α9 III「ILCE-9M3」と、気になるαシリーズ(α9 II、α1、α7R V)の仕様を比較!動画記録(撮影モード)や 連続撮影時間、センサー使用領域の違い。
デジタル一眼カメラαシリーズEマウントデジタル一眼カメラα9 III「ILCE-9M3」は、世界初グローバルシャッター方式のフルサイズイメージセンサーを搭載したカメラ。
発売日は 2024年1月26日(金)。
今回は、αシリーズ「α9 III」と、「α9 II」、「α1」、「α7R V」の動画連続撮影時に熱による停止が起こる時間の目安と、静止画や動画撮影時に使用しているセンサーの領域の違いについて調べてみた。
・α9 III 発売前先行体験・展示について | ソニーストアについて | ソニー
・SEL300F28GM 発売前先行体験・展示について | ソニーストアについて | ソニー
・α9 III | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・VG-C5 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・FE 300mm F2.8 GM OSS | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
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目次
●「α9 III」と、「α9 II」、「α1」、「α7R V」動画撮影時間・使用センサー領域の違い
上の表は、αシリーズ4モデルの、公式データに基づいて動画関連の項目をピックアップしたもの。
ただし、動画連続撮影については、撮影解像度や環境温度などによって、時間にばらつきがあるため直接的には比較できない点には注意。
ということで、「α9 III」とその他αについて、それぞれ個別に比較してみる。
αシリーズ・スピードモデル「α9 III」と「α9 II」
デジタル一眼カメラα9 III「ILCE-9M3」 |
デジタル一眼カメラα9II 「ILCE-A9M2」 |
両機種ともに有効画素数はほぼ同じで、「α9 III」は有効約2460万画素、「α9II」は有効約2420万画素の35mmフルサイズメモリー内蔵積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載。
動画性能は、最新世代の「α9 III」は4K 60p(6Kオーバーサンプリング) / 4K120p(ノンクロップ)の撮影が可能。
グローバルシャッター方式を採用することで、動画撮影でも像が歪むことがない。
手ブレ補正についても補正効果8.0段に加えて、電子式のダイナミックアクティブモードにも対応しているため、撮影時のブレを強力に補正してくれる。
「α9 III」については、最新モデルでは標準的な放熱面でも優れているΣ形状の放熱構造を採用しているという記述がどこにもなく、長時間撮影については未知数だった。
最近公開された情報から、熱耐性については「α9 III」は、最新世代のハイエンドモデルとほぼ同等かすこし良好。
自動電源オフ[高]設定、環境温度25℃のとき、4K60p動画を60分連続で撮影できる。
ただし性能が上がった分、消費電力が増加してバッテリーの持ちが短くなり、重量についても増加している。
また、価格についても「α9II」比で20万円以上も上がっている。
センサー使用領域について。
「α9 III」は、4K 60pや4K 120pなど高負荷な撮影でも、センサーをクロップなしで撮影が可能。
4K120p(ノンクロップ)はαシリーズ初で、ハイフレームレートの動画を、撮影者の意図した通りに、レンズの持つ焦点距離のままで撮影できる。
一方「α9II」は、4K 60p以上の撮影はできない。
さらに4K 30p時には約1.2倍相当の画角になるクロップが発生するため、センサーをフルに使用したいのであれば4K 24pで撮影する必要がある。
こうして基本性能やセンサーの使用領域を比較すると、「α9II」から「α9 III」となって大幅に進化していることがわかる。
メモリー内蔵フルサイズ積層型「α9 III」とフラグシップモデル「α1」
デジタル一眼カメラα9 III「ILCE-9M3」 |
デジタル一眼カメラ α1 「ILCE-1」 |
両機種ともに35mmフルサイズメモリー内蔵積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載し、「α9 III」は有効約2460万画素のα1は有効約5010万画素。
動画性能は、最新世代の「α9 III」は4K 60p(6Kオーバーサンプリング) / 4K120p(ノンクロップ)の撮影が可能。
グローバルシャッター方式を採用することで、動画撮影であっても像が歪むことがない。
手ブレ補正についても補正効果8.0段に加えて、電子式のダイナミックアクティブモードにも対応しているため、撮影時のブレを強力に補正してくれる。
ただし、「α1」は、高画素機という利点を活かして、8K30pという高解像度動画撮影が可能。
さすがにグローバルシャッターを備える「α9 III」のようにはいかないまでも、フラグシップとして動画歪みも許容できるレベルになるまでにセンサー読み出し性能を持っている。
センサー使用領域について。
「α9 III」では、4K 60pや4K 120pなど高負荷な撮影でも、一切センサーをクロップなしで撮影が可能。
4K120p(ノンクロップ)はαシリーズ初で、ハイフレームレートの動画を、撮影者の意図した通りに、レンズの持つ焦点距離のままで撮影できる。
一方「α1」も、約1.1倍相当のクロップをされるものの4K 120pの撮影が可能。
性能・センサー自体が優秀なため、設定によって制限は異なるものの、撮影できる動画形式は多い。
こうした基本性能やセンサーの使用領域を比較すると、「α9 III」と「α1」はよく似た性能を持っている。
あえてピックアップするなら、センサーとグローバルシャッター特有のクロップと歪みのない撮影ができる「α9 III」は魅力的。
スピードモデル「α9 III」と超高画素モデル「α7R V」
デジタル一眼カメラα9 III「ILCE-9M3」 |
デジタル一眼カメラα7R V「 ILCE-7RM5」 |
有効約2460万画素の35mmフルサイズメモリー内蔵積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載するα9 IIIと、有効約6100万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載する「α7R V」。
静止画では、α9 III最高120コマ/秒と、α7R V最高10コマ/秒という12倍の速度差がある。
動画性能は、最新世代の「α9 III」は4K 60p(6Kオーバーサンプリング) / 4K120p(ノンクロップ)の撮影が可能。
グローバルシャッター方式を採用することで、動画撮影であっても像が歪むことがない。
手ブレ補正についても補正効果8.0段に加えて、電子式のダイナミックアクティブモードにも対応しているため、撮影時のブレを強力に補正してくれる。
「α7R V」は、高画素かつローリングシャッターのため、動体や画面が大きく揺れる場合に限っては歪みが発生してしまう。
とはいえ歪みが発生しないシーンであれば、高画素機の利点を活かした8K24pという高解像度を生かした動画撮影ができる。
センサー使用領域について。
「α9 III」では、4K 60pや4K 120pなど高負荷な撮影でも、一切センサーをクロップなしで撮影が可能。
4K120p(ノンクロップ)はαシリーズ初で、ハイフレームレートの動画を、撮影者の意図した通りに、レンズの持つ焦点距離のままで撮影できる。
一方「α7R V」は、センサー使用領域が動画の形式によって大きく異なる。
フルサイズ:4K30p / 24p
1.2倍相当画角:4K60p 8K24p
1.5倍相当画角(Super35mm):4K30p / 24p 6.2Kオーバーサンプリング
4K 60p以上の場合は、約1.2倍相当のクロップが発生、6.2Kオーバーサンプリングを行なう場合はAPS-C/Super35mm(約1.5倍相当)の画角となってしまう。
仕様には注意が必要なものの、撮影できる形式が豊富なので用途次第では高精細な動画を撮影可能。
こうして基本性能やセンサーの使用領域を比較すると、「α9 III」と「α7R V」は本体性能は同世代でどちらも非常に高いけれど、センサー周りの特性は全く異なる。
歪みのない撮影は「α7R V」には難しいものの、逆に8K動画撮影は「α9 III」にはできない。
なにより30万円以上も価格が違うので、「α7R V」は静止画撮影二特化して、別途動画専用として「FX30」のような組み合わせも選択肢になる。
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●「α9 III」とその他αの比較。前モデルから大幅に進化。別シリーズとは、特色の違いが大きい。
「α9 III」と他αシリーズとの動画撮影時の熱耐性やセンサーの使用領域を比較するとそれぞれに特徴が分かれている。
「α9 III」は、「α9 II」から4年ぶりの後継モデルで進化点があまりにも多くもはや別物。
センサー使用領域の制限なくフルに利用できるうえ、完全に歪みのない動画を撮影する用途に限れば、グローバルシャッターを搭載した「α9 III」は、唯一無二の存在となる。
最新世代の「α1」や「α7R V」は、それぞれに特化した性能を持っているけれど、動画撮影においては「α9 III」は他のαシリーズにはない魅力あるモデルといえる。
<最終ファームになったα9IIIを触ってきたレビュー>
・最高120コマ/秒撮影の α9 III「ILCE-9M3」をソニーストアで検証!連続撮影持続時間やバッファ切れ後のメモリーカードへの書き込み時間、実用的な連写スピードを確認してみた。
・α9 III「ILCE-9M3」の最大1秒シャッター前の画像を記録できる「プリ撮影機能」をソニーストアで検証!重要になるのは撮影シーンに応じて、「記録時間、撮影速度、ファイル形式」のチョイス。
<「α SPECIAL EVENT 2023」で α9 III を触ってきたレビュー>
「α SPECIAL EVENT 2023」で α9 III を触ってきたレビュー
(その1)高速回転するファンを α9III、α1、α7RV、α7 IV の4機種で、静止画・動画を撮影比較してみた。
(その2)バットがボールを捉える瞬間、実践さながらのバトミントンのラリー、水辺のフラッシュ撮影で、α9IIIの性能を知る。
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デジタル一眼カメラ α1 「ILCE-1」
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・進化するプロの創造性に最先端技術で応える フルサイズミラーレス一眼カメラ 『α1』 発売 | プレスリリース | ソニー
・α1 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・ソニーのフラッグシップ、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 ( ILCE-1 )」登場(前編)。α7R IVに迫る高解像度と、α9IIを遥かに凌ぐスピード性能。
・ソニーのフラッグシップ、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 ( ILCE-1 )」登場(後編)。信頼性やアウトプットも大幅に改良、あらゆるレスポンスを重視したワークフロー。
デジタル一眼カメラα7R V ボディ「 ILCE-7RM5」
ソニーストア販売価格:555,500円(税込)
・有効約6100万画素フルサイズセンサー&BIONZ XR搭載 α高画素機 新モデル「α7R V」(ILCE-7RM5)、2022年11月25日(金)発売。市場推定価格、560,000円(税込)前後。4軸チルトや8段ボディ内手ブレ補正、AIプロセッシングユニットなど新要素満載。
・α7Rシリーズ 第5世代モデル「α7R V」と、気になるαシリーズ(α7R IV、α7 IV、α1、α7S III)の仕様を比較!AIプロセッシングユニットや8段ボディ内手ブレ補正、4軸チルトなど「α7R V」だけが持つ最新機能の魅力が突出。
・デジタル一眼カメラ「α7R V」の付属品は何が入ってる?日本のソニーストアでは記載されていない付属品情報を海外公式サイトで確認。他、おすすめアクセサリー。
・α7Rシリーズ 第5世代モデル「α7R V」で劇的に進化したオートフォーカス。人物、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機それぞれのシーンで検出っぷりがスゴイ。
・「α7R V」(ILCE-7RM5)予約販売開始!一緒に組み合わせたいレンズやアクセサリー。ボティ単体よりもさらに効果的に協調制御できる厳選された4つのレンズ。
・α7Rシリーズ 第5世代モデル「α7R V」は、連写持続時間とデータ書込時間が劇的に高速化!改善のカギは「画像処理エンジンBIONZ XR」と「高速メモリーカードスロット」。
デジタル一眼カメラ α7S III 「ILCE-7SM3」
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<ソニーストア先行レビュー>
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7SIII を触ってきたレビュー(その1) これを最新世代と言わずなんと呼ぶ!?全てのαユーザーの羨む機能が物欲を激しく刺激する。
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7SIII を触ってきたレビュー(その2)4K 120p ハイフレームレート撮影、4:2:2 10bit記録、多彩な動画フォーマットへ対応、知れば知るほど使ってみたくなるポテンシャルの高さ。
デジタル一眼カメラ「α9II」ボディ 「ILCE-A9M2」
ソニーストア販売価格:654,500円(税込)
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・デジタル一眼カメラ α9 II ( ILCE-9M2 ) 国内発表。α9とセンサーは同等のままでどこが変わったのか?を細かくチェックしたみた。
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
moyuk SAPPORO 3階
さっぽろ地下街ポールタウン直結
地下鉄「大通駅」から徒歩3分、「すすきの駅」から徒歩5分
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営業時間:11:00~19:00
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名古屋市中区錦3丁目24-17 日本生命栄ビル 3階
営業時間:11:00~19:00
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大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
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営業時間:11:00~19:00