4K 有機ELテレビ BRAVIA XR 「A80Lシリーズ」レビュー(その2)
BRAVIA 2023年モデルとして、全6シリーズ22機種の4Kテレビのモデルが発売に。
その中で最速で発売された、4Kテレビ有機ELテレビ「A80Lシリーズ」がやってきたので改めてBRAVIA XR の魅力を再認識するべくレビューしてみる。
今回は、VRR(可変リフレッシュレート)に焦点を当てて確認を行なっていく。
・ソニー THE グランドシアターキャンペーン | テレビ ブラビア | ソニー
・A80Lシリーズ | テレビ ブラビア | ソニー
・テレビ ブラビア | ソニー
---------------------
目次
●VRR(可変リフレッシュレート)とは
まずVRRというのは、Variable Refresh Rate(可変リフレッシュレート)の略で、映像のカクツキ(スタッタリング)による遅延や、ティアリングによる表示ズレを抑制することができる。
スタッタリングは、ゲーム中に一瞬固まるように映像が止まる現象。
ティアリングは、激しい動きの時にゲームの画面が上下でズレてしまう現象。
どちらもPCやゲームから出てくる映像のフレームレートと、テレビやモニターなど、ディスプレイのリフレッシュレートの数値の不一致で起こる。
どちらの現象も、ゲームプレイ中に起こってしまうとかなり気になる不快さ。
VRR(可変リフレッシュレート)という機能により、ゲーム機器の可変フレームレートに合わせてディスプレイのリフレッシュレートを動的に調整し、よりスムーズなゲームプレイすることが可能になる。
またVRR機能は、映像出力側(ゲーム機・PC)、入力側(テレビ・モニター)どちらも対応している必要がある。
最新のゲーム機(PlayStation5、Xbox series Xなど)やPCであれば、VRRに対応している。
ゲームではフレームレートが変動するため、可変するフレームレートに合わせてディスプレイ側もリフレッシュレートを動的調整することは、ゲームプレイをするうえで非常に重要な機能。
BRAVIAであれば、2021年以降のBRAVIA XRモデルと、X85J以降のX85シリーズが、VRRに対応している。(HDMI 3 /4が対応)
また最新の2023年モデルは、ゲーム用の設定などを表示・変更が可能な「ゲームメニュー」からVRRの設定をできるショートカットが搭載されている。
「ゲームメニュー」では、「VRR」、「残像低減」、「ブラックイコライザー」、「クロスヘア」、「画面サイズ調整(後日対応予定)」といった設定をかんたんに変更できる。
ゲームメニューの実際の使い方は動作については、この↑動画を見るとわかりやすい。
テレビと接続機器、両方が「VRR」に対応していると初めて利用することができる。
「VRR」の設定を行ない、「A80Lシリーズ」とPlayStation®5を接続すると上の画像のように、「VRR-対応(48-120Hz)」としっかりと対応していることがわかる。
INZONE M9のVRR適用時の画像(左上にフレームカウンターが表示され74Hzとなっている)
BRAVIAには、現在のフレームを表示する機能がないため、INZONE M9で説明する。
左上の74Hzと書かれているように120Hzに対応するゲームであっても、絶えず120Hzで動くわけではなく、だいたい60Hz~120Hzの間を揺れ動く。
フレームレートが安定しないゲームほど「VRR」対応の効果があり、フレームレート変動時の映像のカクツキ(スタッタリング)の遅延や、ティアリングによる表示ズレを抑制される。
極論を言うと、モニターのリフレッシュレートの上限に張り付くような、ゲームのフレームレートを出し続けられる超高性能マシンであれば、VRRはなくても問題ないともいえる。
次にPCと接続してみる。
PCでも「VRR」の設定は可能で、「ゲームメニュー」も表示可能。
画像のように、NvidiaのGPUでは、VRR機能のG-SYNCが設定に現れる。
VRR(可変リフレッシュレート)の他に、V-SYNC(垂直同期)という技術もある。
それぞれを簡単に説明すると、
VRR(可変リフレッシュレート):出力されている映像のフレームレートに合わせて、モニターのリフレッシュレートを合わせる技術
V-SYNC(垂直同期):モニターのリフレッシュレートに合わせて、機器のフレームレートを調整する機能
V-SYNC(垂直同期)の場合、フレームレートの方を制限してモニターのリフレッシュレートに合わせているため、ティアリングによる表示ズレを抑制することが可能。
しかし、負荷が大きい場面でフレームレートが低下したときに、モニターのリフレッシュレートと合わなくなるため、映像のカクツキ(スタッタリング)による遅延が発生してしまう。
VRR(可変リフレッシュレート)では、その問題が改善しており、映像のフレームレートに合わせて、モニターのリフレッシュレートが変化していくため、画面がズレるティアリングも、カクツキのスタッタリングも抑制できる。
VRR、V-SYNCを確認できるサイトがあり、そちらで効果を確認してみた。
画像が、左から右でスクロールし、徐々にfpsが上がったり下がったりしてスクロールのスムーズさを見ることができる。
このとき、上側がVRR、下側がV-SYNCが適用されており、それぞれの効果の差がわかりやすい。
fpsが120Hzと高い場合は、上側のVRR、下側のV-SYNC、どちらもスムーズで見やすい。
しかし、徐々にfpsが低下していくと、下側のV-SYNCの方に、盛大に映像のカクツキ(スタッタリング)が発生するのを確認できた。
一方、上側のVRRは、fpsが低下したときもティアリングやスタッタリングを感じない。
fpsが低い時は、なめらかさは下がってしまうけれど、ズレ、カクツキを感じないので、ゲームプレイ中でもそれほど違和感なくプレイすることができる。
---------------------
●今後ゲームで利用するのであれば、VRR(可変リフレッシュレート)対応は重要ポイント!
PlayStation5の性能が高いといっても、グラフィックに力を入れているゲームでは、fpsが低くなることも多い。
VRR対応ゲームによっては、設定でグラフィック重視かフレームレート重視か変更できるものがあり、どちらのモードであってもフレームレートの変動が起こりうるため、VRRの有無は大事。
今年から搭載された「ゲームメニュー」ともども、VRRなどゲーム向けの機能が豊富なBRAVIA「A80Lシリーズ」は、映像を楽しむ以外の楽しみが多い。
---------------------
●BRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A80Lシリーズ」発売日と価格
BRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A80Lシリーズ」
4K有機ELテレビ「XRJ-77A80L」【77型】
ソニーストア販売価格:847,000円(税込)
4K有機ELテレビ「XRJ-65A80L」【65型】
ソニーストア販売価格:506,000円(税込)
4K有機ELテレビ「XRJ-55A80L」【55型】
ソニーストア販売価格:396,000円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●基本設置サービス無償
---------------------
●合計最大10万円 ソニー THE グランドシアターキャンペーン対象モデル
55V型以上の対象4K/8Kブラビアを購入またはすでに所有し、キャンペーン期間(予約・購入期間)内にセット購入対象商品を購入すると最大10万円キャッシュバックのチャンス!
今回のキャッシュバックキャンペーンは、『ソニー THE グランドシアターキャンペーン』と銘を打たれ、BRAVIAの他、4Kブルーレイディスクレコーダー、サウンドバー/ホームシアターシステム、ネックスピーカーを購入することでキャッシュバックが合計される仕組み。
キャンペーン期間(予約・購入期間)
2023年4月10日(月)~2023年7月31日(月)
<キャッシュバック金額>
対象プレミアムモデルブラビア
4万円 / 3万円 / 2万円 / 1万円 のいずれか
55型以上の対象ブラビア(購入または所持)+4Kブルーレイディスクレコーダー
3万円 / 2万円 / 1万円 / 5千円 のいずれか
55型以上の対象ブラビア(購入または所持)+サウンドバー/ホームシアターシステム
2万円 / 1万円 / 5千円 / 3千円 のいずれか
55型以上の対象ブラビア(購入または所持)+ネックスピーカー
1万円 / 7千円 / 5千円 / 3千円 のいずれか
・ソニー THE グランドシアターキャンペーン | テレビ ブラビア | ソニー
---------------
●BRAVIA ラインナップ
2023年モデル
4K液晶テレビ「XRJ-75X95L」【75型】 4K液晶テレビ「XRJ-65X95L」【65型】 |
4K有機ELテレビ「XRJ-65A80L」【65型】 4K有機ELテレビ「XRJ-55A80L」【55型】 |
4K液晶テレビ「XRJ-75X90L」【75型】 4K液晶テレビ「XRJ-65X90L」【65型】 |
4K液晶テレビ「KJ-55X85L」【55型】 |
4K液晶テレビ「KJ-75X80L」【75型】 4K液晶テレビ「KJ-65X80L」【65型】 4K液晶テレビ「KJ-55X80L」【55型】 4K液晶テレビ「KJ-50X80L」【50型】 4K液晶テレビ「KJ-43X80L」【43型】 |
4K液晶テレビ「KJ-65X75WL」【65型】 4K液晶テレビ「KJ-55X75WL」【55型】 4K液晶テレビ「KJ-50X75WL」【50型】 4K液晶テレビ「KJ-43X75WL」【43型】 |
2022年モデル
4K有機ELテレビ「XRJ-55A95K」【55型】 |
4K有機ELテレビ「XRJ-42A90K」【42型】 |
4K液晶テレビ「XRJ-75X95K」【75型】 4K液晶テレビ「XRJ-65X95K」【65型】 |
4K有機ELテレビ「XRJ-65A80K」【65型】 4K有機ELテレビ「XRJ-55A80K」【55型】 |
4K液晶テレビ「XRJ-75X90K」【75型】 4K液晶テレビ「XRJ-65X90K」【65型】 4K液晶テレビ「XRJ-55X90K」【55型】 4K液晶テレビ「XRJ-50X90K」【50型】 |
4K液晶テレビ「KJ-50X85K」【50型】 4K液晶テレビ「KJ-43X85K」【43型】 |
4K液晶テレビ「KJ-65X80K」【65型】 4K液晶テレビ「KJ-55X80K」【55型】 4K液晶テレビ「KJ-50X80K」【50型】 4K液晶テレビ「KJ-43X80K」【43型】 |
4K液晶テレビ「KJ-65X80WK」【65型】 4K液晶テレビ「KJ-55X80WK」【55型】 4K液晶テレビ「KJ-50X80WK」【50型】 4K液晶テレビ「KJ-43X80WK」【43型】 |
2021年モデル
4K有機ELテレビ
・A90Jシリーズ
「XRJ-83A90J」【83型】:1,100,000円(税込)
・A80Jシリーズ
「XRJ-55A80J」【55型】:247,500円(税込)⇒242,000円(税込)
4K液晶テレビ
・X95Jシリーズ
「XRJ-75X95J」【75型】:407,000円(税込)⇒374,000円(税込)
---------------------
●ホームシアター サウンドバー AVレシーバー ラインナップ
サウンドバー「HT-S2000」
ソニーストア販売価格:71,500円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
ホームシアターシステム「HT-A9」 ソニーストア販売価格:297,000円 (税込) ●長期保証<3年ベーシック>付 ●ソニーストア割引クーポン10%OFF ●提携カード決済で3%OFF |
サウンドバー「HT-A7000」 ソニーストア販売価格:198,000円(税込) ●長期保証<3年ベーシック>付 ●ソニーストア割引クーポン10%OFF ●提携カード決済で3%OFF |
サウンドバー「HT-A5000」 ソニーストア販売価格:132,000円 (税込) ●長期保証<3年ベーシック>付 ●ソニーストア割引クーポン10%OFF ●提携カード決済で3%OFF |
サウンドバー「HT-A3000」 ソニーストア販売価格:88,000円(税込) ●長期保証<3年ベーシック>付 ●ソニーストア割引クーポン10%OFF ●提携カード決済で3%OFF |
マルチチャンネルAVレシーバー「STR-AN1000」
ソニーストア販売価格:121,000 円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
---------------------
<BRAVIA XR レビュー(2021年モデル)>
・HDMI.2.1 に対応した「BRAVIA XR」。4K液晶テレビ X90Jシリーズ を PlayStation5 / Xbox series X とつないで4K 120fps のゲームをプレイしてみた。
・映像と音の一体感が最高の没入感を味わえる 4K有機ELテレビ「XRJ-65A90J」。 Windows PCとつないで巨大デスクトップPC化、4K 120fps の表示方法とそのなめらかさを検証してみる。
・「BRAVIA XRシリーズ」の新しいOS「GoogleTV」の使い勝手。ソニーピクチャーズの最新映画から名作までを、ハイクオリティで楽しめるBRAVIA XR専用のコンテンツサービス「BRAVIACORE」。
・「BRAVIA XRシリーズ」 4K液晶テレビのフラッグシップモデル「XRJ-75X95J」。 映り込みを劇的に抑えたエックスアンチリフレクションと音に包まれる臨場感を、コンテンツありきで楽しんでみた。
BRAVIA XR 大型アップデート
・BRAVIA 2021年モデル の大型アップデートを検証してみた。
(その1)Airplay の 4Kミラーリング。
(その2)Airplay の Dolby Atmos ビデオ系コンテンツ再生対応。
(その3)可変リフレッシュレート「VRR」に対応。
<ホームシアターシステムレビュー>
音に包まれる没入感に感動!ホームシアターシステム「HT-A9」
・ホームシアターシステム「HT-A9」レビュー(その1)。適当に設置した4つのスピーカーで、まさかの音に包まれる没入感が凄かった。
・ホームシアターシステム「HT-A9」レビュー(その2)。「BRAVIA XRシリーズ」にS-センタースピーカーを接続、サブウーファーも追加して本気モードで視聴。これは自宅でできる最高の体験。
サラウンドとクオリティ異常に高い満足感サウンドバー「HT-A7000」
・サウンドバーの最上位モデル「HT-A7000」レビュー(その1)インターフェースを確認、設置と接続・設定。バースピーカーの概念がひっくりかえる迫力と臨場感。
・サウンドバーの最上位モデル「HT-A7000」レビュー(その2)バースピーカー1本で部屋を満たす立体音響体験と、スピーカーとしてのクオリティの高さ両方に満足。
---------------------
●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市営地下鉄栄駅サカエチカ8番出口より徒歩3分。
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。
営業時間:11:00~19:00