広角で作る表現。SEL20-70mm F4 Gでアート&ファッションポートレート
撮影設定 23mm|F4.5|1/125秒|ISO2500
こんにちは。しふぉんです。
今日は、のズームレンズを使用した、少し奇抜なアート&ファッションポートレートについて話していきます。
使用ボディはSONY α7Ⅳです📷✨
ポートレート撮影では50mmや85mmといった中望遠レンズが定番とされています。
自然な遠近感で人物を美しく写せるため、多くのフォトグラファーに選ばれている焦点距離です。
しかし、作品撮りでは「美しく写すこと」だけが正解ではないと考えます。
写真を見た人が思わず足を止めたり、「どうやって撮ったのか?」と想像したくなるような一枚を目指すなら、広角で撮るという選択肢も非常に面白いと感じています。
今回使用したのレンズですが、普段はその軽さや便利な焦点距離から、旅行やスナップのお供として持ち歩くことが多いです。
一般的な標準ズームよりもさらに広い20mmから始まることが、このレンズの最大限の魅力と感じています。
今回の撮影では、その20mmから30mm付近を中心に使用し、遠近感を積極的に活かしたアートポートレートに挑戦しました。
あえて歪みを活かす
広角レンズは人物撮影では歪みが出やすいため、避けられることも多い印象があります。
ですが、その歪みは見方を変えれば個性的で素晴らしい表現になります。
例えば、モデルに近づいて足先へカメラを向けるだけで、足がすらっと長く伸びたような印象になります。手を前へ出せば存在感が強調され、顔の角度や体の向きを工夫することで、現実では見られないような不思議なバランスを生み出せます。
今回の撮影でも、モデルとの距離を思い切って詰め、広角ならではの癖を積極的に利用しました。
撮影設定 24mm|F4|1/200秒|ISO1600
・あえて違和感を作る
・少しの不気味なスパイスを加える
・不安定で心地よい不協和音のようなアート写真
これらは私が作品作りをする上で大切にしている表現の軸です。
私が惹かれるのは、完璧に整った美しさよりも、どこか儚さや退廃的な空気をまとった世界観です。
現実をほんの少しだけ歪ませたり、遠近感を強調したりすることで、現実と非現実の境界を曖昧にする。その曖昧さが、見る人それぞれの解釈や想像を生み出す誘導になると考えています。
撮影設定 27mm|F4.5|1/1600秒|ISO500
空間さえも作品の一部に
20mmの魅力は、人物だけではありません。
背景を広く写し込めることで、その場所の空気感や建物の雰囲気までも作品の一部として取り入れることができます。
今回の前半の撮影では、奇抜な衣装とは反対にあえて和室を舞台にしました。
窓から差し込む自然光や少し色褪せた壁など画面の中へ取り込み、モデルだけではなく空間そのものにも存在感を持たせています。
撮影設定 20mm|F4|1/160秒|ISO2500
背景をぼかして人物だけを際立たせる表現も魅力的ですが、広角で背景もしっかりと写すことで「その場所でしか撮れない写真」が作りやすいと感じました。
人物と背景が切り離されるのではなく、一つの作品として自然につながる感覚があります。
和室でのファッションポートレートとなると色味にはかなり苦戦しました。
正解はないと分かっていながらも「どっちが良いかわからない・・」と久しぶりにこんなにも頭を悩ませました。笑
1枚目は奇抜さを活かし、少し古い雑誌のように赤みを追加。
2枚目は和室の無機質で湿気を帯びたような印象にするため彩度を下げ青みを追加。
結果個人的にどちらも捨て難いという・・(・・;)✨
ちなみに、この日のメイクは金髪のモデルさんがしてくれました!天才!
ズームだから表現が自由自在
はズームレンズです。
撮影中は20mmで大胆な構図を作ったかと思えば、少しズームして28mmや35mmへ変更し、同じシーンでもまったく違う印象の写真を撮影しました。
撮影設定 28mm|F6.3|1/500秒|ISO500
撮影設定 35mm|F4|1/800秒|ISO500
ポートレート撮影では「絶対単焦点や!」という時期が私にもありましたが(今も勿論使用しています!笑)表現の種類によっては、ズームレンズ一択の時もあります。
ちなみに私は、も所有しています。しかし今回のポートレートでは、あえてを選びました。
理由は、20mmから70mmまでを一本でカバーできるズームレンズだからです。
モデルとの距離を変えずに画角だけを調整したり、その場の雰囲気を生かした20mmの表現から、50〜70mmで人物を中心とする表現まで、撮影の流れを止めることなく切り替えられます。
ファッションやアートを意識したポートレートでは、一瞬で変わる仕草や空気感を逃さないためにも、レンズ交換に時間を使わなくて良いことが私にとって大きなメリットでした。
「今この角度が面白い。」
「もう少し引いて空間を入れたい。」
そんなひらめきに素早く応えられる自由度は、このレンズならではだと思います。
広角だからできる構図の遊び
今回の撮影では、床へ寝転んだり、階段を利用したり、壁際でポーズを取ったりと、さまざまなシチュエーションで撮影しました。
20mmという画角は、カメラを少し傾けるだけでも画面全体の印象が大きく変わります。
撮影設定 20mm|F4|1/800秒|ISO500
撮影設定 60mm|F4|1/800秒|ISO500
全然印象が違いますよね・・!
自分自身は一切その場から動かず、ズームでこの表現の幅を操れることが本当に楽しいんですよね。
対角線を意識した構図や、大胆な余白を活かしたフレーミング、被写体を画面の端へ配置する構図など、広角だからこそ挑戦できる撮り方が数多くあります。
広角レンズだからこそ、人物だけではなく画面全体で作品を作る感覚を楽しめたように思います。
SEL20-70mm F4 Gは、発想をそのまま形へ
改めて、20mmという広角域では大胆な遠近感を活かしたアートポートレートを楽しめますし、少しズームすれば自然な人物描写にも対応できます。
一本で幅広い表現を楽しめるため、「今日はどんな作品を撮ろう」と考える時間そのものが楽しくなりました。
ポートレートでは歪みをなくすことが正解と思われがちですが、あえてその歪みを作品の個性として取り入れることで、新しい表現が生まれることもあります。
撮影設定 20mm|F5|1/1000秒|ISO500
もし「いつものポートレートから一歩踏み出してみたい」「人物だけではなく空間も含めて世界観を作りたい」と考えている方がいるなら、この20mmという画角は、新しい表現のきっかけを与えてくれるはずです。
私はこれからもこのレンズと作品撮りを楽しんでいきます。
撮影設定 24mm|F5.6|1/400秒|ISO500

・shifon378
・yamaguchi_film12
・山口フォトウォーク
・モデル撮影会photty
・はじめましてフォトグラファーしふぉん(shifon378)です。ソニーフォトウォーク(前編)・(後編)
・35mm 1本で撮る河津桜
・α7 IVの魅力を引き出す現像術とワークフロー
・広く、軽く、気持ちよく。FE 20-70mm F4 G「SEL2070G」レビュー
・α7 IV × FE 24-70mm F2.8 GM II「SEL2470GM2」で夜の駅を撮影|JPEG撮って出しレビュー
・SONY α7V× 50-150mm GMで描く、曇天のローズガーデンポートレート
・カメラ片手に、梅雨の始まりを探す。FE 20-70mm F4 Gと紡ぐフォトエッセイ
・レンズ一体型のコンパクトカメラが紡ぐ、日常の記憶。RX1RM3と過ごした濃密な時間。
・私がSONY α で残し続けたい景色
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