立体音響に対応したワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」レビュー(その1)まずはスマホと直接接続。自分の周りに音の壁で包まれる没入感の楽しさ。
肩にのせて使用するシアター向けワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」が登場。
「SRS-NB10」が出てきた時、その形状からしてウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」の後継モデルかと過度な期待をしてしまったものの、どちらかというと軽くて部屋中を動きながら使えるテレワークを見据えたタイプのネックスピーカーだった。
これはこれでアリなんだけれども、個人的にはもっとテレビを楽しめる音に包まれるサラウンド感たっぷりな新モデルが欲しい!
と思っていたら出てきたワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」。
試してみたら、これは凄い!としか言いようがないほどテンション爆上げ!
いったいこの感動をどう伝えて良いのか、でもみんなに知ってほしいというジレンマを抱えながらレビューを書いてみる。
注)レビュー(その1)はあくまでも序章です。
・BRAVIA XR™と接続してDolby Atmos®の立体音響コンテンツが楽しめる
音場の個人最適化も可能なワイヤレスネックバンドスピーカー『SRS-NS7』発売
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目次
●ワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」の外観レビュー
ワイヤレスネックバンドスピーカーの本体である「SRS-NS7」とワイヤレストランスミッター「WLA-NS7」、トランスミッター電源供給用USB A-C(短)、充電用USB A-C(長)、光デジタルケーブル、説明書類、外装箱。
ワイヤレストランスミッター「WLA-NS7」については別途ワイヤレスヘッドホンと接続できる機能もある。
ワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」の本体の重さは約318g。
今年発売されたテレワーク向けワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NB10」は、113gと手にしただけで軽い!と思っただけに、比べると「SRS-NS7」はずっしりとした重みを感じる。
それだけ中身が詰まっているということ。
とは言え、あくまでも比べるとその違いがわかるというだけで、実際に首にかけてみるとたいした重さでもなく。
この程度であれば、映画を観たりゲームプレイをして長時間使ったとしても苦にはならない。
逆に、そこそこの重さもあって、体を動かしたり首をふってもズレてしまうなんてこともない。
右ユニットと左ユニットをつなぐ本体中央部のモールド部分(首の後ろあたりの部分)は「SRS-NB10」と同じく柔らかい素材でフレキシブルに曲がる。
広げやすくて、頭にひっかかることなくかんたんに首まわりに装着できる。
全体としてダークグレーで統一され、本体の手触りも柔らかく優しい触感。
指紋のつかない素材で、直接肌に触れたとしても硬質な物体が当たったような嫌な感覚もない。
「SRS-NB10」との違いは、「SRS-NS7」はスピーカーユニットが大幅に増えたためメッシュ部分が広範囲にわたっている。
人間工学に基づいて身体への接地点を考慮して重さを分散させた形状で、体のどこか一点に負荷がかかるということはなく、首にかけていて装着疲れみたいなものはまずない。
IPX4の防滴性能もあるので、キッチンで洗い物をして水しぶきが気になる場合でも、そのまま安心して使えるという気軽さもある。
ネックバンドの上方向に向けて、左右にフルレンジスピーカーユニット「X-Balanced Speaker Unit」をそれぞれ配置。
ネックバンドスピーカー本体はコンパクトなまま、スピーカーユニットの形を変えることでユニットサイズが約32mm×33mmと大きいものを内蔵。
メッシュで覆われているのでスピーカーユニットをみることはないけれど、覆われている範囲でその存在感がわかる。
後述するけれど、最大音量にするともう一般のアクティブスピーカークラスの超巨大な音が鳴り響くほど強烈。
その音が耳元で広がるので、まず音量で不満に感じることはない。
肩にあたる底面に向けて、左右に「パッシブラジエーター」を搭載しているのがわかる。
クリアなサウンドと迫力ある低音がここから発せられあて、映画やライブをより臨場感ある感覚を味わえる。
ネックバンドスピーカー本体の右サイドの内側に見えるのは、「マイクミュートボタン」、「電源/BLUETOOTHボタン」。
左サイドには、中央に「再生/通話ボタン」、その左右に「音量ボタン」を配置。
真ん中にあるボタンは、押す動作によって、いろいろな操作もできる。
(再生ボタン) | |
1回押し: | 再生、一時停止 |
すばやく2回押し: | 次の曲へ |
すばやく3回押し: | 曲の先頭、前の曲へ |
(1または2)回長押し: | 早送り |
(2または3)回長押し: | 早戻し |
端子のカバーは綺麗に収まるため邪魔にならずスッキリ、外側に端子があるため充電時にケーブルが本体にあたることもない。
公称値として、充電時間 約4時間で、約12時間の連続使用が可能。
充電中は使用することが出来ないものの、10分の充電で60分使用ができる。
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●Bluetooth接続でスマートフォンやパソコンと直接つなげて楽しむ。
スマートフォン(AndroidやiPhone)と連携して使うのに必要な、bluetoothのペアリング。
ソニーお家芸でもあったNFCは備わっていないかわりに、便利な「Fast Pair」(Android)で行う。
電源ボタンをオフの状態から長押しすると「Bluetooth ペアリングモード」に移行。
スマホにインフォメーションが現れて かんたんにペアリングできる。
Bluetoothの対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。
マルチペアリングにより、最大で8台まで登録できる。
また、マルチポイントにも対応しているので、例えばPCやスマートフォンなど2台のBluetooth機器を接続して、1台を音楽再生用(A2DP接続)、もう1台を通話用(HFP/HSP接続)といった使い分けもできる。
テレビにつないだトランスミッターと接続しているときでも、通話用にもう一台つなげることが出来る。
ただし、ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットWH-1000XM4」のように、音楽専用、通話用のプロファイルをそれぞれ2台同時に接続ということは出来ないので注意。
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●かなり自然に音声通話できるマイクとスピーカー。
スマートフォンやPCと接続して、電話がかかってきた時に左側の再生ボタンを押せば電話を開始することが出来る。
もう一度再生ボタンを押せば電話を切ることが出来る。
もちろんテレビで使用中も、その他接続している端末から通話があれば通話を受けることが可能。
ワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」には、1つのマイクを搭載。
実際に通話してみたところ、受けている音声も自然に聞きとれて、こちらから送った声もクリアに相手に伝わっているようで、これなら十分実用的に使えそう。
テレワークあるあるのプライベートな音声がうっかり流れてしまう案件。
そんなときも、通話中に音声を消したいと思えばミュートボタンを押すことでマイクオフになり完全にこちらからの音声を遮断してくれる。
マイクオフ中になっていると、7秒ごとに通知音が鳴ってお知らせしてくれるので、そのままオフになるという事故も防いでくれる。
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●ワイヤレスネックバンドスピーカーをコントロールするスマホアプリ「HeadphoneConnect」。
「SRS-NS7」は、スマホ専用のアプリ「Headphones Connect」とも連携できる。
接続しているコーデックの種類やバッテリー残量がひと目で確認できたり、「ステータス」、「サウンド」、「システム」の3つのカテゴリーに分類した操作が可能。
「ステータス」では楽曲の再生/一時停止、曲送り/曲戻し、音量の上げ下げ。
「サウンド」では、イコライザーの調整や360 Reality Audioの設定、Bluetoothの品質の変更。
「システム」では、自動電源OFF時間の設定や、ソフトウェアの自動ダウンロードのオンオフ、初期化。
といった具合。
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●「360Reality Audio」を、より自分向けに設定。
「SRS-NS7」は、「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」対応、しかも認定モデル。
「360 Reality Audio」は、臨場感豊かな音場を実現し、360度すべての方向からの音が聴こえてくるような臨場感たっぷりの立体音響技術。
「Headphones Connect」アプリの「360 Reality Audio設定」をすることで、自分の耳の形に合わせた正確な音場を再現できるようなる。
「360 Reality Audio設定」では、実際にスマホで耳の形を撮影して測定。
最適な音場を提供するため、ソニーの耳の形状を解析するサーバーに送信される。
計測した耳の測定値を利用して、スマートフォン本体を最適化。
これで、いつも聴く音楽が、自分に最適な音場でたのしむことができるようになる。
ちなみに、360 Reality Audio対応アプリ(deezer、Artist Connection、nugs.net)については個別に最適化が必要。
一見めんどくさそうに思えるけれど、作業にしては数分。
こうした作業でより臨場感ある立体音響を楽しめるならやっておいて損はない。
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●自分の周りを音の壁で包まれる没入感の楽しさ。
さて、スマホと接続してワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」を楽しんでみるその実力は。
普通に2chオーディを聴いてみての感想は、ネックバンドスピーカーとして「SRS-NB10」の比ではないくらいに音の迫力が違う。
段違いに違う。
首につけるスピーカーという時点で大したことはないと思っていたら大間違いで、これは凄い。
基本首からはずして音を聴いてもしっかり鳴らし切るパワーを肩にかけて聴くと耳元に音が届くド迫力かつ、音の壁が自分のまわりに出来上がる。
左右感はしっかりと感じられるし、パッシブラジエーターの低域のズムズム感もあわせて、単独2ch音源の時点でも満足に足る。
LDACで接続できて、かつ音もクリア。
ボリュームを上げすぎると、当然ながら周囲にはもちろん音が聴こえるし、話しかけられても会話に至らない音の壁ができるけれど、いやむしろそれがいい。
オープンなネックバンドスピーカーなのに、没入感が得られるとは。
せっかくなので、ここで「360 Reality Audio」の楽曲を探していろいろと視聴してみる。
ここは正直なところ、”コンテンツ依存”と言わざるをえない。
要するにまだまだ対応楽曲が圧倒的に少ないことに直面してしまうということ。
例えば、ソニーが用意している「Artist Connection」アプリのサンプルを聴くと、音場が突如浮上したように周囲から音が聴こえてくる感覚を楽しめる。
2021年10月19日から、「Amazon Music Unlimited」では「360 Reality Audio」と「Dolby Atmos」の空間オーディオ楽曲の提供を開始していて、これで3Dオーディオを聴くと2chとは違った立体感ある楽曲を確かに楽しめる。
ただし、音のクオリティについては2ch(HD音質)のほうが遥かに良いので、「360 Reality Audio」は立体感を優先しているのでそれを楽しむと言った感じ。
まぁこれはいつでも切り替えられるので、利用する価値はある。
・Amazon Music Unlimitedで「360 Reality Audio」コンテンツのヘッドホン再生に対応。手元にあるスマホとヘッドホンですぐに立体音響を体感できる手軽さがようやく揃う。
・今あるスマホとイヤホンですぐに体感できる「360 Reality Audio」。全方位から音が降りそそぐ感覚が聴いていてじつに楽しい。(対応コンテンツの普及がんばれ)
LDAC接続で試したところ遅延は多少あるようで、ミュージックコンテンツやドラマなどであればまぁ我慢できるといったレベルで、口元と音が極端にズレて気持ち悪いという感覚は少なめ。
ただし、音ゲーレベルのシビアなタイミングが必要なものにはおすすめできない。
普通に楽しむのであれば問題はないはず。
音の聴こえ方としては、左右の耳あたりと後方に定位しているように思える。
360 Reality Audio対応コンテンツを再生してみると、音がそこから持ち上がり包まれているような感覚で楽しめる。
けれどこれもまだ揃ってない感と、こんなものかな?くらいの微妙な位置にあって、「凄い!」とか「感動!」とか「誰かに伝えたい!」という感情に火がつくほどではない。
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まず、忘れないで欲しいのは、「SRS-NS7」は単独使用でもワイヤレスネックバンドスピーカーとしてのポテンシャルはものすごく高いこと。
スマホで普通に音楽や動画を楽しむだけでも、これはいい!と唸らせる実力を持っている。
これだけでも十分に買う価値はあると思える。
けれど、ワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」はそれだけでは終わらなかった。
ここまですべてが序章でしかないと言ってもいいほど。
4Kテレビ「BRAVIA XR」とワイヤレストランスミッター「WLA-NS7」を経由してワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」を接続して視聴した時、世界が一変した。
これは全「BRAVIA XR」ユーザーが買うべきだと。
それをはじめて体験した時のリアクションが以下の動画。
立体音響にも対応したワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」をレビュー
(その1)まずはスマホと直接接続。自分の周りに音の壁で包まれる没入感の楽しさ。
(その2)BRAVIA XRと組み合わせたとき真価を発揮、音が自分の周りに間違いなく存在する!鳥肌モノの体験。
(その3)ワイヤレストランスミッターとヘッドホンを組み合わせても「360立体音響」を味わえるのか?
(その4)ワイヤレストランスミッターを複数使用して、家族みんなで「360立体音響」を楽しみたい!
へ続く。
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●BRAVIA XR&ホームシアターレビュー
今こそテレビを買い替えたくなる、「BRAVIA XR」
・HDMI.2.1 に対応した「BRAVIA XR」。4K液晶テレビ X90Jシリーズ を PlayStation5 / Xbox series X とつないで4K 120fps のゲームをプレイしてみた。
・映像と音の一体感が最高の没入感を味わえる 4K有機ELテレビ「XRJ-65A90J」。 Windows PCとつないで巨大デスクトップPC化、4K 120fps の表示方法とそのなめらかさを検証してみる。
・「BRAVIA XRシリーズ」の新しいOS「GoogleTV」の使い勝手。ソニーピクチャーズの最新映画から名作までを、ハイクオリティで楽しめるBRAVIA XR専用のコンテンツサービス「BRAVIACORE」。
・「BRAVIA XRシリーズ」 4K液晶テレビのフラッグシップモデル「XRJ-75X95J」。 映り込みを劇的に抑えたエックスアンチリフレクションと音に包まれる臨場感を、コンテンツありきで楽しんでみた。
導入のシンプルさから想像のつかない没入感に感動するホームシアターシステム
4体のスピーカーで没入感と広大な音場による「360立体音響」体験を実現するというホームシアターシステム「HT-A9」。
・ホームシアターシステム「HT-A9」レビュー(その1)。適当に設置した4つのスピーカーで、まさかの音に包まれる没入感が凄かった。
・ホームシアターシステム「HT-A9」レビュー(その2)。「BRAVIA XRシリーズ」にS-センタースピーカーを接続、サブウーファーも追加して本気モードで視聴。これは自宅でできる最高の体験。
天井や壁からの反射と独自のバーチャルサラウンド技術で没入感のあるサラウンドサウンドを体験できるサウンドバーの最上位モデル「HT-A7000」
・サウンドバーの最上位モデル「HT-A7000」レビュー(その1)インターフェースを確認、設置と接続・設定。バースピーカーの概念がひっくりかえる迫力と臨場感。
・サウンドバーの最上位モデル「HT-A7000」レビュー(その2)バースピーカー1本で部屋を満たす立体音響体験と、スピーカーとしてのクオリティの高さ両方に満足。
・バッテリー内蔵型のワイヤレスリアスピーカー「SA-RS5」を導入。使いたいときだけ設置、サウンドバー「HT-A7000」が全方位からの音に包みこまれるような臨場感にグレードアップする!
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●ウェアラブルネックスピーカーラインナップ
ウェアラブルネックスピーカー「SRS-NS7」
ソニーストア販売価格:39,600円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
ワイヤレストランスミッター「WLA-NS7」(SRS-NS7にも付属してます)
ソニーストア販売価格:8,800円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
ウェアラブルネックスピーカー「SRS-NB10」
ソニーストア販売価格:18,700円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
ウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」
ソニーストア販売価格:33,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
スピーカーが首回りにあるため、小さな音量でもしっかりした量感の音声で聴こえ、音に包まれるような臨場感を味わえるスピーカー。
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市中区錦3丁目24-17 日本生命栄ビル 3階
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。
営業時間:11:00~19:00