Mini LED 搭載フラグシップモデル 2024年最新の 4K 液晶テレビ BRAVIA 9「XR90シリーズ」を、ソニーストアで観てきたレビュー。
2024年の新モデル「BRAVIA XRシリーズ」がついに登場。
その中で最も注目度の高いモデルが、Mini LEDバックライト搭載を搭載したフラグシップモデルBRAVIA 9「XR90シリーズ」。
発売日は、有機ELモデルのフラグシップであるA95Lシリーズと同様に今年のモデルの中で最も早い2024年8月10日(土)発売予定。
すでに2年前からMini LEDを搭載したブラビアは発売されていたけれど、BRAVIA 9はMini LEDのゾーン制御を最大約325%増加・ピーク輝度約1.5倍という強烈なパネル性能が上がって、かつてのソニーの液晶テレビ史上で最高のクオリティに。
大画面でも有機ELに匹敵する画質い匹敵する待ちに待ったBRAVIA 9を、ソニーストア 直営店で触ってきた。
・BRAVIA 9「XR90シリーズ」(Mini LED)製品ページ
・4Kブラビア史上最高輝度と豊かな色彩表現で映画への没入感を高める『BRAVIA 9』シリーズなど12機種を発売 | ニュースリリース | ソニー
・テレビ ブラビア | ソニー
---------------
目次
●圧倒的な輝度と部分駆動数の4K液晶テレビBRAVIA 9「XR90シリーズ」(Mini LED)
ディスプレイ性能が大きく進化、部分駆動数最大325%に増加、明るさ約50%向上
BRAVIA 9「XR90シリーズ」は、新開発のLEDドライバーを搭載して、より緻密にMini LEDバックライトを制御することで、きめ細やかで明暗がはっきりした描写を実現した液晶テレビ。
サイズは、65型、75型、85型という超がつくほど大きいテレビのラインナップ。
有機ELテレビ(BRAVIA 8「XR80シリーズ」)で最大サイズの77型を上回るは85型サイズは圧巻。
というか、有機ELテレビを横にして、BRAVIA 9の輝度の高さはもちろん色鮮やかさやコントラストに至るまで全く引けを取らないどころがフラッグシップモデルとしての存在感がすごい。
4K液晶テレビBRAVIA 9「XR90シリーズ」
「K-85XR90」【85型】 2024年8月10日(土)発売
ソニーストア販売価格:1,100,000円(税込)
「K-75XR90」【75型】 2024年8月10日(土)発売
ソニーストア販売価格:825,000円(税込)
「K-65XR90」【65型】 2024年8月10日(土)発売
ソニーストア販売価格:660,000円(税込)
一般に液晶テレビというと、暗部の白っぽさというかコントラストのなさが目立ってしまってガッカリすることは多かった。
その課題を克服するべく出てきたのが従来の直下型LEDと比べてバックライトを微細化したMini LED。
例えば、ソニー初のMini LEDを採用したのは2022年に発売になったBRAVIA X95K。
上の動画は、BRAVIA X95K(2022年)と、直下型LED部分駆動のBRAVIA X95J(2021年)の比較動画。
Mini LEDになったことで部分駆動の領域が細かくなっているのがとてもわかりやすい。
ただややこしいのは、Mini LED 自体は細かくても、実際には一点づつが明滅しているわけではなくて、ある程度のグループを作って制御しているということ。
2023年に発売になったBRAVIA X95Lでは、ゾーン数が約20%増加したとはいえ、大きな違いはなかった。
BRAVIA 9は、プロセッサー「XR」の精緻な映像分析と、ソニーの培ってきたバックライト駆動技術によって、パネル背面に高密度に敷き詰めたMini LEDバックライトを細かく制御するXR Backlight Master Drive(XR バックライト マスタードライブ)を搭載。
BRAVIA X95L 比で最大約325%ゾーン数が増加。
同じMini LEDでも、元々1000個以下だった部分駆動数が数千個レベルでバックライトの部分駆動数の大幅に増加したとなると見え方は大きく変わってくる。
この↑画像は、BRAVIA 9 のバックライトの駆動を表示させた場合のイメージ映像と実際の映像。
かつては大雑把なブロックの光だったものが、微細な制御をすることで元の映像の輪郭がわかるほど。
液晶テレビの今までの概念が崩れ去る。
BRAVIA 9は、バックライトを細かく制御できるため、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗く表現ができ、暗部の電流を明部に集中させ明るさを高める機能の効果をである指標が「XR Contrast Booster 30」(XR コントラスト ブースター30)となっている。
2023年のBRAVIA X95LシリーズがXR Contrast Booster 20だったとすると、コントラストの表現が大きく上がっていることになる。
これによりBRAVIA 9は約50%明るさ(ピーク輝度約1.5倍)が向上しソニー史上最も明るい4Kテレビとなっている。(High Peak Luminance)
従来の液晶テレビだと、暗部の表現が曖昧になることに加えて、光を放つ表現があると暗いところまで光漏れがあって有機ELとは明らかな違いがあった。
それに対してBRAVIA 9は、コントラストの高さはもちろん明暗部の階調表現も出せているし、輝いている部分と漆黒部分とのメリハリがより一層くっきりとしている。
加えて、光学設計「エックス ワイド アングル」で、かなりの角度から観ても鮮やかさは失われていない。
そしてなんといっても表面に低反射な新素材を採用した低反射パネル「エックス アンチ リフレクション」のおかげで、映り込みの抑えられ方が、通常の液晶テレビとまるで違う。
実際に、BRAVIA 9のディスプレイ表面をマクロ撮影したものがコレ。
角度を変えると見え方が変わることも確認、この表面処理があるのはBRAVIA 9だけで、反射が抑えているものだと思われる。
これらは、Mini LED搭載BRAVIA 7には備わっていないフラグシップモデルだけの機能。
せっかく観ていても、画面に自分の姿や周りが映り込むと興ざめしてしまうので、これは本当にありがたい。
上向きの「ビームトゥイーター」を新搭載、音質面も強化
BRAVIA 9は、フレーム自体を震わせて高音域の音を表現する「フレームトゥイーター」に加えて、壁と天井に反射させて音を届けることで立体音響をより強化し音の広がりや定位感を向上させる「ビームトゥイーター」を新たに搭載。
これによりテレビのスピーカーの実用最大出力(JEITA)も前モデルの60Wから70Wへと増加している。
サウンドバー・ホームシアターシステムとの接続時にテレビをセンタースピーカーとして使用できる「アコースティック センター シンク」対応。
2024年モデルからは、テレビのスピーカーから音が鳴るだけでなく、サウンドバー・ホームシアターシステムと自動的に最適化され、一つのスピーカーシステムとして動作する。
「ボイスズーム」機能は、全体の音の大きさを変えずに人の声だけをクリアにして音量も変えることもできる。
「ボイスズーム3」を新たに搭載して、人の声のみをAIで検出することで声の明瞭度も良くなっている。
サウンドバーHT-A9000 / HT-A8000、ホームシアターシステムHT-A9M2にも対応している。
音響面の機能追加はテレビのスピーカー以外にも、Bluetooth接続のヘッドホン・ネックバンドスピーカーにも追加されている。
BRAVIA 9は、、別売のワイヤレストランスミッター(WLA-NS7)を必要とせず、直接接続して立体音響を楽しめる。
さらに、テレビ(サウンドバーなど)のスピーカー出力とBluetooth/ヘッドホン出力を分けることもできるようになっている。
例えばワイヤレスネックバンドスピーカーHT-AN7は、2台接続して二人とも立体音響を楽しめたり、リビングで家族が普通にテレビを見ていても、キッチンで家事をしていてもヘッドホンやネックバンドスピーカーからにテレビの音を楽しむといった事もできる。
BRAVIA 9は、超狭額のデザイン「Seamless Edge(シームレス エッジ)」を採用して、映像以外のものを最小限に抑えて映像に没入できる。
側面のフレームも高級感のあるデザインで、無表情になりがちなテレビにあって見た目にも相当かっこいい。
スタンドは、設置スタイルに合わせたフレキシブルな4-Wayスタンド。
スタンド外側とスタンド内側に加えて、サウンドバー(別売)の設置時に画面に重なることなく設置できるよう、サウンドバースタイルにもできる。
65型以上という巨大なラインナップになるBRAVIA 9にとっては、スタンドを内側にして設置する場合もでてくる。
スタンド形状も高さが抑えられていて、スタンドを内側にした場合でも最新のサウンドバーは付属の脚をつけることでテレビスタンドを跨いで設置もできる。
また参考までに、BRAVIA 9の接続端子は、全て左側面に集約されている。
今までのブラビアでは背面下と側面に分散していたけれど、新モデルからは基盤が一新されて、このあたりも変わっている事がわかる。
2024年モデルでSoCを刷新、ビジュアライズ化されたUIと快適操作になったテレビ操作
ソニーのブラビアは、「Google TV」機能を搭載。
ホーム画面は、「検索」、「おすすめ」、「映画」、「番組」、「アプリ」、「ライブラリ」の各種タブと、一番右端に「設定」を配置するレイアウトは今までと共通。
サービス提供会社別ではなくてンテンツ軸で表示、自分の加入しているサービスをベースに表示して、そのまま好みの動画に横断的にアクセスできる。
入力切り替えについても、HDMI端子に接続した機器の名称も確認できるアイコンになって視覚的にもわかりやすい。
YOUTUBEやNetflixなどといった動画サービスも並んでアクセスすることもできる。
設定画面にすいても、ビジュアライズされたUIになったことで、イメージもしやすくて使い勝手も良くなっている。
そして操作時のレスポンスが超高速化。
2024年モデルからSoCが新たに更新されたこともあって、操作が爆速ヌルヌルサクサク。
アプリの起動の待ち時間についても明らかに早くなっている。
ネット動画、映像コンテンツサービスに最適化されたモード
ブラビア・Xperia・PS4/PS5でソニー・ピクチャーズの作品を楽しめるソニー独自のコンテンツサービス「SONY PICTURES CORE」。
購入特典として、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの最新映画から過去の名作までを視聴することができる。
視聴スタイルとして、2年間見放題と、最新映画については10作品引き換えできるチケットが付属する。
4K UHDブルーレイディスクと同クオリティとなる最大80Mbpsの高画質ストリーミング技術「Pure Stream」、IMAXシアターのような映画体験が楽しめる「IMAX Enhanced」、立体音響技術「Dolby Atmos」をソニー・ピクチャーズ作品で楽しむことができる。
さらにブラビア2024年モデルでは、映画の制作者の意図通りの画質で楽しめるブラビア スタジオ画質モードを搭載。
「SONY PICTURES CORE画質モード」、「Netflix画質モード」、「Prime Video画質モード」の3つを備えている。
ビデオストリーミングデータ以外に画質設定APIも合わせて受信することで、画質設定APIに基づいて最新ブラビアが画質を調整して、制作者の意図した通りの画質で映像を楽しむことができる。
特に観ている側が何もする必要もなく、コンテンツごとに最適な映像を表示できる。
ワイヤレスLANは無線規格IEEE 802.11ac/a/b/g/n/axとなってWi-Fi 6 / 6Eに対応。
次世代無線通信規格Wi-Fi6Eに対応したことで6GHz帯での接続も可能なため、ワイヤレス接続のほうが通信速度は早くなる。
スマホで操作できる「BRAVIA Connect」
ブラビア2024年モデルは、スマートフォンアプリ「BRAVIA Connect」(ブラビアコネクト)を使って、スマートフォンからテレビを操作することもできる。
音量の調整、チャンネルの変更、画質モードの切り替え等もすべてスマホ内で可能。
さらにスマートフォンを利用するときの利点として、ブラビアで起動したいアプリを選ぶだけですぐに起動できる。
|
テレビ側に操作用のUIを表示させずに設定の切り替えができる。
音声出力についても、スマートフォンから変更することができる。
※ブラビア2024年モデルでは、テレビとヘッドホンの音声出力が分離したので、同時に音声を出力できる。
付属するリモコンはBluetooth接続に対応して、一部操作を除きいてテレビの受光部に向けなくても操作できる。
また「U-NEXT」「Netflix」「Hulu」「Prime Video」「FOD」「Disney+」「ABEMA」「YouTube 」の物理ボタン搭載。
テレビが電源オフの状態でもチャンネルボタンを押すとみたいテレビ局のチャンネルが起動する「チャンネルポン」機能にも対応している。
ゲーム向けの機能を強化、Dolby Vision GamingやPlayStation 5のリモートプレイも対応。
HDMI2.1に規定される4K/120fps に対応。
さらにゲーム機から送出される映像のリフレッシュレートとテレビのリフレッシュレートを合わせることで映像の乱れを抑制するVRR(可変リフレッシュレート)や、ALLM(自動低遅延モド)にも対応する。
PlayStation®5との連携機能として、最適なHDRに調整してくれるオートHDRトーンマッピング、ゲーム・映像コンテンツに応じて画質モードを変更してくれるコンテンツ連動画質モード、4K/120fps入力時に最短8.5msまで入力遅延を短縮するゲームモード、ブラビアの画質設定をゲームに合わせて調整できるゲームメニューなどを引き続き搭載している。
さらに、ブラビア2024年モデルは、ゲーム向け機能として「Dolby Vision Gaming」(ドルビービジョンゲーミング)にも対応。
ドルビービジョンゲーミングは、従来のHDRゲームを超える明るさ、コントラスト、色、奥行き、ゲームの持つ最もリアルで臨場感のある映像でゲームをプレイすることができる。
ブラビア2024年モデルは、Android TV OS 12となったことでPlayStation5やPlayStation4へのPSリモートプレイアプリが利用可能。
別の場所にあるPlayStationから離れた場所でもリモートプレイができる。
※上の画像のように、宅内のローカル環境でも、まったく別の場所からのリモートプレイでも利用可能。
ECOメニュー機能が強化、消費電力表示や日々の消費電力量を確認可能に
省電力関連の機能を1カ所に集約したECOメニューの機能を追加。
手軽に省電力設定ができるだけでなく、リアルタイムの消費電力表示や、日々の消費電力量の確認もできる。
従来モデルでは数値的な表示はなかったものの、新モデルから非常にわかりやすくなった。
---------------
●大画面でも納得の映像クオリティを手に入れられるBRAVIA 9
高輝度の色純度から暗部の表現力までを最高の映像美で表現してくれるという意味では、BRAVIA 9はと同じく最新モデルのQD-OLED A95Lシリーズという選択肢もある。
唯一カブる65インチについては、Mini LED 最高峰のBRAVIA 9か、唯一無二のQD-OLED A95Lシリーズのどちらが良いかをじっくり比較検討してみると良い。
ここには自分自身が好んで視聴するコンテンツによっておそらく好みが分かれるところだと思われる。
ただ、今までの最大の悩ましさは、75型や85型といったより大きいBRAVIAを部屋に置きたいときに、いまいちフラッグシップモデルになりきれなかった液晶テレビの立ち位置だった。
超大画面にすると画質を妥協しなきゃいけないという矛盾があった。
けれど、BRAVIA 9が登場してくれたおかげで、有機ELと同等、QD-OLEDにも迫るような色鮮やかかつコントラストの高さ、そしてまばゆいばかりの高輝度の表現力の高さも納得に値する。
加えて最新のSoCになったことでその操作系の快適さもUIの進化も、将来的なアップデートも含めて、一番これから先長く使えるBRAVIAには間違いない。
非常に高価ではあるけれど、長く付き合うことになるだけに、自分の一番気に入ったテレビをチョイスするときっと満足できるはず。
---------------
●BRAVIA ラインナップ
2024年モデル
---------------
●ブラビアでおうちシネマキャンペーン
新型ブラビア発表と同時に、最大10万円キャッシュバックされる「ブラビアでおうちシネマキャンペーン」が開催。
購入製品によって、キャッシュバック金額が決まっているため、ロトキャンペーンのように人によって金額が変わらないので安心。
・ブラビアでおうちシネマキャンペーン | テレビ ブラビア | ソニー
ソニーストアでご購入
ソニーストア (web)でご購入のさいに、以下バナーを経由してお買い上げいただくことで、当店の実績となります。
ソニーストア 直営店舗でご購入の場合
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入のさいに、
スタイリストさんにショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。