”αシリーズ”Eマウントカメラの性能を出しきれる待望の望遠ズーム(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」。
すっかりソニーのデジタル一眼カメラの核になった感のあるEマウントだけど、まだレンズのバリエーションが少ないよねーと思っていたのも過去の話になりつつある。
ワリと悩みのタネでもあった望遠ズームレンズは、F4通しの(FE 70-200mm F4 G OSS)「SEL70200G」と、今までで最長望遠だった24-240mm F3.5-6.3 OSS 「SEL24240」が去年(2015年)までに揃ってたものの、やっぱり焦点距離300mm以上がない。
ここから上の望遠はやっぱりAマウントレンズの豊富さが魅力で、マウントアダプターを経由して使うのが常套手段だったところに、結構寝耳に水というか突然のリリースとあっという間の早い登場となったのが(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」。
あああー、出ちゃった!!(;´∀`)
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●Eマウントレンズ初の、300mmまでカバーする高解像望遠ズームレンズ
ズームレンズ(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」
希望小売価格170,000円+税
ソニーストア販売価格:154,630円(税別)
●長期保証サービス(3年ワイド付属)
※αフォトライフサポート加入者専用ページはこちら
レンズ構成:13群16枚
最短撮影距離:0.9m
最大撮影倍率:0.31倍
焦点距離イメージ:70-300 / 105-450mm(APS-Cサイズ時)
フィルター径:φ72mm
大きさ:最大径φ84mm、全長143.5mm
質量:約854g
FEレンズとして70mmから300mmまでの撮影領域をカバーする35mmフルサイズに対応したズームレンズ。
フ ルサイズ(35mm)では最大望遠300mmで、APS-Cとして使用すると最大450mmでの撮影も可能になるので、Eマウントレンズの中で現時点では最長望遠レンズというだけでかなり魅力。
もちろんレンズ内に光学式手ブレ補正機構を搭載しているので、手ぶれ補正機能を内蔵しないEマウントカメラを使っても望遠撮影や薄暗い場所での手持ち撮影でもしっかりとブレを軽減してくれるというのも大きなポイント。
レ ンズには、物理スイッチ類を備えていて、手元をみなくても切り替えられるのがミソ。
AF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)の切り替える[フォーカスモードスイッチ]と、AF時の駆動範囲を、全域でAFが駆動する[FULL]と無限遠から3.0mの間でのみAFが駆動する[∞-3m]の切り替えられる「フォーカスレンジリミッター」、手ぶれ補正のON/OFFスイッチの3つが並ぶ。
コンティニュアスAF時にピント位置を固定できる「フォーカスホールドボタン」は、本体からの割当で固定機能(例えば瞳AFなど)を割り当てる事もできて相当に便利なボタン。
反対側にレンズロックスイッチがあるので、不意にレンズが自重でびろーんとのびることもない。
(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」のレンズの長さは143.5mmで、手前にあるズームリングをまわして300mmまで望遠側にズームするとレンズが前面におおきくせり出して全体的な長さは約210mmくらいまで伸びる。
ズームリングは適度な抵抗感を感じながら滑らかにかつ確実な焦点距離できっちりとめられる。
フォーカス駆動にはリニアモーターを採用していることもあって動作音もかなり静か。
また、防塵防滴に配慮した設計を採用して、屋外でもほこりや水滴の浸入を防いでくれる安心感もある。
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●フルサイズ対応の望遠ズームレンズをいろいろと比較してみる。
左から、(FE 70-200mm F4 G OSS)「SEL70200G」、(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」、(24-240mm F3.5-6.3 OSS) 「SEL24240」。
3つのレンズとも同じ72mmという大きなフィルター径で、大きいサイズで、
プロテクターを装着する場合、SONY純正であれば、「VF-72MPAM」が適合する。
(FE 70-200mm F4 G OSS)「SEL70200G」は、焦点距離70mmから200mmの望遠ズームレンズで、ワイド端からテレ端まで全域で開放F値4という明るさが魅力の白いボディのGレンズ。
全長は大きいものの、ズームリングを回してもレンズの全長は変わらないインターナルフォーカシング方式で、望遠ズーム時にも、被写体に撮られているという意識をさせないのもイイところ。
ヌケもよくてGレンズの柔らかいボケ味といい、F4通しでの扱いやすさは抜群。三脚座は使わないのであれば外してしまえばいいし取り回しもいい。
ただ、もっと望遠ズームが欲しいという欲求が発生してしまうと、コレはコレ、もっと望遠ズームレンズが欲しくなる病にかかる。コレが厄介。
・Eマウント待望のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「SEL70200G」を使ってみよう!
・”α6000”に「SEL70200G」をくっつけて撮ってみた。
そして、非常に汎用性の高いレンズが(24-240mm F3.5-6.3 OSS) 「SEL24240」。
広角24mmから望遠240mmという非常に広い撮影領域をカバーして、この3本のレンズの中では一番コンパクト(に見えて)で、例えば旅行先に持っていくならこの1本ですませてしまえるという魅力もある。
ただし、レンズが望遠側では暗くて、焦点距離100mmを超えるとF6.3となるので、夕暮れ時から高速な被写体の撮影シーンによっては結構苦労する場面もある。
汎用性の高さゆえ致し方ないなーと思うと、餅は餅屋に任せたい気持ちのほうが優先される。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。
・2015年8月8日(土)、福岡天神を歩きながらデジタル一眼カメラ”α7RⅡ”を初めて使ってみた。
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●Aマウントレンズにしかなかった300mmという望遠ズームを比較。
そこで頼りになるのは、Aマウントレンズで、それはそれは300mmと言わず、400mmも500mmもある(;´∀`)
金額も非現実的になっていくのでアレだけども、200mmが最大望遠だった2年前からすると、Aマウントレンズに頼らざるをえず、手に入りやすくてリニューアルもされた(70-300mm F4.5-5.6 G SSM Ⅱ)「SAL70300G2」をプライベート用に導入したのもついこの前だったような…。
EマウントのボディでAマウントレンズを使いたいと思ったら、必須になるのが、マウントアダプター「LA-EA3」と「LA-EA4」。
マウントアダプターを装着すると、お約束で制限がかかるのが、まずレンズの手ぶれ補正が使えなくなってしまうこと。
いや、α7Ⅱシリーズのようにボディ内に手ぶれ補正機能を持ってしまえば、それすらも解決してくれるので、以前よりもよっぽど有用になったと言えるのだけど、AFにちょいちょい制限が発生するので、ココがひっかかるところでもある。
例えば、α7RⅡとマウントアダプターの組み合わせであれば、SSMを搭載した(70-300mm F4.5-5.6 G SSM Ⅱ)「SAL70300G2」だと、像面位相差センサーの339点AFが使えてこれがかなり有用。
がしかし、昼間のように明るければ問題ないものの暗がりになるコントラスト差のない被写体をかなりつかみにくくなったり、連写時には高速連写Hiにすると最初の一発目でAFがロックされてしまったり、高速連写LoにしてもAF追従はしてくれるものの連写速度が著しく遅くなるとか、ちょいちょい制限があって現場で苦労することが多い。
じっくり時間をかけて撮るならいいのだけど、だいたい望遠ズームで撮りたい被写体というと、運動会で走り回ってる子供とか、遠くの空を超高速で飛んで行く飛行機とか、かなりの勢いで動いている被写体が多くて、こういった時のジレンマがあったりする。
そうすると、ズバリEマウントのカメラの持つそもそものAF性能も手ぶれ補正も当たり前に使えて望遠をカバーしてくれるという(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」はかなり魅力的なレンズになる。
APS-C機のα6000やα6300だと、35mm換算で、105mmから450mmという超望遠に強くてなおかつAFスピードが速いという願ったり叶ったりな組み合わせ。
まぁボディに対してレンズ径はかなりでかくなるので、本体で自立しないというか、レンズに本体がオマケでくっついているみたいなるのはいつもどおりで。
・ミラーレス一眼カメラ「α6300」の外観レビューと、細かく進化した機能と設定をチェックする。
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●GW中に望遠ズームレンズ「SEL70300G」で撮影してみた雑感。
焦点距離:70mm(35mm換算) シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F11 露出補正:+0.3EV ISO:100
ゴールデンウィークとは言ってもガッツリ休めたわけではないけれど、ちょいちょい出かけられたのでその時に数枚でも(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」で撮影できた画像(すべて撮って出しJPG)を見つつ。
天気の良い日に行ってきた広島県にある宮島にある厳島神社。いや、ありえないぐらいの人の多さで、そもそも宮島口付近でとめる駐車場が空いてるわけもなく、えっらい遠くに停めるしかなくて船に乗る前から歩きまくり、さらには宮島に渡る船もギュウギュウ、宮島にわたってからも、鳥居を見に行ったのかシカを見に行ったのか、人を見に行ったのか(;´Д`)
そのまさに船に乗って宮島へ向かっているところで撮ってみた。いや、船は揺れる~人にぶつかる~中でグラグラしながらも絞って撮ってみたら綺麗に解像してて、手ぶれ補正サマサマ。
焦点距離:300mm(35mm換算) シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F11 露出補正:+0.3EV ISO:250
望遠にすると、厳島神社と鳥居のまわりに潮が引いて人がワラワラ集まっているのが見える。というか、α7RⅡの高画素で撮影すると、ヘタしたら誰が誰か判別できそうな勢いなほど綺麗に解像していて、撮ってる場所がほどとおい船の上からとは思えないくらい。
現地では判別つかなかったけれど、自宅に帰ってPCディスプレイで見てビックリ。
望遠ズームだから当たり前だろうと思うけど、いつもきちんと望遠できてその細かい部分までしっかり描写できた絵が見られるとは限らない。
レンズ的にすっきりヌケて、ブレなく、解像して、滲んでない写真が撮れてると嬉しい。
ただ、惜しむらくはレンズのテスト的にシャッター切っただけで、ちっともこの絵に対して思い入れがないという事で(;´∀`)
焦点距離:300mm(35mm換算) シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F5.6 露出補正:+0.7EV ISO:1600
別の日に行ってみた動物園。園内についたのが夕方の18時。たまたまゴールデンウィークだから夜20時まで開いてるよというので行ってみた。
18時だとまだ明るいわーと余裕こいてたら、思っていた以上にこの時間以降の暗くなるスピードが早くてカメラ的に大変。撮れるところまで粘って撮るしかないという結構キツイ条件で。
比較的撮りやすかった白くま。ただひたすらボヘーとしてるので撮る方としてはとってもありがたい被写体。300mmで望遠して撮ると毛のフッサフサーな感じがよく出てて可愛らしいというよりも、中に人が入ってんじゃないの?と思えるくらいのモフモフっぷり。
焦点距離:300mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒
絞り値:F5.6 露出補正:±0.0EV ISO:12800
このころもう日がヤバイです。まだ日は完全に落ちてないのに動物園って木々が茂っていて、思っていた以上に光量が足りない。
しかもレッサーパンダって、可愛い顔してあのこワリとやるもんだねと、というくらいにすばしっこい。頼むからじっとしといて欲しいのにかなり速い。
シャッタースピードを1/100秒に固定して追っかけて撮ってたらISO感度が12800まで上がっていて、拡大してみるとノイズは多少のっかっているもののカワイイ顔撮れたからヨシとしよう。
被写体がかわいいって正義だなと。
焦点距離:300mm(35mm換算) シャッタースピード:1/160秒
絞り値:F5.6 露出補正:-1.0EV ISO:6400
日が落ちかけの時の、サル山。
いろいろなお猿がいて、たたずむお猿、グルーミングするお猿、ひと目もはばからず…(以下自粛
お猿たちもまぁじっとしてくれてないので、もう露出を落としてシルエット的に撮ってごまかす。
暗がりになると通しF4の明るい(FE 70-200mm F4 G OSS)「SEL70200G」のほうがまだアドバンテージはあるけれど、200mmと300mmの差が大きいのでどちらを優先するかは撮影する被写体にもよるね。
焦点距離:300mm(35mm換算) シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6 露出補正:+0.7EV ISO:100
最後は快晴の日に公園で遊んでいる子供を撮ってみた写真。
天気がイイとシャッタースピードをガッツリ稼げるから、超高速で動き回る子供たちもバッチリ捉えられる。
大きい滑り台をビューっと滑りおりるスピードはなかなか早いけれど、高速連写でAFがビビビビっと追いかけてくれるから、多少しくじる事もあるけど、確実な一枚が何枚も残る。
一瞬の表情が遠くからでもスパっと切り取れて、しかもきちっと細部まで解像している絵が残る。これは相当に気持ち良い。
非球面レンズ4枚とEDガラス2枚、ナノARコーティングの採用というのがどこまでのものかと思っていたけれど、現実としてこうした写真がバシバシ撮れるならものすごく説得力がある。
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当たり前だけどEマウントのカメラとレンズで完結できる300mmとしては初めてのレンズで、マウントアダプターに頼らずに目一杯本体性能を活かして使える望遠ズームレンズとして、はまさに待望のレンズだなと。
もうすぐ超ハイエンドな「G Masterレンズ」として(FE 70-200 mm F2.8 GM OSS) 「SEL70200GM」が出てきて、テレコンバーターレンズを使って、280mmや400mmという別の世界を見せてくれそうなレンズもあるけれど、おそらくぶっ飛びプライスで高値の華になるんだろうなと。
それはそれでとても楽しみな世界でありつつ、懐事情も踏まえて考えると、スポーツ系の撮影はもちろん、運動会や発表会のような離れた位置からしか撮れないシーンに間違いなく役立ってくれるレンズとして考えると、(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」は超現実的なレンズじゃないかなと。
今回は撮ってなかったけれど、最短撮影距離は0.9mで最大撮影倍率0.31倍なので、近接撮影もできるからテレマクロ撮影にも使えるし、実用としてはかなりアリな一本。
個人的に、素で300mmの望遠ズームが欲しくて、マウントアダプター経由で(70-300mm F4.5-5.6 G SSM Ⅱ)「SAL70300G2」を買った身としては、そうとうに羨ましいレンズで買い換えたくて、ものすごくモヤモヤする(`;ω;´)!
・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」を、ソニーストア大阪で触ってきたレビュー。
・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」、外観レビュー。
・ついに来たよ35mmフルサイズのコンパクトデジタル一眼Eマウント”α7”!
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・α7を持って、横須賀港に撮影に行ってみた。
・α7にマウントアダプター+望遠レンズで、呉港に撮影に行ってみた。
・かなり楽しみに待ってた「SEL55F18Z」が来たからα7他で撮ってきてみた。
・α7で、1/1ガンダムとストライクフリーダムを狙い撃つっ( ゚д゚ )!!!
・α7にあるとかなり重宝するカールツァイスレンズ「SEL2470Z」。
・Eマウント待望のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「SEL70200G」を使ってみよう!
・ダイナミックな広角からスナップまでを1本でこなせるフルサイズEマウントレンズ 「SEL1635Z」を使ってみよう。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。
・フルサイズと明るいレンズの組み合わせで背景ボケを楽しめる、単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」
・2015年8月8日(土)、福岡天神を歩きながらデジタル一眼カメラ”α7RⅡ”を初めて使ってみた。
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(横田基地友好祭2015 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(国営昭和記念公園 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(銀座~築地、夜散歩 編)
・9月20日(日)、強行突破で「東京ゲームショウ 2015」に行ってきたよ!
・9月20日(日)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(伊丹空港千里堤防 編)
・2015年10月15日(木)、「平成27年度自衛隊観艦式」の事前公開(体験航海)に行ってきたよ。