Android 15で使いやすくなった Xperia 1 VI の画面を拡張する「デスクトップモード」を試してみた。外部モニターとスマホで同時にアプリを開いて作業効率アップ!?
SIMフリーモデル「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」が、Android 15にアップデートしたことで、カメラアプリに動画専用モード「プロ動画モード」や「プライベートスペース」機能が搭載された。
これによって今までできなかった使い方ができるようになっている。
非公式ながら開発者オプションから有効にできる外部モニターに拡張する「デスクトップモード」が思いの外つかやすくなった。
・Xperia 1 VI 製品ページ
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・Xperia(TM) スマートフォン(SIMフリー) | ソニー
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目次
●Android 15になってデスクトップモードが使いやすく?
SIMフリーモデル「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」にAndroid 15へのOSアップデート。
それによって以下の機能が追加されている。
アップデート後のビルド番号:69.1.A.2.115
・カメラアプリ「プロビデオ」モード追加
・プライベートスペース機能追加
・アプリアーカイブ機能追加
・スクリーンレコーディング機能が画面全体かアプリ単体かを選択可能に
その中でも、「プライベートスペース」は、人に見られたくないアプリをパス付きのフォルダに保存できる機能。
プライベートスペース内のアプリに使うGoogleアカウントを別で用意することで、データ共有した場合に自分の情報を保護することができる。
プライベートスペースに別アプリとして新たにインストールできるため、本来1つの端末に1アカウントが基本のアプリでも、もう一つ同じアプリをインストールしてアカウントを増やすということもできる。
ゲームアプリも、もう一つインストールすることが出来た。(ただし容量は2倍かかる)
とはいえ、さすがにXperiaの一つの画面で2つアプリを表示しても同時に使えるわけではない。
そこで、開発者オプションからデスクトップモードを有効にして、モバイルモニターに接続して2つのアプリを同時に表示してみた。
すると、デスクトップモードの動作が以前よりも大きく改善していた。
Xperiaを外部モニターと接続(ミラーリング)
「Xperia 1 VI」をUSB type Cケーブル1本で外部モニターと接続。
すると、外部ディスプレイにXperiaの画面をそのままミラーリングして表示される。
タテに持ったままだと外部モニターにはそのままタテに表示される。
「自動回転」をONにして、「Xperia 1 VI」をヨコ向きにすると、外部モニターにも大きくヨコ画面に表示される。
あくまでもXperiaの画面をミラーリングしているだけのため、画面比率はXperia側に縛られるし、スマートフォンと同じ画面しか表示できない。
※上記写真はXperia 1 VIとVAIO Vision+ 14を接続した場合。
「開発者向けオプション」から「デスクトップモード」を有効にする
そこで、Android OS に備わっている、外部ディスプレイへ拡張するための「デスクトップモード」を利用してみる。
一般には使われない機能のため、「開発者向けオプション」を有効化する必要がある。
Xperiaの「設定」にある「デバイス情報」から”ビルド番号”の項目を7回タップすると「開発者向けオプション」が有効になる。
すると、「設定」の「システム」内に「開発者向けオプション」の項目が現れる。
「開発者向けオプション」をタップして、”デスクトップモードに強制的に切り替え”を有効にする。
設定を有効にするには再起動が必要。
これで準備は完了。
Xperia 1 VI Andoid 15 / Xperia 1 V Android 14 「デスクトップモード」の違い
「Xperia 1 VI」をUSB type Cケーブル1本で外部モニターと接続。
すると「デスクトップモード」では、前述したようにXperiaの画面がミラーリングされるのではなく、もうひとつのディスプレイ、セカンダリディスプレイとして表示される。
これで外部モニターは、Xperia本体とは別に操作ができて、かつ対応アプリであれば外部モニターのみで開くこともできる。
タッチに対応したモバイルモニター(ここでは、Intehill U13ZT)であれば、タッチでの操作も可能。
タッチ非対応モニターの場合は、Bluetoothマウスを接続して操作することもできる。
Xperia 1 VI Android 15 |
Xperia 1 V Android 14 |
「デスクトップモード」についての表示についても、Android 15と、Android 14ではその様子が異なる。
Android 15(Xperia 1 VI)では、外部モニターにはスマートフォン側と同じ壁紙を表示している。
Android 14(Xperia 1 V)では、Android標準らしき壁紙となっている。
さらにアプリを起動してみると、Android 14(Xperia 1 V)では、外部モニターの左側に小さな画面でアプリが表示されるのみだった。
一方、Android 15(Xperia 1 VI)ウィンドウ表示され、画面サイズの大きさも自在に変更できるようになっている。
「デスクトップモード」でできること
「デスクトップモード」を使うことで、特定のアプリだけを外部モニターに映し出して使うことができる。
通常のミラーリングとは異なり、外部モニターの画面いっぱいに表示されるので、大画面をフルに使ってアプリを楽しめる。
試しに「原神」をプレイしてみると、そのまま画面が大きくなった以外は特に操作面で困ることはなかった。
また、外部モニターに攻略情報などを表示しながらプレイも快適。
タブレットを別に用意すれば同じことができるので、わざわざ一つの端末で完結させる必要があるのか?というツッコミはあるとして。
外部モニターを持っていればこうした活用方法もある。
さらにAndroid 15の「プライベートスペース」機能を使えば、同じアプリを「通常アプリ」+「プライベートモード内アプリ」として同時表示もできた。
ただし、タップ操作自体は共有となるため、複数のタップを組み合わせるアクションゲームの同時プレイには向かない。
1端末で2アカウントの動作自体は可能なので、使い道もなくはない。
さすがにアクション系ゲームアプリを同時に起動するには向かないけれど、コマンド選択式のゲーム「Fate/Grand Order」であれば同時にプレイも可能。
アカウントを複数持っていれば、ログイン情報も共存できて便利に遊べる。
とはいえ使い勝手が良いことばかりではなく、挙動が怪しい場合もあればスマートフォン側との連携が取れていないところもある。
例えば、ソニーの動画配信サービス「Sony Pictures Core」を外部モニターに表示した場合。
HDR映画ではその動画の設定にあわせてスマートフォンの輝度が高くなり、外部モニターは映像がHDRに対応していない明るさになる。
スマートフォン側は、画面が高輝度のままなので非常に使いにくい。
さすがに万能というわけではないものの、Xperiaと外部モニターで同時にアプリを開いて使える事を利用すればアイデア次第では使い道が広がる。
上記画像は、外部モニターにYouTubeアプリとChromeアプリを開いて、Xperia本体でゲームをプレイしている様子。
ゲームの攻略情報を表示させながらゲームをプレイしたり、動画を流しながらゲームを遊ぶ、デスクトップモードの特徴を活かして外部モニターに動画アプリやブラウザを表示してスマートフォンではゲームを遊ぶといったこともできる。
外部モニターが手元にあれば、「Xperia 1 VI」と連携させてみるとおもしろいかもしれない。
海外で「Xperia 1 VI」のAndroid OS 15アップグレードを配信開始。 待望の「プロビデオモード」をついに搭載!「プライベートスペース」機能も追加。国内配信はいつ!?
海外で「Xperia 1 VI」のAndroid OS 15アップグレードを配信開始。 待望の「プロビデオモード」をついに搭載!「プライベートスペース」機能も追加。国内配信はいつ!?
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●ソニーストア Xperia SIMフリーモデルラインナップ
Xperia 1 VI(XQ-EC44)
ソニーストア販売価格:
12GB/256GBモデル:189,200円(税込)⇒179,300円(税込)(-9,900円)
12GB/512GBモデル:204,600円(税込)⇒ 189,200円(税込)(-15,400円)
16GB/512GBモデル:218,900円(税込)
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、スカーレット
スペック:Snapdragon 8 Gen 3、メモリ12GB~16GB、ストレージ256GB~512GB、デュアルSIM対応
16GBモデルはブラック、カーキグリーンのみ
・ソニー フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VI 」のことがわかる記事まとめ。実機レビュー、モデル比較、検証や設定チップスなど。
Xperia 1 V(XQ-DQ44)
ソニーストア販売価格:169,400円(税込)⇒159,500円(税込)
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン
36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 4,400円(税込)
1回目のみ 5,500円(税込)
スペック:Snapdragon 8 Gen 2、メモリ16GB、ストレージ512GB、デュアルSIM対応
SIMフリーモデル「Xperia 1 V(XQ-DQ44)」レビュー
・(その1)所有欲を満たすボディデザイン、シンプルな中身、メモリ16GB・ストレージ512GB 大容量というSIMフリーモデルの魅力。
・(その2)ベンチマークテストとゲームの挙動を比較。「Xperia 1 V」は前モデルを圧倒!、Xperia Streamを利用すれば高負荷なゲームも長時間安定してプレイ可能。
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