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SIMフリーモデル「Xperia PRO-I (XQ-BE42)」、ついにメーカー出荷完了。カメラとスマホを融合させた「Xperia PRO-I」の後継モデルはもう出ないのか?

 


像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサー「Exmor RS」を搭載する5G スマートフォン「Xperia PRO-I(エクスペリア プロ アイ)」がついに出荷完了。

Xperia PRO-I」は、2021年12月に198,000円(税込)で発売された後に、現在は半額の99,000円(税込)になって通信機能をもったカメラというかカメラ性能の突出したスマートフォンになっていた。

メーカー出荷完了となったもののの、ソニーストアで在庫がある限りは購入できる。

1.0型イメージセンサーを搭載したXperiaとしては唯一無二の存在であり、後継モデルが出てくることを期待していたけれど、現時点ではその気配はない。

シャープや海外メーカーが、最新の1インチ(or 1.0型)イメージセンサーを搭載したスマートフォンを積極的に開発している最中で、ソニーからカメラのアイデンティティをもったスマホがなくなるのは非常にもったいない。

・Xperia PRO-I(XQ-BE42) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
・Xperia(TM) スマートフォン | ソニー

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●Xperia PRO-Iのスペック情報

Xperia PRO-I (XQ-BE42)の仕様>
SoC:Snapdragon™ 888 Mobile Platform
メモリ:12GB
ストレージ:512GB
外部ストレージ:最大1TBのmicroSDXC対応
ネットワーク:5G Sub6対応、Wi-Fi 6対応
バッテリー:4,500mAh
サイズ重量:約72mm×約166mm×約8.9mm、約211g
防水/防塵:防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)
SIM:デュアルSIM対応(物理SIM×2、片方はmicroSDと排他)、DSDS・DSDV対応、多バンド対応
カメラ:メイン3眼、フロント1眼、3D iToFセンサー
・16mm(超広角):有効画素数約1220万画素/ 1/2.5″Exmor RS CMOSセンサー/F値2.2
24mm(広角):有効画素数約1220万画素/1.0型 Exmor RS CMOSセンサー/F値2.0・4.0
・50mm(標準):有効画素数約1220万画素/ 1/2.9″Exmor RS CMOSセンサー/F値2.4
・フロントカメラ:有効画素数約800万画素/F値2.0

SoCは、「Snapdragon 888」で「Xperia 1 III」と同じ。

メモリーは12GB、ストレージに至っては512GBという大容量。

物理SIMを2枚入れてデュアルSIM対応で、SIMフリースマートフォンとして広い5GとLTEの対応バンドでどのキャリアのSIMカードを入れても使える安心感。

今も使うには不満のないスマートフォンとしての性能。

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●撮影することが楽しいと思わせてくれた「Xperia PRO-I」だけが備えるアイデンティティ。

「Xperia PRO-I」に備える3つのカメラのうち、中央にあるのが1.0型 Exmor RS CMOSセンサー、有効画素数約1220万画素のメインカメラ。

「RX100 VII」の1.0型イメージセンサーをXperia PRO-Iに最適化することで、スマートフォンに搭載。

具体的には右上の画像のように、センサーの赤枠の範囲をクロップして利用している。

<参考記事>
・「Xperia PRO-I」は1.0型センサーを有効活用できていないって本当?クロップは悪なのか?を考察。ガチカメラを搭載したソニー製スマホが欲しいという欲求の行く先。

1.0型のセンサーのうちの中央付近の約1220万画素の部分を使うことで、ピクセルピッチ2.4μmという1画素あたりの受光性能を活かしつつ、ZEISS® Tessarレンズやガラスモールド非球面レンズを採用して、スマホで撮ったとは思えない納得の写真が撮れる。

フィルターを一枚取っ払ったようなヌケ感の良さと、解像度ある描写は撮っていて本当に気持ちいい。

しかも、全域で像面位相差AFが活用できるかつ、画像処理エンジンBIONZ X™ for mobileとスマホならではの高い処理能力。

さらにフロントエンドLSIを備えていることもあって、AFスピードやフォーカス追随性も良好で、ストレスなく納得の画質を確実に撮れる。

F2.0のレンズの状態 F4.0のレンズの状態

 

そして撮っていて楽しいのは、広角レンズでF2.0/F4.0の2段階でF値の切り替えができること。

スマホのカメラ性能が上がっても、ずっとつきまとっていた不満の一つが絞りを変えられないことだった。

スマホに絞り羽根を組み込むのは物理的に無理だと諦めていたら、絞りのユニットを入れ替えるかたちで具現化。

物理的に絞りユニットが入れ替わってF2.0F4.0を行き来する。


F2.0で近くの被写体にフォーカスをあわせたときは背景のぼけ味が自然で、F4.0へと絞るとちゃんと解像感のある撮影にもシフトできる。

たしかに被写界深度が変わっているのがわかる。

Xperia 5 Vはソフトウェア処理で擬似的なボケ味をつくるというのに対して、「Xperia PRO-I」はあくまでも本気で絞りを変えている。

これがまたカメラを撮っていて楽しいと思える要素の一つ。

それから、スマホのカメラ撮影の難しさは極端に明るい時と、極端に暗い時。

明るすぎて白飛びしがちなときも、「Xperia PRO-I」なら、シャッタースピードのみならずF4.0に絞ることで光量を調整するといった事ができる。

逆光時にも少なからず善戦してくれる。

Xperia 1 V:24mm(広角)
約4800万画素(記録時 約1200万画素)1/1.35″ Exmor T for mobile
F1.9、SS1/10、ISO800
Xperia PRO-I:24mm(広角)
有効画素数約1220万画素 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー
F4.0、SS1/10、ISO5000

 

暗がりについては、「Xperia 1 V」、「Xperia 5 V」のたくさん光を取り込めて、低ノイズ”な2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」が有利になる。

ただし使っていて気づいた事は、撮影範囲内の一部に強い光源があると、そこから光が大きく漏れるというかハレーションを起こしがちになる事があって撮る時に苦労することがある。

こういったシーンの場合でも、「Xperia PRO-I」ならF4.0に絞ることで撮った写真の見え方も随分と変わってくる。

一眼カメラですらレンズによっては難しいシーンだったりするので、スマホでどうこうできるレベルじゃないこともわかってはいても、なんとかしようと工夫できる「Xperia PRO-I」はこれまた撮っていて楽しいと思える要素。

16mm(超広角)
有効画素数約1220万画素/ 1/2.5″Exmor RS CMOSセンサー/F値2.2
50mm(標準)
有効画素数約1220万画素/ 1/2.9″Exmor RS CMOSセンサー/F値2.4

 

もちろん1型センサーのメインカメラだけでなく、焦点距離16mm(F2.2)の超広角レンズはダイナミックな撮影に便利だし、50mm(F2.4)の標準レンズもメインカメラの2倍相当でちょうど使いやすい。

そしてもう愛してやまない大きい「シャッターボタン」

「RX100VII」で使用されているスイッチ部品を採用していることもあって、半押しのストロークからシャッターを押したクリック感までがカメラライクに扱える。

指の接地面積よりも大きくて、テクスチャの指ざわりもあわせてこの押し心地を超えるXperiaは未だにない。

長押しすればカメラアプリ「Photography Pro」が起動して、瞬時に撮影できるというレスポンスがまたたまらない。

「Xperia PRO-I」だけにある「ショートカットキー」

好みのアプリを割り当てておけば起動できる便利ボタンで、ここにビデオアプリ「Videography Pro」にしておくとスリープ状態からでもすぐさま起動。

パスワードや指紋認証でロックされていても撮れる状態になる。

※ただし記録していた静止画や動画へアクセスするにはロック解除が必要。

写真も動画も撮りたいと思ったらすぐに撮影できる、これが最高のカメラだと思える1つの要素。

・「Videography Pro」動画撮影時に、一瞬で「Photography Pro」に切り替りかえる方法に今さら気づいた!静止画も動画もどちらも一瞬たりとも逃さずに撮れる「Xperia PRO-I」が最高すぎる。

静止画撮影ばかりに気を取られがちだけれど、動画撮影も楽しい。

1.0型センサーや「BIONZ X for mobile」、「フロントエンドLSI」といった映像処理性能によるところもあるけれど、「Videography Pro」アプリで手軽さとこだわりがうまく組み合わさって撮りたい気持ちが上がる。

「Xperia PRO-I」を手にしてから、スマホで動画を撮る機会が劇的に増えたのは間違いない。

 


オマケに、最近のスマホにはすっかりなくなってしまったストラップホール

高いところで身を乗り出して撮影するとき、両手でしっかりスマホを持っていてももしかしたらうっかり落としてしまうかもしれない…ということも気にせず撮れるストラップの安心感は大きい。


「Xperia PRO-I」はれっきとしたスマホなので、2枚の物理SIMを使い分けできるデュアルSIM。

メインスマホとしてもいいし、サブ回線のSIMカードを入れて月額も少なく運用してもいい。

もしくは、1枚のSIMカードとは排他となるものの、MicroSDカードを載せてストレージを大容量化して使うこともできる。

 

●カメラとスマホを融合させた「Xperia PRO-I」の後継モデルは出ないのか?

Xperia PRO-Iは、カメラ性能の突出したスマホ!というよりも、逆説的にカメラなのにモバイルデータ通信できて、撮ったデータをすぐに編集してSNSにアップできるとも思える。

それほどまでに撮影が楽しい。

ただ発売されて2年半が経過したこともあって、ついにメーカー出荷完了を迎えてしまった。

できるなら、最新のSocとソフトウェアを備えて、今ある最高の形でXperia PRO-I II が出て来てほしかった。

それが難しいのなら、かつてのXperia PRO がスマホではなく専用端末としてポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」に変わって出てきたように、特にいま全く新モデルが出てきていないサイバーショットにスマホ技術を融合させた全く新しいカメラとして再登場させてくれてもいい。

せっかく生まれたXperia PRO-Iの遺伝子を引き継いだモデルを今もまだ夢見ている。

 

 

<Xperia PRO-Iレビュー>

・1.0型イメージセンサーを搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」をソニーストアで触ってきたレビュー(その1)
・1.0型イメージセンサーを搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」をソニーストアで触ってきたレビュー(その2)
・1.0型イメージセンサーを搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」をソニーストアで触ってきたレビュー(その3)
・「Xperia PRO-I」のUSB type C端子からの映像出力を「Xperia PRO」に表示する実験。「 Photo Pro / Cinema Pro / Video Pro」 アプリごとの挙動について試してみた。
・国内SIMフリーモデル「Xperia 1 III(XQ-BC42)」「 Xperia PRO-I (XQ-BE42)」を買ったら、「モバイルSuica」の設定をしよう。

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ソニーストア Xperia SIMフリーモデルラインナップ


Xperia PRO-I (XQ-BE42)
ソニーストア販売価格:119,900円(税込)⇒99,000円(税込)
カラー:フロストブラック
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)

36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 2,700円(税込)
1回目のみ 4,500円(税込)

・これを待っていた!悲願の1.0型イメージセンサーを搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」現る!ポケットから一瞬で取り出して撮れる静止画と動画に納得のクオリティ。
・「Xperia PRO-I」は1.0型センサーを有効活用できていないって本当?クロップは悪なのか?を考察。ガチカメラを搭載したソニー製スマホが欲しいという欲求の行く先。

・「Xperia PRO-I」は1.0型センサーを有効活用できていないって本当?クロップは悪なのか?を考察。ガチカメラを搭載したソニー製スマホが欲しいという欲求の行く先。


Xperia 5 V(XQ-DE44)
ソニーストア販売価格:139,700円(税込)
カラー:プラチナシルバー、ブルー、ブラック

36回まで分割払手数料が【0円
月々の支払い 3,800円(税込)
1回目のみ 6,700円(税込)


Xperia 1 V(XQ-DQ44)
ソニーストア販売価格:194,700円(税込)⇒179,300円(税込)
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン

36回まで分割払手数料が【0円
月々の支払い 4,900円(税込)
1回目のみ 7,800円(税込)

SIMフリーモデル「Xperia 1 V(XQ-DQ44)」レビュー
・(その1)所有欲を満たすボディデザイン、シンプルな中身、メモリ16GB・ストレージ512GB 大容量というSIMフリーモデルの魅力。

・(その2)ベンチマークテストとゲームの挙動を比較。「Xperia 1 V」は前モデルを圧倒!、Xperia Streamを利用すれば高負荷なゲームも長時間安定してプレイ可能。


Xperia 1 IV(XQ-CT44)
ソニーストア販売価格:124,300円(税込)⇒108,900円(税込)
カラー:ブラック/アイスホワイト/パープル
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)

36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 3,000円(税込)
1回目のみ 3,900円(税込)

・「Xperia 1 IV」SIMフリーモデルのベンチマークはいかに?SIMフリーモデルとキャリアモデルの処理性能の差は軽微。ところがゲーミングギアを装着するとベンチマーク結果が35%向上!
・ゲーミングギア「Xperia Stream 」は「Xperia 1 IV」を本格的なゲーミングマシンへと変貌させる。高負荷なゲームを長時間安定してプレイできる冷却性能と、自由度の高いカスタマイズ性。


Xperia 5 IV(XQ-CQ44)
ソニーストア販売価格:99,000円(税込)⇒89,100円(税込)
カラー:ブラック/エクリュホワイト/グリーン
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)

36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 2,400円(税込)
1回目のみ 5,100円(税込)

・SIMフリーモデル「Xperia 5 IV(XQ-CQ44)」実機レビュー。余計なロゴや消せないシステムアプリもなく、ストレージ256GBへ大容量化、多バンド対応。「Xperia 1 IV」の性能をコンパクトボディに凝縮。

 

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