5G対応、21:9の4K有機ELディスプレイに刷新されたトリプルカメラを備える「Xperia 1 II」。AF/AE追従20コマ/秒の高速連写、「DSEE Ultimate™」初搭載、新要素山盛りのフラッグシップモデル。
ソニーは2月24日(月)午前8時30分(バルセロナ現地時間、日本時間同日午後4時30分)から、YouTubeのXperia公式チャネルで新モデルを発表。
先日先行して発表されたローエンドモデルの「Xperia L4(エクスペリアエルフォー)」の上位モデルとして、「Xperia 1 II(エクスペリアワンマークツー)」、「Xperia 10 II(エクスペリアテンマークツー)」が登場する。
本命の5G sub6に対応したフラッグシップモデル「Xperia 1 II(エクスペリアワンマークツー)」。
・Sony Japan | ニュースリリース | ソニーの技術を結集した5G対応のフラッグシップスマートフォン『Xperia 1 II』を商品化
・Sony Japan | ニュースリリース | ソニーとZEISS 戦略的な協業をXperiaスマートフォンに拡充
・Sony’s new flagship Xperia 1 II is built for speed, offering the world’s first smartphone with up to 20fps AF/AE tracking burst and 5G connectivity for a complete creative entertainment experience
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●4K有機ELの21:9シネマディスプレイにトリプルカメラ、ハイクオリティを手にできるスマートフォン。
「Xperia 1 II」は、「Xperia 1」と同じくアスペクト比21:9の約6.5インチの4K有機ELディスプレイ(3840×1644ピクセル)を搭載。
サイドへ向かってゆるやかにラウンドするデザインではなく、ディズプレイの周囲をフレームで覆うデザインへと刷新して外観イメージは変化。
21:9のアスペクト比を活かして二画面同時表示や、動画を視聴しながらSNSの閲覧やメッセージといったマルチウィンドウの使い方が捗るスタイルはそのまま。
Motion Blur Reduction(モーションブラーリダクション)により90Hz相当の表示が可能。
10bitカラー相当の高い階調表現を実現した高画質ディスプレイ技術により、新たなコンテンツ体験を実現するCinemaWide™(シネマワイド)を採用。
映像制作の基準機として使われているマスターモニター技術により、深い黒と自然な色調を表現します。UHD(Ultra HD)の放送規格 ITU-R BT.2020の色域/10bit信号に対応した独自開発の画像処理と4Kディスプレイで、映像制作者の意図を忠実に再現する。
HDR(ハイダイナミックレンジ)に加えて、BRAVIAの高画質化技術「X1™ for mobile」によりSDR映像コンテンツをHDR相当の画質で美しく表示することを可能にした「HDRリマスター」を新たに搭載して、一般的な映像でも高精細に表現できる。
また、色設定「クリエイターモード」を搭載。
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カメラも大きく進化。
3つの有効画素数約1200万画素のイメージセンサーにプラスして3D ToFセンサーを搭載。
・16mm F2.2 1/2.6型 デュアルPD(フォトダイオード)センサー
・24mm F1.7 1/1.7型 デュアルPD(フォトダイオード)センサー 光学式手ブレ補正(OIS)搭載
・70mm F2.4 1/3.4型 PD(フォトダイオード)センサー 光学式手ブレ補正(OIS)搭載
・3D ToFセンサー
※35mm換算焦点距離
フロントカメラは、F2.0 有効画素数800万画素 1/4″型センサー。
カールツァイスレンズ T*コーティングを施し、レンズを切り替えて、光学3倍ズームや背景ぼけ撮影、超広角撮影ができる。
3D iToFセンサーとデュアルフォトダイオードにより暗所でも高精度なフォーカスが可能、標準レンズ使用時で「Xperia 1」と比べると約1.5倍の高感度撮影ができるようになった。
画像処理エンジン「BIONZ X™ for mobile」により、画像圧縮前にノイズ低減処理することで暗所撮影の画質が向上している。
αシリーズに搭載されている、リアルタイム瞳AFを搭載し、新たに人物にくわえて動物の瞳まで検出、
最大60回/秒のAF(オートフォーカス)とAE(自動露出)の演算処理を行い、AF/AE追随しながら20コマ/秒の高速連写も可能となり、動く被写体でもフォーカスや明るさをあわせた連写ができる。
新しく静止画撮影用のアプリ「Photography Pro(フォトグラフィー プロ)」を搭載。
マニュアル露出やシャッタースピード優先といった撮影モードダイヤルや、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどマニュアル設定できる。
動画撮影では、21:9アスペクト比で、映画のような撮影ができる「Cinema Pro」を搭載。
新たに2K 10bit HDRに対応した120コマ/秒のハイフレームレート撮影ができ、24コマ/秒、30コマ/秒に加えて、60コマ/秒、25コマ/秒の4K 10bit HDR 撮影ができる。
また、水準器やタッチAF、ホワイトバランスのカスタム設定、適正露出を表示して設定できるメータードマニュアルなどの機能を追加。
ソニー独自開発の音源分離技術で風の雑音だけを除去する「インテリジェントウィンドフィルター」により、ノイズの少ないクリアな録音もできる。
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ヘッドホン出力できるオーディオジャックが復活。
左右の音の混ざりを「Xperia 1」と比べて約10分の1まで低減して、有線ヘッドホンでよりクリアな音質を楽しめる。
高音域の表現力や微細な音の再現性が向上した「DSEE Ultimate™」を「Xperia 1II」が初めて搭載。
ストリーミングサービスなどあらゆる圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングして再生。
LDAC に対応したBluetoothヘッドホンであれば、ワイヤレスでもその効力を発揮する。
ソニーの提案する新たな音楽体験「360 Reality Audio」にもスマートフォンとして初めて対応。
Netflix標準のクリエイティブモードや、臨場感を実現する立体音響技術「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)」にも対応して、映画などをより楽しめる。
ソニー・ミュージックエンタテインメントとの協業し、ボーカルや楽器の音の定位感、その場にいるかのようなリアルな空気感など、クリエイターの制作意図を忠実に再現するソニー独自のオーディオチューニングも実装。
本体を横向きにして、左右に均等に配置されたフロントステレオスピーカーによりバランスの良い迫力のステレオサウンドも実現する。
「Xperia 1II」の本体サイズは、166 mm x 72 mm x 7.9 mm。質量は181g。
フラットなデザインを採用した背面パネルは原点回帰を思わせつつも、ガラスの光沢感と艶やかさを強調するガラスを採用。
カラーリングはブラック、ホワイト、パープルの3色展開。
ディスプレイには、Corning® Gorilla® Glass 6を採用。
指紋センサーと電源ボタンはひとつに統合されて、使い勝手も原点回帰。
パフォーマンスや通知の最適化などが可能な「ゲームエンハンサー」も搭載。
ゲームに不要な機能を無効化して誤動作などを防ぐ「コンペティションセット」や、ディスプレイのタッチ範囲を設定できる機能などが新しく追加されている。
「Call of Duty®: Mobile」も21:9に対応して、広いディスプレイでゲームをより快適に楽しめる。
スペックとして、プロセッサーは、Qualcomm社製64ビット クアッドコアプロセッサー「Snapdragon™ 865 Mobile Platform」に、メモリー(RAM)は8GB、ストレージは128GB/256GB。
外部ストレージは最大1TBのmicroSDXCに対応。
ネットワークとして、5G Sub6に対応。mmWave(ミリ波)には非対応。
IP65/IP68相当の防水性能と防塵性能は引き続き備えている。
バッテリー容量は、4,000mAhと大容量化。
Xperia独自の充電最適化技術と「いたわり充電」で、充電時のバッテリーへの負荷を軽減することでおよそ2年使い続けても劣化しにくくバッテリーを長寿命化し、電池消費を抑えて電池持ちをよくする「STAMINA®モード」も備える。
最短30分で約50%の急速充電が可能で、しかも待望のワイヤレス充電が復活。
OSは、Android 10。
世界各国で、2020年の春以降に発売される予定。
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トリプルカメラや21:9の縦長ディスプレイといった特徴を出してきたのが「Xperia 1」で、今年はどうなるのかと期待半分不安半分だった。
基本ディスプレイは変化していないし、しっかり満たされる性能を持っているので、5G対応したとはいえ最新を追っかける必要がなければ「Xperia 1」で十分だろう。
がしかし発表されてからひとつひとつチェックしていくと、他社の後追いをするだけではなくて、自社の強みである機能を搭載もしくは大幅にブラッシュアップしているのが「Xperia 1 II」。
トリプルカメラは3D ToFセンサーが加わっただけじゃなくて、センサーも刷新されているし、60回/秒のAF/AE演算とAF/AE追従最高20コマ/秒の高速連写なんてデジタル一眼カメラαのもつ優位性をそのままXperiaにのせてきた。
おまけに、カメラ専用のUIのPhotography Pro(フォトグラフィー プロ)」も追加。
センサーサイズでは絶対に本家のカメラにはかなわないけれど、圧倒的機動性をもったスマホの画質が良くなって、さらに撮影チャンスが上がるとその写真クオリティは間違いなく上がる。
ステレオミニジャックの復活は、いまさら必要ないように思えて、純粋なセパレーションの良さもあれば、今トレンドのeスポーツで遅延が命取りとなることを考えると有線ヘッドホンは必須とも言える。
しかも、「DSEE Ultimate™」を初搭載するわ、「360 Reality Audio」や「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)」に対応するわ、本家のオーディオプレーヤーを待つまでもなく、速攻で盛り込んでしまっている。
スペックについても最新プロセッサー以外は他モデルと比べて微妙に少なめだったメモリーもストレージも増量、バッテリーも一挙に大容量で、うれしいことにワイヤレス充電も搭載。ボディは「Xperia 1」よりちょっと薄くなっているのに。
そして、指紋センサーも電源ボタンと統一。
こんなにわかりやすく明快な進化をされると、それはもう並々ならぬ物欲を刺激されるのである。
これまた実際の発売は夏までおあずけなのかとモヤモヤするところだけれど、プレスリリースには春以降とあるのでもしかしたらいつもよりも早いかもしれない。
ぜひ期待したい。
そして、開発中と銘打たれた「Xperia PRO」の存在も忘れちゃいけない。
・開発中の5Gミリ波帯対応スマートフォン「Xperia PRO」があまりにも魅力的。HDMI入力端子を備えて外部モニターと5G超高速モデムと化すプロ機。
・21:9の有機ELディスプレイにトリプルカメラを搭載する6.0インチミッドレンジモデル「Xperia 10 II」。 防水防塵機能を備えてバッテリー容量増大、スペックも上がりスキのないモデルに。
<ASCII.jp x デジタルXperia執筆>
・ASCII毎週連載:Xperia周辺機器
・ASCII隔週連載:Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く
<Xperia 1 執筆>
・[ Engadget Japanese 掲載] ここ数年のXperiaとは全く異なる。Xperia 1実機ファーストインプレ
・[ Engadget Japanese 掲載] 実際どう? Xperia 1『超縦長』ディスプレイの使い心地(実機レビュー)
・[ Engadget Japanese 掲載] Xperia 1の『トリプルカメラ』をじっくり試した(実機レビュー)
・[ Engadget Japanese 掲載] 海外版Xperia 1を速攻入手して開梱レビュー。ストレージ128GBが魅力
・「Xperia 1」を手に入れたら、真っ先に保護フィルムを貼っておこう。
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