1.0型イメージセンサーを搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」をソニーストアで触ってきたレビュー(その2)
1.0型イメージセンサーを搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」をソニーストアで触ってきたレビュー(その1)
の続き。
さて、「Xperia PRO-I」のカメラ性能はどんなものか?
・Xperia PRO-I(XQ-BE42) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<参考>
・「Xperia PRO-I」は1.0型センサーを有効活用できていないって本当?クロップは悪なのか?を考察。ガチカメラを搭載したソニー製スマホが欲しいという欲求の行く先。
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目次
●「Xperia PRO-I」のメインカメラの構成。
まずは、「Xperia PRO-I」のメインカメラの構成。
背面上部の中央に、上から焦点距離16mm(F2.2)の超広角レンズ、24mm(F2.0/F4.0)の広角レンズ、50mm(F2.4)の標準レンズのトリプルレンズカメラが並ぶ。
2番めと3番目のレンズの間にあるのは薄暗い環境下でも被写体までの距離を検知し、フォーカスを合わせやすくする3D iToFセンサー。
1.0型イメージセンサー「Exmor RS」がキモのレンズではあるけれど、実際に撮影するさいに広角24mmだけでどうにかなるはずもなく、超広角16mmや標準50mmのレンズがあるおかげで撮りわけできる。
いずれのレンズも有効画素1220万画素で統一されていて使いやすい。
一方で、「Xperia 1 III」は、16mm(F2.2)の超広角レンズ、24mm(F1.7)の広角レンズの焦点距離の構成としては同じ。
加えて可変式望遠レンズを採用して、70mm(F2.3)と105mm(F2.8)の2つの望遠レンズを切り替えられる。
合計4つの焦点距離をシチュエーションにより使い分けて、いろいろな表現できることが楽しい。
しかもセンサーが統一されてる事もあって絵作りの変化もない。
どちらかというと「Xperia 1 III」のほうがカメラ性能は扱いやすいんじゃないかと思える。
「Xperia PRO-I」に備わるカメラ系アプリは、「Photography Pro(フォトグラフィープロ)」、「Cinematography Pro(シネマトグラフィープロ)」に加えて「Videography Pro(ビデオグラフィプロ)」を新たに搭載。
静止画撮影用は「Photography Pro」一択。
一方で動画撮影は、「Photography Pro」の動画モードでもシンプルに撮れるけれど、21:9アスペクト比で映画のような撮影ができる「Cinematography Pro」は若干マニアックすぎる。
もうちょっと動画を思い通りに撮りたい場合には、フォーカスや露出、ホワイトバランスなどの設定変更を、素早く直観的に調整できる「Videography Pro」が活躍してくれる。
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●広角レンズで、F2.0/F4.0のF値の切り替えが楽しい。
さて、「Photography Pro」アプリを起動して、「Xperia PRO-I」のカメラ機能を試してみる。
やっぱり一番に感激するのは、メインの広角レンズではF2.0/F4.0の2段階でF値の切り替えができること。
スマホのカメラ性能が上がっても、ずっとつきまとっていた不満の一つが絞りを変えられないことだった。
F2.0のレンズの状態 |
F4.0のレンズの状態 |
スマホに絞り羽根を組み込むのは物理的に無理だと諦めていたら、まさかの絞りのユニットを入れ替えるかたちで具現化。
「Photography Pro」のどタップすると、物理的にカチッカチッと絞りユニットが入れ替わってF2.0とF4.0を行き来する。
「Xperia 1 III」の望遠レンズの切り替えも凄いと思ったけれど、スマホという制約の厳しいサイズ中で物理でどうにかしてやろう感が凄い。
「RX0」ですらF4固定だったのに、このハード的進化は驚き。
実際に、F値を切り替えて撮りわけてみると、たしかに被写界深度が変わっているのがわかる。
よくあるソフトウェアで作る擬似的なボケというのは、どちらかというと見えるものを見えにくくするという方向性のほうが強い。
これがカメラ好きからすると結構な違和感になる。
「Xperia PRO-I」を見てみるとF2.0で近くの被写体にフォーカスをあわせたときの背景のぼけ味がよっぽど自然。
F4.0へと絞ると、ちゃんと解像感のある撮影にもシフトできる。
これこそがカメラを撮っている楽しみの一つだと思えるのだけど、まさかスマホで被写界深度をコントロールする時がくるとは思わなかった。
例えば「Xperia 1 III」の広角レンズ24mmはF1.7と明るいレンズだけれど、絞りが変わらないので白飛びしやすい。
「Xperia PRO-I」であれば、F4.0に絞ることが出来るので、多少なりとも光量を調整できる。
上記画像では、F値を変えることでシャッタースピードが変化しているのがわかる。
まぁさすがに上の作例みたいな太陽ど真ん中の逆光では正直厳しいというか太陽真っ白。
撮影のシチュエーションは多様だし、夕日をバックに撮影したい時とかF8.0くらいまで絞れると嬉しいのだけど、そのあたりは本家カメラのアドバンテージなのかなと。
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●今までのスマホとは違う「Xperia PRO-I」の描写力。
「Xperia PRO-I」で撮影した画像。クリックで大きい画像(2560x1920)で表示。 |
「Xperia PRO-I」で撮影した画像。クリックで大きい画像(2560x1920)で表示。 |
「Xperia PRO-I」で撮影した画像。クリックで大きい画像(2560x1920)で表示。 |
「Xperia PRO-I」で撮影した画像。クリックで大きい画像(2560x1920)で表示。 |
まず、撮った絵を見ると、明らかに今までのスマホで撮りました感がない。
直感的な感想で言うと、フィルターを一枚取っ払ったようなヌケ感の良さと、解像度ある描写が明らかに違う。
1.0型センサーの全てを使っていないことが一部で物議を醸し出したけれど、実際撮ってみるといろいろわかってくる。
1200万画素とはいえ解像度は4,032×3,024、4Kテレビや4Kディスプレイ(3,840×2,160)に映し出しても必要十分な高解像度で鑑賞できる。
ピクセルピッチ2.4μmという1画素あたりの受光性能は格段に上がったこと、ZEISS® Tessarレンズやガラスモールド非球面レンズを採用していることなど、もろもろかけ合わさってこの絵が撮れるという事なのだろう。
これは気持ちいい。
他、全域で像面位相差AFが活用できることと、画像処理エンジンBIONZ X™ for mobileとスマホの持つ高い処理能力、さらには一眼カメラαで採用されているフロントエンドLSIまで備えていることもあってか、AFスピードやフォーカス追随性も良好で、撮影時のストレスはほぼ皆無。
いくら画質がキレイに撮れるとしてもその一瞬を捉えられないとそもそも意味がない。
納得の画質を確実に撮れるのが「Xperia PRO-I」のメインである広角レンズといったところ。
焦点距離:16mm |
焦点距離:24mm |
焦点距離:50mm |
50mmのデジタルズームで、最大望遠150mm相当 |
とは言え広角レンズだけだと日常使いには限界がある。
そのための、超広角16mmと標準50mmレンズ。
「Photography Pro」の左端にあるLenzアイコンをタップして、超広角(16mm)、広角(24mm)、標準(50mm)を切り替え。
音量キーのプラスマイナス(もしくは画面上をピンチイン・ピンチアウト)すると、それぞれの画角からデジタルズームができる。
このあたりは従来のXperiaシリーズと同じ。
ただ、相変わらず[Lenzアイコン]をタップして[焦点距離]をタップしてという2アクションの手間があるのは面倒くさいので、ワンタップで切り替えできるようにしてくれないものかとは思う。
オマケに、「Xperia PRO-I」の設定メニューをのぞくと、「カメラ操作音」がいつもと違う。
従来のXperiaだと、「カメラ操作音」で設定できるのは[入:すべて]と[入:シャッター音のみ]の2つのみ。
ところが、「Xperia PRO-I」には「OFF」が加わっていて、コレにすると全ての音が無音、いわゆるサイレントシャッターとして使える。
結構静かな場所でのシャッター音は気が引けてしまうので、カメラ操作音OFFの機能は嬉しい。
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●スマホだからと妥協しなくていいカメラスマホ。
今回、「Xperia PRO-I」で撮った静止画はすべてJPEGで、RAW撮影するのはすっかり忘れていた。
けれどこれがソニーのスチルカメラの絵作りというか、良い意味で見慣れた画質。
これならスマホで撮った画質だしな…と妥協する気持ちも随分となくなるんじゃないか?と。
ただ物凄く正直に言えば、メインカメラが良いと思ってしまうと、どうしても24mmを使いたくなってしまう。
実際にスマホを持ち歩いていて、「Xperia 1 III」の70mmや105mmを使うシーンがやたらあること。
ここが結構捨てがたい。
かといって、「Xperia PRO-I」と「Xperia 1 III」を2台持ち歩いたら本末転倒じゃないか?と思わなくもない。
デジタル一眼カメラユーザーなら、広角24mmを「Xperia PRO-I」にまかせてしまって、50mm以上の単焦点レンズや望遠レンズだけを持ち運ぶといったサブカメラ的な使いかたは最高なんじゃないかと。
RX100VII に及ばない部分があるとしても、ポッケに収まる「Xperia PRO-I」を所有する価値は十分にある。
一方で、1.0型センサーのもっとキワキワまで使った約2010万画素に近い高解像度になった「Xperia PRO-I」も将来的には登場して欲しいという願望も生まれる。
とはいえ、動画撮影時には結構このクロップした機構が手ブレ補正にも一役買っていたりする、
その動画撮影では「Videography Pro」がなかなかの良い出来で、ムービー撮影の楽しさが爆発してしまったので、次回「Videography Pro」を主体にレビューしてみる。
・1.0型イメージセンサーを搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」をソニーストアで触ってきたレビュー(その3)
へ続く。
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●ソニーストア Xperia SIMフリーモデルラインナップ
Xperia 1 III (XQ-BC42)
ソニーストア販売価格:159,500 円(税込)
カラー:フロストブラック/フロストグレー/フロストパープル/フロストグリーン
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 6,600円(税込)
1回目のみ 7,700円(税込)
・Xperia 1 III(XQ-BC42) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
・Xperia 1 III SIMフリーモデルと キャリアモデルをいろんな角度から比較。仕様や価格、保証まで比べてみるとかなり魅力的なSIMフリーモデル!?
・待ちに待った 国内 SIMフリーモデル「Xperia 1 III(XQ-BC42)」は11月19日発売。限定カラーのフロストグリーンの実機を確認。Xperia Z5 グリーンとの違い。
・SIMフリースマートフォン「Xperia 1 III(XQ-BC42)」は、5Gと4G LTE 国内キャリアのどこまでカバーしているのか?楽天モバイル 5G(Sub6)や、キャリア4G周波数の5G転用バンドに対応しているか実際に試してみた。
Style Cover with Stand for Xperia 1 III(XQZ-CBBC)
ソニーストア販売価格:3,830 円(税込)
Xperia View(XQZ-VG01)
ソニーストア販売価格:29,700 円(税込)
Xperia PRO-I (XQ-BE42)
ソニーストア販売価格:198,000 円(税込)
カラー:フロストブラック
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 8,200円(税込)
1回目のみ 9,400円(税込)
・Xperia PRO-I(XQ-BE42) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
・これを待っていた!悲願の1.0型イメージセンサーを搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」現る!ポケットから一瞬で取り出して撮れる静止画と動画に納得のクオリティ。
・「Xperia PRO-I」は1.0型センサーを有効活用できていないって本当?クロップは悪なのか?を考察。ガチカメラを搭載したソニー製スマホが欲しいという欲求の行く先。
Vlog Monitor(XQZ-IV01)
ソニーストア販売価格:24,200 円(税込)
Style Cover Leather for Xperia PRO-I(XQZ-CLBE)
ソニーストア販売価格:8,800 円(税込)
Xperia 5II (XS-AS42)
ソニーストア販売価格:99,000円(税込)
カラー:ブラック、グレー、ブルー、ピンク
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 4,100円(税込)
1回目のみ 4,700円(税込)
・Xperia 5II(XQ-AS42) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<SIMフリーモデル Xperia 5 II レビュー>
・5G対応 SIMフリー コンパクトモデル「Xperia 5 II (XQ-AS42)」。初期セットアップと基本スペックの確認、「Xperia 5 (J9260)」とのベンチマークテスト比較。
・SIMフリーモデル「Xperia 5 II (XQ-AS42)」のSIMカードの利用方法とAPN設定。データ通信や音声通話を使い分けできるデュアルSIMの便利機能。5G利用時の注意点。
・ハイエンド機能をコンパクトボディに詰め込んだ 5G対応 SIMフリーモデル「Xperia 5 II (XQ-AS42)」。カメラ、オーディオ、ゲームや機能性能をチェックする。
Xperia PRO (XQ-AQ52)
ソニーストア販売価格:249,800(税込)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 10,400円(税込)
1回目のみ 10,601円(税込)
・Xperia PRO(XQ-AQ52) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<Xperia PROレビュー記事>
・ついに手にしたぞ!5Gミリ波帯対応スマートフォン「Xperia PRO」レビュー。無骨な外観を「Xperia 1 II」と比較、開封から初期セットアップまで。
・「Xperia PRO」だけが持つHDMI micro端子。カメラと接続して「外部モニター」や「ライブ配信」をしてみる。
・「Xperia PRO」を有線接続のオーディオプレーヤー化してみる。ステージモニターインナーイヤー「IER-M9/M7」や、業務用モニターヘッドホン「MDR-M1ST」と組み合わせた漢気セット。
Xperia 1 II (XQ-AT42)
ソニーストア販売価格:108,900 円(税込)
カラー:特別色フロストブラック/ホワイト/パープル
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 4,500円(税込)
1回目のみ 5,400円(税込)
・Xperia 1 II(XQ-AT42) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<Xperia 1 IIレビュー記事>
・「Xperia 1 II」に備わる「Photography Pro」の項目とメニューをすべてチェックしてみた。撮るそのときに自分の想いを反映する楽しさがあるカメラアプリ。
・ついに手にした SIMフリーモデル「 Xperia 1 II (XQ-AT42)」、フロストブラックの質感の高さが異常なまでのカッコよさ!
・SIMフリーモデル「 Xperia 1 II (XQ-AT42)」を初期セットアップとスペックを知るためのベンチマークテスト。メモリー(RAM)12GB、ストレージ(ROM)256GBの恩恵は大きい。
・いつも持ち歩くXperiaで高音質ストリーミングを聴こう。サブスク(音楽聴き放題サービス)がハイレゾ化すると音楽ライフが一段と楽しくなる。
・SIMフリーモデル「 Xperia 1 II (XQ-AT42)」のSIMカードの利用方法とAPN設置。データ通信や音声通話を使い分けできるデュアルSIMが最高に便利。5G利用時の注意点。
・国内SIMフリーモデル「Xperia 1 II (XQ-AT42) / Xperia 5 (J9260)」を買ったら、「モバイルSuica」の設定をしておこう。 Xperia 1 (J9110)は「おサイフケータイ」非対応なので注意。
・国内SIMフリーモデル「Xperia 1 II / Xperia 5」に「モバイルSuica」を設定したら、よりお得に使う方法を検討してみよう。「JRE POINT」の登録や、「ビューカード」、「楽天ペイ+楽天カード」との連携。
・SIMフリーモデル「 Xperia 1 II / Xperia 1 / Xperia 5」のデュアルSIMを活かす。サブ回線として、1年間無料&解約料無料の「Rakuten UN-LIMIT V」を使ってみる。
・スマートフォン「Xperia 1 II (XQ-AT42)」をソニーストアで大幅値下げ!デュアルSIM搭載&メモリー/ストレージ増量のSIMフリーモデルがお買い得に!
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●Xperiaキャンペーン
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市中区錦3丁目24-17 日本生命栄ビル 3階
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。
営業時間:11:00~19:00