ソニー製フラッシュ 「HVL-F60RM2 / HVL-F46RM」が、グローバルシャッターシンクロ撮影に対応アップデート。α9 IIIのシャッタースピード全速度でフラッシュを同調。
ソニー製フラッシュ 「HVL-F60RM2」、「HVL-F46RM」について、2024年1月10日にデジタル一眼カメラα9 IIIのシャッタースピード1/80000秒(連続撮影時は1/16000秒)までの全速度でフラッシュを同調して撮影する「グローバルシャッターシンクロ撮影」に対応するアップデートの配信が行なわれた。
α9 IIIの発売日に合わせてアップデートを配信するとしていたが、2週間速いタイミングで配信開始。
また現在ソニー製フラッシュ 「HVL-F60RM2」、「HVL-F46RM」について、ソニーストアでは「入荷次第出荷」ステータスだった場合、納期目安が「4週間」となっているため、α9 IIIの発売日に間に合うには早めの購入することをオススメする。
・α9 III | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
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目次
●フラッシュ「HVL-F60RM2」、「HVL-F46RM」本体ソフトウェアアップデート
アップデート方法はフラッシュの場合、カメラに装着してアップデートするレンズとは少し異なり、フラッシュ単体をUSBケーブルでPCに接続してアップデートを行なう。
このとき、新品の単3形アルカリ乾電池(4本)もしくは満充電された単3形ニッケル水素電池(4本)を使用するように但し書きが書かれている。
PCに接続してアップデートファイルから該当のアップデートファームウェアをダウンロード。
・HVL-F60RM2本体ソフトウェアアップデート (Windows) Ver. 2.00
ファイルサイズ:約 5 MB
・HVL-F46RM本体ソフトウェアアップデート (Windows) Ver. 2.00
ファイルサイズ:約 2 MB
[メニュー] → [セットアップアイコン2/3] → [VERSION] → [FLASH] を選択し、本体ソフトウェアのバージョンが「Ver.2.00」になっていることを確認できればOK。
アップデート内容は、以下の通り。
・全シャッター領域でのグローバルシャッターシンクロ撮影に対応しました。
グローバルシャッター方式イメージセンサー搭載カメラを組み合わせて使用することで、カメラの持つシャッタースピード全域でフラッシュを同調して撮影することができます。
従来のハイスピードシンクロ撮影(HSS)よりも効率的なフラッシュ露光が可能になります。
・フラッシュ充電優先設定を追加しました。
[CHG PRIORITY]を[STABLE]に設定すると、[NORMAL]に設定した場合に比べて充電時間が長くなるものの、より安定した発光が可能になります。
このアップデートにより、α9 IIIと組み合わせることで「グローバルシャッターシンクロ撮影」を利用することができるようになる。
「グローバルシャッターシンクロ撮影」については、別記事で紹介する予定。
簡単に書くと、フラッシュとシャッターのタイミングを合わせるだけでなく、最も設定した光量を拾えるタイミングで光を取り込み、無駄な発光を抑えてる撮影。
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●今回アップデートされたフラッシュ
フラッシュ「HVL-F60RM2」 |
フラッシュ「HVL-F46RM」 |
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●最高120コマ/秒のAF/AE追従連続撮影に対応するレンズ(フォーカスモード:AF-C時)
プレスリリースのどこに掲載されているかというと、「※2」の注記部分にリンクが埋め込まれている。
製品ページにも同様の文言は書かれているものの、そちらにはリンクはなく、現時点ではプレスリリースからしかアクセスできないため非常に気づきにくい。
公式に掲載されているリストについても分かりにくかったため、改めて対応表を作り直してみた。
まずリストに書かれているレンズについては、最高120コマ/秒での“最高120コマ/秒のAF/AE追従連続撮影“に対応。
一部レンズについてはアップデートが必要なものの、2023年12月以降にアップデート予定となっていて、α9 IIIが発売されるまでには対応すると思われる。
注意すべきは、一部制限があるレンズ。
一部制限は、60コマ/秒、120コマ/秒連続撮影時は、レンズの絞り値は1コマ目で設定した絞り値に固定されるというもの。
一応、制限のあるレンズでも、ISO感度設定をAUTOにするか、撮影モードをP/Aモードで使用する事で、連写中も被写体輝度の変化に合わせた適正露光が可能。
制限のあるレンズは、以下の通り。
・FE 85mm F1.8「SEL85F18」
・FE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」
・FE 12-24mm F4 G「SEL1224G」
・FE 16-35mm F2.8 GM「SEL1635GM」
・FE PZ 18-110mm F4 G OSS「SELP18110G」
・E 18-135mm F3.5-5.6「SEL18135」
・FE 24-70mm F2.8 GM「SEL2470GM」
・FE 24-105mm F4 G OSS「SEL24105G」
・FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS「SEL100400GM」テレコンバータ◎
Aモード(絞り優先モード)では自らF値を決めているため変化しないため影響はないものの、MモードSモードなどで利用して60コマ/秒、120コマ/秒の撮影時は注意する必要がある。
従来の最高連写速度30コマ/秒ではこの制限は当てはまらないため、α9 IIIのみ気をつけてねというもの。
対応表からすると、2018年6月28日に発売された「SEL400F28GM」以降のレンズは全て対応している。
一方で、絞り値1コマ目固定になるレンズは2018年2月2日発売の「SEL18135」よりも以前のレンズ。
おそらく、この時期を境にレンズ内の搭載チップやAFモーターなどの更新が影響しているものと思われる。
惜しむらくは、「SEL24105G」や「SEL100400GM」に制限があること。
特にこの2つのレンズは評価が非常に高く、できればα9 IIIにフル対応するべく最新技術を投入した後継モデルのレンズを出して欲しい。
<最終ファームになったα9IIIを触ってきたレビュー>
・最高120コマ/秒撮影の α9 III「ILCE-9M3」をソニーストアで検証!連続撮影持続時間やバッファ切れ後のメモリーカードへの書き込み時間、実用的な連写スピードを確認してみた。
・α9 III「ILCE-9M3」の最大1秒シャッター前の画像を記録できる「プリ撮影機能」をソニーストアで検証!重要になるのは撮影シーンに応じて、「記録時間、撮影速度、ファイル形式」のチョイス。
<「α SPECIAL EVENT 2023」で α9 III を触ってきたレビュー>
「α SPECIAL EVENT 2023」で α9 III を触ってきたレビュー
(その1)高速回転するファンを α9III、α1、α7RV、α7 IV の4機種で、静止画・動画を撮影比較してみた。
(その2)バットがボールを捉える瞬間、実践さながらのバトミントンのラリー、水辺のフラッシュ撮影で、α9IIIの性能を知る。
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