ソニー史上最小サイズ密閉型完全ワイヤレスイヤホン「WF-C510」実機レビュー。1万円を切る価格で、外音取り込み対応・小型軽量・単体11時間(充電ケース込22時間)動作のエントリーモデル。
ソニーの完全ワイヤレスイヤホンエントリーモデルの新型「WF-C510」が登場。
「WF-C510」は、完全ワイヤレスイヤホンとしての基本性能と小型デザインと4色のカラーバリエーション、優れたコストパフォーマンスをもっているBluetooth®対応ワイヤレスステレオヘッドセット「WF-C500」の後継モデルとなり、約3年ぶりのモデルチェンジとなる。
最大の特徴は「WF-C500」よりもさらに小型化しつつ、バッテリーの持続時間が攻城している点。
軽量化しつつ、イヤホン単体で11時間、ケース充電込で合計最大22時間の使用が可能となっている。
発売日は2024年9月13日(金)。
ソニーストア販売価格で 9,900円(税込)という非常にリーズナブルな価格も特徴的。
「WF-C500」発売時は11,000円(税込)だったことを考えると手頃になりつつ、進化していることになる。
・快適な装着感、バランスの良い高音質のソニー史上最小サイズ密閉型完全ワイヤレスヘッドホン発売 | ニュースリリース | ソニー
・もっと小さく、もっといい音で。WF-C510 | ヘッドホン | ソニー
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目次
●より小型化したイヤホン・充電ケースに4色のカラバリをそろえたワイヤレスステレオヘッドセット「WF-C510」
昨今の完全ワイヤレスイヤホンの市場は数万円する高価格帯のモデルと1万円以下の低価格モデルに分かれてどちらも人気を集めている。
ソニーの現在発売しているラインナップを見ると、一番安いモデルで「WF-C500」の9,900円(税込)。
新発売時11,000円だったものが出荷完了による値下げで現在の価格となっている。
そんな中、今回発表された「WF-C510」は発売時点ですでに値下げされた「WF-C500」と同価格でありながら、デザイン・性能ともに魅力的になっている。
「WF-C510」の本体イヤホンと充電ケース、ハイブリッドイヤーピースSS/M/LL3種類(Mは本体に装着済み)、説明書類。
充電用のUSB Type-Cケーブルなどは付属していないので、スマートフォンのケーブルを使うか別途USBケーブルを購入しよう。
「WF-C510」は「WF-C500」からさらに小型化を果たして、装着感が大きく向上している。
「WF-C500」は、比較的小さくなっていたけれど、耳の小さな女性には少し大きく、男性でも耳が痛くなるという人もいた。
今回の「WF-C510」は、イヤホン全体のサイズも20%近く体積が減っていて、重さもイヤホンだけで0.8g軽量化して、耳からの出っ張りも少ない。
より女性や若年層といった耳の小さなユーザーでも快適に装着して使用できるというのもわかりやすい特徴。
ハイエンドモデルも小型化してきていたので、エントリーモデルにもようやくその流れが来たことになる。
「WF-C510」
イヤホン本体重量:約4.6g×2(重量-0.8g、体積-20.5%)
充電ケース重量:約31g(重量-4.0g、体積-22.6%)
合計:約40.2g
「WF-C500」
イヤホン本体重量:約5.4g×2
充電ケース重量:約35g
合計:約45.8g
「WF-C510」では、製品全体が小型軽量化。
イヤホン本体、充電ケースともに体積が20%以上減少し、重量は合計で5g以上軽くなっている。
使い勝手という面で言えば、充電ケース以上にイヤホン本体の小型化が重要な意味を持つ。
「WF-C510」の形状を見ると、前モデルの「WF-C500」に比べて、一回り小さいイヤホン本体であることがわかる。
どちらも装着した時に耳との隙間が少なくなるというエルゴノミック・サーフェース・デザインを採用しているものの、より小さくなった「WF-C510」はより快適さ増している。
主に耳に接触する面を見ると、圧倒的に小さくなっていることがわかる。
実際に装着してみると耳への圧迫感が全く違っていて、長時間装着していても全く苦にならない。
※左側「WF-C500」、中央「WF-C510」、右側「WF-C700N」の充電ケース
充電ケースも、丸みを前面に出していた「WF-C500」や完全ワイヤレスイヤホンの「WF-C700N」から大きく変わり、「WF-C510」は四角い形状でありながら角を丸く削ぎ落とし無駄のないデザイン。
見た目のコンパクトさと実際に手に取った時の重量感がとても良い。
イヤホン本体、充電ケース共に指紋の付きにくい表面加工がされているので、日常的にも使いやすい。
「WF-C510」
イヤホン本体重量:約4.6g×2
充電ケース重量:約31g
合計:約40.2g
「WF-C700N」
イヤホン本体重量:約4.6g×2
充電ケース重量:約31g
合計:約40.2g
「WF-C700N」の充電ケースと本体の重量を比べてみると「WF-C510」と全く同じだった。
※左側「WF-C700N」、右側「WF-C500」のイヤホン
重量は同じではあるものの、密閉型完全ワイヤレスイヤホンとしてソニー史上最小サイズというだけあってイヤホン本体サイズは「WF-C510」の方が若干小さく見える。
装着感はどちらも良好で、「WF-C500」以後に出た完全ワイヤレスイヤホンであれば基本的には女性や耳の小さい人にも装着しやすいサイズ。
性能的には、「WF-C700N」にはノイズキャンセリング機能が搭載されているので、ノイズキャンセリング機能が欲しければこちらも選択肢に入る。
※「WF-C510」のカラーバリエーション(左からブルー、イエロー、ホワイト、ブラック)
「WF-C510」のカラーバリエーションは、ブルー、イエロー、ホワイト、ブラックの4色展開。
「WF-C500」のカラーバリエーションからアイスグリーン、コーラルオレンジがそれぞれブルーとイエローに置き換わっている。
「WF-C700N」は、発売タイミングの近い「Xperia 10 V」と同じカラーバリエーションで展開されていた。
よく見ると「WF-C510」のカラーバリエーションも、「Xperia 10 VI」3つのカラーと合わせた形になっている。
しかしイエローについては「Xperia 10 VI」では展開されておらず、もしかしたら企画段階ではXperiaもイエローを出す予定だったのかもしれない。
子どもの耳でも違和感のないサイズになっているので、初めての完全ワイヤレスイヤホンとしても良さそう。
こちらは3年前の「WF-C500」の写真。これでも小さくなっていたけれどやはり大人以外には少し大きい。
装着方法は回転させながら装着するのだけれど、「WF-C510」くらい小さくなればそのまま突っ込む装着でもきれいに収まる手軽さがある。
耳への圧力はほぼ感じないと言ってもいいほど。
イヤーピースについては、耳の穴のサイズに合わせて最適なものを装着しよう。
付属イヤーピースは、通常のイヤーピースの「ハイブリッドイヤーピース」が SS/M/LLの3種類。
イヤーピースのカラーについては、ブラックには黒く透明なイヤーピース、それ以外のホワイト・ブルー・イエローには白く透明なイヤーピースが付属する。
本体にもともと装着されているMサイズ以外の、SS/LLサイズは紙材のこよりでまとめられている。
イヤーピースのサイズはフィッティングへの影響や、しっかりと耳の中で保持されることが密閉感や聴きごこち遮音性にもかかわってくる。
汎用的なものも利用できるため、付属のものが好みでなければ、自分の好みのイヤーピースを使用しても問題ない。
本体サイズはより小型化されながらも、低音から高音までバランスのよい音質設計が行なわれている。
ワイヤレスで接続するBluetoothの対応コーデックは、SBC、AACのみとなるため、LDAC(エルダック)、aptX HDなどは非搭載。
ただし、MP3といった圧縮音源をアップスケーリングして、CD音質相当までアップスケーリングする「DSEE」を搭載する。
「Sony | Headphones Connect」を使用して、イヤホン側でイコライザーを調整して音質をカスタマイズすることもできる。
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●前モデルよりも安くなった廉価モデルでありながら、基本性能・機能は進化。
「WF-C510」は左右同時伝送方式を採用しているため、途切れにくく低遅延を実現。
絶対途切れないわけではないものの、かなり安定している。
両耳を手で隙間なく完全に覆い電波を遮断すればイヤホンが途切れてしまうこともあるものの、ここまでしないと途切れないくらいなので日常的にはまず問題ないレベル。
動画視聴する際にも基本的にはスマートフォンなどが遅延調整してくれるし、イヤホン自体も低遅延なため、ストリーミングサービスを十分に楽しむことが出来る。
耳の装着感も含めて、長時間利用しても違和感のない視聴が楽しめる。
あえて両耳に装着しなくても片方で音楽を聴いたり、ハンズフリー通話も片耳で使いたい場合も、「WF-C510」は左または右どちらか片方を充電ケースにしまったままでも片側だけで使用できる。
バッテリー残量が心もとないなと思ったら、片方を充電しながら片方を使うといった事もできる。
このとき5分充電で60分再生が可能という急速充電がまたやt。
ただし、IRセンサーは搭載されていないため、耳から外したときに自動で音楽が一時停止するという機能はない。
また、左右の両方をケースに収納すると一時的に接続が外れて一時停止、ケースから取り出すと自動接続する。
「WF-C510」はイヤホン本体の左右それぞれに、大きな物理ボタンを搭載。
押し心地は柔らかく、イヤホンを無理に押し込まなくてもボタンは押せる。
タッチセンサー便利な反面、不意に指があたって動作する場合もあるため、物理キーのほうが良いこともある。
デフォルトの操作方法は以下の通り。
(右)1回:再生/一時停止
(右)2回:次の曲の頭出し、着信中受話/発信中終話
(右)3回:前(再生中)の曲の頭出し
(右)4回以上:音量を上げる
(右)長押し:音声アシスト機能の起動、着信中着信拒否
(左)1回:外音取込ON/OFF
(左)2回:QuickAccess、着信中受話/発信中終話
(左)4回以上:音量下げ
iPhoneの「Siri」や、Androidの「Google アプリ」といった音声アシスタントを呼び出しもできるので、スマートフォンを取り出さずにヘッドホン側の操作と音声操作だけで、電話をかけたり音楽を再生、情報検索といった使い方もできる。
生活するなかでの水濡れ程度であれば問題なく防いでくれる。
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●小型化された充電用ケースは圧倒的にコンパクトな専用キャリングケース。
「WF-C510」のイヤホンを収納するケースはバッテリー充電機能付き。
ケースの大きさは小さくなった「WF-C500」のケースと比べると、よりコンパクトになっていることがわかる。
丸みを帯びながら円筒状の形状のため、バッグやポケットに入れやすい。
イヤホンの充電は充電ケースで行ない、充電ケースの充電については、ケース背面にあるUSB type-C端子から行なう。(隣りにあるボタンはペアリング用のボタン)
ケース前面に、LEDランプがあり充電状態の確認のほか、ペアリング中など状況の応じて発光色が変化して通知してくれる。
USB type-Cケーブルを充電ケースにつないで満充電にしておくと、「WF-C510」本体を1回フル充電できる容量のバッテリーが搭載されている。
プラスチックを利用しているものの指紋のつかない表面で普段使いには良い。
ケースのフタを開けると、左右にイヤホンの入れる場所はそれぞれに決まっている。(反対には収まらない。)
フタをあけてイヤホンをケースに入れようとすると、マグネットでペタっと吸い込まれるように収まる。
ケースに入るとイヤホン本体は自動的に電源OFFになって充電開始。
イヤホンをケースから取り出すと、自動的に電源が入って、と同時に左右チャンネルのペアリングも自動で行われてすぐに使える。
イヤホンと充電ケースをフル充電にかかる時間は、約3時間。
イヤホンだけ満充電するだけなら、約1.5時間と非常に短い時間で充電が可能。
5分充電で60分再生が可能な急速充電に対応している点も進化している。
単独で利用できるバッテリーライフは本体のみで最長本体11時間。
充電ケース1回充電して最長22時間バッテリーが持続するという計算になる。
1日は十分に使える持ちとなっている。
コーデックによる再生時間の違いは、以上の通り。
基本的にSBCよりも、AACの方が長時間利用できる。
スマートフォンであれば、高品質なコーデックが利用されるため基本的にAACが選択されるけれど、PCなどで利用する場合は確認しておこう。
外音取り込み機能を利用すると使用可能時間が減少するけれど、それでも最大8時間利用できるため半日はもつ。
スマートフォン(AndroidやiPhone)と連携して使うには、最初にbluetothのペアリングをしておくのはお約束。
Google Fast Pairや、Windows 10とのクイックペアリングに対応。
特に、Xperia(Android端末)やウォークマンとのペアリングは、非常にかんたん。
ペアリング方法は、初回はイヤホンをケースから出すと自動的にペアリングモードとなる。
基本的には、イヤホンを充電ケースに入れた状態で充電ケースのふたを開け、背面にあるペアリングボタンを約5秒以上押すとペアリングモードとなる。
このペアリングボタンは、イヤホンを充電ケースに入れた状態で充電ケースのふたを開け押したままにすると、リセットや初期化が可能。
リセット:約20秒以上押したまま、ランプが消灯したら指を離す(約15秒後から約5秒間点滅)
初期化:初期化ボタンを約15秒以上押したまま、オレンジに点滅し始めたら指を離す
リセットの場合は機器登録(ペアリング)情報、その他の設定は保持、初期化の場合は音量調節などを工場出荷時の設定に戻し、すべての機器登録(ペアリング)情報を削除される。
リセットの方が押す時間が長い点は注意しておこう。
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●かゆいところに手が届く「headphones Connect」アプリ
スマホ専用のアプリ「Headphones Connect」をインストールしておくと、さらに細かい設定ができる。
アプリの画面はちゃんと本体カラーに合わせて同じカラーを表示される。
接続されているヘッドホンのbluetoothのコーデックや、左右のバッテリー残量が確認できる。
その他、「イコライザー」機能も調整、「DSEE」のON/OFFなどを変更できるため、基本的にはスマートフォンで使用するのであればアプリを入れておくことをおすすめする。
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●「WF-C510」のカラーバリエーション
「WF-C510」のカラーバリエーションは ブルー、イエロー、ホワイト、ブラックの4種類。
ソニーはブラック、ホワイト以外に、その年のトレンドカラーを採用することが多く今年は淡いブルーとイエローが採用されている。
以下、それぞれのカラーにわけて画像ギャラリー。
■ブラック
■ホワイト
■ブルー
■イエロー
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左右独立型のワイヤレスヘッドホンは多数あって、ソニー製品だけでもかなり幅広いラインナップがある。
フラグシップモデルの
や、高い評価の 、 はノイズキャンセリング機能までついているけれど、1.5万円〜3万円強という金額で手軽に使うには少しハードルが高い。一方で、「WF-C510」は、1万円を切る価格。
の後継モデルとなる1万円を超えるか超えないかは気持ち的にも大きく影響するところで、気軽に買いやすくてプレゼントにしても気を使われない絶妙なライン。
基本性能は高くて、長時間利用できるバッテリーを搭載、そしてなんと言っても、密閉型としてソニー史上最小サイズの完全ワイヤレスイヤホンという事。
完全ワイヤレスイヤホンは長い時間利用することが多いもので、使用中いかに快適か、というところが非常に重要。
前モデルイヤホンの重さは約4.6g×2、充電ケースは約31gとなっているのは、普段利用する際にうれしいところ。(WF-C500はイヤホンの重さが約5.4g×2、充電ケース約35g)
よりも約20%小型化されていて、ノイズキャンセリング機能は省かれているけれども、今回は外音取り込み機能を搭載しているので、装着状態で会話したり周りの音が聞こえる状態で過ごせるので、いちいちイヤホンを取り外さなくて済む。
自分好みのカラーを4つからチョイスできるので、最初の完全ワイヤレスイヤホンとして購入するのもいいし、生活の中で雑に利用する使い方としての選択肢となる。
ソニー史上最小サイズ密閉型完全ワイヤレスイヤホン「WF-C510」2024年9月13日(金)日本発売。ソニーストア販売価格 9,900円(税込)。イヤホン単体11時間(充電ケース込22時間)再生可能。
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●「WF-C510」完全ワイヤレスイヤホン、完全ワイヤレスイヤホンラインナップ
イヤホン単体最大10時間、充電ケース込み最大20時間再生可能
<実機レビュー>
カラフルな4色展開、コンパクトで高音質を楽しめる低価格な完全ワイヤレスヘッドホン「WF-C500」。軽快な装着性やバッテリーの持ちの良さなど、思いの外使い勝手のいいアイテム。
ノイズキャンセリング対応、イヤホン単体最大10時間(NC時最大7.5時間)、充電ケース込み最大20時間再生可能(NC時最大15時間)
<実機レビュー>
ワイヤレスステレオヘッドセット「WF-C700N」実機レビュー。ノイキャンを備えた完全ワイヤレス、コンパクトでつけ心地のよさと選べるカラバリが魅力。
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