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α7 V「ILCE-7M5」が備えた「プリ撮影機能」を検証。「記録時間・撮影速度・ファイル形式」によるバッファの使用量を把握しよう。


デジタル一眼カメラα7 IVから4年ぶりの新モデルとなるα7 V「ILCE-7M5」は、フラッグシップのα1 IIやαα9 IIIに搭載する機能をいくつも備えている。

その一つが、半押ししていたシャッターを全押し前の瞬間を最大1秒前まで遡って記録できる「プリ撮影機能」。

α7 Vの実機を使って、「プリ撮影」の機能や設定を検証してみた。

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●α7 V ベーシックモデル初の「プリ撮影」機能。実用性は?

α7 V は、シャッターボタンを半押ししながら被写体を捉えた後に全押しすると、半押ししていたシャッターを押す前の瞬間を最大1秒前まで遡って記録できるプリ撮影機能に対応。

「プリ撮影機能」は、シャッターチャンスから撮影するまでのラグで今まで逃してしまっていた瞬間をさかのぼることができる。

プリ撮影記録時間は、最短で0.03秒から最長で1.0秒まで設定できる。

設定できる時間の幅として、0.03秒から0.09秒まで0.01秒単位、0.1秒から1.0秒まで0.1秒単位で、全17段階から選ぶ。

また、「プリ撮影機能」が有効になっている場合、モニター左下に「プリ撮影機能」のアイコンが表示される。

プリ撮影機能」が有効になっている場合、シャッターボタンを半押しすると、カメラが水面下で撮影したデータをバッファに保持している。

「撮影残量」を見ると(赤枠)が一定量減るため、「プリ撮影」でどれだけバッファを使用しているかが視覚的にもわかる。

この動画は、α7V のプリ撮影の挙動。

前半は通常通りの連写した場合。 後半がシャッターを「プリ撮影」機能をONにしてシャッターを半押しした場合。

いずれも「圧縮RAW+JPEG」を「Hi+時: 最高約30コマ/秒」で撮影。

α7 V 「ILCE-7M5」プリ撮影はバッファ使用量が重要(圧縮RAW or JPEG撮影時)


α7 V で「プリ撮影機能」の時間設定を変更した時のバッファ使用量を検証してみた。

条件は「圧縮RAW」「Hi+時: 最高約30コマ/秒」で撮影。

この場合、プリ撮影を最長「1秒」にした場合でも消費するバッファはおよそ半分。

ここでシャッターを全押しした後にすぐにバッファ切れが気になる場合は、
・プリ撮影の時間を短くする
・20コマ/秒以下に落とす
とすると、よりバッファの消費を抑えられる。

単純に、プリ撮影の時間を半分にすればバッファの消費も半分に、連続撮影速度を30コマ/秒から20コマ/秒にすればバッファ消費量は2/3になる。

α7 V 「ILCE-7M5」プリ撮影 ロスレス圧縮RAW 画質優先RAWだとバッファを使い切る

次に、RAWの設定を変えてみる。

条件は「ロスレス圧縮RAW」「最高約30コマ/秒」で撮影。

バッファ消費はプリ撮影の時間に比例して変化しているものの、1.0秒、0.9秒、0.8秒を見るとバッファ残量が同じ長さで止まっている。

これはα7Vで、プリ撮影のバッファ使用量の上限となっていると思われる。

今回の撮影条件では、1.0秒、0.9秒、0.8秒に設定したとしても、その時間通りにプリ撮影されていない事になる。

おそらくバッファを残すようになっているのは、実際にシャッターボタンを全押しした後の撮影用のデータ量を確保しているのだと思われる。

メーカーの公称値でわかっている事として、α7Vの「ロスレス圧縮RAW」や「画質優先RAW」 の連続撮影可能枚数は約35枚。

という事は「30コマ/秒」で最長1秒もプリ撮影をすると、残り連続撮影できるバッファは数枚しかない。

データ量が大きくなるRAW設定では、「30コマ/秒」でプリ撮影時間を長くするのは使い勝手が良くないという結論になる。


条件を「ロスレス圧縮RAW」のままで「最高約20コマ/秒」に落として、プリ撮影したときのバッファ使用量を見てみる。

「30コマ/秒」から「20コマ/秒」に減らしたことでバッファ使用量は2/3になる。

仮に、プリ撮影時間を最長「1秒」としてもにしてもバッファを使い切らないので1秒前までの撮影はできるようになった。

とは言え、残りのバッファが少なすぎで実用性は乏しい。


最後に条件を、「ロスレス圧縮RAW」はそのままに「最高15コマ/秒」にさらに落として、プリ撮影したときのバッファ使用量を見てみた。

「15コマ/秒」では、「30コマ/秒」の1/2、「20コマ/秒」の3/4のバッファ使用量になる。

そのため、プリ撮影時間を「1秒」としてもバッファにより余裕が出てきた。

「RAW設定」、「連続撮影速度」、「プリ撮影時間」の設定によって、使用するバッファ量がおおきく変わる。

そのため、欲張って高い設定にしてしまうと使い勝手が逆に悪くなるので、撮影シーンと撮れ高を考慮して、よりベターな設定を見つけることが大切。


「プリ撮影」の記録時間はどのくらいがいいのだろう?

このあたりは撮影者自身の反射神経に左右されるため、インターネットにある反射神経テストなどを利用して、自分の反応速度を計測してみると良い。

反応速度測定 / 反射神経テスト【外部サイト】


例えばテスト結果の平均値が280ms(均0.28秒)、一番遅い322ms(均0.32)という値が出たとする。

これを参考にして「プリ撮影」の記録時間を0.3秒としても良い、もう少し保険をかけて0.4秒や0.5秒に設定することで、一瞬の撮り逃しをなくすことができる。

高速連写になるほど「プリ撮影」の記録時間が影響するため、自分に最適な設定を見つけるととても効果的。

α7Vで「プリ撮影」を使うさいに、バッファの使用にかかる負荷を考慮すると以下のようになる。

<バッファ使用量>
RAW設定  :(重)ロスレス圧縮RAW ≒ 画質優先RAW > 圧縮RAW(軽)
連続撮影速度 :(重)30コマ/秒 > 20コマ/秒 > 15コマ/秒 > 10コマ/秒 (軽)
プリ撮影時間 :(重)1.0秒~0.1秒、0.09秒~0.03秒(軽)

撮影する被写体やシーンによって、まずRAW設定を決めて、連続撮影速度とプリ撮影時間を調整すると良い。

最適な設定を見つけることで、余分な撮影データも減り、かつ撮り逃しも防ぎやすくなる。

α7V「ILCE-7M5」の静止画性能をチェック!フラグシップα1 IIと同等の機能や、さらに新しい機能を備えるベーシックモデル。

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