ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM6」を「WF-1000XM5」から買い替える意味はあるのか?デザインとハードウェア性能、ソフトウェアの機能を比較。
6世代となった、ソニーの完全ワイヤレスのフラッグシップモデル「WF-1000XM6」。
前モデルの「」から進化していると言っても、実際どれくらい変わったのかわかりにくい。
そこで今回は、「WF-1000XM6」と「」のデザイン含め、ハードウェアの性能やソフトウェアの機能を比較してみる。
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目次
●WF-1000XM6とWF-1000XM5比較
デザイン・使いやすさ
「WF-1000XM6」のケースはM5から高さが少し大きくなり(横幅は逆に小さくなっている)重さは少し増えている。
<ケースサイズと質量>
WF-1000XM6 : 61.6 mm x 41.1 mm x 26.5 mm、重さ47g
WF-1000XM5 : 64.6 mm x 40.0 mm x 26.5 mm、重さ39g
「WF-1000XM5」は丸みのあるデザインでよりコンパクトさが際立っているのに対して、「WF-1000XM6」は約3mm高くなったことに加えて上下がフラットになったこともあってより大きくなった印象を受ける。
ただ、底面がフラットになったことで置いたときの安定性は良くなっていて、不意に当たっても倒れにくくなった。
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イヤホン本体を見ると、「WF-1000XM5」のブラックは特にSONYロゴとマイクのゴールドが黒いボディに映えたカッコよさがあった。
一方で、「WF-1000XM6」はシンプルというかパッと見た感じだとごく普通に見えがち。
マイク部分がゴールドではなく本体同色のブラックで統一されていて余計に地味に見える。
<質量>
WF-1000XM6 : 6.5g
WF-1000XM5 : 5.9g
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ただ、「WF-1000XM5」はイヤホンの側面が光沢素材で出来ているためか、やたら滑りやすい。
ケースから取り出すときもマグネットから離れるように横にスライドしないとうまく引き抜けなかったり、片手で持って耳に入れるときもうっかり落としそうになる事もしばしば。
「WF-1000XM6」は、本体幅が「WF-1000XM5」比で11%スリムになって、指係のある窪みのある形状でかつ全体がマットな質感になったことで、圧倒的に掴みやすくなっている。
ケースから取り出すときも何も考えずともつまんで引っ張るだけで良くて、耳に装着するときも気を使うこともない。
結構この違いは大きい。
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| 注)画像の装着している人物はそれぞれ異なります。参考として。 |
「WF-1000XM5」のイヤホン本体はXM4と比べれば遥かにコンパクトになってつけ心地は間違いなく上がっていた。
「WF-1000XM6」は、イヤホン本体の形状がスリムになった事と耳に当たる内側の傾斜が深くなっている事もあわせて、耳に入れたときの安定感がさらに良くなっているし、長く使い続けても耳が痛くなりにくいというメリットも少なからずある。
搭載プロセッサー
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| WF-1000XM6 ・高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3e (QN2e比3倍の処理速度) ・統合プロセッサーV2(32bit音声信号処理) |
WF-1000XM5 ・高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2e ・統合プロセッサーV2(24bit音声信号処理) |
音質やノイズキャンセリングに大きく影響するプロセッサー。
「WF-1000XM6」に備わる高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3eは、QN2eの3倍の処理性能。
統合プロセッサーV2は、24bit音声信号処理から32bit音声信号処理に向上。
SN比(信号対雑音比)が改善されたことで音のクリアさと繊細さや、解像度・ダイナミックレンジがさらに向上している。
処理性能の高さは音質に直結して、安定した通信にも寄与する。
搭載ドライバー
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| WF-1000XM6 ・エッジに新しいノッチ形状を入れ、高域共振を制御した専用設計ドライバーユニット |
WF-1000XM5 ・低域再生が可能な専用設計ドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」(写真右) |
イヤホンの心臓部ともいえるドライバー。
どちらも直径8.4mmのドライバーを採用して、”ドーム部とエッジ部に異なる素材を組み合わせた振動板構造”。
「」ではさらに、柔らかいエッジが沈み込む低音域を、軽量高剛性のドームが伸びのある高音域を再現。
エッジに特許出願済みの新しいノッチ形状を入れることで、高域共振を制御してより滑らかな再生が可能となっている。
搭載センサー(マイク)
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| WF-1000XM6 ・8個(左右各4個) [フィードバックマイク2個+フィードフォワード2個] |
WF-1000XM5 ・6個(左右各3個) [フィードバックマイク2個+フィードフォワード1個] |
「」は片耳3個、合計6個のマイクを搭載していた。(XM4も同数)
「」は音を収音するマイクを1個追加して片耳で4個、左右合計で8個のマイクを搭載している。
マイクの数だけで言えば、オーバーヘッドタイプのヘッドホン「WH-1000XM5」と同じ数を搭載している事になる。
これによってより多くの音声データを収集することでより、ノイズキャンセリングのための正確な情報を得られることができる。
また、以下の通話クオリティにも寄与している。
通話性能
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| WF-1000XM6 ・2個のマイクを使ったビームフォーミング ・骨伝導センサー AIノイズリダクション ・通話最大5.5時間対応 ・ソニー史上最高通話品質 スーパーワイドバンド対応 |
WF-1000XM5 ・1個のマイクを使った通話 ・骨伝導センサー ボイスピックアップテクノロジー ・通話最大7時間対応 |
「」は、片側1個のマイクから、AI技術を活用した高精度ボイスピックアップテクノロジー、骨伝導センサーを組み合わせた高性能なマイクを搭載していた。
「」では、マイクが2個になったことで、装着者の口元に指向性を持たせて収音するビームフォーミングに対応、骨伝導センサー、AIによるノイズリダクションすべてを掛け合わせて騒音の環境下でも自分の声だけを相手に届けれる。

さらに、「」は音声の帯域幅をワイドバンドから2倍に広げることで、スーパーワイドバンドに対応。
より自然でクリアな音声を届けることができる
ただしスーパーワイドバンドは、フラグシップモデル級のスマートフォンに限定される。
操作性
| WF-1000XM6操作設定画面 | WF-1000XM5操作設定画面 |
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| WF-1000XM6 ・タップ操作のカスタムが可能 |
WF-1000XM5 ・割り当ての切替のみ可能 |
「Sound Connect」アプリからイヤホンのタッチセンサーの設定を変える場合。
「」では、「外音コントロール」か「再生コントロール」、「割当なし」しか選択肢がない。
「」は、加えて「カスタム」設定が追加されている。
これによりタップ操作一つ一つに好きな機能を割当できるようになり、音量設定を含めた操作が全て自分の思うがままに変更できるようになった。
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| WF-1000XM6 ・音声コマンド、音声アシスタント対応 |
WF-1000XM5 ・音声アシスタント対応 |
「」は、音声コマンドに新たに対応。
イヤホン単体で音声コマンドで操作できるようになった。
バッテリー持続時間・充電時間
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| WF-1000XM6 ・NCオン:単体8時間+ケース16時間 NCオフ:単体12時間+ケース24時間 ・5分充電で60分再生の急速充電 |
WF-1000XM5 ・NCオン:単体8時間+ケース16時間 NCオフ:単体12時間+ケース24時間 ・3分充電で60分再生の急速充電 |
バッテリーの持ちや充電性能については、どちらもほぼ変わらず。
違いがあるとすれば、急速充電のさいに「」のほうが少し早く充電できる。
<急速充電>
WF-1000XM6 : 5分で60分再生可能
WF-1000XM5 : 3分で60分再生可能
満充電までの充電時間は同じではあるものの唯一異なるところ。
通話時間が短くなっていることからもイヤホンの搭載バッテリーがわずかながら増えた可能性がある。
ちなみに、ケースのバッテリーは、「」のほうが若干大きくなっている。
<ケースのバッテリー容量>
WF-1000XM6 : 330mAh
WF-1000XM5 : 350mAh
バッテリー保護機能
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| WF-1000XM6 ・いたわり充電機能 ・オートパワーセーブ機能 |
WF-1000XM5 ・特になし |
「」には、新たに「いたわり充電機能」や「オートパワーセーブ機能」が追加された。
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「いたわり充電機能」は、充電を満充電になる前に停止する機能。
80%程度まで充電したタイミングで充電が止めることで、バッテリーの寿命を延ばすことができるので、より長く安心して使うことができる。
耳に装着したまま長時間使わない限りは影響がないため、「いたわり充電機能」はとても有効な手段。
「オートパワーセーブ機能」は、バッテリーが20%以下になった時に、各種バッテリー消費が大きくなる設定をオフにしてバッテリー消費を抑えてヘッドセットの使用時間をより長くもたせる。
「」では、イコライザー、DSEE Extreme、スピークトゥチャット、音声コントロール/音声アシスタント機能がオフとなる。
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●全方位に進化した完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM6」
「WF-1000XM4」のデザイン性が良かったという意見は理解できなくはないけれど、イヤーピースの耳への圧迫感や装着性、風切音のノイズやバッテリー問題含めて完全ワイヤレスのヘッドホンとしてはまだ過渡期にあった。
その点、「WF-1000XM5」はそれらの抱えている課題を解消して、かつケース含めてコンパクト化して装着性も随分と良くなって、不満のないレベルまでの完成度となっているのは確か。
正直なところ「WF-1000XM5」はトータルバランスとして満足できるレベルにあるところまで来ているので、誰しもが「」に買い替える必要はないかもしれない。
ただし、2年半の歳月での進化はやっぱりあるよねと。
最新のモデルが、よりノイズキャンセリングが良くなったのであれば、音質が向上しているのであれば、装着性が抜群によくなっているのであれば、通話クオリティがよくなっているのであれば、それはもう必然として「」が欲しくなる。
ダメ押しで、モグモグ音(咀嚼音)は和らいでいるし、アンテナサイズが約1.5倍大きくなって通信強化してるし。
イヤホンを手から滑らせて落っことしそうになった経験があれば、それはもう1世代の進化をスルーなんて出来ない。
「」はweb画像で見る見た目の印象よりも使ってわかる良さのほうが多いので、決断に至らなければぜひソニーストア直営店に行って視聴してみることをオススメする。
オーバヘッドタイプの「WH-1000XM6」を所有しているユーザーは、完全ワイヤレスも第6世代で揃えると、きっともっと幸せになれるはず。
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●1000Xシリーズヘッドホンラインナップ
・完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM6」ソニーストア直接購入リンク
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