手持ちPCを使って「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」をしてみた。モバイルPC編(ASUS ROG Ally、VAIO SX14-R)
手持ちPCを使って「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」をしてみた。デスクトップPC編(Radeon RX7800XT、Radeon RX6700XT、GeForce RTX 3080)
の続き。
前回は自作PCでベンチマークテストしておおよそのパフォーマンスを知ることができたけれど、モバイルPCでもプレイできるのか?
自作PCならカスタマイズする余地があるから良いとして、小さいボディで限界あるモバイルPCだとかなり厳しいかもしれない。
『モンスターハンターワイルズ』の設定をどのあたりで調整すれば良いのかを踏まえて、ベンチマークテストを計測してみる。
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●モンスターハンターワイルズベンチマーク
動作環境
Steam(PC版)の「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」のデータ容量は、ベンチマークですら24.84GB。
実際の製品版はというと、約75GBが必要。
あくまでも初期段階での容量で、それ以降のアップデートでもっと容量が必要な可能性もあるので十分なストレージ容量があるほうが良い。
それから、インストールして初回起動のさいにゲームファイルの最適化があるのだけど、これがかなりの時間がかかる。
超ハイパフォーマンスのデスクトップPCですらある程度待たされるのに、モバイルPCともなるとかなりの時間を要する。
スコアによる動作の指標
<スコア>
20000以上:非常に快適にプレイできます
13000~19999:快適にプレイできます
10250~12999:問題なくプレイできます
7000~10249:設定変更を推奨します
5200~6999:設定変更が必要です
5199以下:動作困難です
『モンスターハンターワイルズ』を楽しむための指標となるスコアはコレ。
解像度やグラフィック設定・フレーム生成の有無などで変化するので、ベンチマークテストを繰り返しながらプレイできそうな設定を見つけて行くことにする。
●手持ちのPCで「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」を試す。
ハンドヘルドゲーミングPC ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme)
ROG Ally(初代モデル)
CPU:Ryzen Z1 Extreme(8コア、16スレッド)
GPU:AMD Radeon™ Graphics 12ユニット
RAM:16GB
「ROG Ally」は、APUとしてRyzen Z1 ExtremeまたはRyzen Z1を搭載したハンドヘルドゲーミングPC。
メモリは16GB、ストレージはSSDを512GB搭載している。
『モンスターハンターワイルズ』の必要スペックからすると、UMPCはメモリ搭載量が厳しい。
特に初代ROG Allyは、16GBの搭載メモリーからGPUに割り当てるためメモリー不足が深刻。
VRAMに6GBを割り当てると、システムとゲームで残り10GBを使用することになる。
後継モデルの「ROG Ally X」であれば、搭載メモリーは24GBとなるので、GPUにもより多くメモリーを割り当てることができる。
ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme)
解像度:FHD(1920x1080)
グラフィック:高
フレーム生成:有効
スコア:5599
平均フレームレート:31.98FPS
まず試したのは、FHD(1920x1080)、グラフィックプリセット「高」設定。
フレーム生成有効でも、平均フレームレートが31.98fps。
スコアは5599、「設定変更が必要です」となっていて、快適にプレイするには程遠い。
ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme)
解像度:FHD(1920x1080)
グラフィック:中
フレーム生成:有効
スコア:7285
平均フレームレート:42.58FPS
次に、解像度はFHD(1920x1080)のままに、グラフィックプリセットを「中」設定としてみた。
すると、平均フレームレートは42.58fpsと改善。
スコアは7285「設定変更を推奨します」と変化した。
ただ良くなっているようでフレーム生成を有効にして42.5fpsでは厳しいかもしれない。
ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme)
解像度:FHD(1920x1080)
グラフィック:低
フレーム生成:有効
スコア:9322
平均フレームレート:54.76FPS
解像度はFHD(1920x1080)を維持しつつ、グラフィックプリセットを「低」設定にしてみた。
すると、平均フレームレートが54.76fpsとなって実用レベルになってきた。
コメントは「設定変更を推奨します」と変わらないもののスコアは9322まで上昇した。
グラフィック設定はこのままで、解像度をもう少し落とせば快適にプレイができそうである。
ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme)
解像度:FHD(1920x1080)
グラフィック:最低
フレーム生成:有効
スコア:9411
平均フレームレート:55.10FPS
ちなみに解像度はFHD(1920x1080)で、グラフィックプリセットを「最低」設定にまで落とした場合。
平均フレームレートは55.10fpsとほぼ変わらず、改善が見られなかった。
スコアについても9411と微増にすぎない。
「ROG Ally」では、グラフィック設定は低~中、解像度を900pや720pにするとUMPCのプレイに適した環境になりそうと言える。
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ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme) 解像度:HD(1280x720) グラフィック:中 フレーム生成:有効 スコア:9433 平均フレームレート:55.36FPS |
ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme) 解像度:HD(1280x720) グラフィック:中 フレーム生成:無効 スコア:10904 平均フレームレート:32.15FPS |
最後に解像度をHD(1280x720)へと下げて、グラフィックプリセットを「中」設定、フレーム生成の有無での違いをテストしてみた。
「フレーム生成」有効で、フレームレート55.36 FPS、無効で32.15 FPS というのは理解できる。
けれど、あいかわらずスコアは逆転しているのは意味がわからない。
とはいえ、FPSを基準にするのであれば、「ROG Ally」で実際にプレイするならこのあたりの設定が良さそうである。
また、ベンチマークで「フレーム生成」を有効にすると、UIのオーバーレイや影の描写に違和感があるので、あえてフレーム生成を切ってプレイするのもいいかもしれない。
別途「Lossless Scaling」という有料のソフトを利用すればフレーム生成をしてくれるというものもある。
『モンスターハンターワイルズ』内のフレーム生成とどちらがいいかは好みとして、PCではいろいろな方法で設定を試してみられるのも醍醐味でもある。
VAIO SX14-R (Intel Core Ultra 7 155H [GPU:Intel Arc Graphics])
「VAIO SX14-R」
CPU:Intel Core Ultra 7 155H(16コア(P:6コア、E:8コア、 LP E:2コア)、22スレッド)
GPU:Intel Arc graphics(Xeコア:8コア)
RAM:32GB
そして試しに「VAIO SX14-R」でもベンチマークを計測してみた。
さすがに外部GPUを搭載しないノートPCで『モンスターハンターワイルズ』をプレイするのはかなり無理があるとはいえ、どの程度動くのか気になる。
ちなみに、第13世代のCPUに内蔵されるIntel Iris Xe グラフィックスでは、ベンチマークソフトすら起動しないという情報もあった。
VAIO SX14-R (Intel Core Ultra 7 155H [GPU:Intel Arc Graphics])
解像度:WQXGA(2560×1600)
グラフィック:ウルトラ
フレーム生成:有効
スコア:4200
平均フレームレート:14.55FPS
ベンチマークテストアプリをインストールしてみると、プリセットで解像度はVAIOのディスプレイ解像度WQXGA(2560×1600)、グラフィックプリセット「ウルトラ」という超絶重たい設定になっていた。
最初のメニュー画面からして激重で、ベンチマークテストの描画もガクガク。
そのためスコアは4200と低く、平均FPSも14.55fpsとまともにゲームプレイできる設定ではなかった。
VAIO SX14-R (Intel Core Ultra 7 155H [GPU:Intel Arc Graphics])
解像度:WUXGA(1920×1200)
グラフィック:最低
フレーム生成:有効
スコア:5490
平均フレームレート:28.90FPS
そこでひとまず、解像度をフルHD相当(1920x1200)、グラフィックプリセットを「最低」にして再度実行。
するとスコアは5490、平均FPSも28.90fpsと多少はまともになったように見える。
けれど、「設定変更が必要です」というコメントのとおり、「フレーム生成」を有効にしてもなお30fpsを下回っていることを考えると、設定を下げる必要がある。
VAIO SX14-R (Intel Core Ultra 7 155H [GPU:Intel Arc Graphics])
解像度:WXGA(1280×800)
グラフィック:最低
フレーム生成:有効
スコア:5814
平均フレームレート:32.97FPS
グラフィックプリセットを「最低」として、解像度をWXGA(1280×800)に下げてみるとスコアは5814、平均フレームレートは32.97fpsとほんの少し改善。
むしろ解像度を変更してもスコアやフレームレートの改善にほとんど寄与していないので、もしかするとIntel Core Ultra 7 155HのIntel Arc Graphicsではフレーム生成がうまく働いていないという可能性もある。
VAIO SX14-R (Intel Core Ultra 7 155H [GPU:Intel Arc Graphics])
解像度:WXGA(1280×800)
グラフィック:最低
フレーム生成:無効
スコア:7665
平均フレームレート:22.78FPS
同じ解像度とプリセットのままで「フレーム生成」をオフにしてみると、当然ながら平均フレームレートは22.78fpsへと下がった。
そしてもう現状のお約束の現象として、スコアは7665へと上がっている。
「フレーム生成」の有無にかかわらず、「VAIO SX14-R」で実際にゲームプレイをするのは相当厳しいという現実だけはわかった。
手持ちPCを使って「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」をしてみた。デスクトップPC編(Radeon RX7800XT、Radeon RX6700XT、GeForce RTX 3080)
もしもPlayStation 5を持っているなら、PlayStation Portal リモートプレーヤーを活用するという手もある。
かつてのPSPみたいに、いつでもどこでもモンハンを遊びたい。
モバイルPCで『モンスターハンターワイルズ』を動作させるのは厳しいという現実を踏まえて、仮にPS5を既に持っているならPlayStation Portal リモートプレーヤーを使うという手もある。
PlayStation Portal リモートプレーヤーの大前提としてPlayStation5 からネットワーク経由で遊ぶことになるため、ちょっとした遅延は感じるしヒリついた狩りとまではいかないかもしれない。
だとしても十分にプレイできる範囲内だし、何よりも『モンスターハンターワイルズ』をいつでもどこでも手軽に遊べるというのが大きい。
※マルチプレイで他プレーヤーの脚をひっぱってしまいそうな環境ではオススメしません。
しかも、振動(ハプティックフィードバック)や、トリガーの重み(アダプティブトリガー)も感じられる臨場感というかこの体験は楽しさを倍増させてくれる。
画面サイズも8インチとそこそこ大きくて、詳細なテキスト情報も十分読み取れる。
スキマ時間を活用して、装備を変更したり簡単なクエストを進めておいたりが出来ると、自宅に帰ってからのメインプレイも捗る。
モバイルPC以外にもこういった方法もあるので参考までに。
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●モンスターハンターワイルズ関連INZONEラインナップ
「モンスターハンターワイルズ」推奨音質
ワイヤレスゲーミングヘッドセット INZONE H5
WH-G500
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
「モンスターハンターワイルズ」公認画質(INZONE M9II)
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