2025年モデル「VAIO F16」実機レビュー。高解像度 WQXGA(2560×1600)選択可能に、SDカードスロットを搭載して、一家に一台の据え置きノートPCに。
VAIO㈱から、第14世代Coreプロセッサーを搭載したVAIO Fシリーズが登場。
16.0型(16:10)ディスプレイの「VAIO F16」、14.0型(16:9)ディスプレイの「VAIO F14」を2モデルをラインナップ。
第14世代Coreプロセッサー 低電圧 Uシリーズを搭載して、コンセプトとしてはファミリーもしくはエントリー層に向けたモデル。
「VAIO F14」の実機を触ることができたのでレビューしてみる。
・「VAIO F16」 | VAIO(パーソナルコンピューター) | ソニー
・「VAIO F14」 | VAIO(パーソナルコンピューター) | ソニー
・VAIO公式 オンラインストア|VAIOストア(個人)
・厳選機能の“定番”PC「VAIO F16・F14」がより使いやすく軽量・堅牢に進化
・VAIO(パーソナルコンピューター)|ソニーストア
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目次
●時代に合わせて使いやすさをアップさせたVAIO Fシリーズ。
新しくなった「VAIO Fシリーズ」は、既発売のVAIO F14、VAIO F16をベースにしたモデルチェンジ版となっていてデザインの変更はない。
ただし最新の仕様に合わせたインターフェースなど、使いやすさを意識した更新がなされている。
天板にはVAIO上位モデルにあるカーボン素材ではなく、樹脂製で加工の自由度からより一体化したボディデザイン。
モデル的には、家に据え置くノートPCという立ち位置のため、それほど傷について心配する必要はないけれど、素材ゆえに意図せず擦り傷などがついてしまう可能性もあるため移動時にはケースなどに入れるほうが無難。
ヒンジ部分に金属のオーナメントもなく天板が回り込んでいるなどして、シンプルながらもスタイリッシュな構成。
また、底面やディスプレイのベゼル部分についても、ネイビーブルーについては本体カラーと同色系。
サテンゴールドは白系統、サテンシルバーについては上位モデルのような出で立ちのシルバーとブラックの組み合わせ。
底面はフラットな形状で、無塗装な再生材を使用しているため塗装剥げを気にすることもなく使えるし、かといって安っぽさも感じない。
モデルなどの記載についても、シールではなく本体底面にレーザー刻印により印字されている。
ネジとめ部分は隠されておらず、ネジとめ箇所が増やしたことでより堅牢性が増している。
ディスプレイのサイズは、16.0型16:10のWUXGA(1920×1200)またはWQXGA(2560×1600)のディスプレイを搭載。
今回のVAIO F16のレビュー機についても、WQXGA(2560 x 1600)の高解像度ディスプレイを搭載したモデルでやはり作業領域は非常に広い。
ノートPCにおいては、ディスプレイの性能・品質が満足度に大いに関係する。
ベンチマークや映像を流していてWQXGA(2560×1600)ディスプレイの発色がVAIO F14よりも明らかに良く、写真でもわかるくらいにきれいだった。
ただし、VAIO F16 のWUXGA(1920×1200)でも同様の発色の良さがあるのかは不明。
写真管理などをふくめて、映像作成などにもVAIO F16は非常に適している。
VAIO F14 と VAIO F16 のディスプレイのスケーリングを100%にしてみると、どちらのモデルもかなりの作業領域。
WQXGA(2560×1600)のVAIO F16では少し小さく見えるため、そのさいにはスケーリングを125%や150%と調整して使うと良いかもしれない。
使っているときにこれ以上開かなくて見えにくい、というストレスはない。
周りに画面を見せながら、資料を説明するというような使い方もできる。
素早くMicrosoft Copilotの機能にアクセスできるようになっている。
キーを押した時の沈み込みが深くなり、きちんと指で押している感触を感じられる。
ぐらつかない安定性と、キートップは真ん中が少し凹んだ皿のような形。
キートップにはUV硬化塗料されているおかげで、キートップの指紋のテカりは目立ちにくくなっている。
キーボードバックライトは搭載されていない。
ハイエンド製品「VAIO SX14-R」で採用された静音キーボードを継承している。
指紋認証センサーは、電源ボタンと一体。
タッチパッドはかなり面積が大きく、物理的なクリックボタンはないタイプ。
昔のVAIOノートでも同様のタッチパッドを採用したモデルはかなり使いにくくてイライラした記憶があって嫌な予感がしてしまったけれど、あの頃とはまるで違う。
思った以上に扱いやすくて、直感的に操作できる。
フロントカメラについては、HDカメラを搭載して、物理的にカメラを閉じるカメラプライバシーシャッターが実装されている。
カメラの解像度はFHD ではなくHD ではあるもののカメラ自体を小型化して、結果としてベゼルを狭額にできているという恩恵もある。
昨今のミーティングやビデオチャットでも実用レベルで使えるように、ノイズ感や色合いにもこだわりクオリティを持たせている。
Windows Hello顔認証に対応して、電源ボタンの指紋認証とあわせて手間がなくログインできる。
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搭載端子は、左側面にセキュリティロック、USB Type-A端子、ファン排気口の隣にはステレオミニ端子、さらにVAIO F16にはSDカードリーダーが搭載されている。
右側面には充電LED、USB Type-C端子 x2、有線LANポート、HDMI端子、USB Type-A端子の隣にはマイクが搭載。
搭載端子については、USB Type-A端子が一つ減ったかわりにUSB Type-C端子が一つ増えた。
更にACアダプタ充電端子がなくなり、標準でUSB Type-CによるUSB PD充電となっている。
USB Type-A端子は減ったけれど左右に1つずつあるため汎用性の高さは健在で、逆にUSB Type-C端子が増えたので拡張性の高さは向上している。
また、有線LANポート、HDMIも搭載しているので、安定した通信、画面出力も簡単。
HDMI出力端子は、4K解像度(3840×2160)30Hzの出力。
USB Type-C端子は2端子とも、PD充電のほか、DP Alt Modeによる映像出力も可能。
PD充電は、ACアダプタ充電と同様の65Wまで対応して、付属のACアダプターを使わずともUSB-Cケーブルで充電・給電できる。
USB-CのDP接続での最大映像出力については、5120x2160/60Hzのディスプレイに出力できることまでは確認できた。
仕様としては、5120 x 2880/60Hzまで可能。
ただし、USB4、Thunderbolt 3/4には非対応。
外付けGPUボックスには対応しないため、GPU性能のアップなどは行なうことはできない。
前モデル「VAIO F14」のサイズは、約幅322.9mm×高さ19.5~19.7mm×奥行221.5mm、最軽量で約1,340g。
新モデルでは60g〜80g軽量化されているため、若干持ち運びもしやすくなっている。
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●第14世代Intel Core プロセッサー「Raptor Lake-Refresh」を採用。
高性能コアPコアと、高効率コアEコアによる物理的なコア数の増大する第14世代のCoreプロセッサー(Raptor Lake-Refresh)。
Core iではなく無印のCoreとなるため、Core 7、Core 5、Core 3のように表現され、プロセッサーにはPBP15WのUプロセッサーを採用。
Intel Core 7-150U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.8GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.4GHz、Eコア:4.0GHz)、GPU EU96基
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基
Intel Core 3-100U (P:2コア、E:4コア、 8スレッド)、定格(Pコア:1.2GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:4.7GHz、Eコア:3.3GHz)、GPU EU64基
前モデルの採用プロセッサー
Intel Core i7-1355U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.7GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.7GHz)、GPU EU96基
Intel Core i5-1334U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.3GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:4.6GHz、Eコア:3.4GHz)、GPU EU80基
Intel Core i3-1315U (P:2コア、E:4コア、 8スレッド)、定格(Pコア:1.2GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:4.5GHz、Eコア:3.3GHz)、GPU EU64基
第13世代のCPUからは基本構成に変化はないものの、CPUのクロックが増加していたりするため処理性能としては向上している。
Intel Core 7-150U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.8GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.4GHz、Eコア:4.0GHz)、GPU EU96基
タスクマネージャーからもP:2コア、E:8コア、12スレッドを確認。
下位モデルのCore 3についてもP:2コア、E:4コア、 8スレッドと、ハイエンドではなくとも複数コアになっているため、第11世代以前のものとはパフォーマンスにおいてもまったく別物に進化している。
CPUパフォーマンスをベンチマーク比較
どれほどのパフォーマンスを発揮するのか、プロセッサーのベンチマークアプリ「CINEBENCH R23」で計測。
「CINEBENCH R23」は繰り返し動作を行うため、一過性の瞬発力のみならずプロセッサーの持続性能も結果として現れる。
新しい「VAIO F16」には「Intel Core 7-150U」を搭載して、どれほどのスコアがでるのか?
ちなみに、比較対象として他9機種のスコアも掲載。
・VAIO F16(2025年モデル)「Intel Core 7-150U」
・VAIO F14(2025年モデル)「Intel Core 7-150U」
・VAIO F14(2023年モデル)「Intel Core i7-1355U」
・VAIO S13(2025年モデル)「Intel Core i5-120U」
・VAIO S13(2023年モデル)「Intel Core i7-1355U」
・VAIO S13(2022年モデル)「Intel Core i5-1235U」
・VAIO SX14(2023年モデル)「Intel Core i7-1370P」
・VAIO SX12(2023年モデル)「Intel Core i7-1360P」
・VAIO SX14(2021年モデル)「Intel Core i7-1195G7」
・VAIO SX12(2021年モデル)「Intel Core i5-1155G7」
・VAIO Z (2021年モデル)「Intel Core i7-11375H」
VAIO F16(2025年モデル)「Intel Core 7-150U」 | VAIO F14(2025年モデル)「Intel Core 7-150U」 |
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VAIO F14(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U) | VAIO S13(2025年モデル)(Intel Core i5-120U) |
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VAIO S13(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U) | VAIO S13(2022年モデル)(Intel Core i5-1235U) |
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VAIO SX12(2023年モデル)(Intel Core i7-1370P) | VAIO SX12(2023年モデル)(Intel Core i7-1360P) |
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VAIO SX14(2022年モデル)(Intel Core i7-1260P) | VAIO SX12(2022年モデル)(Intel Core i5-1240P) |
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VAIO SX14(2021年モデル)(Intel Core i7-1195G7) | VAIO SX12(2021年モデル)(Intel Core i5-1155G7) |
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VAIO Z (2021年モデル)(Intel Core i7-11375H) | |
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●VAIO F16(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake U」PBP 15W
Intel Core 7-150U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.8GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.4GHz、Eコア:4.0GHz)、GPU EU96基
・マルチコア ・・・スコア:6629 pts
・シングルコア・・・スコア:1803 pts
●VAIO F14(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake U」PBP 15W
Intel Core 7-150U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.8GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.4GHz、Eコア:4.0GHz)、GPU EU96基
・マルチコア ・・・スコア:7142 pts
・シングルコア・・・スコア:1896 pts
●VAIO F14(2023年モデル)
第13世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake U」PBP 15W
Intel Core i7-1355U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.7GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.7GHz)、GPU EU96基
・マルチコア ・・・スコア:7811 pts
・シングルコア・・・スコア:1864 pts
●VAIO S13(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake U」PBP 15W
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基
・マルチコア ・・・スコア:7273 pts
・シングルコア・・・スコア:1854 pts
●VAIO S13(2023年モデル)
第13世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake U」PBP 15W
Intel Core i7-1355U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.7GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.7GHz)、GPU EU96基
・マルチコア ・・・スコア:6732 pts
・シングルコア・・・スコア:1736 pts
●VAIO S13(2022年モデル)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake U」PBP 15W
Core i5-1235U(P:2コア、E:8コア/12スレッド)(P:1.3GHz、E:0.9GHz) / 最大P:4.4GHz、E:3.3GHz)
・マルチコア ・・・スコア:7320 pts
・シングルコア・・・スコア:1675 pts
●VAIO SX12(2023年モデル)
第13世代 Intel Coreプロセッサー「Raptor Lake P」TDP 28W
Core i7-1370P(P:6コア、E:8コア/20スレッド)(P:1.9GHz、E:1.4GHz) / 最大P:5.2GHz、E:3.9GHz)
・マルチコア ・・スコア:9599 pts
・シングルコア・・・スコア:1804 pts
●VAIO SX14(2023年モデル)
第13世代 Intel Coreプロセッサー「Raptor Lake P」TDP 28W
Core i7-1360P(P:4コア、E:8コア/16スレッド)(P:2.2GHz、E:1.6GHz) / 最大P:5.0GHz、E:3.7GHz)
・マルチコア ・・スコア:8862 pts
・シングルコア・・・スコア:1820 pts
●VAIO SX14(2022年モデル)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake P」PBP 28W
Core i7-1260P(P:4コア、E:8コア/16スレッド)(P:2.1GHz、E:1.5GHz) / 最大P:4.7GHz、E:3.4GHz)
・マルチコア ・・スコア:8067 pts
・シングルコア・・・スコア:1661 pts
●VAIO SX12(2022年モデル)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake P」PBP 28W
Core i5-1240P(P:4コア、E:8コア/16スレッド)(P:1.7GHz、E:1.2GHz) / 最大P:4.4GHz、E:3.3GHz)
・マルチコア ・・スコア:8187 pts
・シングルコア・・・スコア:1622 pts
●VAIO SX14(2021年モデル)(VJS144)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake U」TDP 28W
Core i7-1195G7(4コア/8スレッド)(2.9GHz / 最大5.0GHz)
・マルチコア ・・スコア:5855 pts
・シングルコア・・・スコア:1625 pts
●VAIO SX12(2021年モデル)(VJS124)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake U」TDP 28W
Core i5-1155G7(4コア/8スレッド)(2.5GHz / 最大4.5GHz)
・マルチコア ・・スコア:5411 pts
・シングルコア・・・スコア:1451 pts
●VAIO Z | SIGNATURE EDITION(VJS1411)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake H」TDP 35W
Core i7-11375H(4コア/8スレッド)(3.0GHz / 最大5.0GHz)
・マルチコア ・・スコア:6702 pts
・シングルコア・・・スコア:1586 pts
Pプロセッサーを使用しているコア数が多いVAIO SXシリーズにはマルチコアのスコアは及ばないものの、シングルでは上回っている部分もある。
そもそもPBPが違うプロセッサ(U 15W対P 28W)、物理コア数が少ない状態(10対12)で、スコアが肉薄している。
発売してずいぶん経過したVAIO Zは、新モデルのコアの大幅増量にはCPU性能は対抗できていない逆転現象が起きている。
2023年モデルと比べても、Core 5とCore i7の差がほとんどないというか今回のCore 5のほうがスコアが高い逆転現象が起こっているため、CPUのブーストクロック目当てで上位のCPUを選ぶ必要はノートPCについてはそれほど重要視する必要はなさそう。
そう考えるとVAIO F16は、Core 5以上を選択すれば不満に思わないはず。
次にVAIOの設定アプリから選択できる、CPUとファンの動作モード「パフォーマンス優先」、「標準」、「静かさ優先」それぞれでテスト。
VAIO F16(2025年モデル)Intel Core 7-150U
パフォーマンス優先:マルチコアスコア 6629 pts、シングルコア 1803 pts
標準:マルチコアスコア 6296 pts、シングルコア 1723 pts
静かさ優先:マルチコアスコア 5633 pts、シングルコア 1588 pts
ファン回転数を全開にするパフォーマンス優先の性能は高いけれど、実利用でよく使用する標準・静かさ優先においても高いマルチコア・シングルコア性能を維持。
もちろん「パフォーマンス優先」で使用した場合が一番性能を発揮することには変わらないものの、ファンの騒音はそのぶんうるさくなる。
重い作業を行なわないのであれば、性能低下の加減が少ないため静かさ優先にして運用すると快適。
VAIO F16(2025年モデル)「Intel Core 7-150U」 | VAIO S13(2025年モデル)(Intel Core i5-120U) |
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●VAIO F16(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake U」PBP 15W
Intel Core 7-150U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.8GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.4GHz、Eコア:4.0GHz)、GPU EU96基
・マルチコア ・・・スコア:415 pts
・シングルコア・・・スコア:109 pts
●VAIO S13(2025年モデル)「CINEBENCH 2024」
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake U」PBP 15W
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基
・マルチコア ・・・スコア:446 pts
・シングルコア・・・スコア:104 pts
「CINEBENCH 2024」のデータも記載しておく。
内蔵GPUの性能もベンチマークでテスト
ベンチマークテストとして、「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマーク」では、「1980×1080 高品質(デスクトップPC)ウィンドウモード」を走らせてみた。
[96ユニット]VAIO F16(2025年モデル)(Intel Core 7-150U)スコア:3356(設定変更を推奨)
[96ユニット]VAIO F14(2025年モデル)(Intel Core 7-150U)スコア:3399(設定変更を推奨)
[80ユニット]VAIO S13(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)スコア:3387(設定変更を推奨)
<参考>暁月のフィナーレ時
[96ユニット]VAIO S13(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U)スコア:4346(普通)
[80ユニット]VAIO S13(2022年モデル)(Intel Core i5-1235U)スコア:3529(設定変更を推奨)
[96ユニット]VAIO F14(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U)スコア:4302(普通)
「CINEBENCH R23」では、第14世代プロセッサーになったことでパフォーマンスもシングル性能などは進化していた。
しかしグラフィック性能が必要になるゲームベンチではグラフィックス最大動的周波数や実行ユニット数は変わらないため、スコアもその影響を大きく受ける。
ベンチマーク自体が更新されたため単純な比較はできないけれど、ユニット数が少ないVAIO S13(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)と比較しても、ほぼ似たスコア。
GPUのユニット数以外の部分でボトルネックが発生している可能性がある。
メモリがLPDDR4XからLPDDR5Xへと進化しているので、GPUにも影響があるけれど、GPU性能が飛躍的に向上しているわけではないようだ。
ただし正直なところ、ゲーム実行中はファンノイズも大きく、ゲームを快適にプレイするというには厳しいところもある。
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「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」では、「標準品質 1980×1080 ウィンドウ」を実行。
[96ユニット]VAIO F16(2025年モデル)(Intel Core 7-150U)スコア:2287(重い)
[96ユニット]VAIO F14(2025年モデル)(Intel Core 7-150U)スコア:2107(重い)
[80ユニット]VAIO S13(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)スコア:2036(重い)
<参考>
[96ユニット]VAIO S13(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U)スコア:2191(重い)
[80ユニット]VAIO S13(2022年モデル)(Intel Core i5-1235U)スコア:1790(動作困難)
[96ユニット]VAIO F14(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U)スコア:2172(重い)
FF15ともなるとさすがにプロセッサー内蔵GPUでプレイするにはかなり負荷が高い。
こちらは第14世代プロセッサーのCore 7であるため、若干ではあるがスコアが高くなる傾向は確認できる。
それでも微々たる変化なので標準のCoreプロセッサーはあくまで作業用として考えたほうが良い。
ゲームも含めて考えるなら、より上位のCore Ultraを搭載したモデルを選択したほうがよいだろう。
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●スタンダードSSD NVMe PCIe Gen.4 を採用
ストレージは、「スタンダードSSD」のみ選択可能。
ちなみに、「VAIO Fシリーズ」の中身のインターフェースはPCI Express×4(32Gb/s)対応で、スタンダードSSD自体もPCIe Gen.4となっているため、従来のVAIO F16のように内部のインターフェースと搭載SSDとの違いはなくなっている。
<選択できるSSD>
・スタンダードSSD 1TB
・スタンダードSSD 512GB
・スタンダードSSD 256GB
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VAIO F16(2025年モデル)スタンダードSSD 1TB | VAIO F14(2023年モデル)スタンダードSSD 1TB |
ストレージ性能を「CrystalDiskMark 8.0.6」で計測。
「VAIO F16」に搭載されているスタンダードSSD 1TB(NVMe)はPCIe4.0のため、前モデルよりも大幅に性能が向上。
シーケンシャルリード(読み込み)は5GB/s超え。
書き込み速度は大容量のストレージのため、4GB/sと高速になっているため性能向上を実感しやすい。
書き込み速度にこだわるのであれば、256GBだと速度が低下する可能性もあるので、より大容量の512GBか1TB以上にカスタマイズするほうが良い。
さらに、VAIO F16はSDカードリーダーも搭載されている。
仕様については記載がないため、どの程度の速度が出るかチェックしてみた。
SDカードについては、UHS-IIの高性能なモデルを使用しているため、カードによるボトルネックは存在しないはず。
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SDカードリーダーについては、必要最低限の速度。
大容量のデータ転送には数分または数十分かかるはずなので、あまり大容量のデータ転送には向かない。
必要であればUSBから別途カードリーダーを使用するほうがいい。
しかしながら、PCに内蔵されている点は評価できるので、転送しながら別の作業などをしておけば気になることはあまりない。
メモリーについては、前モデルはLPDDR4xだったが広帯域メモリーLPDDR5xを採用して最大32GBまで搭載可能。
やたらとメモリーを食うLightroom Classicや、Google Chrome、動画や画像編集やたくさんのアプリを同時使用する場合にメモリー上限に近づくストレスや半端ではない。
ノートPCでデュアルチャンネルの高速かつ大容量なメモリーが搭載できるというのは、もはやプロセッサーよりも重視したいパーツ。
メモリーは基板に直付けで、後からの交換は不可能なため、購入時に大容量を搭載しておくのが常套手段。
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●有線LANや、Wi-Fi 6Eに対応。モバイル通信には対応せず。
「VAIO F16」は、有線LAN、Wi-Fi 6Eに対応。
前モデルではWi-Fi 6だったので、より高速安定したワイヤレス通信が可能となった。
家での据え置きを想定しているモデルという事もあって、モバイル通信(4G/5G)には非対応。
ディスプレイを展開すると本体の底面が持ち上がるため、底面が干渉することもない。
有線LANを直接接続して、高速かつ確実なネットワークを利用できるというのは心強い。
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●AC電源アダプターはUSB PDに変更。
ACアダプタは、65Wまでの入力に対応する。
USB Type-C端子からのUSB Power Deliveryによる充電に統一されている。
2つあるUSB Type-C端子どちらからでも充電が可能。
ACアダプタ、PD充電どちらの方法でも充電ができるため、家ではACアダプタ、持ち運んで充電するならPD充電と使い分けるのによい。
当然ながら、USB type-C端子からPower Delivery に対応したモバイルバッテリーや他社製のACアダプタからの電源供給も可能で、充電も高速。
たくさんのガジェットを持ち出す時一つの電源で共有できるという便利さもある。
USB Power Delivery、DisplayPort 1.4に対応しているので、Type-C ドッキングステーション「VJ8PRA2」やUSB-Cハブを用意して、ディスプレイや、有線キーボード、マウス、プリンター、電源確保用のUSBケーブルなどを一括して接続して利用できる。
これで仕事場や自宅にいるときはUSB-Cハブに周辺機器を集約しておいて、出かけるときには1本のUSB type-Cケーブルを抜いてすぐに外に持ち出すといった使い方もできる。
Type-C 4Kマルチモニタードッキングステーション「VJ8PRA3」を利用すると、ドックから2台の4Kディスプレイに接続可能してなおかつ安定した充電ができる。
最大解像度は、4K(3840 x 2160)/60Hz。
本体内蔵液晶を含め同時に4画面まで出力可能なので、本体に挿すケーブルが少なくなるメリットがある。
「VAIO F16」はUプロセッサーを搭載してシステム全体の省電力設計もあって、バッテリー駆動時間(JEITA測定法3.0)は、動画再生時約7.7時間、アイドル時約12.5時間のスタミナ性能をもつ。
長時間とは言えないけれど、家の充電しない環境で作業するときにも十分なバッテリーを確保している。
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●メインPCとしても利用できるスペックと作業領域の広さが自宅のメインPCとなりうる。
Intel第14世代プロセッサーを搭載して新登場した「VAIO F16」と「VAIO F14」は、ハイエンドでなく「VAIO SXシリーズ」よりもリーズナブルかつ扱いやすいモデルというポジション。
一昔前であればよりハイエンドなPCが必要という時代もあったものの、スマホが主流となって最近では、家に一つあるPCとして必要最低限の性能を確保すれば良くなってきたことも事実。
そうなると、そこまで高性能でなくても、日常でやりたいことができるノートPCが欲しいとなったときに、VAIOノート は予算的に高すぎて選択肢から外れてしまうという事もある。
ノジマによる買収や、全店舗での展示販売などが実施されていることを考えると、一般向けにはVAIO Fシリーズが主力となっていることがよくわかる。
実機を触ってみると「これくらいの性能があれば問題ないよね」と思うくらいには性能・機能面に不満はない。
「VAIO F16」は、Intel第14世代プロセッサーを搭載していてパフォーマンスも全く妥協がなく、高解像度ディスプレイを搭載したことで据え置きのPCとしての魅力が増している。
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●VAIO ラインナップ
<VAIO F14>2025年モデル
厳選機能の「定番」PC。スタンダードな大画面モバイルを求める人へ。「VAIO F14」
VAIO F14(2025年6月発売モデル)
VJF1421
ソニーストア販売価格:141,800円(税込)~
Windows 11,Core 3-100U(6コア/8スレッド),メモリー8GB(オンボード)、スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB,Officeなし構成
カスタマイズ可能
<VAIO F16>2025年モデル
厳選機能の「定番」PC。スタンダードな大画面PCを求める方へ。「VAIO F16」
VAIO F16(2025年6月発売モデル)
VJF1621
ソニーストア販売価格:146,801円(税込)~
Windows 11,Core 3-100U(6コア/8スレッド),メモリー8GB(オンボード)、スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB,Officeなし構成
カスタマイズ可能
<VAIO S13>2025年モデル
快適に使えて軽やかに持ち運べる、実用モバイル「VAIO S13」(2025年3月発売モデル)
VJS1361
[13.3型ワイド液晶]
カラー:ブロンズ、ブラック
ソニーストア販売価格:169,800円(税込)~
Intel Core 3-100U、 メモリー8GB、スタンダードSSD(暗号化機能付き)256GB
<VAIO SX14-R>
強く、速く、私らしく。大画面モバイルPC「VAIO SX14-R」(2024年11月発売モデル)
VJS4R1
[14.0型ワイド液晶]
カラー:アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ディープエメラルド、ファインブラック
ソニーストア販売価格:259,800円(税込)~
Core Ultra 5 125H、 メモリー16GB、スタンダードSSD(暗号化機能付き)256GB
強く、速く、私らしく。大画面モバイルPC「VAIO SX14-R」(2024年11月発売モデル)|ALL BLACK EDITION
VJS4R1
[14.0型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売価格:294,800円(税込)~
Core Ultra 7 155H、 メモリー16GB、スタンダードSSD(暗号化機能付き)256GB
強く、速く、私らしく。大画面モバイルPC「VAIO SX14-R」(2024年11月発売モデル)|勝色特別仕様(数量限定)
VJS4R1
[14.0型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売価格:299,800円(税込)~
Core Ultra 7 155H、 メモリー16GB、スタンダードSSD(暗号化機能付き)256GB
<VAIO SX12>
新スタンダードモバイル「VAIO SX12」<12.5 型ワイド 個人向けモデル>
VJS1261(2023年モデル)
[12.5型ワイド液晶]
カラー:アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ローズゴールド、ファインブラック
ソニーストア販売価格:199,800円(税込)~
Core i3-1315U(1.20GHz)、 メモリー8GB、スタンダードSSD256GB
「VAIO SX12」<12.5 型ワイド 個人向けモデル>|ALL BLACK EDITION(2023年モデル)
VJS1261
[12.5型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売価格:264,801円(税込) 〜
※i7-1280P(14コア20スレッド)、メモリ16GB、ストレージ256GB
<VAIO S13>
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「VAIO S13」<13.3 型ワイド 個人向けモデル>(2023年9月発売モデル)
VJS1351
[13.3型ワイド液晶]
カラー:ブロンズ、ブラック
ソニーストア販売価格:159,800円(税込)~
※Core i3-1315U (1.20GHz) + メモリー 8GB +スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB
<VAIO F16>
厳選機能の「定番」PC。スタンダードな大画面PCを求める方へ。「VAIO F16」
VAIO F16(2023年6月発売モデル)
VJF1611
ソニーストア販売価格:136,800円(税込)~
Windows 11,Core i3-1315U(6コア/8スレッド),メモリー8GB(オンボード)、スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB,Officeなし構成
カスタマイズ可能
<VAIO F14>
厳選機能の「定番」PC。スタンダードな大画面モバイルを求める人へ。「VAIO F14」
VAIO F14(2023年6月発売モデル)
VJF1411
ソニーストア販売価格:131,800円(税込)~
Windows 11,Core i3-1315U(6コア/8スレッド),メモリー8GB(オンボード)、スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB,Officeなし構成
カスタマイズ可能
ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神、オンライン)では、「ソニーストアご利用感謝 ラッキー抽選会」を2025年4月3日(木)10:00~2025年7月2日(水)10:00までの期間限定で開催。
エントリーしたその場で最大10万円分のお買い物券が抽選でプレゼントされる。
対象条件は、「対象期間中に、My Sony IDにサインインの上エントリーした方」となっているため、My Sony IDの作成がまだの人はこの機会に作成しよう。
「ソニーストアご利用感謝 ラッキー抽選会」は定期開催されるもので、今回は2025年4~6月(7月頭までの)分となっている。
エントリーしてお買い物券が利用できるまで約1日のタイムラグがあるので、買い物したいときにすぐ使えるようにすぐに応募しておくのが鉄則。
・ソニーストアご利用感謝 ラッキー抽選会 | ソニーストアについて | ソニー
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●VAIOレビュー記事
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・VAIO(株)10周年という節目に登場した「VAIO SX14-R」レビュー。スペックだけじゃない使い勝手の良さと愛用したいと思えるボディを宿したモバイルPC。
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・モバイルティスプレイ「VAIO Vision+ 14」レビュー。14.0型 16:10 (1920×1200)の薄くて超軽量な、立体成型カーボンボディ。
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・16:10 ディスプレイを搭載した13.3型モバイルPC「VAIO S13」2023年モデルレビュー。性能の確認や、ソニーストア、VAIOストア、法人向けモデルの違いも解説。
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・第13世代インテル Coreプロセッサー搭載した「VAIO SX14 / VAIO SX12」実機レビュー。シネベンチスコアでVAIO Z の1.4倍のCPU性能。動作モードによりファンノイズ改善。
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・待望のVAIOマウスをゲットだぜ!BluetoothとUSBレシーバーに両対応、予想外に質感もよくてVAIOノートと一緒に使いたくなるワイヤレスマウス。
カラーと型番:VJ8MS1AL(ネイビーブルー)・VJ8MS1AW(ウォームホワイト)・VJ8MS1AB(ブラック)
質量:約60g(乾電池含まず)
サイズ:約 62.2 x 32.3 x 100.0 mm (幅 x 高さ x 奥行き) (突起部含まず)
VAIO本体のデザインに合わせたオリジナルデザインのマウスを販売。
ストレスなく、クリック感もある絶妙な軽さとストロークの静音ボタンを備え、手になじみ、持ち運ぶときにもかさばらない造形に仕上げている。
76cm 6面落下試験*もクリアする堅牢性に加え、キートップに使われるUVコートによって汚れが付きにくく、ふき取りやすくさらに耐久性も備える。
VAIO製ワイヤレスマウス「VJ8MS1A」
カラーと型番:VJ8MS1AL(ネイビーブルー)・VJ8MS1AW(ウォームホワイト)・VJ8MS1AB(ブラック)
質量:約60g(乾電池含まず)
サイズ:約 62.2 x 32.3 x 100.0 mm (幅 x 高さ x 奥行き) (突起部含まず)
ソニーストア販売価格:3,850円(税込)
※VAIO本体と同時購入で3,000円(税込)に!
・待望のVAIOマウスをゲットだぜ!BluetoothとUSBレシーバーに両対応、予想外に質感もよくてVAIOノートと一緒に使いたくなるワイヤレスマウス。
ソニーストアでご購入
ソニーストア (web)でご購入のさいに、以下バナーを経由してお買い上げいただくことで、当店の実績となります。
ソニーストア 直営店舗でご購入の場合
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入のさいに、
スタイリストさんにショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。