ソニーデジタルカメラ用「カスタムグリッドライン ライセンス(LCN-CG1)」を買って実際に試してみた。デジタル一眼カメラα1 α9III α7SIII α7IV「α7RV」に、自分専用の「グリッドライン」を表示して強力なサポートに。
α1「ILCE-1」、α9 III「ILCE-9M3」、α7S III「ILCE-7SM3」、α7 IV「ILCE-7M4」を対象とした、カスタムグリッドライン機能がついに日本国内でも提供を開始。
カスタムグリッドラインの追加は、単純にグリッドラインの種類が増えるわけではなくて、任意に用意したグリッドラインを使用できるようになるというもの。
最大4つまでのカスタムグリッドラインを登録できて、電子ファインダー、モニター、HDMIを介した外部モニターでもグリッドラインを表示することができる。
価格は 25,300円(税込)という超高価でハードルが高すぎるけれど、他に試す人もいそうにないので買って試してみることにした。
※2024年9月12日(木)より、α7R V 「 ILCE-7RM5」もカスタムグリッドライン機能に対応。
・一貫した構図での撮影を補助し、撮影の効率化を実現するカスタム・グリッドライン ライセンスの販売開始
・カスタム・グリッドライン | [法人向け] カメラ | ソニー
・Install up to 4 custom gridlines with our Alpha functional license(北米などの販売ページ)
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目次
●購入からライセンス登録、インストール、グリッドラインデータ登録まで
ライセンス購入・登録
カスタムグリッドラインはどこで手に入れるのか?
サイトとしては、ソニー[法人向け] カメラにあるのでwebから見つけようとするとちょっとわかりにくいかもしれない。
後述する、スマートフォンアプリ「Creators’ App」からでも購入はできる。
ひとまずPCからwebで購入する場合の手順。
カスタム・グリッドライン|[法人向け] カメラのページの右下に表示される「ライセンス購入」から行なう。
進むと、「Creators’ Cloud」サイトの「カスタムグリッドライン ライセンス」の購入ページに飛ぶ。
ライセンスを購入するには、そもそもCreators’ Cloudへのサインインが必要になるので、前もってアカウントを作成しておく必要がある。
ソニーが、クラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」を、個人向けにも開始。無償のクラウドストレージ5GB~25GBを使ってみよう!
サインインすると、ライセンス購入とすでに購入したライセンスの表示がされる。
当然まだ購入していないので、購入済みライセンスは表示されていない。
更に進むと、購入ページが現れる。
購入方法はクレジットカードのみ。
価格は 25,300円(税込)、かつ1台の固有のカメラに紐づけられるライセンスとなるため、カメラの買い替えても移行することは出来ない点は注意が必要。
さらに同じ種類のカメラであってもシリアルナンバーで管理されている事も認識しておこう。
購入が完了すると、購入済みライセンスにライセンスが追加されている。
まだライセンスを購入しただけの状態で、「カメラ情報を入力」から自分の使用するカメラの情報を入力する。
ここで、自分の使用しているカメラの種類と、シリアルナンバーを入力する。
<2024年8月28日時点の対応カメラ>
・α1「ILCE-1」
・α9 III「ILCE-9M3」
・α7S III「ILCE-7SM3」
・α7 IV「ILCE-7M4」
OKを押すと、最終確認画面が出てくる。
ここで万が一にも間違えてしまうと入力のやり直しができないので、 25,300円(税込)がまるまる無駄になってしまう。
目を皿のようにして、「モデル名」と「シリアル番号」が間違っていないことを確認しよう。
これでライセンスが利用できるようになる。
ライセンスインストール
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ライセンスデータをWebからダウンロードする場合、PCではそのダウンロードしたデータをメモリーカード直下に入れてインストールという流れ。
ここからは、スマートフォンアプリ「Creators’ App」と接続してカメラに直接ライセンスをインストールする方法を試してみる。
アプリの接続されているカメラ画面(ここではα9III)の下にある[カメラの設定]から[ライセンス]へと進む。
今回は先にWebで購入したので、「マイライセンス」にカスタムグリッドラインライセンスが表示されている。
もちろんここからスマートフォンでもライセンスを購入することもできる。
あとはウィザードにしたがって購入した「カスタムグリッドライン・ライセンス」を選んでインストールだけ。
ライセンスデータ自体は非常に小さいので、インストールは一瞬で完了。
メモリーカード直下にライセンスデータを入れた場合は、メモリーカードをカメラに挿入して電源を入れると自動的にインストール確認画面が出てくる。
グリッドラインデータ登録まで
さて、グリッドラインデータは自分で作成する必要がある。
もしかしたら、今後利用する人が増えれば無償で配布してくれる場合もあるかもしれないけれど、現時点では自分で作成するしかない。
グリッドラインデータは、以下の条件で作成する必要がある。
・グリッドラインデータ
ファイル形式:PNGファイル
ファイルサイズ:256KB以下
解像度:640×480ピクセル以下
ファイルシステム:exFAT / ラインカラーモード:RGBA RGBA3
推奨される画像サイズ
・静止画(3:2)
630×420ピクセル
・動画(16:9)
640×360ピクセル
条件さえ守っていれば、カラフルなグリッドラインも作れる。
作成したあとは、メモリーカードにグリッドラインデータを保存する必要がある。
確認した限りでは、スマートフォンからデータを送る術が見つからなかった。
そのため、データの作成も含めてPCを利用するのが無難。
(データの保存自体はスマートフォンとカメラを有線接続して無理やりメモリーカードに作成する方法もある)
グリッドラインデータは、メモリーカードの種類によって保存する場所が異なるので注意。
SDカードの場合:
/PRIVATE/SONY/PRO/GRIDLINE
CFexpressカードの場合:
/SONY/PRO/GRIDLINE
基本的には、メモリーカードに作成されている「SONY」のフォルダ内に「PRO」フォルダを作成。
さらに「PRO」フォルダ内に「GRIDLINE」フォルダを作成して、その中に保存する流れになる。
フォルダ内に保存した後は、カメラにメモリーカードを入れて、MENU→ [撮影]→[撮影画面表示]→[グリッドラインの種類]と進めていく。
従来であれば、[3分割]、[方眼]、[対角+方眼]の3種類しかない。
ここでライセンスをインストールすると、グリッドラインの種類が増えてカスタム1~4が追加されている。
ここにカスタムに保存したグリッドラインデータを登録するだけ。
テスト的に作った[集中線]のデータを登録してみる。
実際にモニターに表示されるとこんな感じ。
全く実用とは無縁のネタでしかないけれど、こんなこともできる。
そう、条件さえ合っていれば自分で用意したデータをカメラの画面上に表示できるという事。
640×480のグリッドラインデータ |
630×420のグリッドラインデータ |
注意点として、、画像のアスペクト比は確実にあわせて作る必要があること。
例えば、上の画像のように作成できる最大のサイズ(640×480)にあわせて作ってしまうと、静止画の左右にグリッドラインが表示されなかった。
これは、PNGファイルの縦横比を維持したままカメラ画面中央に表示される仕様となっているための様子。
静止画用、動画用に適切なサイズのデータを用意しておくと良さそう。
あくまでも少し触っただけなので、大真面目にグリッドラインをライセンス購入してこれかよ!という盛大なツッコミを受けそうだけれど、これが一番やってみたかった事。
これができることさえわかれば、重いデータでない限りどんな画像でも表示できるはずなので、無限の可能性があるとも言える。
ちゃんと撮影シーンに合わせたグリッドラインを用意しさえすれば、撮影時の強力なサポートにもなるし、なにより撮影しているときにモチベーションが上がる。
25,300円(税込)という価格は、けして安い金額ではないけれど、今までメーカー側で用意されていたグリッドラインをユーザーが自由に変えることが出来るのは、かなり便利。
ついに日本配信!ソニーデジタルカメラ用「カスタムグリッドライン ライセンス(LCN-CG1)」販売開始。価格は25,300円(税込)。デジタル一眼カメラα1、α9III、α7SIII、α7IV対応。
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●カスタムグリッドラインライセンス「LCN-CG1」対象商品
デジタル一眼カメラ α1 「ILCE-1」
ソニーストア販売価格:
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
・進化するプロの創造性に最先端技術で応える フルサイズミラーレス一眼カメラ 『α1』 発売 | プレスリリース | ソニー
・α1 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・ソニーのフラッグシップ、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 ( ILCE-1 )」登場(前編)。α7R IVに迫る高解像度と、α9IIを遥かに凌ぐスピード性能。
・ソニーのフラッグシップ、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 ( ILCE-1 )」登場(後編)。信頼性やアウトプットも大幅に改良、あらゆるレスポンスを重視したワークフロー。
デジタル一眼カメラα9 III「ILCE-9M3」
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
<レビュー>
・「α SPECIAL EVENT 2023」で α9 III を触ってきたレビュー(その1)高速回転するファンを α9III、α1、α7RV、α7 IV の4機種で、静止画・動画を撮影比較してみた。
デジタル一眼カメラα7R V ボディ「 ILCE-7RM5」
ソニーストア販売価格:577,500円(税込)
・有効約6100万画素フルサイズセンサー&BIONZ XR搭載 α高画素機 新モデル「α7R V」(ILCE-7RM5)、2022年11月25日(金)発売。市場推定価格、560,000円(税込)前後。4軸チルトや8段ボディ内手ブレ補正、AIプロセッシングユニットなど新要素満載。
・α7Rシリーズ 第5世代モデル「α7R V」と、気になるαシリーズ(α7R IV、α7 IV、α1、α7S III)の仕様を比較!AIプロセッシングユニットや8段ボディ内手ブレ補正、4軸チルトなど「α7R V」だけが持つ最新機能の魅力が突出。
・デジタル一眼カメラ「α7R V」の付属品は何が入ってる?日本のソニーストアでは記載されていない付属品情報を海外公式サイトで確認。他、おすすめアクセサリー。
・α7Rシリーズ 第5世代モデル「α7R V」で劇的に進化したオートフォーカス。人物、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機それぞれのシーンで検出っぷりがスゴイ。
・「α7R V」(ILCE-7RM5)予約販売開始!一緒に組み合わせたいレンズやアクセサリー。ボティ単体よりもさらに効果的に協調制御できる厳選された4つのレンズ。
・α7Rシリーズ 第5世代モデル「α7R V」は、連写持続時間とデータ書込時間が劇的に高速化!改善のカギは「画像処理エンジンBIONZ XR」と「高速メモリーカードスロット」。
デジタル一眼カメラ α7SIII 「ILCE-7SM3」
ソニーストア販売価格:
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
<ソニーストア先行レビュー>
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7SIII を触ってきたレビュー(その1) これを最新世代と言わずなんと呼ぶ!?全てのαユーザーの羨む機能が物欲を激しく刺激する。
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7SIII を触ってきたレビュー(その2)4K 120p ハイフレームレート撮影、4:2:2 10bit記録、多彩な動画フォーマットへ対応、知れば知るほど使ってみたくなるポテンシャルの高さ。
デジタル一眼カメラ α7 IV 「ILCE-7M4」
ソニーストア販売価格:
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
・国内発表 「α7IV」( ILCE-7M4 )が12月17日(金)発売。市場推定価格330,000円前後(税込)。予約開始は12月7日(火)10時より。先行展示も予約日と同日開始
・「α7 IV」( ILCE-7M4 )は、「α7 III」からどれほど進化したのか?仕様を比較。α9ベースのスタンダードモデルと、α1ベースのスタンダードモデルとの違い。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7 IV ( ILCE-7M4 )の熱耐性能について、海外のソニー公式ページから調べてみる。α7 IV、α7SIII、FX3、α1の動画連続撮影比較。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7 IV ( ILCE-7M4 )の新機能「フォーカスブリージング補正」と、その対象レンズについて確認してみる。
・「α7 IV」( ILCE-7M4 )は本体内ソフトウェアアップデートが可能!? メモリーカード内に保存したファームウェアデータを使って実行できる様子。PCいらずで、スマートフォンやタブレットだけでもアップデートできる可能性。
ソニーストアでご購入
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ソニーストア 直営店舗でご購入の場合
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入のさいに、
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ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。