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Mini LED 搭載フラグシップモデル 4K 液晶テレビ BRAVIA 9「XR90シリーズ」レビュー(その2)2022年モデルの「X95Kシリーズ」から、部分駆動ゾーン数最大約4倍、ピーク輝度最大約2倍の進化。


Mini LED 搭載フラグシップモデル 4K 液晶テレビ BRAVIA 9「XR90シリーズ」レビュー(その1)75インチ「K-75XR90」を開封、組み立て組み立てから初期セットアップまで。新旧の Mini LED・QD-OLED 搭載ブラビアと比較。
の続き。

Mini LEDバックライトを搭載したフラグシップモデルBRAVIA 9「XR90シリーズ」

2022年に発売された BRAVIA「X95Kシリーズ」で初めてMini LED を搭載して、2023年に発売された「X95Lシリーズ」を経て、BRAVIA 9はそのMini LEDの制御が大幅に進化。

BRAVIA 9は、「X95Lシリーズ」(2023年)と比較してバックライト制御のゾーン数が最大約325%増え、ピーク輝度も最大1.5倍に向上している。
(X95LはX95Kよりも部分駆動ゾーン数最大20%向上、ピーク輝度最大30%向上)

という事は「X95Kシリーズ」(2022年)よりもゾーン数が約4倍、ピーク輝度が約2倍向上していることになる。

同じMini LEDを採用していても1000個以下だった部分駆動数が、数千個レベルバックライト部分駆動が大幅に増加することで、ハローやフレアが抑えられコントラストが高くなる。

・BRAVIA 9「XR90シリーズ」(Mini LED)製品ページ
・テレビ ブラビア | ソニー

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●Mini LED を搭載したフラッグシップモデル「BRAVIA 9」と「X95Kシリーズ」を比較


4K液晶テレビBRAVIA 9「XR90シリーズ」(Mini LED)

4K液晶テレビBRAVIA 「X95Kシリーズ」(Mini LED)

 

では実際に見え方として差があるのか?

フラグシップモデルBRAVIA 9「XR90シリーズ」と、はじめてMini LEDバックライトを採用した2022年モデルのBRAVIA「X95Kシリーズ」の2モデルを比較してみる。

どちらも発売された年の4Kブラビアの液晶最上位モデルという立ち位置。

同じMini LEDを搭載していても、ピーク輝度とローカルディミング(部分駆動)の細分化が性能として大きく異なる。

その他、スピーカーの進化やテレビの挙動に直結するSoCの進化といった違いもある。

輝度ピークの高さを比較

ピーク輝度の高さや部分駆動時のLEDの挙動について撮影してみた動画がこちら。

左が新型のBRAVIA 9「XR90シリーズ」、右が2022年モデルのBRAVIA「X95Kシリーズ」

まずはピーク輝度の違いについて。


左側がBRAVIA 9「XR90シリーズ」、右側が「X95Kシリーズ」

両者とも同じ設定にした場合、圧倒的にBRAVIA 9「XR90シリーズ」のほうが明るく表示される。

周囲が明るい環境では、どちらもハローや光漏れについて気にならないまでも、画面の中にある光源の明るさの違いは顕著に感じられる。

※画質モード[ダイナミック]明るさ[最大」
※映像でわかりやすくするために、カメラの輝度を下げて撮影。

どのシーンでも、BRAVIA 9「XR90シリーズ」は光源がまばゆいほどの明るさで表現されている。

比較検証の動画撮影を撮影時、カメラの輝度を下げて撮影してもそれでも捉えきれないほどのまばゆさ。

実際に肉眼で見ていると、まるで本物を見ているようなリアルさを感じられる。

Mini LED のハロー(光漏れ)を比較

続いて、部分駆動に焦点を当てて撮影したみた比較動画がこちら。

小さい白い光源が黒背景を移動している動画をそれぞれのBRAVIAに表示したもの。

1つの部分駆動の制御する面積の違いによって、白い光源の周辺の黒いエリアに光漏れとして白っぽく映ってしまう部分に違いがでてくる。

まず、BRAVIA のモデルごとのスペックを比較すると以下のようになる。

BRAVIA X95K(2022年)⇒ BRAVIA X95L(2023年)
・部分駆動ゾーン数最大20%向上
・ピーク輝度最大30%向上

BRAVIA X95L(2023年)⇒ BRAVIA 9(2024年)
・部分駆動ゾーン数最大325%向上
・ピーク輝度最大50%向上

これを踏まえると、X95KからBRAVIA 9の違いはおよそ以下のようになる。

BRAVIA X95K(2022年)⇒ BRAVIA 9(2024年)
・部分駆動ゾーン数 最大約4倍
・ピーク輝度最大 約2倍

今回比較したBRAVIA 9「XR90シリーズ」「X95Kシリーズ」は、部分駆動ゾーン数が最大約4倍、ピーク輝度が最大約2倍という事になる。

もちろんサイズ(65型、75型、85型)の違いによって、スペックは異なるもののいずれも数倍の違いを感じられるはず。

左がBRAVIA 9「XR90シリーズ」、右がBRAVIA「X95Kシリーズ」

参考までに、撮影環境は外が暗くなった夜(20時ごろ)に、2台のテレビを実際に並べて 室内を真っ暗な状態で、暗部に白い光源が移動する動画を撮影した。
※途中、外からの車のヘッドライトが背景に映っていることがあります。
※少し見やすいように画像を編集しています。

よく見ると、白い光源の周囲に明るく見える箇所がある。

これがハロー(光漏れ)と呼ばれるもの。

画面全体ではわかりにくため、以下に拡大して比較。


画面をゆっくりと白い光源が横に移動している映像。

「X95Kシリーズ」(2022年)は、発光している光源から周囲に光漏れが確認できる。

BRAVIA 9「XR90シリーズ」にも周りに若干の光漏れはあるものの、ごくわずかに留まっている。

およその一つのゾーンあたりの発光部分を赤枠で囲ってみると、その違いがよくわかる。


画面上部からゆっくりと下部へ移動している映像。

こちらもBRAVIA 9「XR90シリーズ」は、周辺に少し光漏れがある程度に対して、「X95Kシリーズ」(2022年)は、大きな四角い光漏れが確認できる。

光源が移動して発光部分の端まで来ると次のゾーンが発光しはじめるため、1つあたりの制御しているゾーンが大きい「X95Kシリーズ」ではより光漏れの移動が目立ってしまう。


画面右下部から中央部へ移動している映像。

BRAVIA 9「XR90シリーズ」は、斜めの移動でも発光部分の上下左右の移動を感じないなめらかな動き。

「X95Kシリーズ」(2022年)では、発光するゾーンの移動が、左側へ動いた後に上へ、ときには一挙に斜めへと不規則に動くため見ていると違和感を感じる。

こうした光源がナナメに移動する場合は、上下と左右への移動が同時に行なわれるため、バックライト制御のゾーン数(分割数)が少ないと発光の挙動の粗さが目立つ。

 

うんちくとして、BRAVIA 9「XR90シリーズ」は、バックライトパネルに搭載されているドライバーICをソニーセミコンダクタソリューションズと共同開発して超小型、22bit制御など高性能化。

独自開発部品により、LEDの立ち上がりや緻密なコントロールできているおかげで、追従性も高く明るいけれど消費電力が低いという性能を発揮している。

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●より細かなMini LEDの部分駆動は、省電力への恩恵があるのか?


Mini LEDは、画質だけではなく、消費電力にも大きく影響する。

上図は、主要な4K液晶ブラビアの消費電力の違いを表にまとめたもの。

今回比較したBRAVIA 9「XR90シリーズ」【75型】と、「X95Kシリーズ」【75型】の消費電力は以下のようになる。

消費電力
「XR90シリーズ」【75型】:456W

「X95Kシリーズ」【75型】:417W

消費電力の数値だけ見るとBRAVIA 9「XR90シリーズ」の方が40Wも高い。

実はこの消費電力というのは、テレビが最大で消費する電力を数値化したもの。

より実際の使用状況に基づいた年間消費電力量を見るとより正確にわかる。


年間消費電力量
「XR90シリーズ」【75型】:212kWh/年

「X95Kシリーズ」【75型】:216kWh/年

年間消費電力量とは、「年間消費電力量とは、省エネルギー法に基づいて、一般家庭での1日の平均視聴時間(4.5時間[2012年]/5.1時間[2026年])を基準に算出した、1年間に使用する電力量」。

つまり、年間消費電力量が電気代のおおよその目安で、電気代に直結するのは消費電力ではなく年間消費電力量ということになる。

比べてみると、BRAVIA 9「XR90シリーズ」は、消費電力は高いものの年間消費電力量が低くなっている。

この要因として考えられるのは、従来のMini LEDの「X95Kシリーズ」【75型】の場合、本来なら光る必要のないエリアにもLEDバックライトを光らせている領域が多くなる。

その無駄な発光が、余計な電力を消費してしまう。

一方で、BRAVIA 9「XR90シリーズ」は、細かく光を制御できるため輝度の高さを持ちながらも消費電力を抑えることができる。

その結果として年間消費電力量が少なくなる。


ただ、年間消費電力量の約4kWhという差は、電気代では数百円程度との違いでしかない。

けれど、画質は良くなって明るくなったけど、それって電気代上がってしまうんじゃないの?という心配はしなくても良いという事にもなる。

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●プロフェッショナルの映像美をリビングで再現するBRAVIA 9


ソニーストア銀座では、BRAVIA 9は、プロフェッショナルモニター「BVM-HX3110」といっしょに展示されていた。

映像や信号の品質の確認から評価するためのマスターモニターで、価格はおよそ440万円もするプロの映像制作現場で使われるもの。

表現しうる映像の色表現だけでなく、ピーク輝度4,000cd/m2といった輝度性能をもっていて、世の中に現存するディスプレイの頂点。

そのマスターモニターと並べられるとテレビが劣って見えるはずなのに、BRAVIA 9「BVM-HX3110」に迫るピーク輝度を再現しているうえに、遜色ない映像を映し出していた。

BRAVIA 9は、光漏れを極限までに抑えて暗いシーンでの暗部の表現から、まばゆい光源を再現できる画質クオリティを持ちつつも、省電力だという事実がわかると、心おきなく今までのテレビから置き換えることができるはず。

 

<参考>


※2022年モデルと2021年モデルを比較したときの部分駆動の様子。

今回の比較対象とした、BRAVIA「X95Kシリーズ」(2022年)は、決して性能が低いわけではない。

現存する直下型LEDバックライトを搭載するBRAVIAと比較すると、光の制御ははるかに細かくコントラスト高い映像表現を出せている。

その様子は、この動画を見ればよくわかる。

逆を返せば、いかにBRAVIA 9が凄いかという現れでもある。

 

<BRAVIA 9・ブラビア2024年モデル実機レビュー>

Mini LED 搭載フラグシップモデル 2024年最新の 4K 液晶テレビ BRAVIA 9「XR90シリーズ」を、ソニーストアで観てきたレビュー。

最新 2024年ブラビアに備わる「PS Remote Play」アプリ。 BRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」で、PS5とのPSリモートプレイを試してみた。

BRAVIA 2024年モデル の進化!ネックバンドスピーカー・イヤホン・ヘッドホンと直接つないで楽しめる3Dサラウンド(立体音響)、テレビスピーカーと同時音声出力。

 

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●BRAVIA ラインナップ

2024年モデル

4K液晶テレビBRAVIA 9「XR90シリーズ」(Mini LED)
4K液晶テレビBRAVIA 9「K-85XR90」【85型】
ソニーストア販売価格:1,100,000円(税込)

4K液晶テレビBRAVIA 9「K-75XR90」【75型】
ソニーストア販売価格:825,000円(税込)

4K液晶テレビBRAVIA 9「K-65XR90」【65型】
ソニーストア販売価格:660,000円(税込)

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF


4K液晶テレビBRAVIA 7「XR70シリーズ」(Mini LED)
4K液晶テレビBRAVIA 7「K-85XR70」【85型】
ソニーストア販売価格:715,000円(税込)

4K液晶テレビBRAVIA 7「K-75XR70」【75型】
ソニーストア販売価格:550,000円(税込)

4K液晶テレビBRAVIA 7「K-65XR70」【65型】
ソニーストア販売価格:440,000円(税込)

4K液晶テレビBRAVIA 7「K-55XR70」【55型】
ソニーストア販売価格:352,000円(税込)

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF

BRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」(QD-OLED)
4K有機ELテレビ「XRJ-65A95L」【65型】
ソニーストア販売価格770,000円(税込)

4K有機ELテレビ「XRJ-55A95L」【55型】
ソニーストア販売価格:605,000円(税込)

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF


4K有機ELテレビBRAVIA 8「XR80シリーズ」(WOLED)
4K有機ELテレビBRAVIA 8「K-77XR80」【77型】
ソニーストア販売価格935,000円(税込)

4K有機ELテレビBRAVIA 8「K-65XR80」【65型】
ソニーストア販売価格:550,000円(税込)

4K有機ELテレビBRAVIA 8「K-55XR80」【55型】
ソニーストア販売価格:418,000円(税込)

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF

 

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