ソニーが基本的に好き!

フルサイズコンパクトデジタルカメラ「RX1R III」(DSC-RX1RM3)実機レビュー。(その1)初期セットアップと、その外観・付属品についてチェック。


ソニーから、約10年ぶりにレンズ一体型コンパクトカメラ最上位機種として現れたRX1R III」 

市場価格660,000円前後というかなりの高額なため、それならデジタル一眼カメラαに好きなレンズを装着したほうが断然いいんじゃないか?という冷静な判断すら狂わせてしまう至高のコンパクトカメラ。

発売日に届いたRX1R IIIを開封してセットアップと、その外観と付属品についてチェックしてみる。 

・RX1R III(DSC-RX1RM3) | デジタルスチルカメラ Cyber-shot | ソニー
・デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー

-----------------------------

●フルサイズコンパクトカメラ「RX1R III」(DSC-RX1RM3)開封レビュー

RX1R IIIのパッケージは、リサイクルペーパーを原料にしたサステナブルな紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」を使っていて、じつに白くシンプル。

商品や付属品を包む袋についても、ビニール袋をやめて植物由来の不織布を採用するなどして、ソニーはプラスチックを削減することで環境負荷の軽減に努めている。


開封して中身をすべて取り出してみると、本体と他入っている付属品は以下のとおり。

・コンパクトカメラRX1R III本体
・リチャージャブルバッテリーパック「NP-FW50
・レンズキャップ
・アクセサリーシューキャップ
・アイピースカップ
・ショルダーストラップ
・ラッピングクロス
・スタートガイド、保証書など紙類

一昔前にあった取扱説明書はなく、スタートガイドにあるQRコードを読み取ってwebにあるヘルプガイド(web取扱説明書)を参照する。

また、USBケーブルやACアダプターも付属していないので別途用意する必要がある。

フルサイズコンパクトカメラ「RX1R III」(DSC-RX1RM3)のサポートページ公開。買った人もこれから買う人も要チェック!

スマートフォンからもできるRX1R III の初期設定


RX1R IIIにバッテリーを装着して電源を投入、最初の初期設定をする。

初期セットアップについても今までのようにカメラ本体からすすめていくこともできるけれど、スマートフォンを利用しても設定できるようになっている。

スマートフォンでセットアップすると、カメラからの画像や動画の転送やアップデートデートといった設定もまとめてできる。


カメラと接続するには、スマートフォンに「Creators’ App」アプリをインストール。

RX1R IIIの背面モニターに表示されているQRコードを読み込むとかんたんにインストールできる。

スマートフォンで「Creators’ App」を開いて、接続するカメラを追加するリストからRX1R IIIを選ぶ。

RX1R IIIは、カメラ一覧の一番下にある「その他」枠にある。

「ペアリング」を選んで、カメラ側で許可すると接続できるようになる。

カメラとの接続が完了すると、カメラとの接続に使うWi-Fiの周波数帯の設定が出てくる。

2.4GHzと5GHzのいずれかを選択する必要があるけれど、高速かつ安定した通信をするなら5GHzが良い。

そして、「エリア/日付/時刻」、「機器名称」、「自動電源OFF温度」の設定を好みで設定する。

撮影時に電源が自動で切れる「自動電源OFF温度」は、長時間撮影することがあれば「高」にしておく事をオススメする。

これで、初期設定は完了。

RX1R III の外観と機能をチェックする

電源を入れて目に飛び込んでくる背面液晶モニターの映像。

3.0型というサイズはαシリーズと共通ながら、解像度が236万ドットと従来よりも少し解像度が上がったおかげかより見やすくなっている。

ただモニターは本体と一体化していて、チルトやバリアンアグルといった機構がない。

すっかり背面モニターの向きを変えられる事に慣れてしまっているせいで、撮影ポジションによっては使いにくさを感じてしまう事は否めない。

モニターはタッチスクリーンになっていて、物理キーに頼らなくてもアイコンをタップしても操作できる。

設定画面は最新UIかつ挙動もかなり軽快で、メニューも撮影時の設定もすべてタッチに対応してスマホ感覚で直感的に変更できるとかなり便利に使える。

画面は縦位置表示にも対応して、カメラを縦方向に向けたときに、モニター内に写っているUIもちゃんと縦向きに表示されることで違和感なく操作できる。

本体を縦向きにモニターを上向きにしても下向きにしてもそれにあわせて向きが変わる。

RX1R IIIとRX100シリーズの流れを汲むVLOGCAM ZV-1 IIと比べてみた。

本体のサイズや重さは当然ながらRX1R IIIのほうが大きいし重いという事になる。

ただしボディの厚みだけで言えば、ただしバッテリーが大きくなっているはずのRX1R IIIよりもVLOGCAM ZV-1 IIのほうが幅が大きい。

よく見ると背面モニターのバリアングル機構になっている事で厚みがかなり増しているので、背面モニターを固定にしたことで本体の小型化に寄与している事は間違いない。

RX1R IIIの重さは、本体にバッテリーNP-FW50(Wバッテリー)とSDカードをを収めた状態で公称値で498g

※上の画像はSDカードのない状態で計測すると498g。

バッテリーが大型化して、フルサイズイメージセンサーと明るい単焦点レンズを搭載してのこの重量だと考えると驚異的。

実際にはいくつかのパーツを付けるので若干微増するとしてもかなり軽い。

以前のRX1R IIで採用されていたNP-BX1(Xバッテリー)から、RX1R IIIではリチャージャブルバッテリーパック「NP-FW50」(Wバッテリー)に変更された事で、バッテリー容量が約1.6倍に。

RX1R IIIは、処理能力が爆上がりして消費電力も上がっているにもかかわらず、RX1R IIよりも撮影可能枚数(時間)は増加している。

単純に新旧比較であれば嬉しいところだけれど、αを使い慣れてるとちょっと心もとない。

RX1R III:NP-FW50(Wバッテリー)7.3Wh、約42g
     ・撮影可能枚数・動画時間 約300枚、約80分
     ・消費電力(液晶モニター)静止画約3.2W、動画約5.5W

RX1R II:NP-BX1(Xバッテリー)4.5Wh、約25g
     ・撮影可能枚数・動画時間 約220枚、約50分
     ・消費電力(液晶モニター)約2.5W


RX1R IIIに備わる端子類は、本体左側面に集約。

スライド式カバーを開けると、上からマイク端子、・USB Type-C端子(充電、データ通信用)SuperSpeed USB 5 Gbps(USB 3.2)、HDMIマイクロ端子が備わっている。

ヘッドホン端子など動画用の端子はなく、本体サイズに収まる必要最低限の端子といった感じ。

USB PD(USB Power Delivery)に対応したことで急速充電ができるようになったのは嬉しい。

RX1R IIIの充電にかかる時間は、PD対応機器を使用すれば約135分。

RX1R IIの充電にかかる時間は、付属のACアダプターで約150分。

バッテリーがNP-BX1(4.5Wh)からNP-FW50(7.3Wh)へと容量の大きいバッテリーになったにもかかわらず充電時間が短くなっている。

また、USB3.2(5Gbps)に対応したためデータ転送も高速。

RX1R IIIのメモリーカードスロットは、バッテリーを収めるすぐとなり。

UHS-IIのSDカードに対応したことと内部処理も高速化しているため、連続撮影可能枚数(1回の連写で何枚撮れるか)の性能は向上。

連続撮影可能枚数
JPEG Lサイズ エクストラファイン: 120枚
JPEG Lサイズ ファイン: 1000枚以上
JPEG Lサイズ スタンダード: 1000枚以上
RAW: 52枚
RAW+JPEG: 40枚
RAW(ロスレス圧縮): 20枚
RAW(ロスレス圧縮)+JPEG: 16枚
RAW(非圧縮): 15枚
RAW(非圧縮)+JPEG: 14枚

RX1R IIはUHS-IのSDカードまでしか対応していなかったため書込み速度はかなり遅かった。

もともと連写するような撮り方をするカメラではないとはいえストレスフリーで撮れるメリットは大きい。

最新カメラの性能を引き出すには、”メモリーカード”の性能が超重要!高速から低速までのメモリーカードを用意して、α7 IV で連続撮影した挙動などを検証。

本体に付属する充実のアクセサリー

本体に付属する主要なパーツは、レンズキャップ、アイピースカップ、ショルダーストラップ、ラッピングクロス。

一般的なカメラではおまけ的な要素が強いアクセサリーもかなり気合が入っている。

特殊加工されたレンズキャップ。

RX100シリーズのような電動ズームや電源オフ時にレンズカバーが閉じるギミックはなくて、デジタル一眼カメラのレンズ同様に、未使用時には保護する意味でレンズキャップを手動で取り付ける。

シンプルにαと同じ樹脂製のレンズフィルター径49mのレンズキャップでよかったはずなのに、金属加工されたやたらとクオリティが高い。

手にしたときのほんの少し手ごたえのある重さが心地よかったり。装着した時の本体の質感とあいまって所有欲を満たしてくれる。

取り外すときも含めて、写真を撮るモチベーションにもつながるような気がする。

RX1R IIIのファインダーはα7CII やα7CRとほぼ同様の、0.39型(236万ドット)XGA OLEDを採用した、倍率約0.70倍の電子ビューファインダー。

ただし、α7CII やα7CRの場合、アイピースカップは付属しておらず、そのままボディにあるファインダーを直接のぞくのがデフォルトになっている。

ファインダーからは少し目を離した位置からのぞく撮り方になる。

ところが付属するアイピースカップがかなりお役立ち。

アイピースカップの横にあるダイヤルネジをくるくると回して固定。

単純にひっかけるタイプと違って、不意にあたっても抜け落ちてしまうこともない。

アイピースカップを付けることで、周囲からの光や情報を遮るので視認性はかなり良くなる。

目をあてて固定できる安心感がかなり大きくて、手振れ補正も備わっていないことも踏まえて撮影スタイルがこれで確率するなという感じ。

付属のストラップ

αに付属のショルダーストラップは、わりとペラペラであまり実用性を考えられているとは言えない。

ところがRX1R IIIのストラップは、細身ながらも肉厚でクッション性もある。

ストラップには、のロゴがあしらわれていて、本体以上にRX1R IIIを使ってるアピールができてちょっとした優越感みたいなものもある。

ちなみにRX1R IIIの三角冠は、αと同様なのでこのみでショルダーストラップやハンドストラップを装着して自分好みに近づけることもできる。

ラッピングクロスは、比較的ゆったりめなサイズで、RX1R IIIのボディをすっぽり覆うことができる。

ストラップやオプションパーツを装着した状態でも余裕で入れられる。

内側は起毛タイプで本体を優しく保護してくれるので、大きなバッグに入れるにしても不意に小傷がついてショック!みたいな事態も避けられる。

当たり前に衝撃に対しては耐性はないので過度な期待は禁物。

なんといっても専用ボディケースの発売が遅い(8月29日)ので、しばらくこのラッピングクロスにいれて持ち運んでしのぐという方法もある。

 

RX1R IIIはさすがに高価なだけあって、カメラの性能のみならずプロダクツとしてのクオリティには満足できるし、付属する周辺機器がここまで妥協ないものが揃っている事は買った事への満足度は高い。

次回、その所有欲をさらに高めるためのRX1R III専用の純正アクセサリーや、本体を保護するための周辺機器についてレビューする予定。

「RX1R III」(DSC-RX1RM3)ソニーストア実機レビュー。最新性能をコンパクトボディに凝縮、帰ってきた最高峰のフルサイズコンパクトデジタルカメラ。

有効約6100万画素フルサイズサイバーショット「RX1R III」(DSC-RX1RM3)に対応するソニー純正アクセサリー。

フルサイズコンパクトカメラ「RX1R III」のセンサー使用領域・動画撮影時間を調べてみた。静止画撮影に特化ながらも高画質な動画も残せる超小型カメラ。

有効約6100万画素フルサイズサイバーショット「RX1R III」と、前モデル「RX1RII」の機能や性能を、デジタル一眼カメラ α7CR、α7R V も交えて比較してみる。

----------------------------

●フルサイズコンパクトカメラ「RX1R III」(DSC-RX1RM3)関連製品


デジタルスチルカメラ RX1R III「DSC-RX1RM3」
市場推定価格:660,000円(税込)前後
ソニーストア販売価格:658,900円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

発売日:2025年8月8日(金)
予約開始:2025年7月23日(水) 10時~


RX1R III専用サムグリップ「TG-2」
メーカー希望小売価格:38,720円(税込)前後
ソニーストア販売価格:36,300円(税込)

発売日:2025年8月8日(金)


RX1R III専用ボディケース「LCS-RXL」
メーカー希望小売価格:21,120円(税込)前後
ソニーストア販売価格:19,800円(税込)

発売日:2025年8月29日(金)


レンズフード「LHP-1 J2」
メーカー希望小売価格:22,330円(税込)前後
ソニーストア販売価格:20,900円(税込)

発売日:2025年8月8日(金)


モニター保護ガラスシート「PCK-LG1」
メーカー希望小売価格:3,850円(税込)
ソニーストア販売価格:3,718円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


モニター保護シート「PCK-LS30」
メーカー希望小売価格:1,210円(税込)
ソニーストア販売価格:1,155円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


MCプロテクター「VF-49MPAM」
メーカー希望小売価格:5,830円(税込)
ソニーストア販売価格:5,511円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


円偏光フィルター「VF-49CPAM2」
メーカー希望小売価格:12,100円(税込)
ソニーストア販売価格:11,418円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

ソニーストア 直営店舗でご購入の場合


ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入のさいに、
スタイリストさんにショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。

ソニーストア

人気記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)