INZONE初NC対応完全ワイヤレスイヤホン「INZONE Buds」実機レビュー。低遅延、長時間駆動と負担の少ない装着性、USB Type-Cレシーバーの汎用性が高いゲーミングイヤホン。
ソニーのゲーミングギア「INZONE」に、完全ワイヤレスタイプのヘッドセット「INZONE Buds」が登場。
今までINZONEブランドではヘッドホンのラインナップにはオーバーヘッドタイプしかなかったけれど、ようやくイヤホンタイプのしかも完全ワイヤレスイヤホンが加わった。
「INZONE Buds」は、ノイズキャンセリング対応、単体12時間(充電ケース合わせて24時間)駆動の長時間バッテリー、耳に負担の少ない本体設計、USBレシーバーまたはBluetooth® LE Audioによる低遅延なリスニングなどが特長。
カラーバリエーションとして、INZONE従来の白を基調にしたホワイトに加えて、黒を基調にしたブラックモデルも追加された。
早速、ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」をレビューしてみる。
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・INZONE Buds | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
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・ゲーミングギア INZONE(インゾーン) | ソニー
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目次
●ゲーミングヘッドセットラインナップ
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE Buds
WF-G700N
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
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●INZONE初の完全ワイヤレスゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」は、ゲーム向けの完全ワイヤレスイヤホン。
今までのINZONEシリーズ同様に、USBレシーバーをゲーム機器に接続して2.4GHzワイヤレス接続で30ms未満の低遅延な通信というのが最大のウリ。
さらに、Bluetoothのコーデックについては、AAC・SBC といった今まで馴染みのあるBluetooth Classicには対応していない。
そのかわりにBluetooth® LE Audio(LC3)に対応して、低遅延な通信ができるようになっていて、ゲームプレイでの遅延を排除するためだけにこうした仕様になっていると思われる。
Bluetooth® LE Audio(LC3)に対応している機器は、現時点ではかなり少ない。
例えばソニーのスマートフォンで言えば、「Xperia 5 V」、「Xperia 1 IV」、「Xperia 5 IV」で利用可能(「Xperia 1 V」については、後日アップデート対応)で、2年前のモデルは対応していないというのが現状。
USBレシーバーを見てみると、接続端子は「USB Type-C」になっている。
最近のPCなど比較的新しいモデルであれば、USB Type-C端子は標準搭載されているので接続についても特に問題ないはず。
もしもUSB Type-C端子がなかったとしても、Type-CからType-Aへの変換アダプタを利用すれば、試した限りでは問題なく使用できた。
ただし、動作保証外の接続のため、推奨できる接続ではない。
<参考>
・Stouchi USB 変換アダプタ Type C (メス) to USB 2.0 (オス) 変換コネクタ
USBレシーバーは、対応機器ごとにスライドスイッチを切り替えて利用する。
「PS5 / MOBILE」、「PC」で分かれていて、PC側ではゲーム音声とチャット音声が分離して認識する。
MOBILE(モバイル)とある通り、USB Type-C端子が搭載されているスマートフォンとも簡単に接続できる。
USB Type-C端子を搭載した「iPhone 15 Pro」に接続してみたところ、認識して問題なく利用できた。
もしもスマートフォンがBluetooth® LE Audio(LC3)対応していなくても、こうしてUSBレシーバーを接続すればいたって普通に使える。
イヤホン本体のサイズはそこそこ大きくて、装着すると本体の外装(ホワイトの部分)は耳の外に出る。
けれど装着してみると、耳への接触は最小限で負担がかかるようなことはない。
最近発売された「に近いつけ心地で長時間使っていても苦痛にならなりにくくて、遅延の少ない完全ワイヤレスと考えると、ゲームとの相性はかなり良さそう。 」や「 」
詳細な設定をするにはPC用ソフト「INZONE Hub」が必要になるものの、シンプルに使うだけならUSBレシーバーを挿せしてすぐ使える。
イヤホンのドライバーは、「8.4mm「ダイナミックドライバーX」を採用。
」に搭載されている新開発の口径サイズドーム部とエッジ部に異なる素材を組み合わせた振動板構造で、低音域から高音域まで高い音質再現を可能なドライバーのため、ゲームプレイにおいても最適な音質を再生してくれる。
イヤーピースは、L、M(本体装着)、S、SSの4種類を付属。
耳を強く圧迫するものではなく、軽いつけ心地のタイプ。
接続部分は独自形状ではないし、サードパーティ性のイヤーピースも利用できる。
イヤホンの外側には、特徴的なマイクが搭載されている。
ノイズキャンセリングにも対応して、PCのファンノイズ、エアコン、換気扇などの音を遮断することで、ゲーム内の微細な音を聞き逃さないようにできる。
ただし、「のようにノイズキャンセリングが強烈に効くというわけではなく、どちらかというと屋内のゲームプレイ時に周囲にあるノイズを低減してくれるといった効き具合。 」
ノイズキャンセリングが強く作用すると耳への負担も大きくなるので、長時間プレイを前提としているのだと思われる。
また、外音取り込み(アンビエントサウンド)モードにも対応しているので、ノイキャンを効かせつつ必要な周囲の音を取り込むといった事もできる。
充電ケースについても少し大きめではあるけれど、それでも手のひらに収まるサイズ。
バッテリー持続時間は、USBトランシーバーとの接続でイヤホン単体で最大12時間(NCオフ時)。
充電ケースを使用すれば1回分の充電が可能で、最大で24時間利用できる。
Bluetooth® LE Audio(LC3)で接続した場合は、さらに時間は延びてイヤホン単体で最大24時間。
充電ケースを組み合わせることで、最大48時間も利用できる。
充電ケースには、イヤホン本体とUSBレシーバーを収納できる。
USBレシーバーが収められないタイプのワイヤレスヘッドセットもあるので、こうして一緒に収納して持ち運びできるのは嬉しい。
イヤホン、USBレシーバーともにマグネットにより心地よくスポっと収まる。
充電ケース背面には、充電用のUSB Type-C端子を搭載。
その隣りにあるボタンはペアリングボタン。
ケース内にイヤホンを収納して、ケースの蓋を開けてボタンを長押しすることで、Bluetoothペアリングモードになる。
当然、Bluetooth® LE Audio(LC3)対応機器でないとペアリングすることが出来ない点には注意。
PCソフトウェア「INZONE Hub」によるカスタマイズ
「INZONE Buds」でも、PCソフトウェア「INZONE Hub」との連携が可能。
イヤホンの操作設定、イコライザー設定、立体音響設定、個人最適化などが利用できる。
「INZONE Hub」を利用するためには、USBレシーバーを接続して使う必要がある。(Bluetoothモードとなっている場合は切り替える必要がある。)
モードの切り替え方法は、イヤホンを装着して両耳のハウジングを長押しで切り替わる。
本体情報として、イヤホンと充電ケースのバッテリー残量も表示される。
イヤホンの操作設定は、テンプレートの他に、細かく一つ一つの操作に割り当てることもできる。
設定した操作はイヤホン本体側に保存され、USBレシーバー接続とBluetooth接続どちらも同じ操作方法になる。
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●USB Type-Cのレシーバーになって、汎用性が大幅に向上
ゲーミングギアブランドINZONEということで、デスクトップPCやノートPCでの利用がメインになるはず。
USBレシーバーがUSB Type-Cとなったことでサイズが小型化したため、端子部分から飛び出しがおさえられている。
また、従来どおりPlayStation®5(PS5™)でも利用できる。
PS5へ直接USBレシーバーを接続すればすぐにつながる。
ゲーム音声とチャット音声の音量調整も、PS5のシステム上で変更ができる。
イヤホン本体側でも操作設定をしておけば、ある程度の操作もできる。
新デザインとなるPS5スリムタイプの場合は、前面に2つのUSB Type-C端子を備えるようなので、高速な通信速度のポートではなくUSB2.0の端子に接続することでポートを効率よく利用できそう。
その他、USBオーディオに対応した機器であれば、USBレシーバーを接続することで「INZONE Buds」を利用できた。
手持ちの機器でかたっぱしから接続してみたところ、SteamDeck、Nintendo Switch、Android端末、iPhone 15シリーズなど、どの機器にも問題なく接続できて低遅延な音声で利用できた。
Bluetooth® LE Audio(LC3)への対応というとかなり高いハードルがある印象だけれど、このUSB Type-C端子のUSBレシーバーが用意されたことで一挙にたくさんの機器で使えるようになった。
使い勝手を考えても、既存のINZONEオーバーヘッドタイプよりも格段に良くなっているんじゃないかと思える。
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●ゲーミング用、音楽用、PS用、どれも用途に特化していながら基本性能は高め
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」は、ケースごと見た目に大きく見えて第一印象の期待値は低かったけれど、実際に使ってみると思っていた以上に良い。
特にゲーム利用するなら低遅延のワイヤレスヘッドセットが最低限必須条件だとして、それがUSBレシーバーを接続するという単純明快なアクションで使えるというのが非常に意義が大きい。
ただ悩ましいところとして、ソニーが発売するハイエンドな完全ワイヤレスモデルとして3つのジャンルにわかれて「INZONE Buds」、「PULSE Explore」、「WF-1000XM5」と3モデルも存在していること。
とはいえ、それぞれに特化して設計されているので、自分の用途にあった使い方をすれば良い。
「INZONE Buds」:PCゲーム特化。USB Type-C接続、LE Audio対応なら低遅延。
「PULSE Explore」:PS製品特化。USB接続、PlayStation Link対応なら低遅延。
「WF-1000XM5」:音楽特化。LE Audio対応なら低遅延。
PCやスマートフォンでゲームするなら「INZONE Buds」、PlayStation5やPlayStation Portalでゲームをするなら「PULSE Explore」、音楽メインながら LE Audio対応製品を持っていれば低遅延にも対応できる「WF-1000XM5」という感じ。
「INZONE Buds」は、イヤホン単体で最大12時間利用できて、長時間使用しても耳疲れがしない装着性、ある程度のノイズキャンセリングに対応しているなど、ゲームにも日常使いにも使いやすい。
ゲーム用にワイヤレスヘッドセットを探していたというのならまずこれを買っておけば間違いないし、それ以上にUSB type-CのUSBレシーバーのおかげで使い道が広がってINZONEヘッドホン史上で一番推せるモデルとなっている。
・完全ワイヤレスゲーミングイヤホン「INZONE Buds」が、PC用のヘッドセットとして便利すぎる。USB Type-Cレシーバーのど安定っぷりと長時間使える快適さがかなりツボ。
へ続く。
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●ゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」、「INZONE H5」の特長
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」
・INZONE初の完全ワイヤレスモデル
・ノイズキャンセリング対応
・イヤホン単体12時間(充電ケース合わせて24時間)駆動
・耳への接触を低減したデザインを採用、長時間装着でも快適にプレイ可能
・ソニー独自開発8.4mmドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」を搭載
・低遅延な無線タイプ。通信の遅延は30ms未満のUSBレシーバーに加えて、Bluetooth® LE Audioに対応(従来のBluetooth Classicには非対応)
・PCソフトウェア「INZONE Hub」により、詳細なカスタマイズが可能
・ゲーム向けに360 Spatial Soundに対応
ワイヤレスゲーミングヘッドセット「INZONE H5」
・INZONE H7から小型軽量化(325g→260g)、INZONE H3から小型軽量化(299g→260g)
・通信の遅延は30ms未満のUSBレシーバーによる無線接続と、3.5mm有線接続に両対応(Bluetooth接続はなし)
・AIベースのノイズリダクションと双方向マイクにより、クリアなゲーム内通話を実現
・PCソフトウェア「INZONE Hub」により、詳細なカスタマイズが可能
・ゲーム向けに360 Spatial Soundに対応
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●INZONE タイムセール
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE H9 WH-G900N/WZ |
※2023年10月18日(水)23時59分59秒までのタイムセール
今回のタイムセール、通常モデルだけを対象にしたもののため、コラボレーションモデルである『ファイナルファンタジーXVI』モデルや、『ストリートファイター6』モデルはセール対象外となっている。
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●ゲーミングギアブランド「INZONE™」ラインナップ
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE Buds
WF-G700N
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ワイヤレスゲーミングヘッドセット INZONE H5
WH-G500
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
※2023年10月18日(水)23時59分59秒までのタイムセール
ソニー ゲーミングモニター(4K 144Hz)「INZONE M9」レビュー。
・(その1)開封から組み立て設置、「直下型LED部分駆動」の4K解像度ディスプレイ品質を試す。
・(その2)Windows PCやMac、PlayStation®5、Xbox series X、Nintendo Switch、スマホなどと接続してみる。接続時の注意点。
・ゲーミングモニター(フルHD 240Hz)「INZONE M3」レビュー。DisplayPortケーブル付属、ACアダプターの小型化、1920x1080 240Hz ディスプレイの品質を試す。
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE H9
WH-G900N/WZ
※2023年10月18日(水)23時59分59秒までのタイムセール
ゲーミングヘッドセット INZONE H3
MDR-G300/WZ
・ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9」 /「INZONE H7」/ 「INZONE H3」実機レビュー。ゲームに集中できる快適な装着感とのめりこめる没入感。2.4GHzワイヤレスとBluetoothの2つ同時接続が超便利。
・2.4GHzワイヤレス接続は本当に低遅延なの?ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9 / INZONE H7 / INZONE H3」を、Bluetooth接続などと視覚的にわかりやすく比較してみる。
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
moyuk SAPPORO 3階
さっぽろ地下街ポールタウン直結
地下鉄「大通駅」から徒歩3分、「すすきの駅」から徒歩5分
札幌市電「狸小路停留所」から徒歩1分
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市営地下鉄栄駅サカエチカ8番出口。丸栄百貨店南隣
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。西鉄天神CLASS
営業時間:11:00~19:00