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11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(プロローグ編)

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「VAIO Pro 11」の後継モデルとして、久々にフルモデルチェンジを果たした「VAIO S11」

発表の当日に居ても立ってもいられず、ソニーストアまで「VAIO S11」をさわりに行って来たけど、ついに発売日(2015年12月18日)を迎えて、実機がやってきたので隅々までいじり倒してみよう。

<参考>
・モバイルするために強靭性を保ちながら道具として洗練させた「VAIO S11」(前編)
・モバイルするために強靭性を保ちながら道具として洗練させた「VAIO S11」(後編)

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●ビジネス全方位コンパクト「VAIO S11」を開けて初期セットアップ。

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「VAIO S11」は、パッケージもとても小さく黒をベースにVAIOのロゴが入る。本体が小さい事もあって、 梱包するパッケージもかなり小さい。

VAIOロゴを上にして手前から持ち上げるように開くと、「VAIO S11」が収まっている。この型にくり抜かれた台座からVAIOを持ち上げて、保護布から取り出す。

本体の下にも2重底になっていて、下の段から、付属パーツとなる「ACアダプター」と「電源コード」、他、VAIO㈱のカードと保証書、そして「スタードガイド」、「リカバリーとトラブル解決」、「使用上のご注意」、「主な仕様」、「SIMカードをお使いのお客様へ」という紙媒体一式が付属。

「Office」、はカスタマイズでチョイスした場合に付属する。

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VAIO株式会社のコーポレートカラー”勝色(かちいろ)”をしたVAIOロゴの入ったカードは、日本・安曇野の本社工場の写真とともに専任の技術者が一台づつ品質チェックを徹底したとする「安曇野FINISH CHECKED IN JAPAN」を意味するアイデンティディとなるカード。

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「VAIO S11」本体にACアダプターからの電源を確保したら、電源ボタンを投入してWindows 10の初期セットアップ。

【地域と言語】【ライセンス条項】【ネットワーク接続】【パーソナル設定】【アカウント作成】、と最短5つのステップを進めるだけで、あとは再起動してすぐに利用できるようになる。

この初期セットアップ後の最初のWindowsが立ち上がるまでの処理に、普通ストレージがHDDだと平気で10分くらい待たされる事になるけれど、「VAIO S11」の高速SSDの爆速っぷりにより、あっという間に完了する。

電源を投入して、設定項目を入力して使いはじめるまでに5分とかからない。

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●コンパクトサイズを保ちながら究極の使い勝手を求めたい。

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さーて「VAIO S11」に…と行きたいところだけど、まず先に、果たしてこの11.6インチサイズのWindows PCを必要とするシチュエーションが自分にあるのか?という事を、ここであえて考えてみよう。

デスクトップPC然り、ノートPCも大きいほうが、より電圧の高いプロセッサーを載せたり、画面も大きくなるし、キーボードもタイプしやすくなるし圧倒的に使いやすいけれど、”持ち運びたい”という条件が加わると、真逆の方向にむかっていろいろな制約がかかるのは当然。

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VAIOのモデルでいうと13.3インチクラスの「VAIO Z」は、TDP 28Wのプロセッサーが搭載されていたり、WQHD(2560 x 1440)という解像度であったり、フリップスタイルでタブレットになる機構をもっていたりと、モバイルとパフォーマンスの究極を求めた形として強烈なマシンに違いない。

ので、そうすると、「VAIO Z」が持ち運べればそっちのほうが間違いなく仕事効率が良い。

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じゃああえて、「VAIO S11」が必要になるのかというと、要するに持ち運べるスペースがあるかないか。

例えばこの「ひらくPCバッグ」は、13インチのノートPCを想定して作ってあるカバンなので、「VAIO Z」がジャストサイズですっぽり入る。

もう何の問題もない。(重さ以外は)

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だがしかし、愛用しているカメラバッグに入れようとするとパッツンパッツンになる。なんてことがよくある。

だいたい最近のバッグには、PC用というよりはタブレット用としてのスペースが用意されていて、およそ12インチクラスのタブレットまでなら入る場合が多いのだけど、こうなると「VAIO Z」「VAIO Pro 13 | mk2」は若干厳しい。

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この場合でも、「VAIO S11」「VAIO Pro 11」であれば見事にすっぽりと収まる。

ただ入るというだけではなくて、メインのカメラやレンズの入るスペースまで圧迫しないひっそりさがある。

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もちろん、本体のフットプリントのコンパクトさは、新幹線や飛行機内の机に載せやすい収まり感といい、カフェやファーストフードにある小さい机のスペースでも広げられるひっそり感があって、これが最大のアドバンテージ。

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では厳密に、「VAIO S11」「VAIO Pro 13 | mk2」」のサイズを比較してみよう。

【VAIO S11】
外形寸法 : 約 幅284.0 mm × 奥行190.4 mm x 高さ16.4mm(最厚部19.1 mm)
本体重量 : 920g~940g

【VAIO Pro 13 | mk2】
外形寸法 : 約 幅322 mm × 奥行216.5 mm
タッチパネル搭載モデル  ・・・ 高さ14.3 mm(最厚部18.9 mm) 本体重量 : 1.16kg
タッチパネル非搭載モデル ・・・ 高さ13.2 mm(最厚部17.9 mm) 本体重量 : 1.03kg

質量や厚みウンヌンの前に、フットプリント、タテヨコサイズが大きく違うことに注目。

単純に、自分の持ち運ぶバッグやケースに入るか入らないかを考慮してチョイスする目安がここにある。

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●本当にやりたい作業を速くこなせる性能が欲しい。

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そして今度は対極となる利便性からのアプローチを考えてみると、すっかり世の中を席巻しているAndroidやiOSのスマートフォンやタブレット。

ぶっちゃけ、Windows PCがなくても充分に仕事(作業)が出来る事もかなり多くてかなーり便利。

「Xperia Z4 Tablet」にいたっては、キーボードとドッキングさせたらもはや見た目すらクラムシェルPCそのもので、挙句に、キーボードとタッチパッドの操作でタスクを開いたり、オフィス系のアプリも使えたりと、Windows PCの利点も取り入れてるほど。

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【Xperia Z4 Tablet】

外形寸法 : 約 幅254 mm × 奥行167 mm x 高さ6.1mm
本体重量 : 389g

【Bluetoothキーボード BKB50 】
外形寸法 : 約 幅254 mm × 奥行170 mm x 高さ21mm
本体重量 : 365g

これはこれでアリだとは思いつつも、キーボードまで含めると総重量は実測で746g。

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もしも、「Xperia Z4 Tablet」にキーボードをくっつけて、Windows PCライクに使う場合と、一方で「VAIO S11」のクラムシェルPCというスタンダードな形のままで、Android OSと遜色ない超高速レスポンスと、それ以上に高負荷な作業がガンガン使える優位性を比べてみると、本当に自身のやりたい仕事(作業)の内容によっては、「VAIO S11」が持ち運ぶ最優先ツールとなってもいいのかなと。

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そしてVAIOというと、もう毎度出てくる「VAIO Pシリーズ」復活論。

より小さく持ち運べて使い物になる物理キーボードがある「VAIO Pシリーズ」は確かに魅力。

「VAIO Pシリーズ」くらいのサイズになると持ち運んでもいいかも!?という気分がかなり増し増しになるのだけど、じゃあ体積が一挙に半分以下に減ってしまったボディでどれだけの使用パフォーマンスをだせるスペックを載せられるか?というのも現実問題としてある。

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タブレットPCも含めて、超小型のWindowsマシンの場合、発熱処理が大変なことを考えると、現時点であればTDP4WのYプロセッサー(Core Mシリーズ)あたりを搭載せざるを得ないだろうし、バッテリー容量も少なくなるぶん使える時間も短くなる。

「VAIO S11」は、11.6インチサイズで、Core Uプロセッサー(TDP 15W)が載って超高速SSD、ロングバッテリーと、13インチクラスに迫るパフォーマンスを備えていることが魅力なのであって、「VAIO Pシリーズ」のコンセプトは違う。

もちろん今ないものに妄想を重ねても仕方ないことだけど、もしも「VAIO Pシリーズ」が現行のスペックでリプレースされたら間違いなく物欲テンション跳ね上げながら、どうして必要なのか!?という購入したくなる動機(言い訳)を考えるとしよう。

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VAIO㈱のメインストリームとしては、「VAIO Z Canvas」「VAIO Z」「VAIO Pro 13 | mk2」が既に存在していて、それぞれの方向で特化していて、トータルでどのモデルが最高というものはないよねと。

あくまでも「VAIO S11」は、11.6インチというサイズでビジネスとして最良の使い心地のあるというポイントに絞ったマシンなので、一長一短はありつつも、一つ一つを見ていくと、ずっと使っていると、このサイズとしての強みがワラワラ出てくるので、続いてレビューしていこう。

・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(プロローグ編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(外観と剛性、インターフェース編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ディスプレイ、LTEモデム編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(パフォーマンス編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ベンチマークテスト編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(番外編)

・VAIO S11 ソニーストア販売ページ
・VAIO 1周年記念キャンペーン第2弾、スタート
・”ビジネス全方位コンパクト″VAIO S11新登場

・他を凌駕するパフォーマンスを封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(開梱編)
・他を凌駕するパフォーマンスを封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(外観と使い勝手編)
・他を凌駕するパフォーマンスを封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(パフォーマンスと信頼性編)
・他を凌駕するパフォーマンスを封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(CPUとグラフィックのベンチマーク編)
・他を凌駕するパフォーマンスを封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(メモリーとストレージ編)
・他を凌駕するパフォーマンスを封じ込めるモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」(SDカード転送速度編)

 ・モバイルPCにもデスクトップPCにもなれる圧倒的パフォーマンスのモンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」
・六本木ヒルズ内”Hills Cafe/Space”に期間限定で「VAIO Cafe」誕生、そしてさらに【VAIO meeting 2015 #2】を開催!
・長野県安曇野にある「VAIOの里」と呼ばれるVAIO本社で工場見学してきたよ。

・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(開梱編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(外観編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(パフォーマンス編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(基本ベンチマークテスト編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(3Dグラフィックス系ベンチマーク編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(バッテリーライフ編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(過酷なバッテリーベンチマーク編)
・安曇野VAIOの本気、MONSTER PC 「VAIO Z」をいじり倒したい。(冷却ファン音/発熱テスト編)

ダマされちゃいけない、MONSTER PCの名を持つ安曇野産「VAIO Z」の真実。
・「My Sony Club」と「週アス(3/3号)」に、新VAIO Zの開発秘話たっぷり。

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 MONSTER TABLET PC “VAIO Z Canvas”
ソニーストア販売価格:249,800円(税別)~

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