 89,100円(税込) という対価を払ってノイズキャンセリングヘッドホンを買うのか?

性能と実用性とコストバランスで考えると、どう考えても「WH-1000XM6」のほうが良い。

9割以上のユーザーがそう思うはず。

ただし、素材の質感や専用ドライバーの音、WH-1000Xシリーズ10周年というフレーズを含めて自己満足の世界とはいえ、この所有するという一点においては「1000X THE COLLEXION」の吸引力は凄まじい。

一度手にしてみると、「いや、待て、冷静になれ」という理性を遥かに凌ぐ物欲が襲いかかってきて、残りの1割のユーザーになりたいと思う自分がいる。

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●1000Xシリーズヘッドホンラインナップ


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「1000X THE COLLEXION」

ソニーストア販売価格:89,100円(税込)
カラーバリエーション:ブラック、プラチナ
●メーカー保証内容3年(無償)

・オーバーヘッドホン「1000X THE COLLEXION」ソニーストア直接購入リンク


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM6
ソニーストア販売価格:59,400円(税込)
カラーバリエーション:ブラック、プラチナシルバー、ミッドナイトブルー、サンドピンク、新色サンドストーン
●長期保証<3年ベーシック>付

・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM6」ソニーストア直接購入リンク

<実機レビュー>
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM6」レビュー(前編)快適な装着感と便利なながら充電、静けさを手に入れられるノイズキャンセリングと自然な外音取り込みに感動。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM6」レビュー(後編)あまりにも自然な外音取り込みと通話クオリティ、新しくなったドライバーユニットから見えるこだわり、使いやすさ重視の折りたたみ機構復活。


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM5
カラーバリエーション:ブラック、プラチナシルバー、スモーキーピンク
ソニーストア販売価格:56,100円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM6」

ソニーストア販売価格:44,550円(税込)
カラーバリエーション:ブラック、プラチナシルバー
●メーカー保証内容3年(無償)
●ヘッドホンケアプランワイド(有償)

・完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM6」ソニーストア直接購入リンク

<実機レビュー>
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM6」レビュー(前編)装着性や長時間に耐えられる実使用を優先したシンプルなノイズレスデザイン。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM6」レビュー(後編)心地良いノイズキャンセリングといつでも良い音が聴ける事を当たり前にした改良点が多すぎる。


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM5」
カラーバリエーション:ブラック、プラチナシルバー、スモーキーピンク
オープン価格
ソニーストア販売価格:35,750円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●3メーカー保証内容3年(無償)
●ヘッドホンケアプランワイド(有償)

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