今あるスマホとイヤホンですぐに体感できる「360 Reality Audio」。全方位から音が降りそそぐ感覚が聴いていてじつに楽しい。（対応コンテンツの普及がんばれ）

没入感のある立体的な音場を実現する立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio（サンロクマル・リアリティオーディオ）」。

2020年から欧米で展開を始めていたものが、国内でも徐々に本格化。

といっても対応コンテンツが増えないとピンとこないのだけど、「YOASOBI」が360Reality AudioのWEB CMに出てからというもの、俄然注目度も上昇。

何はともあれ、以下の動画をスマホに何のイヤホンでも良いので接続して聴いてみよう。

・360 Reality Audio × THE FIRST TAKE YOASOBI編：Special Movie 【ソニー公式】

「YOASOBI　『群青』/ THE FIRST TAKE」が流れる1分24秒の動画。

YOASOBIが演奏する映像が浮かび上がると、その方向から音楽が聴こえてくる。

右側に映像が移動すれば右から、頭上から映像が現れると上から、足もとから映像が現れると下から音楽が聴こえてくる。

周囲を取り囲むようにYOASOBIの映像と音が時計回り、反時計回りの順に移動。

YOASOBIと合唱隊、バンドメンバーがそれぞれ9方向のモニター上に映し出されて囲まれて、360度音が降りそそぐ。

これは体感するとかなりの驚きがある。

・YOASOBI from THE FIRST TAKE × 1000X Series

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●「360 Reality Audio」ってそもそも何？

「360 Reality Audio（サンロクマル・リアリティオーディオ）」は、 オブジェクトベースのソニーの 360立体音響技術を使った新しい音楽体験。

ボーカルやコーラス、楽器などの音源ひとつひとつに位置や角度情報をつけて、球状の空間に配置。

アーティストの生演奏に囲まれているかのような、没入感のある立体的な音場を体感できるというもの。

球形の空間に音が配置されるイメージで、上下左右全方位からの音が楽しるため、より臨場感を感じられる。

・Sony Japan | ニュースリリース | 立体的な音場を実現する新たな音楽体験「360 Reality Audio」のエコシステムを拡充

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●「360 Reality Audio」に対応するストリーミングサービス

「360 Reality Audio」を本格的に楽しむには、コンテンツが必要。

その「360 Reality Audio」対応しているコンテンツは、2021年3月末時点で、以下の3つのストリーミングサービスのみ。

「amazon music HD」
再生デバイス：スピーカー
月額料金：1,980円（税込）

「deezer」
再生デバイス：ヘッドホン
月額料金：1,470円（税込）

「nugs.net」
再生デバイス：スピーカー、ヘッドホン
月額料金：未定

しかも再生デバイスがサービスごとに異なる。

まだスタートしたばかりで正直なところまだ対応サービスは少なく、「Spotify」や「mora」が対応してくれるともっと盛り上がってくると思われるけれど、それはまだこれからという感じ。

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●「360Reality Audio」を試せる楽曲配信アプリ「Artist Connection」

ストリーミングサービスを利用する前に、ひとまずどんなものか試してみたいという場合には、楽曲配信アプリ「Artist Connection（アーティストコネクション）」をダウンロードすることで、デモンストレーションを試すことができる。

基本スマホとヘッドホンさえあれば体験できる「360 Reality Audio」だけれど、ソニーの対応ヘッドホンであれば、音場やヘッドホンの音響特性を最適化することができる。

まずは、スマホアプリ「Sony | Headphones Connect」をインストール。

ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM4」と接続してセットアップしてみる。

「Sony | Headphones Connect」の”サウンド”タブにある「360 Reality Audio設定」を開始。

まずは耳のカタチの測定が必要。

実際にスマホで両耳を撮影して、そこから測定する模様。

最適な音場を提供するため、ソニーの耳の形状を解析するサーバーに送信される。

保存された耳の画像は、耳解析機能の精度向上のために使われて、30日経過すると破棄されるらしい。

「360 Reality Audio」に対応する、楽曲配信アプリ「Artist Connection（アーティストコネクション）」をインストール。

アプリを起動することで、正確な音場を再現できるように最適化。

これで、楽曲配信アプリ「Artist Connection（アーティストコネクション）」を立ち上げて聴くと、より臨場感ある「360 Reality Audio」が楽しめる。

デモンストレーションとはいえ、360度から音に包まれている感覚は凄いの一言につきる。

一般的な音楽をヘッドホンで聴くと頭の中で再生されているという感覚だけれど、「360 Reality Audio」になると、音が頭の周りを包み込むように聞こえる。

まさかスマホとヘッドホンだけで、この体験ができるという手軽さも凄いし、360度の音場体験も、ハイレゾのような高音質とはまた違った満足感がある。

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●音楽を聴くことが楽しみになる「360Reality Audio」

去年から「360 Reality Audio」の存在だけは知っていたけれど、なかなか日本に導入されず体験すらできなかったけれど、ようやくその時が来た。

You Tubeのサンプルでも、「Artist Connection」のサンプルでもいいので視聴する価値は十分にある。

ハイレゾオーディオは、たしかに高音質という一つ上の体験をもらたしてくれたけれど、何しろ敷居の高さがあった。

けれど、「360 Reality Audio」は、今手元にあるスマホとヘッドホンから始められる。

しかも、今までの概念が一変するほどの、音に包み込まれるというビジュアライズされたかのような体感価値はものすごく大きい。

これは俄然対応するストリーミングサービスや楽曲がもっともっと増えてほしいと思わずにはいられない。

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