デジタル一眼カメラ α7 IV「ILCE-7M4」に本体ソフトウェアアップデート配信開始。ネットワーク機能強化でカメラ単体でネットワークストリーミングやクラウドアップロードに対応。
α7 IV「ILCE-7M4」に Ver.3.00 の本体ソフトウェアアップデートを配信開始。
現時点でα7 IVだけに備わった機能「ネットワークストリーミング」が追加された。
Wi-Fi接続や、USBテザリングを利用して、カメラ単体で配信ができるようになった。
その他、クラウドアップロード機能や、カスタムグリッドライン機能(後日・一部地域・有償)対応といった使い勝手も向上している。
・α7 IV | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
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目次
●α7 IV ILCE-7M4 は、ネットワーク関係の機能が強化!カメラ単独ストリーミングも可能に。
・ネットワークストリーミングに対応しました。
・カメラの画像を直接Creators’ Cloudにアップロードできるようになりました。
・Wi-Fiの電波強度が表示されるようになりました。
・1つのフォルダー番号に記録できる画像が最大9,999枚になりました。
・C2PAフォーマットに対応しました。(ライセンスの提供時期は未定です)
・任意のカスタム・グリッドラインを表示できるようになりました
・電源のOFF/ONでタイムコードが保持されない場合がある事象を改善しました。
・特定のカスタムキー操作で再起動する場合がある事象を改善しました。
・動画撮影時の拡張ISOでの露出安定性を改善しました。
・動作安定性を向上しました。
α7 IV「ILCE-7M4」のアップデート内容は、以上のお通り。
・ILCE-7M4本体ソフトウェアアップデート Ver. 3.00
ファイルサイズ:約 810 MB
α7IVは、メモリーカードに入れたアップデートデータから本体内アップデートを行なう。(データはスマートフォンアプリから転送も可能)
・アプリからアップデートデータをダウンロードする方法参考記事
主要な内容について、解説を行なっていく。
ネットワークストリーミングに対応
α7 IVは、カメラから直接配信できる「ネットワークストリーミング」に対応。
対応形式は「RTMP/RTMPS」と「SRT」ストリーミング。
RTMP は主に配信サービスへのストリーミング形式で、YOUTUBEやTwitchなどの配信で利用できる。
SRT は、Haivisionという会社が開発したプロトコルで、高品質で低遅延な映像を配信できる。
直接配信サイトで配信するのではなく、映像をPCなどに送り表示させる方法が一般的。
使い方として想定されるのは、映像をPCに送り、PCではOBS上にSRTで送られた映像を表示して、RTMPでYOUTUBEなどで配信する。
これなら、SRTの映像が途切れても、RTMPで行なっている配信自体は止まらず継続することができ、映像が復帰すれば再度配信に映し出される。
外でのロケや、持ち運ぶ機材の映像を配信する際に便利。
設定方法は、α7 IVと「Creators’ App」アプリと接続すると、「ネットワークストリーミング」という項目が追加されているのでここから設定ができる。
他にも、配信の開始や同時に動画を録画するのは、カメラだけではなく連携しているスマートフォン上からでも操作可能。
「配信先(配信方式)」、「出力画質」、「動画記録設定」、「自動電源OF設定」の項目を決めて、α7 IVに設定が転送されて書き込まれる。
ストリーミングの設定は、最大4K30pまで選択できる。
今回は、フルHD60p、ビットレートを9Mbpsで配信テストしてみた。
YOUTUBEの場合は、配信URLとあらかじめYOUTUBE上で設定しておいたストリームキーを入力するだけですぐに配信できる。
これがテスト配信してみたさいの様子。
ほぼ動いていない動画なのでわかりにくいけれど参考までに。
カメラからの配信のため、あまり高いビットレートでは安定しなさそうだったので、フルHD(1080p)60pあたりでの配信が安心。
ストリーミング中は、水色の枠が表示されるほか、動画モード固定。
カメラ単体で動画配信ができるという事もあって、スマホ側の発熱も気にしなくてよいというメリットもあるものの、わかっている人じゃないと敷居が高いというのが難点。
RTMPなら配信サイトの多くが対応しているので、webで検索すればすぐに利用できるので試してみよう。
ただし、SRTの場合はポートの解放など送り手側と受け手側両方の設定をしないといけなくて結構大変で、こちらは後日またチャレンジして見る予定。
カメラの画像を直接Creators’ Cloudにアップロード
また、α1、α7SIII、α7 IVの共通の新機能で、カメラから直接画像・動画をCreators’ Cloudにアップロードできるようになった。
カメラからクラウド上にアップロードされ、アップロードされた画像・動画をスマートフォンやPCからチェック・ダウンロードできる。
あらかじめ、カメラと連携しているスマートフォンの「Creators’ App」からクラウドアップロードの設定をしてみる。
設定は、接続済みのα7IVのステータス画面の下にある「カメラの設定」をタップ。
次に、「クラウド機能」を選択して「クラウド機能の設定」をすすめていく。
まずはカメラが直接Wi-Fiへと接続するための設定。
次に、カメラと自分のアカウントのクラウドの連携。
ここはウィザードに通りに進めていけば良いので比較的かんたん。
設定が終わると、スマホからカメラへ情報が書き込まれる。
カメラの電源はオンにしたままにしておく。
クラウドにアップロードするファイルも、自分好みに設定できる。
対応形式は、静止画はJPEG・HEIF・RAW、動画は8K・4K・HD・プロキシー動画・Intra圧縮された動画。
そのままだと、撮った写真全てがアップロードされてしまうので、レーティングや、プロテクトされた画像だけアップロードといった条件を付けておくことができる。
セットアップが完了すると、カメラ側にCreators’ Cloudの設定が保存されている。
連携を切るときは、カメラから情報を削除しておこう。
使い方は簡単で、Wi-Fiがつながる場所で、カメラの電源を一旦オフにしてオンにするとアップロード開始。
アップロードが始まるまでに1分くらいかかるし、アップロードもそこそこ時間がかかるので、気長にカメラを放置しておくくらいがちょうどいい。
カメラのモニターに、クラウドのアイコンと通信中のアイコンから状況を把握できる。 アプリ側からでも進捗を確認できる。
撮影画面にはWi-Fiアイコンとともに、電波の強度が弱いときはアイコンの一部がグレーアウトされる。
「Creators’ Cloud」にアップロードが終われば、ブラウザからでも、「Creators’ App」からでも確認できる。
Creators’ Cloudのストレージ容量は、ソニーカメラユーザーなら無償で25GB使える。
気をつけないといけないのは、1か月のアップロード100GB、ダウンロード50GBって制限がある事。
無茶な使い方しなかったら大丈夫だけど、頻繁に上げ下げすると制限にひっかかるので注意。
大容量のデータを利用しないのであれば、十分な容量なのでクラウドアップロードを積極的に利用しても良いかもしれない。
1つのフォルダー番号に記録できる画像が最大9,999枚に
今までは、1つの画像フォルダ内に記録される画像の最大枚数が4,000枚までだったが、9,999枚まで記録できるようになった。
ソニーのカメラはフォルダ容量を超えると、新しくフォルダが作られるため、写真を大量に撮影したときに、フォルダも複数作成されることがあった。
作成されるまでの制限が緩和した形。
C2PAフォーマットに対応しました。(ライセンス提供時期未定)
ソニーの真正性カメラソリューションとして、C2PAフォーマットに対応。
ただし、アップグレード ライセンスを通じて提供されるほか、現時点では一部の報道機関が利用できるだけ。
一般的にはあまり関係ない話なので、あまり考えなくても良い項目。
任意のカスタム・グリッドラインを表示
カスタムグリッドラインの追加は、単純にグリッドラインの種類が増えるわけではなく、任意に用意したグリッドラインを使用できるようになる。
登録できるのは最大4つまでのカスタムグリッドラインで、電子ファインダー、モニター、HDMIを介した外部モニターでもグリッドラインを表示することができる。
これは以前海外で発表された機能で、現時点では日本でのライセンス販売は確認できていない。
海外の価格は149ドル(約2万2千円)とかなり高額だが、永久ライセンスとなる。
α7IV以外にもα1・α7SIIIも対応していて、その他のモデルについても順次対応する模様。
その他
・電源のOFF/ONでタイムコードが保持されない場合がある事象を改善しました。
・特定のカスタムキー操作で再起動する場合がある事象を改善しました。
・動画撮影時の拡張ISOでの露出安定性を改善しました。
・動作安定性を向上しました。
その他のアップデート内容は、不具合等の修正。
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●アップデート対象商品
デジタル一眼カメラ α7 IV 「ILCE-7M4」
ソニーストア販売価格:
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
・国内発表 「α7IV」( ILCE-7M4 )が12月17日(金)発売。市場推定価格330,000円前後(税込)。予約開始は12月7日(火)10時より。先行展示も予約日と同日開始
・「α7 IV」( ILCE-7M4 )は、「α7 III」からどれほど進化したのか?仕様を比較。α9ベースのスタンダードモデルと、α1ベースのスタンダードモデルとの違い。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7 IV ( ILCE-7M4 )の熱耐性能について、海外のソニー公式ページから調べてみる。α7 IV、α7SIII、FX3、α1の動画連続撮影比較。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7 IV ( ILCE-7M4 )の新機能「フォーカスブリージング補正」と、その対象レンズについて確認してみる。
・「α7 IV」( ILCE-7M4 )は本体内ソフトウェアアップデートが可能!? メモリーカード内に保存したファームウェアデータを使って実行できる様子。PCいらずで、スマートフォンやタブレットだけでもアップデートできる可能性。
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