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2年ぶりに登場した小型モバイルPC「VAIO SX12」2025年実機レビュー。eSIM+物理SIMのデュアルSIM仕様、USB4(40Gbps)に対応した汎用性の高いコンパクトノート。


VAIO㈱から、6月に発表された第14世代Coreプロセッサー搭載PC「VAIO F14 / VAIO F16」に続いて、SXシリーズにも第14世代Coreプロセッサーを搭載した新モデルVAIO SX12、VAIO SX14が登場。

今回の新モデルには、ALL BLACK EDITIONも用意されている。

VAIO SX14については、上位のVAIO SX14-Rが2024年に登場していたが、VAIO SX12については2年ぶりの新型となる。

今回のSXシリーズは、実用的に使用できる手の取りやすいモバイルノートPCとしての立ち位置となるようだ。

・「VAIO SX14」(2025年モデル) | VAIO(パーソナルコンピューター) | ソニー
・「VAIO SX12」(2025年モデル) | VAIO(パーソナルコンピューター) | ソニー
・VAIO公式 オンラインストア|VAIOストア(個人)

・VAIO(パーソナルコンピューター)|ソニーストア

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●立体成型カーボン採用のボディデザイン。


新しいVAIO SX12、VAIO SX14は、本体デザインについては以前のモデルと変わっていない。

そのため、外観で新モデルと判断するのは難しい。

細かいところでは、Intelのエンブレムシールが無印のものに変更になっていたり、キーボードに新たにCopilotキーが追加されている。


クラムシェルのスタイルはそのままに「立体成型カーボン天板」を採用した洗練されたデザイン。

立体成型されたカーボン天板が側面にまで回り込んで一体感を上げつつも、ディスプレイの上部には高感度アンテナが配置されているため樹脂パーツに分割。

きらびやかに輝くVAIOロゴとオーナメントがアクセントになっている。


底面はすべてのSXシリーズのカラーに共通してカーボンブラック。

ネジ穴も直接アクセスできるように視認できるため、メンテナンスのしやすさを考慮。

後方部分に、エアインテーク(吸気口)があるのがわかる。


キーボードについては、一つ一つのキートップが独立したアイソレーションキーボード。

すべての日本語キーボード、英字キーボードに合わせて異なる金型を使用するため、いびつなレイアウトにならないのはVAIOノートPCの良いところ。

右上の指紋認証センサーは電源ボタンと一体化している他、右下にはCopilotキーが新しく追加されている。


グラつかない安定性と、キートップは真ん中が少し凹んだ皿のような形。

キーピッチ19mmのフルサイズキーボードで、キーストロークは1.5mmとキーをおした時の沈み込みが深く、きちんと指で押している感触を感じられる。

キートップにはフッ素含有UV硬化塗料のおかで、指紋のテカりは目立ちにくくなっている。

また、キーボードバックライトについては構造を見直したことで光ムラがなく発光するようになっている。


Copilotキーを押すと、Windowsに搭載されているAIアシスタントが起動する。

情報検索や、コンテンツ生成、タスクの自動化できるため使いこなすことで生産性が向上すると思われる。


パームレストはアルミを使用。

タッチパッドの追従性も良好で、その面積についてはVAIO SX12は少し小さいながらもタッチパッドとは別に物理的なクリックボタンも搭載している。


フロントカメラは、解像度の高いフルHDカメラで、物理的にカメラを閉じるカメラプライバシーシャッターも備えている。

カメラは、どのモデルを購入してもフルHD画質、Windows Helloにも対応し、実使用時に便利な機能が多数搭載されている。

 


ディスプレイを180°開くことができるため、接地させた状態で使用することもできる。

たとえば机で向かい合った人物に資料を共有するときなどに役立つ。


12.5型の16:9フルHD(1920×1080)ディスプレイを搭載。

アンチグレア仕様で反射が抑えられていながらも、合いはきれいに映像を表示することができる。

本音を言えば、WQHD相当の解像度のオプションも用意して欲しい。


本体サイズと重量について。

VAIO SX12のサイズは、約幅287.8mm×高さ15.0~17.9mm×奥行205.0mm。

VAIO SX14のサイズは、約幅320.4mm×高さ13.3~17.9mm×奥行222.9mm。

重量は構成により変わるものの、最軽量でVAIO SX12:899g、VAIO SX14:1,046g。

本体サイズ、重量については、前モデルからの変化はなし。

実測では、VAIO SX12は892gとなっていた。

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●第14世代Intel Core プロセッサー「Raptor Lake Refresh」を採用。

 

高性能コアPコアと、高効率コアEコアによる物理的なコア数が増大する第14世代のCoreプロセッサー(Raptor Lake-Refresh)を採用。

公式には、Intel Core プロセッサー シリーズ1ということになる。

Core 7、5が選択できTDP15WのUプロセッサーを採用していて、Core 3や下のモデルがラインナップされていないあたり、SXシリーズはVAIOのハイエンドモバイルノートということがわかる。

Intel Core 7-150U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.8GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.4GHz、Eコア:4.0GHz)、GPU EU96基
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基

 
VAIO SX12(2025年モデル)  

 

レビュー機の「VAIO SX12(2025年モデル)」にはIntel Core 5-120Uが搭載されていた。

Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基


2025年モデル Core 5-120U

2023年モデル Core i7-1370P
 

2022年モデル Core i7-1260P

2022年モデル Core i5-1240P

2021年モデル Core i7-1195G7

 

タスクマネージャーで比べてみると、第13世代、第12世代ともにコアとスレッドの数が、第11世代以前のCPUを圧倒。

Uプロセッサーを採用している「VAIO SX12(2025年モデル)」では少し控えめなコア・スレッド数となっているけれど、よほど高負荷な作業をしなければ非常に快適に作業できる。

CPUパフォーマンスをベンチマーク比較


どれほどのパフォーマンスを発揮するのか、プロセッサーのベンチマークアプリ「CINEBENCH R23」で計測。

「CINEBENCH R23」は繰り返し動作を行うため、一過性の瞬発力のみならずプロセッサーの持続性能も結果として現れる。

ちなみに、比較対象として他機種のスコアも掲載。

VAIO SX12(2025年モデル)(Intel Core 5-120U VAIO SX14(2025年モデル)(Intel Core 5-120U
VAIO SX14(2023年モデル)(Intel Core i7-1370P) VAIO SX12(2023年モデル)(Intel Core i7-1360P)
VAIO SX14(2022年モデル)(Intel Core i7-1260P VAIO SX12(2022年モデル)(Intel Core i5-1240P
VAIO SX14(2021年モデル)(Intel Core i7-1195G7) VAIO SX12(2021年モデル)(Intel Core i5-1155G7)
VAIO Z (2021年モデル)(Intel Core i7-11375H)  
 

●VAIO SX12(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake Refresh U」PBP 15W
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基
・マルチコア ・・スコア:8001 pts
・シングルコア・・・スコア:1863 pts

●VAIO SX14(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake Refresh U」PBP 15W
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基
・マルチコア ・・スコア:7989 pts
・シングルコア・・・スコア:1832 pts

●VAIO SX12(2023年モデル)
第13世代 Intel Coreプロセッサー「Raptor Lake P」TDP 28W
Core i7-1370P
(P:6コア、E:8コア/20スレッド)(P:1.9GHz、E:1.4GHz) / 最大P:5.2GHz、E:3.9GHz)
・マルチコア ・・スコア:9599 pts
・シングルコア・・・スコア:1804 pts

●VAIO SX14(2023年モデル)
第13世代 Intel Coreプロセッサー「Raptor Lake P」TDP 28W
Core i7-1360P
(P:4コア、E:8コア/16スレッド)(P:2.2GHz、E:1.6GHz) / 最大P:5.0GHz、E:3.7GHz)
・マルチコア ・・スコア:8862 pts
・シングルコア・・・スコア:1820 pts

●VAIO SX14(2022年モデル)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake P」PBP 28W
Core i7-1260P
(P:4コア、E:8コア/16スレッド)(P:2.1GHz、E:1.5GHz) / 最大P:4.7GHz、E:3.4GHz)
・マルチコア ・・スコア:8067 pts
・シングルコア・・・スコア:1661 pts

●VAIO SX12(2022年モデル)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake P」PBP 28W
Core i5-1240P
(P:4コア、E:8コア/16スレッド)(P:1.7GHz、E:1.2GHz) / 最大P:4.4GHz、E:3.3GHz)
・マルチコア ・・スコア:8187 pts
・シングルコア・・・スコア:1622 pts

VAIO SX14(2021年モデル)(VJS144)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake U」TDP 28W
Core i7-1195G7
(4コア/8スレッド)(2.9GHz / 最大5.0GHz)

・マルチコア ・・スコア:5855 pts
・シングルコア・・・スコア:1625 pts

VAIO SX12(2021年モデル)(VJS124)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake U」TDP 28W
Core i5-1155G7
(4コア/8スレッド)(2.5GHz / 最大4.5GHz)

・マルチコア ・・スコア:5411 pts
・シングルコア・・・スコア:1451 pts

VAIO Z | SIGNATURE EDITION(VJS1411)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake H」TDP 35W
Core i7-11375H
(4コア/8スレッド)(3.0GHz / 最大5.0GHz)

・マルチコア ・・スコア:6702 pts
・シングルコア・・・スコア:1586 pts

ベンチマーク結果を確認すると、マルチスレッド性能はコア数の減少により少し低下、シングルスレッド性能はほぼ同等となっていることがわかる。

思ったほどのスコアののびがないと感じるかもしれないけれど、これはプロセッサーがPからUに変わっているため。

VAIO SX12(2025年モデル)(Intel Core 5-120U VAIO F14(2025年モデル)「Intel Core 7-150U」

SXシリーズとして、優位な点がないかというとそうでもなく、Intel Core 7-150Uを搭載するVAIO F14(2025年モデル)よりもマルチスレッド性能が高い。

CPUが上位のはずのCore 7よりも性能が高い理由としては、排熱性能が高いため。

小型のVAIO SX12であっても、Fシリーズよりも排熱性能を意識した設計となっていることがわかる。

排熱性能についてはSXシリーズの設計を大いに活用しているため、高負荷な処理を行っても性能低下を最小限にすることが可能。

 

CPUとファンの動作モードによるパフォーマンスの違い


次にVAIOの設定アプリから選択できる、CPUとファンの動作モード「パフォーマンス優先」「標準」「静かさ優先」を変えてテスト。

●VAIO SX12(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake Refresh U」PBP 15W
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基
パフォーマンス優先:マルチコアスコア 8001 pts、シングルコア 1863 pts
       標準:マルチコアスコア 6867 pts、シングルコア 1776 pts
    静かさ優先:マルチコアスコア 5605 pts、シングルコア 1603 pts

性能については、パフォーマンス優先>標準>静かさ優先の順。

「パフォーマンス優先」で使用すれば最も性能を発揮するものの、CPUに高負荷がかかると消費電力が上がり熱も発生するため、ファンの回転数が上がりファンノイズが発生する。

ファンノイズが気になる場合、「静かさ優先」に設定しておいたほうがストレスは少ない。

仕事用のモバイルノートPCとしては、高パフォーマンスよりもファンノイズ少ない設定での性能も重要。

VAIO SX12(2025年モデル)(Intel Core 5-120U VAIO SX14(2025年モデル)(Intel Core 5-120U

●VAIO SX12(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake Refresh U」PBP 15W
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基
・マルチコア ・・・スコア:485 pts
・シングルコア・・・スコア:107 pts

●VAIO SX14(2025年モデル)
第14世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake Refresh U」PBP 15W
Intel Core 5-120U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.4GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.8GHz)、GPU EU80基
・マルチコア ・・・スコア:483 pts
・シングルコア・・・スコア:105 pts

「CINEBENCH 2024」のデータも記載しておく。

内蔵GPUの性能もベンチマークでテスト

グラフィック性能について、今年のSXシリーズに採用されているUプロセッサーの「Intel Core 7-150U」、「Intel Core 5-120U」にはIntel グラフィックスを搭載。

今まではIntel Iris Xe グラフィックスという名称などを使用していたが、より上位のIntel Arc グラフィックスが登場したことにより、名称変更などが行なわれた様子。

「Intel Core 5-120U」および上位の「Intel Core 7-150U」のグラフィックス最大動的周波数や実行ユニット数は、以下の通り。

「Intel Core 7-150U」:1.30GHz、96ユニット
「Intel Core 7-120U」:1.30GHz、80ユニット

VAIO SX12(2025年モデル)(Intel Core 5-120U) VAIO SX14(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)

 

ベンチマークテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」で、「1920×1080 高品質(デスクトップPC)ウィンドウモード」を走らせてみた。

VAIO SX12(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)スコア:3439(設定変更を推奨)
VAIO SX14(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)スコア:3449(設定変更を推奨)

<参考>暁月の終焉
VAIO SX14(2023年モデル)(Intel Core i7-1360P)スコア:4827(普通)
VAIO SX12(2023年モデル)(Intel Core i7-1370P)スコア:4846(普通)

グラフィック性能が必要になるゲームベンチではグラフィックス最大動的周波数や実行ユニット数が性能に直結するため、性能を正しく反映していることがわかる。

このあたり、より消費電力の高いCore Ultraに搭載されている「Intel® Arc™ graphics」などを搭載するPCが優位。

ただしノートPC全般の問題として正直なところ、ゲーム実行中はファンノイズも大きく、ゲームを快適にプレイするというには厳しいところもある。

VAIO SX12(2025年モデル)(Intel Core 5-120U) VAIO SX14(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)

 

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」では、「標準品質 1920×1080 ウィンドウ」を実行。

VAIO SX14(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)スコア:2057(重い)
VAIO SX14(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)スコア:2078(重い)

<参考>
[96ユニット]VAIO F14(2025年モデル)(Intel Core 7-150U)スコア:2107(重い)
[96ユニット]VAIO F16(2025年モデル)(Intel Core 7-150U)スコア:2287(重い)
[80ユニット]VAIO S13(2025年モデル)(Intel Core 5-120U)スコア:2036(重い)

FF15ともなるとさすがにプロセッサー内蔵GPUでプレイするにはかなり負荷が高い。

同じ世代のVAIOと比べてみても、スコア的には同じ傾向となっている。

 

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●第4世代スタンダードSSD NVMe PCIe Gen.4 を採用


ストレージは、第4世代スタンダードSSD NVMe PCIe Gen.4 を採用。

どのSSDを選択しても暗号化機能付きのものとなる。

スタンダードSSDではあるもののPCIe4.0のSSDとなるため、高速な読み込み書き込みが可能。

レビュー機では、サムスン製のSSDが採用されていた。

<選択できるSSD>
・第四世代スタンダードSSD 1TB(PCIe NVMe 暗号化機能付き)
・第四世代スタンダードSSD 512GB(PCIe NVMe 暗号化機能付き)
・第四世代スタンダードSSD 256GB(PCIe NVMe 暗号化機能付き)

VAIO SX12(2025年モデル)第四世代スタンダードSSD 256GB VAIO SX12(2023年モデル)第四世代ハイスピードSSD 256GB

 

ストレージ性能を「CrystalDiskMark 9.0.1」で計測。

レビュー機のVAIO SX12(2025年モデル)に搭載されている第四世代 スタンダードSSD(NVMe)は強烈な速さ。

シーケンシャルリード(読み込み)で6GB/sを余裕で超えるスピード

シーケンシャルライト(書き込み)も非常に高速だが、書き込み速度が読み込み速度よりも半分程度と遅いのはSSDの容量が少ないためで仕様通り

以前のVAIO SX12に採用されていたハイスピードSSDよりも高速な書き込みとなっている。

大容量SSDでは、書き込み速度が上がるため、速度にこだわるのであれば512GB、1TB以上のチョイスをオススメする。


VAIO SX12(2025年モデル)は、USB4およびThunderbolt 4に対応。

そのためCFexpress 4.0に対応したカードリーダーと組み合わせることで、超高速なデータ転送が可能となっている。

CFexpress 4.0対応CFexpress Type A専用カードリーダー「NX-SA1PRO」とNextorage製の対応カードを利用してベンチマークを計測してみた。

「CFexpress 4.0 Type-A メモリーカード」を導入する意味はあるのか!? CFexpress 4.0/2.0 Type Aメモリーカードの速度をベンチマークテストと実際の転送時間を比較してみた。


USB4およびThunderbolt 4に対応しているため、シーケンシャルリード(読み込み)で1.6GB/sを余裕で超えるスピード

シーケンシャルライト(書き込み)も非常に高速だが、書き込み速度も読み込み速度と同等で非常に早い

一昔前のSSDと同じくらいの速度をメモリーカードで実現できている点は驚き。

メモリーカードからデータを取り出す際には、40Gbpsという高速な規格に対応している点は大きなメリットとなる。


メモリーについては、広帯域メモリーLPDDR4xを採用して最大32GBまで搭載可能。

大きな変更点としては、標準のメモリー容量が16GBとなった。

ちょっとした作業には十分なメモリー容量となるため、最小構成でもメモリーが足りなくなる場面はほとんど無いはず。

やたらとメモリーを食う動画や画像編集やたくさんのアプリも多く、同時使用した結果としてメモリー上限に近づくと動作があきらかに緩慢になるのがPCのお約束。

ノートPCでデュアルチャンネルの高速かつ大容量なメモリーが搭載できるため、プロセッサーと同様に重視したいポイント。

メモリーは基板に直付けで、後からの交換は不可能なため、購入時に大容量を搭載しておくのが常套手段。

 

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●eSIMにも対応した5G搭載可能、Wi-Fi 6Eに対応。


2025年のVAIO SX12、VAIO SX14は、5G対応無線WANを選択できる。

またWi-Fiについても、Wi-Fi 6Eに対応。

モバイルネットワークについては、今回から物理SIMだけでなくeSIMにも対応し、デュアルSIM対応。

ただし、一度に利用できるSIMはどちらか一方だけで、必要に応じて切り替える必要がある。

SIMスロットは、底面にある場所は、物理的にSIMカードをさす方式。(画像は2023年モデル)

対応SIMカードはnanoSIMとなっているので、スマホとの共用も楽。

基本料金無料なpovo2.0や、定額でリーズナブルなahamoなど導入しやすいサービスも増えている。


ディスプレイ上端にアンテナを配置することで5G・LTE/Wi-Fi の電波を感度良く受信することが出来る。

5Gはさらにパームレスト左右にアンテナを配置して安定した通信を可能にしている。

対応しているバンドは、以下の通り。

3G対応(バンド : 1,2,4,5,8)
4G LTE対応 (バンド : 1,2,3,4,5,7,8,12,13,14,17,18,19,20,25,26,28,29,30,32,38,40,41,42,43,48,66,71)
5G対応(バンド : n1,n2,n3,n5,n7,n8,n12,n14,n20,n25,n26,n28,n30,n38,n41,n48,n66,n71,n77,n78,n79)

ドコモのn79なども対応しており、主要なバンドを網羅しているため、基本的にどのキャリアのSIMを利用しても快適に利用できる。

・VAIO Zに 「LTE通信モジュール(5G)」を搭載して、快適モバイルネットワーク。「ahamo(docomo)」回線を利用して、モバイル通信するためのAPN設定や、便利なプロファイル設定のやり方。

 

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●各種端子のほかUSB4/Thunderbolt 4を2基搭載。電源供給含めてスマートな運用が可能。

VAIO SX12、VAIO SX14の端子類。

本体右側にUSB type-C端子LAN端子HDMI端子USB type-C端子USB type-A端子の順に配置。

本体左側にUSB type-A端子ヘッドホン端子(と、セキュリティロック・スロット)を配置している。

USB type-C端子は、Thunderbolt 4 / SuperSpeed USB 20Gbps(USB4)、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4、5Vアシスト充電に対応。

「VAIO Z」はスタイリッシュさを重視するために端子が少なすぎて使い勝手という意味では厳しいため、SXシリーズは非常に扱いやすい。

出力の最大解像度は、HDMIからの出力が4096×2160/60Hzまで、USB Type-C(DisplayPort)5120 x 2880/60Hzまで対応。

Type-C端子からDisplayPort端子に変換したり、USB Type-C端子のまま給電+映像出力が可能。

標準でLAN端子があるのも、VAIOが使いやすい点の一つとなる。


付属するACアダプタは、Type-Cプラグ収納式ACアダプター 「VJ8PD65W4」、最大電力は65Wとなっている。

今回のモデルではプラグの折りたたみが可能で、持ち運びもしやすくなっている。

USBケーブルと分離したりもっと小型のものが欲しければ、PD対応の小型ACアダプターを別途用意するのが得策。


当然ながら、USB type-C端子からPower Delivery に対応したモバイルバッテリーや他社製のACアダプタからの電源供給も可能で、充電も高速。

たくさんのガジェットを持ち出す時一つの電源で共有できるという便利さもある。

大電力の規格に対応するACアダプターを利用したところ、システム上では100Wまで認識し、60W給電されていることが確認できた。


SXシリーズの場合、仮にUSB Type-C端子を一つ給電用に利用したとしても、もう一つType-C端子があり、更にType-A端子も2個搭載。

拡張性の高さはモバイルPCとしては十分な豊富さ。

また、CPU性能が飛躍的に上がりつつもシステム全体の省電力設計もあって、スタミナ性能も維持。

バッテリー駆動時間(JEITA測定法3.0)は、以下の通り。

VAIO SX12
フルHDディスプレイモデル:動画再生時 約8.5〜9.5時間、アイドル時 約24.5〜28.5時間

VAIO SX14
フルHDディスプレイモデル:動画再生時 約9.0〜9.5時間、アイドル時 約22.0〜24.5時間
フルHDタッチディスプレイモデル:動画再生時 約8.0時間、アイドル時 約17.5〜18.0時間
4Kディスプレイモデル:動画再生時 約6.5時間、アイドル時 約11.5〜12.0時間

画面の小さいVAIO SX12の方がVAIO SX14よりもバッテリー駆動時間は有利に働く。

またパフォーマンスに影響するCPUとファンの動作モードの他、省電力設定や、CPUパフォーマンスを一括で変更できる「バッテリー節約設定」を新たに追加して、バッテリー駆動時に、長時間快適に利用できるように、PC全体を制御することもできる。

当然ながら、USB type-C端子からPower Delivery に対応したモバイルバッテリーや他社製のACアダプタからの電源供給も可能で、充電も高速。

たくさんのガジェットを持ち出す時一つの電源で共有できるという便利さもある。

 

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●Windows11への乗り換えに最適な小型モバイルPC


SXシリーズとしては、SX14-Rを除くと2年ぶりの新型となる。

前モデルのSXシリーズを持っているのであれば、あえて今回の新しいVAIO SX12、VAIO SX14に買い替える必要はそれほどない。

まもなくサポートが終了するWindows10対応止まりのノートPCや、第11世代プロセッサー以前の明らかに性能が厳しいモデルを使っているようであれば、絶好のタイミング。

昨年にSX14-Rが完全新規設計の新型が登場したさいにVAIO SX12はモデルチェンジすることがなかったこともあって、もしかするとこのまま販売を終わってしまうのか?という心配もあった。

それも今回新型が発表されたことで杞憂に終わり、2年ぶりの新モデルとなった。

キーボードに妥協することなく、持ち運びのサイズをコンパクトになったサイズ感は魅力。

今回の新モデルでは低電圧のUプロセッサーと、SXシリーズの排熱性能という組み合わせもあって、最大限の性能を出すなら「パフォーマンス優先」モードを使うとしても、普段使いであれば「標準」・「静かさ優先」にすることで、ファンノイズを意識しなくてすむという恩恵もある。

また、USB4・Thunderbolt 4や、USB Type-Aも備えて、多くの機器と接続するさいにも困る事もない汎用性の高さは健在。

モバイルノートPCとして職場のみならず外出先や自宅などどこでも本気で仕事をしたいなら、新しいVAIO SX12VAIO SX14を導入する価値は十分にある。

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●VAIO SXシリーズ 2025年モデルラインナップ

<VAIO SX14>


ハイエンド向けモバイルPC「VAIO SX14」<14.0 型ワイド 個人向けモデル>

VJS1471(2025年モデル)
[12.5型ワイド液晶]
カラー:アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ファインブラック

ソニーストア販売価格:246,800円(税込)~
Core 5-120U、 メモリー16GB、スタンダードSSD256GB(PCIe4.0対応)


「VAIO SX14」<14.0 型ワイド 個人向けモデル>|ALL BLACK EDITION(2025年モデル)
VJS1471
[12.5型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売価格:276,800円(税込) 〜
※Core 7-150U、メモリ16GB、スタンダードSSD256GB(PCIe4.0対応)

<VAIO SX12>

スタンダードモバイル「VAIO SX12」<12.5 型ワイド 個人向けモデル>
VJS1271(2025年モデル)
[12.5型ワイド液晶]
カラー:アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ローズゴールド、ファインブラック

ソニーストア販売価格:246,800円(税込)~
Core 5-120U、 メモリー16GB、スタンダードSSD256GB(PCIe4.0対応)


「VAIO SX12」<12.5 型ワイド 個人向けモデル>|ALL BLACK EDITION(2025年モデル)
VJS1261
[12.5型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売価格:276,800円(税込) 〜
※Core 7-150U、メモリ16GB、スタンダードSSD256GB(PCIe4.0対応)

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●VAIO ラインナップ

<VAIO F14>2025年モデル


厳選機能の「定番」PC。スタンダードな大画面モバイルを求める人へ。「VAIO F14」

VAIO F14(2025年6月発売モデル)
VJF1421

ソニーストア販売価格:141,800円(税込)~
Windows 11,Core 3-100U(6コア/8スレッド),メモリー8GB(オンボード)、スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB,Officeなし構成
カスタマイズ可能

<VAIO F16>2025年モデル


厳選機能の「定番」PC。スタンダードな大画面PCを求める方へ。「VAIO F16」

VAIO F16(2025年6月発売モデル)
VJF1621

ソニーストア販売価格:146,801円(税込)~
Windows 11,Core 3-100U(6コア/8スレッド),メモリー8GB(オンボード)、スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB,Officeなし構成
カスタマイズ可能

・VAIO(パーソナルコンピューター)|ソニーストア

<VAIO SX14-R>


強く、速く、私らしく。大画面モバイルPC「VAIO SX14-R」(2024年11月発売モデル) 
VJS4R1
[14.0型ワイド液晶]
カラー:アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ディープエメラルド、ファインブラック

ソニーストア販売価格:259,800円(税込)~
Core Ultra 5 125H、 メモリー16GB、スタンダードSSD(暗号化機能付き)256GB

強く、速く、私らしく。大画面モバイルPC「VAIO SX14-R」(2024年11月発売モデル)|ALL BLACK EDITION
VJS4R1
[14.0型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION

ソニーストア販売価格:294,800円(税込)~
Core Ultra 7 155H、 メモリー16GB、スタンダードSSD(暗号化機能付き)256GB


強く、速く、私らしく。大画面モバイルPC「VAIO SX14-R」(2024年11月発売モデル)|勝色特別仕様(数量限定)
VJS4R1
[14.0型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION

ソニーストア販売価格:299,800円(税込)~
Core Ultra 7 155H、 メモリー16GB、スタンダードSSD(暗号化機能付き)256GB

<VAIO S13>2025年モデル 

快適に使えて軽やかに持ち運べる、実用モバイル「VAIO S13」(2025年3月発売モデル)  
VJS1361
[13.3型ワイド液晶]
カラー:ブロンズ、ブラック

ソニーストア販売価格:169,800円(税込)~
Intel Core 3-100U、 メモリー8GB、スタンダードSSD(暗号化機能付き)256GB

・VAIO(パーソナルコンピューター)|ソニーストア

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●VAIOレビュー記事


・2025年モデル「VAIO F16」実機レビュー。高解像度 WQXGA(2560×1600)選択可能に、SDカードスロットを搭載して、一家に一台の据え置きノートPCに。


・2025年モデル「VAIO F14」実機レビュー。USB Type-A、USB Type-C、HDMI、有線LANを搭載するスタンダードノートPC。


・16:10 ディスプレイ搭載13.3型モバイルPC「VAIO S13」(2025年モデル)レビュー。ハードウェアや性能をチェック、ソニーストア・VAIOストアや法人向けモデルの違いも解説。

・VAIO(株)10周年という節目に登場した「VAIO SX14-R」レビュー。スペックだけじゃない使い勝手の良さと愛用したいと思えるボディを宿したモバイルPC。

・モバイルティスプレイ「VAIO Vision+ 14」レビュー。14.0型 16:10 (1920×1200)の薄くて超軽量な、立体成型カーボンボディ。

・待望のVAIOマウスをゲットだぜ!BluetoothとUSBレシーバーに両対応、予想外に質感もよくてVAIOノートと一緒に使いたくなるワイヤレスマウス。

カラーと型番:VJ8MS1AL(ネイビーブルー)・VJ8MS1AW(ウォームホワイト)・VJ8MS1AB(ブラック)
質量:約60g(乾電池含まず)
サイズ:約 62.2 x 32.3 x 100.0 mm (幅 x 高さ x 奥行き) (突起部含まず)

VAIO本体のデザインに合わせたオリジナルデザインのマウスを販売。

ストレスなく、クリック感もある絶妙な軽さとストロークの静音ボタンを備え、手になじみ、持ち運ぶときにもかさばらない造形に仕上げている。

76cm 6面落下試験*もクリアする堅牢性に加え、キートップに使われるUVコートによって汚れが付きにくく、ふき取りやすくさらに耐久性も備える。

VAIO製ワイヤレスマウス「VJ8MS1A」


カラーと型番:VJ8MS1AL(ネイビーブルー)・VJ8MS1AW(ウォームホワイト)・VJ8MS1AB(ブラック)
質量:約60g(乾電池含まず)
サイズ:約 62.2 x 32.3 x 100.0 mm (幅 x 高さ x 奥行き) (突起部含まず)

ソニーストア販売価格:3,850円(税込)
※VAIO本体と同時購入で3,000円(税込)に!

・待望のVAIOマウスをゲットだぜ!BluetoothとUSBレシーバーに両対応、予想外に質感もよくてVAIOノートと一緒に使いたくなるワイヤレスマウス。

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