「Xperia Z4 Tablet」とBluetoothキーボード「BKB50」をソニーストアで触ってきた雑感。
国内でもようやく発表された「Xperia Z4 Tablet」のWi-Fiモデルがソニービル銀座・ソニーストア名古屋/大阪で展示を開始したので、早速実機をさわりにいってみた。
・世界最薄・最軽量タブレット『Xperia™ Z4 Tablet』 Wi-Fiモデルを発売
・ラップトップ x タブレット 「新ジャンル」のモバイルデバイス
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●Xperia Z4 Tablet(Wi-Fiモデル)をいじってみた。
「Xperia Z4 Tablet」は、ディスプレイサイズが10.1インチなので、前モデルの「Xperia Z2 Tablet」と画面サイズがまったく同じものの、タテヨコのベゼルがより狭くなり、厚みも薄くなって、さらに軽量化。実機を見た時に今までよりも明らかにコンパクトになっていて、「ちっさ!」と驚いてしまった。
プロセッサーにQualcomm Snapdragon 810(MSM8994)のオクタコア、メモリー3GBのRAMとよりパワフルになっていて、バッテリー容量も6,000mAhと非常に大容量のままでこのサイズになっている。
「Xperia Z4 Tablet」の外観サイズは、長さ約157 mm×幅約254 mm × 厚さ約6.1mmで、質量はWi-Fiモデルが約389g。
「Xperia Z2 Tablet」の外観サイズが、長さ約172 mm×幅約266 mm × 厚さ約6.4mmに、質量はWi-Fiモデルが約426g。
正確な数値としては、長さで15mm、幅で12mm、厚さで0.3mm薄くなっていて、質量でも37gもダイエットしている事になっていて、タブレットは持ち運ばないよねという感覚がイッキに崩れてくる。
側面も随分とシンプルになって、上部左上にキャップレスのイヤホンジャック、カバーで覆われたところにMicroSDカードスロットがある。LTE/3GモデルにあるSIMカードスロット一はダミーで塞がれている。
左側面には電源ボタンと±のボリュームボタン、右側面に新たにキャップレスになったMicroUSB端子が見える。
今まで、わりとお世話になったマグネット充電端子がなくなってしまって、パッと置いたら充電みたいなことが出来なるのかーと思ったものの、PCとつなぐ時やマグネット充電がない場合にはMicroUSBを使うのが必然なんだけれども、確かにフタの開け閉めがあるのとないのとではエライ差で、これで、きちんとIPX5/8相当の防水性能とIP5X相当の防塵性能を備えているのだから普段使いは相当に楽。
背面にあるカメラの位置は、裏返してみると右上に約810万画素の積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」。スマートフォンの「Xperia Z4」のように画素数は高くない。NFCは若干奥まった位置にある。
ディスプレイは10.1インチのWQXGA(2560×1600ドット)の高解像度のIPS液晶で、今までのスマートフォン、タブレットの中で最高の解像度になっているというのもかなりの注目ポイント。
幅広い色再現領域を持つ「トリルミナスディスプレイ for mobile」や動画もよりリアリティー豊かに再現するソニー独自の超解像技術「X-Reality for mobile」を搭載しているという高画質に対する姿勢はXperiaシリーズならでは。
設定から情報をチェックすると、OSのバーションは、Android 5.0.2 (Lolipop)。内部ストレージ(ROM)は32GBで、システムやらアプリで消費したぶんを差っ引くと約21GBの空き容量がある。今回、「Xperia Z4 Tablet」には16GBモデルは存在しないので、32GBモデルだけになる。
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●Bluetoothキーボード「BKB50」をくっつけてクラムシェルモバイルがイイ!
それから今回のキモというか一番気になるのが、オプションの専用カバーBluetoothキーボード「BKB50」。キーボードの質量は約365gで、「Xperia Z4 Tablet」にくっつけても総重量で754gという軽さをキープ。
キーボード自体の厚みも最薄部で3.4mmと薄く、タブレットをドッキングさせるウケ部分を含むと21mm。
このドッキングさせる溝に「Xperia Z4 Tablet」をガチョンと載せるだけで見た目クラムシェルのノートPCを彷彿させるスタイルが出来上がって、そのままパタンと閉じて移動、開いて仕事という以前からなれている使い方ができる。
コレのいいろころは、ディスプレイの角度が自由に決められるというのがポイントで開閉角度は0~125度までで調整して見やすい位置をキープできる。
「Xperia Z4 Tablet」とキーボード「BKB50」の接続は、Bluetooth接続で、キーボードにも裏面にNFCがあるので、初回はココを両者で近づけるとピコリンと簡単にペアリングできる。
充電は、MicroUSBからで、最大約45日間持つとされるロングバッテリーライフで、画面を閉じたときにはに画面を自動でOFF、開くと自動でONとしてくれるので、不用意に「Xperia Z4 Tablet」のバッテリーを減らさない。
実際タイピングしてみると、キーピッチは17mmとちょい狭いながらもキーストロークは1.2mmあってしっかり沈み込みあるタイピングできるので、これなら間違いなく画面にソフトウェアキーボードを表示してタイピングするよりもはるかに早く大量に文字入力できる。しかも、F6からF10 キーもWindowsキーボードと同じように英字・カタカナ変換できる。これがハードウェアキーボードのいいところ。
タッチパッドをさわると、ちゃんとポインタが画面上にあらわれてスムーズに動かせるので、ホームポジションをキープしつつタッチパッドを触るといういつもの感覚で使える。
これだけじゃなくて一番凄いのは、キーボード「BKB50」と連動して出てくる「クイックアプリランチャー機能」。これもまさにWindowsライクで、ディスプレイの下側によく使うアプリを好みで並べられてキーボードでサクサクっと起動できたり、左下の↓をポチっとおすと、「最近使用した順」のアプリや「スモールアプリ」、設定までもが集約されたスクリーンが開いて使えるとか、もうAndroidなのに、かなりのWindows的感覚で使えてものすごく仕事が捗る。
唯一残念なのは、カラーにブラックしかないという事。本体とキーボードでホワイトで揃えたいという要望はあるから、ここまでやるんだったらホワイトカラーも出して欲しい。
もうひとつ、Xperia Z4 Tablet専用のスタンド機能付きタブレットカバー「SCR32」。カバーの開け閉めで、タブレットの画面のON/OFFが自動で切り替わるのが便利。
スタンド状態にもなるし、もっと角度の低いタップスタイルの2種類のポジションで使える。こっちはちゃんとブラックとホワイトの2色が用意されている。
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10.1インチサイズというとワリと大きめだなと思っていたけれど、実際に見ると今までの「Xperia Z2 Tablet」や「Xperia Tablet Z」とはまるで違うコンパクトで軽いとインパクトがそうとう強い。しかもそれでいて、高解像度化して、バッテリーは容量も減らさず、防水防塵もあってタブレットとしての完成度は高い。
それに、ドッキングできるBluetoothキーボードとの一体感がたまらなくツボで、まさにハードウェアキーボードの恩恵をそのまま受けられて、クラムシェルPCっぽく仕事できる。いやこれはイイ!
価格的に本体とキーボードあわせると、Windowsノートと悩ましい所がでてくるのだけど、あくまでもシンプルに気兼ねなく使える端末だと割り切れば、これは相当におもしろい。というか本当に使えるガジェットになるはず。
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Xperia(TM) Z4 Tablet「SGP712JP」32GB(ホワイト/ブラック)
ソニーストア販売予定価格:75,800円(税別)
・あんしん保証(トラブル診断/使い方相談付) 月々別売オプション
Xperia(TM) Z4 Tablet専用 Bluetoothキーボード「BKB50」
ソニーストア販売予定価格:15,800円(税別)
<Xperia Z3 Tablet Compactのレビュー>
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<Xperia Z2 Tablet(国内版Wi-Fiモデル)のレビュー>
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