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完全ワイヤレスヘッドセットに、ノイズキャンセリング機能と防水防塵性能をあわせもつ「WF-SP800N」。欲しい機能が揃ったスポーツモデル。


左右独立タイプのワイヤレスヘッドセットがすっかり市民権を得て、ラインナップも拡充。

防水・防塵性能とノイズキャンセリング機能を両立して、重低音を楽しめる左右独立型の完全ワイヤレス型のヘッドホン「WF-SP800N」をレビューしてみる。

・防水・防塵性能とノイキャンを両立したスポーツ向け『WF-SP800N』などワイヤレスヘッドホン4機種発売 | プレスリリース | ソニー
・WF-SP800N | ヘッドホン | ソニー

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●ノイキャンと重低音、防水防塵性能まであわせもつスポーツモデル「WF-SP800N」


タイプ的には、スポーツ系の「WF-SP700N」「WF-SP900」と同じ路線のモデル。

「WF-SP700N」は、”JIS防水保護等級IPX4相当の防滴性能”と”ノイズキャンセリング”を持つ完全ワイヤレスヘッドセット。

一方で「WF-SP900」は、海で泳いでも使えるIPX5/8の防水性能IP6Xの防じん性能も備えているけれど、”ノイズキャンセリング”は非搭載。

では今回の「WF-SP800N」はというと、JIS保護等級IP55相当の防水・防じん性能”ノイズキャンセリング”を両立したモデル。

ややこしい。

シンプルに考えると、「WF-SP900」のように水中に潜るまではしないまでも、濡れても気にしなくてよくて、屋外のスポーツやアウトドア時でもアクティブに使えるうえに、ノイキャンを備えている左右独立したワイヤレスヘッドホン。

ほぼ欲しい機能が揃っているのが「WF-SP800N」


左右独立型のヘッドセットは、配線がいっさいなくてひっかかったり邪魔にならないところが良いのだけれど、逆に言えばケーブルがないということは、耳の穴(外耳孔)だけで保持することになるので、両耳に入れていて落ちないのかとどうしても不安になるもの。

そこは「WF-SP800N」はスポーツにも使える仕様ということもあって、他の左右独立型ヘッドセットよりもしっかりと考えられた構造になっている。


「WF-SP800N」の外観見ると、一般的なカナル型イヤホンに比べて耳に差し込む部分が長く耳の中での保持力を持たせつつ、さらなる装着性のアップのために、ドライバーの根元部分に弧の字を描くフィッティングサポーターというものが付いている。


付属品にはサイズ違いのイヤーピースとアークサポーターがある。

イヤーピースは、SS/S/M/Lの4種類。

自分の耳につけてみて、まわりの音が聞こえなくなる遮音性が高いと感じたものをチョイスする。

アークサポーターは2サイズ付属。

耳の内側にひっかかるためのパーツで、これがあるおかげで保持力が大きく上がる。


実際に「WF-SP800N」を耳に装着してみると、イヤーピース部分が耳の穴に入ることと、フィッティングサポーターが耳のフチ(耳甲介腔)のくぼみに固定したホールド感が合わさってダブルの保持力でかなり安定具合が増す。

特にいつもよりも運動量の多いスポーツをしていると、落ちてしまうかも?という意識が働くと集中力が欠けてしまう。

それだけに、しっかりとフィットして体の一部になったような装着性が大事。

本体は一つが9.2gで、装着するとまずどうやって動いてもグラつかないし、かなり激しく首を振ってもジャンプしても緩むこともない。

ただし耳にインナーイヤー独特のガッツリと着けている感覚はあるので、長時間付け続けると耳が疲れてしまうかもしれないので、そのときは外して休憩するのが得策。

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●イヤホン本体1回分を充電できるコンパクトな専用キャリングケース。


イヤホンを収納するケースはバッテリー充電機能付き。

端子は、USB type-C。

キャリングケースにつないで満充電にしておくと、「WF-SP800N」を1回ぶんフル充電できる。

イヤホン収納ボックスとしても省スペースで、カバンに潜ませるにしてもかさばりにくいサイズ感。

注意点としては、ヘッドセット本体に防水機能はあっても、ケースは防水防塵ではないということ。間違えて濡らさないようにしよう。


ケースのフタを開けると、左右にイヤホンの入れる場所はそれぞれに決まっていてマグネットで吸い込まれるようにスポっと収まる。

押し込んでセットするのと違って、充電の接点が触れていなくて充電できていないといううっかりミスもない。

ケースに入るとイヤホン本体は自動的に電源OFFになって充電開始。

イヤホンをケースから取り出すと、自動的に電源が入ってスマホとつながってすぐに使い出せる。


単独で利用できるバッテリーライフはイヤホンのみで最長本体9時間

充電ケース1回充電して最長18時間バッテリーが持続するという計算。

さらに、ノイズキャンセリングOFFの場合は本体のみで13時間、付属のケース充電で、最長26時間バッテリーが持続する。

しかも10分充電で60分再生できる急速充電にも対応。

はやく使いたいのにチャージしなきゃいけないというイライラもできる限り緩和される。

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●ノイズキャンセリング機能と、片側だけでもリスニングできる便利機能。


スマートフォン(AndroidやiPhone)と連携して使うには、最初にbluetothのペアリングをしておく必要がある。

「WF-SP800N」にはNFCがないので、bluetoothの設定からペアリング。

NFCに慣れていると若干面倒に思えるものの、一回登録してしまえばその後はシンプル。

ちなみに、8台までペアリングできるので、スマホに限らずいろいろな機器と接続して使える。


「WF-SP800N」のBluetoothの対応コーデックは、SBC、AACのみで、LDAC(エルダック)、やaptX HDには非対応。

「WF-1000XM3」「WF-H800」に譲るところとして、CD音源やMP3といった圧縮音源をアップスケーリングして、サンプリング周波数とビットレートを最大96kHz/24bitまでアップスケーリングする「DSEE HX」は非搭載。

けれど、スポーツ系モデルに欲しかった”ノイズキャンセリング”が備わっている。


電車や新幹線のノイジーな音や、空調の音、車の走行音、人や動物の声のストレスから逃れられる快適さ。

無理に再生音のボリュームを上げて雑音をかき消そうとしなくても、適度な音量でリスニングできる。

しかも、「外の音を聞きたい」という時には、ヘッドセットをとりはずさなくても、左側の本体のフラット面を長くタッチすると、一時的に聴いている音楽の音量が小さくなって周囲の音をひろってヘッドホン内に流れてくる。(クイックアテンションモード

電車にのってて今どのへんだろう?だとか、流れているアナウンスを聞きたい、いきなり話しかけられた場合にも非常に役に立つ。


タッチセンサーは左右に搭載されていて、スマートフォンなどの音楽再生機の再生/一時停止、曲送り/曲戻し、ノイズキャンセリング/外音取り込みの切り替え、さらには電話の着信や終話ができる。

左右どっちにどういった機能を割り振りたいかは、後述する「Headphones Connect」アプリでカスタマイズができる。

iPhoneの「Siri」や、Androidの「Google Now」といった音声アシスタントを呼び出して、スマートフォンを取り出さずにヘッドホン側の操作と音声操作だけで、電話をかけたり音楽を再生、情報検索といった使い方もできる。


右独立型のワイヤレスヘッドホンを躊躇するところは、電波が多いところにいくと、いともかんたんに片耳から音がでなくなったり音の大幅な遅延。

「WF-SP800N」は、左右同時にBluetooth信号を転送することで接続の安定性が大きく上がっている。

全く途切れないという保障はないけれど、これほどの安定性なら十分満足がいく。

ちなみに途切れやすい場所の場合、設定から「音質優先」を「接続優先」にするとかなり切れにくくなるので、もしも音途切れに遭遇した場合は変更してみよう。


動画視聴も、音声の遅延はほとんどなし。

遅延が大きいともはや見る気すらなくなってしまうのでココはわりと重要。

転送で途切れない、遅延がほぼなくなる、というこの2つのストレスが解消されて初めて完全ワイヤレスの真価が発揮される。


左または右どちらか片方を充電ケースにしまったままでも、片側だけでも聴ける

バッテリー残量が心もとないなと思ったら、片方を充電しながら片方を使うといった使いかたもできる。

左右両側を装着した状態で音楽を再生しているときに、一時的に片側を外すと、自動的に音楽が一時停止。

改めて装着すると自動で音楽が再生。

一時的にはずして他のことをしていて、改めてくっつけたらお気に入りの曲がすぎててしまってまた戻すとか面倒このうえないので、普通にこの機能は便利。

また、片側を外したまま約5分経過すると、自動で外した方のイヤホンの電源がOFFにもなってくれて、うっかりバッテリーを浪費していたなんてのも防げる。

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●かゆいところに手が届く「headphones Connect」アプリ


スマホ専用のアプリ「Headphones Connect」をインストールしておくと、さらに細かい設定ができる。

アプリの画面はちゃんと本体カラーに合わせて同じカラーを表示。

接続されているヘッドホンのbluetoothのコーデックや、左右のバッテリー残量に加えて、充電ケースのバッテリー残量を100%/70%/30%/5%の4段階で確認もできる。

 
左右それぞれに備わるタッチセンサーに割り当てる機能もカスタマイズ可能。

右・左それぞれ独立して、外音コントロール音楽の再生/停止や、音量のコントロール、Googleアシスタント、Amazon Alexaといった機能を振り分けができる。


ユーザーが歩いているか、とまっているか、電車にのっているかなどを検出して、状況にあわせてノイズキャンセルが最適化される「アダプティブサウンドコントロール」。

自身のいる場所に応じても、ノイズキャンセリングのかかり具合やイコライザーといった設定を割り振って自動的に切り替えることもできる。

 
「ステータス」、「サウンド」、「システム」の3つのカテゴリーに分類されて、左右スワイプで表示変更。

「イコライザー」機能調整、「音質モード」の切り替え、装着していない場合の自動電源OFFの設定の変更、片側のイヤホンを外すと自動で音楽が一時停止する機能のON/OFF、通知音と音声ガイダンスの言語の変更までもができる。

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左右独立型でIPX68の防塵防水性能メモリーを内蔵しするという自由度の高さがとても魅力的に思えた「WF-SP900」

しかし、ココまでの機能を持ちながら何故かノイズキャンセリングを搭載しておらず、高価格帯だということもあってチョイスするには躊躇してしまうモデルだった。

そこに満を持して投入されたのが「WF-SP800N」

まず何と言っても、アークサポーターによる耳にピッタリフィットする安心感の高さと、音途切れや遅延というストレスのない安定感。

基本中の基本が抑えつつ、ノイズキャンセリングを搭載。

細かな設定から音質の好みもスマホアプリでコントロールもできる。



ダメ押しで「WF-SP900」の弱点を言えば、充電キャリングケースが丸く厚みがあるためにポケットがぽっこり膨らんでしまったり、イヤホンがケースにハマりきっていなくて充電できていなかったりというストレスがあった。

このあたりも「WF-SP800N」ではすっかり解決。

ノイキャン+高音質重視であれば「WF-1000XM3」だけれど、ノイキャン+アクティブに動き回って使いたいのであれば「WF-SP800N」一択。

完全ワイヤレスヘッドセットの欲しい機能が揃ったモデルと言えるだろう。

・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」、おじさんレビューばかりじゃ参考にならない!?20代のナウでヤングなみんなたちのレビュー。
・大学生のみんなたちがウォークマン・ヘッドホンを体感。今どきの音楽の楽しみ方や不満点は何?みんなの本音を聞いてみたアンケートレポート。

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●ワイヤレスステレオヘッドセット「WF-SP800N」


ワイヤレスステレオヘッドセット「WF-SP800N」
ソニーストア販売価格:24,000円+税
●長期保証<3年ベーシック>付
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●ワイヤレスステレオヘッドセットh.ear in 3 Truly Wireless「WF-H800」


ワイヤレスステレオヘッドセット
h.ear in 3 Truly Wireless「WF-H800」

ソニーストア販売価格:22,000円+税
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・ノイキャンなしでもイヤホン部もケースも超コンパクト軽量な左右独立型のワイヤレスステレオヘッドセット h.ear in 3 Truly Wireless「WF-H800」レビュー。スマホアプリでカスタマイズできる物理ボタンが便利。

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●ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」
ソニーストア販売価格:25,880円+税
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・静寂とイイ音の合わせ技が最高すぎる、完全ワイヤレスのノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」を使ってみたレビュー。
・ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」を2週間ガッツリ使ってみた雑感。
・[ Engadget Japanese 掲載]完全ワイヤレス&ノイキャンで劇的に進化 ソニーの新ヘッドセット「WF-1000XM3」レビュー

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●ワイヤレスステレオヘッドセット「WF-XB700」


ワイヤレスステレオヘッドセット「WF-XB700」
ソニーストア販売価格:15,000円+税
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・ソニーの左右独立型ワイヤレスヘッドセットとしては最安の「WF-XB700」。樹脂っぽさはあるれど防滴性能もあって気軽にガツガツ使える配線フリーの快適さ。


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