「Xperia Z3 Tablet Compact」の基本性能をチェックしてみよう。
・「Xperia Z3 Tablet Compact」、LTEを搭載したグローバルモデルの外観レビュー。
・「Xperia Z3 Tablet Compact」に使えるアクセサリー類いろいろ。
の続き。
Xperia Z3 Tablet CompactのWi-Fiモデル「SGP611JP/612JP」を外観レビュー含めて中身をいろいろとチェックしてみる。
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●Xperia Z3 Tablet Compactの薄くて軽くいボディ
Xperia Z3 Tablet CompactのLTE搭載グローバルモデル「SGP621」をブラックにしたので、Wi-Fiモデル「SGP611JP」はホワイトにしてみた。
底面からサイドまで「超高剛性FRPパネル」を一体成型のユニボディ構造としている事もあって薄いにもかかわらずとても剛性感が高い。端っこを持ってもなんの不安もなく使える。サイドに埋め込まれたアルミのフレームが全体の質感を上げていて、見た目にも安っぽくなくていい感じ。
本体サイズサイズは、長さ約213mm×幅約123mm×厚さ約6.4mm、質量は、約270g。
6.4mmという薄さと、270gという軽さという事だけでもおぉ!と思うほど。タテヨコのサイズに関しては、最初はちょっと大きいかな?と思いながらも、この軽さと薄さの優位性もあってやたらと持ち出すようになるし、そうするといつの間にか手放せなくなる。
しかも、IPX5/8相当の防水性能と、IP6X相当の防塵性能を備えていて、お風呂に入りながらでも使えるし、キッチンの水回りでも気にせずに使える。これってかなり重要で、もしかしたら濡れて壊れたら…って言う不安がないだけに、かなり”適当”に使える。
本体の右側面上部にあるイヤホンジャックは防水でもキャップレスになっていてフタの開け閉めなくダイレクトに差せる。
他の端子類は、左側面の中央にあるマグネット端子の横にあるフタをはずすと、MicroSDカードスロット。その横にあるLTEモデルにあったSIMスロットは、Wi-Fiモデルではダミーカードで塞がれている。
本体の下部にあるカバーをはずすと、MicroUSB端子が現れる。
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●Xperia Z3 Tablet Compactの鮮やかなディスプレイ
ディスプレイは、8インチ、WUXGA(1920 x 1200)。Xperia Z2 Tabletがと同じく、フルHDよりも幅120ピクセル分広く、アスペクト比は16:10。
バックライトに”Live Color LED”バックライト、幅広い色再現領域を持つ「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載して、なんといっても画像の色が鮮やか。IPS液晶パネルのおかげでナナメの角度からディスプレイを見ても色が変化して白飛びする事もないので随分と見やすい。
カメラで撮った写真を見る時も、一覧のサムネイル画像も見やすくて探しやすかったり、1枚を映して拡大して細部の詳細な部分もチェックしたりがサクサクできる。当たり前に綺麗に慣れてくると、たまに違う端末の画面を見てあまりにも眠たい画像に驚く事があるくらい。
Xperia Z3 Tablet Compactには、「スマート画面回転」をONにしておくと、本体の動きによって画面を回転するか否かを判別するようになるので、ソファに寝そべっただけなのに画面が回転してしまうなんて事も防いでくれる。
他、手ぶくろをしたままでも操作できる「手ぶくろモード」や、電源ボタンを押さなくてもダブルタップで起動する「タップして起動」、本体を手に持っている時には画面が暗くならない「スマートバックライト」と、わりと使っててイラっとしてしまう事が対処されてるのも使い勝手の良さにつながっている。
さらに動画を見て意外な驚くのが、横持ち状態で左右に内蔵されているステレオスピーカーからの音。この薄っぺらい本体からかなりしっかりした音で再生される。
「S-Force Front Srround」をオンにしておくと音の広がりも感じられて、臨場感の伝わり方がかなり楽しい。
人それぞれの感覚で違うけれど、スマートフォンだとちょっと物足りないなーという時に8インチという大きさくらいになるとリッチな気分で見られる。
実は、「X-Reality for Mobile」のおかげで、動画もりクッキリ綺麗に見える。
仮にYoutubeや、バンダイチャンネル、Dアニメストアの動画を見るとして、画質やビットレートの限界もあって画面が大きくなるとだんだん粗が気になってきたりするのだけど、「X-Reality for Mobile」の頑張りもあって、違和感なく普通に見られる。これもかなり重要ポイント。
ちなみに、さらに色を強調して鮮やかに見せる「ダイナミックモード」の設定もあるのだけど、試してみると、「ダイナミックモード」はかなりド派手な色付けになっていて、個人的には標準設定のままでいいかなと。
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●Xperia Z3 Tablet Compactの進化したカメラ性能
背面にあるカメラは、810万画素のイメージセンサーExmor RS for mobileを搭載。逆光などの明暗差が大きい場合でも被写体が白とび黒つぶれしない動画撮影が可能。
画素数やある一部の機能は、Xperia Z3やXperia Z3 Compactには劣ってしまうけれど、最新カメラアプリの「ARファン」や「マルチカメラ」、「フェイスインピクチャー」、「サウンドフォト」などはちゃんと入っている。
XperiaやSONYのWi-Fi搭載カメラとワイヤレスでつないで、同時に撮影ができる「マルチカメラ」。
NFCでピコリンとつなぐとマルチアングルで静止画や動画を撮れる。NFCを搭載しているデジタル一眼カメラ”α”でもレンズスタイルカメラでもアクションカムでもイケるので、使えるバリエーションは広い。
「ARファン」は、 画面に写っているモノの形を3Dとして捉えて、そこにペンやブラシ、3Dオブジェクトを使って、立体的にお絵かきができる。
ペンで描いた絵はちゃんと空中に浮いてるし、画面に向かってバケツや弓矢、爆弾、ウンチをなげつけたりできる。効果音付いていて、映ってる映像をそのまま動画で記録も静止画で記録もできる。
「フェイスインピクチャー」は、背面カメラで撮影しつつフロントカメラで自分の顔を同時に記録する中継っぽい撮影。
フロントカメラがどうして顔をちゃんと捉えるのかというと、顔認識機能のおかげらしくとても賢い。顔は最大で3人まで認識して表示してくれる。
「サウンドフォト」は、 シャッターを押す前の8秒と押した後の2秒合計約10秒の音を録音して、音声付きの写真が残せるというもので、1枚の写真に音が付くと、その場の雰囲気が伝わってきて、思い出として残しておくにはいいかも。
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それから、動画撮影時には、”電子式手ブレ補正”にハンディカムの技術を導入した”インテリジェントアクティブモード”が加わっていて、撮影した映像を解析しながら保存するので、結果としてさらにブレの少ないなめらかな動画が残せるようになった。
”インテリジェントアクティブモード”と”手ブレぶれ補正OFF”で、実際に歩いて撮り比べてみたけれど、”インテリジェントアクティブモード”の効果は絶大で、こうしたところも進化しているんだなーとシミジミ。
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●Xperia Z3 Tablet Compactの他の機能をチェックする
Xperia Z3 Tablet Compactの初期のビルド番号は、「23.0.1.A.0.167」でグローバルモデルと同じ。
Android OSのバージョンは、4.4.4(kitkat)で、ストレージ容量16GBの「SGP621」では機器として見える容量は11.20GBで、初期段階で利用できる空き容量は10.51GB。
ディスプレイの上から下に指1本でプルダウンすると「通知」を表示。タブを切り替えて「クイック設定ツール」を表示するか、もしくは指二本でプルダウンすると、最初から「クイック設定ツール」が現れる。
「クイック設定ツール」には、よく使う設定を最大16コまで置くことができて、[編集]方法はアイコンを長押ししてドラッグ&ドロップで追加や削除、アイコンの場所も自由に変えられる。
電源ボタン長押しからできる操作は、「電源を切る」、「機内モード」、「スクリーンショット」に加えて、
「再起動」と、動作している様子を動画で記録できる「スクリーンレコード」が追加されている。
「スクリーンレコード」を使うと、Xperia Z3 Tablet Compactの画面内で使っている様子をそのまま動画を録画できる。
”どうやって操作したよ”という流れを見せる事ができるから、操作手順を教えたり解説するのに便利。(著作権には注意が必要。)
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それから、「電源管理」には、あるバッテリーを長持ちさせる「STAMINAモード」や、バッテリーが少なくなった時に消費電力を極力抑える「低バッテリーモード」、「エリア連動Wi-Fi」を利用して、よりバッテリーを持たせる事ができる。
Xperia Z3やXperia Z3 Compactに新しく搭載された、さらにもっとバッテリーを長持ちさせる「Ultra STAMINAモード」は搭載されてない。
「全アプリ終了」も「スモールアプリ」も健在。
「スモールアプリ」は、画面の広さを活かして、複数のスモールアプリを立ちあげられるので、並列して作業するにはとっても便利。
キー入力のIMEは、「PO Box Plus」。「キーボード一覧設定」で、”かな”、”英字”、”数字”の入力時の「テンキー」、「PCキー」、「50音」の状態を固定、数字キーの有り無し、をカスタマイズできる。手書き入力やGoogle音声入力も可能。
入力途中の予測変換はもちろん、もしも途中で入力を間違っても正しい予測候補を表示してくれる。変換候補をもしも間違ってしまっても「取り消しキー」で再変換できたりと使い勝手は良い。
Xperia Z3 Tablet Compactには、「ミニキーボード」アイコンを使うと、キー全体を小さく表示して、自由な位置に変更できるようになっていてタップしやすいように配置できる。このあたりは、スマートフォン(Xperia Z3やXperia Z3 Compact)の「片手キーボード」とは異なっている。
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もっと大きい画面で見たいなと思ったら、スクリーンミラーリングがかなり便利。 Xperia Z3 Tablet Compactから大画面テレビにワイヤレスでつながるので、配線の煩わしさがないのが楽ちん。
最近の液晶デジタルテレビ”BRAVIA”であれば、Wi-Fi機能を持っていて、も簡単にスクリーンミラーリング出来てしまうのだけど、そういった機能がないディスプレイでも、”ChromeCast”を用意すれば同様の使い方ができる。
”ChromeCast”をディスプレイのHDMI端子に接続して、 Xperia Z3 Tablet Compactの設定から『画面のキャストの』を選択すれば、すぐにつながって Xperia Z3 Tablet Compactの画面がディスプレイに出てくる。
もちろんMHLケーブルをテレビとつないで、電源を供給してもらいながら長時間映し出せるので、長い動画を見続けたい場合には有線接続のほうがいいかも。
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ひとまずは、Xperia Z3 Tablet Compactの機能をチェックしてみたけど、タブレットとしては基本性能がしっかりしてるってのは大事。
さーて、次にいろいろ使ってみたレビューを書いてみよう。
<Xperia Z3 Compact(D5833、D5803)グローバルモデルのレビュー>
・グローバルモデル「Xperia Z3 compact(D5803)」の外観ファーストインプレ。
・「Xperia Z3 Compact(D5803)と(D5833)」の中身と新しい機能をチェックしてみる。
・暗がりでも撮れる写真、ブレない動画がもはやコンデジレベルの「Xperia Z3/Z3 Compact」カメラ。
・ハイレゾ音源、ノイズキャンセリング機能、いい音で聴けるスマートフォンになった「Xperia Z3/Z3 Compact」
・PS4リモートプレイ、BDレコーダーやnasneへリモートアクセスが楽しい「Xperia Z3/Z3 Compact/Z3 Tablet Compact」
<Xperia Z3(D6653)グローバルモデルのレビュー>
・グローバルモデル「Xperia Z3(D6653)」の外観ファーストインプレ!
・「Xperia Z3(D6653)」の初期セットアップと新しい機能をチェックする。
・カメラアプリ、4K動画、ノイキャン、ハイレゾ音源、PS4リモート、「Xperia Z3」の機能モリモリ。
<Xperia Z2 Tablet(国内版Wi-Fiモデル)のレビュー>
・「Xperia Z2 Tablet(SGP512JP)」の外観ファーストインプレ。
・Xperia Z2 Tabletのスタンドに変化するブックレットスタイル保護カバー 「SCR12」
・わりと汎用性のあるXperia Z2 Tablet専用卓上ホルダ「DK40」
・Xperiaを充電しながら、迫力ある音を再生するスピーカードック「BSC10」
<Xperia Z2 Tabletグローバルモデルのレビュー>
・グローバルモデル「Xperia Z2 Tablet(SGP511)」の外観ファーストインプレ!
・「Xperia Z2 Tablet(SGP511)」のセットアップからいろいろ中身をみてみる。
・「Xperia Z2 Tablet(SGP511)」で、出来る事をいろいろやってみた。
<Xperia Z2グローバルモデルのレビュー>
・グローバルモデル「Xperia Z2(D6503)」の外観ファーストインプレ!
・「Xperia Z2(D6503)」をいじりながら進化したところをチェック。
・Xperia Z2で、4K動画を撮ってみる、そして観てみる。
・Xperia Z2の強化されたノイズキャンセル機能を使ってみる。
・Xperia Z2+DACアンプを使ってハイレゾ音源を聴いてみる!
<Xperia Z Ultra(国内版Wi-Fiモデル)のレビュー>
・「Xperia Z Ultra(Wi-Fiモデル)」限定パープルを手にしたファーストインプレ!
・持ち運べる大画面が心地良い「Xperia Z Ultra(Wi-Fiモデル)」
・Xperia Z Ultraを快適にするアクセサリーを使ってみる(その1)
・Xperia Z Ultraを快適にするアクセサリーを使ってみる(その2)
・Xperia Z Ultraでリモートデスクトップを使って「艦これ」をしてみよう!
・Xperia Z Ultra専用のバッテリー搭載ケース「Power Cover CP12」 をつかってみる。
・手持ち子機にしたり、2台同時接続が楽しいワイヤレスヘッドセット「SBH52」!
<Xperia Z Ultraグローバルモデルのレビュー>
・6.4インチサイズの「Xperia Z Ultra」の外観ファーストインプレ!
・「Xperia Z Ultra」をぼちぼちいじってみた雑感。
・Xperia Z Ultra(3G版)に「X-Reality for mobile」とスモールアプリ複数起動が追加!
・Xperia Z Ultraに、Android 4.3と各アプリアップデート!
・Xperia Z Ultraグローバルモデル(C6802)をAndroid4.4(KitKat)にアップデート!