VAIO製VAIO試作モデル、「VAIO Prototype Tablet PC」がAdobe MAXでついに姿を現す。
2014年10月4日から8日にかけてロサンゼルスで開催される、世界中のクリエイターに向けてアドビが総力をあげてメッセージを送る最大規模のイベント「Adobe MAX」。
ここで、VAIO㈱の開発段階のプロトタイプとしてタブレットスタイルのPCを出展!
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●未完成を共有します。VAIO Prototype Tablet PC
まず、「VAIO Prototype Tablet PC」とされるスペックについて現時点で公開されたものは以下。
プロセッサー:インテル® Core™ プロセッサー H プロセッサーライン(Quad-Core プロセッサー)
グラフィックスアクセラレーター: インテル® Iris™ Pro
液晶表示装置: 画面サイズ 12.3型(3:2) / 解像度 Over Full HD 2560 × 1704(250 DPI) / 色域 Adobe RGBカバー率 95%以上
主な入出力:SuperSpeed USB (USB 3.0) port x 2 / HDMI出力 x 1 / Mini Display Port x 1 / ヘッドホン出力 ステレオ、ミニ端子 / ネットワーク(LAN)1000BASE-T/SDXCカードスロット(UHS-II)x 1
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てっきりIntelの新しいCPUは、よりモバイル向けの”Core M”シリーズを搭載してくるものかと思っていたら、なんとおもいっきりハイエンド向けの”Core H”シリーズを搭載。
第4世代”Core H”シリーズは、4コア/8スレッド、TDP 47wと、どう見てもハイエンド向け。そして、上位グレードのCPUに内蔵するグラフィックスIris Proを採用。
ストレージも超高速アクセスのPCI Express SSDを採用。
液晶ディスプレイは12.3型という今までのVAIOにないサイズで、解像度は、「2,560×1,704ドット(250ppi)」という超高解像度に、Adobe RGBカバー率95以上という色域までサポート。アスペクト比も16:9ではなく3:2。
インタフェースで目をひくのは、近年ソニー製VAIOでは省かれる方向にあった有線LAN(1000BASE-T)が開閉式コネクタでしっかりと搭載されている事。
スペックはライトではなく間違いなヘビー。
それから、VAIO Tap 11を思わせるデジタイザーペンとワイヤレスキーボード。
タブレットのスタイルを持つ本体と同サイズのワイヤレスキーボードは、マグネットで本体とドッキングしてディスプレイ面の保護の役割も兼用。
そして重なりあった状態で、接続端子が触れる事で、タブレットからキーボードに充電するというところは、VAIO Tap 11と同じながら、プロトタイプにはキーボードにMicro USB端子を装備して単体充電もできるよう改良。
本体の背面にあるスタンドは、下側から起きる無段階でチルト角度を調整できるスタンドになっていて、さらなる角度の幅が増えている事と、ペン入力時でもしっかり保持。
モバイルするWindows PCとしては、ハイパフォーマンスへという方向性と、タブレットとペン入力の自由度とキータイプの効率度、それらと加味したハイエンドかつクリエイティブな2 in 1ノートPCを打ち出している。
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現時点で発表したものだから、第4世代としていながらも、来年以降に出てくるとすれば、その次の世代のIntelのCPUになる事も想像できるけれど、まだ、正確なサイズも重量も、最終的なデザインも、発売時期から全てが未定。
今回は、Adobe MAXのタイミングで出展した事を加味すると、先日のメッセージ
” VAIO Corporation (Formerly Sony VAIO Computer Division) will showcase a prototype tablet PC designed by and designed for creative professionals. The device offers desktop class performance in a portable form factor allowing artists the freedom to be creative wherever inspiration strikes. Visit the VAIO booth!”
が示すように、クリエイターがどこにいてもインスピレーションを自由に創造できるよう、デスクトップクラスのパフォーマンスをポータブルな「VAIO Prototype Tablet PC」で実現する。
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想像してみよう欲しているマシンを。
高解像度のディスプレイで、幾重にもウィンドウをわけて並列して効率よく仕事したい。
思い立ったアイデアをイメージを、ペンで残したい。
メールを提出書を、あらゆるテキストを素早く入力したい。
デジタル一眼カメラで撮った画像をスミまでチェックしたい、編集したい。
4K動画の巨大なデータを快適に編集したい。
演算も、ダウンロードもアップロードも、ボトルネックを限りなくなくしたい。
そういった欲求を解消したいからこそ、使いたいPCを欲する理由がある。
そして、「モバイルを追求しながらハイエンドへ!」これもVAIOの原点の1つ。
VAIOというPCに期待する方向性は、みんなそれぞれで、もっとハイパフォーマンスなVAIOを!かもしれないし、VAIO PやVAIO Uのようなモビリティを追求したモデルを!かもしれないし、さまざまな従来のVAIOに創造をふくらませてしまうけれど、まずスタートを打ち出したのがこのプロトタイプという事で、さらなる展開ももちろん期待して待ってみよう。
いまこうして、タブレットPCという1つのカテゴリーの中に、VAIO製VAIOがようやく改めて生まれようとしている段階なのだから。
「VAIO Prototype Tablet PC」
・VAIO.com
・パーソナルコンピューターVAIO(VAIO株式会社製)
・発表されたIntelの新CPU“Core M”シリーズのスペックを見ながら、勝手に期待と妄想が膨らむまだ見ぬVAIO。