データ1GBまで0円/月の「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の魅力と注意点。Xperia SIMフリーモデルでの利用方法やAPN、デュアルSIMの設定。1GBを超えないためのチップスなど。
楽天モバイルは、2021年4月1日から、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」をスタート。
それにともなって、従来の運用方法と異なる部分もあるため、新しい「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」にあわせて再記事化。
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目次
●1GBまで0円/月の「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」、その魅力と注意点。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の最大の特徴は、モバイル通信のデータ量が1GB未満であれば、基本料金は0円/月ということ。
1GBを超えると税込 1,078円、3GBを超えると税込 2,178円、20GBを超えた以降はどれだけ使っても税込 3,278円。
「Rakuten Link」アプリを利用することで、国内通話がかけ放題で無料。
ただし、無制限で利用できるのは楽天回線エリアのみ。
楽天回線エリア圏外のパートナー回線エリア(au回線)を利用する場合について、データ容量5GB/月を超えた場合は通信速度1Mbpsに制限される。
地方に住んでいて楽天回線エリアが使えない場合は、”税込3,278円を払ったとしても5GB以降は、通信速は1Mbps”となる点には注意。
また、2回線目の契約からは3GB未満で税込 1,078円となり、基本無料にはならない。
そして、Xperia SIMフリーモデルユーザーとして、気をつけなければいけないポイント。
楽天モバイルは、4G+5G対応をうたうものの、5Gエリアは超限定的であるということ。
さらに、「Xperia 1 II (XQ-AT42)」と楽天モバイルは、通信方式が異なるため5Gが利用できない。
「Xperia 1 II (XQ-AT42)」で楽天モバイルを利用する場合に限っては、4G(LTE)のみという事を理解しておく必要がある。
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●楽天モバイル回線とパートナー回線(au)に対応する、Xperia国内SIMフリーモデル
楽天モバイルの4G(LTE)回線で利用できるのは、Band 3(1.7 GHz)のみで、現在拡大中とはいえまだまだ全国規模では広くない。
そのため、楽天モバイルの基地局からつながらない地域では、パートナー回線(au)のBand 18・26(800 MHz)を間借りしている。
そうすると、最低限 Band 3、Band 18、26を拾う必要がある。
国内 SIMフリーモデルXperia PRO (XQ-AQ52)、Xperia 1 II (XQ-AT42)、「Xperia 1 (J9110)」、「Xperia 5(J9260) 」は、3機種とも国内の通信エリアで安定して利用できる。
以下、例ととって仕様から対応する国内キャリアのバンドと照らし合わせてみると以下のようになる。
<Xperia 1 II (XQ-AT42)の対応バンド>
「Xperia 1 II (XQ-AT42)」は、楽天モバイルのLTE回線については、Band3、Band18に対応して当たり前に接続できる。
ただし、5Gについては本来「n77」で接続できるはずが、楽天モバイルの通信方式が異なるため対応しない。
楽天モバイルを使う場合は4G(LTE)専用とだけ覚えておこう。
<Xperia 1 (J9110)とXperia 5 (J9260)の対応バンド>
Xperia 1 (J9110)とXperia 5 (J9260)の対応バンドは共通。
対応表をみるとBand18がないため対応していないように見えるけれど、実際にはBand 26がBand 18を内包しているため、問題なくauローミングは可能。
(実際にテストして接続確認済み。)
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●載せられるのは「SIMカード+MicroSDカード」、「SIMカード+SIMカード」のどちらか。
楽天モバイルの回線を申し込むと、ピンク色の「START GUIDE」と、楽天モバイルのSIMカードが届く。
クレジットカードサイズにくっついたSIMカードには、切り欠きがあり、標準SIM、microSIM、nanoSIMと、自分の使いたい端末のSIMスロットの形状によって使い分けられるようになっている。
Xperia SIMフリーモデルは、一番小さいnanoSIM。
また、Xperia SIMフリーモデルは、2回線利用できるデュアルSIMタイプ。
SIMカードトレイの位置は、Xperia全機種共通で、本体左側面の上部にある。
カバー兼カードトレイは本体と一体化しているものの、ツメのひっかける穴があるのでそこから引き出す。
一般的なスマートフォンのように取り出しにSIMピンは不要。
SIMトレイを見ると、載せられるチップは2枚ある。
仕様として理解しておく必要があるのが、1番目のトレイはSIMカード、2番めのトレイはSIMカードもしくはMicroSDカードとの排他仕様となっていること。
「SIMカード+MicroSDカード」、「SIMカード+SIMカード」のどちらかの使い方に限られる。
2枚のSIMとMicroSDカードの2枚を同時に収納することはできないので注意しよう。
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●Xperia SIMフリーモデルで「楽天モバイル回線」を通信するためのAPN設定。
SIMカードを挿入して最初に行う設定として、どのAPN(携帯電話会社)からインターネットに接続するかというアクセスポイントの設定を行う必要がある。
Xperia の「設定」アイコンから「ネットワークとインターネット」を開く。
次に、「モバイルネットワーク」をタップした後、「アクセスポイント名」をタップして開く。
(隠れて見えない場合は、詳細設定をタップすると表示される。)
あらかじめ国内で利用できるAPN(アクセスポイント名)の設定がいくつも入っているけれど、「楽天モバイル(rmobile.jp)」のラジオボタン〇をタップして選択すればOK。
ちなみに、設定は以下となっている。
APN: rakuten. jp
MCC:440
MNC: 11
APN タイプ default,supl,dun
APN プロトコル IPv4/IPv6
APN ローミングプロトコル iPv4/IPv6
設定後に、ホーム画面にもどると、画面上部にアンテナピクトが表示されていれば通信できていることを意味する。
試しに、Wi-Fiをオフにして、GoogleChromeなどで検索してきちんと表示されていればOK。
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●(参考)2枚同時にSIMカードを挿入した場合の設定。
SIMカードを1枚挿入した場合と、2枚挿入した場合ではメニューが少し異なる。
※Android 11の設定画面。
2枚挿入した場合、「設定」アイコンから「ネットワークとインターネット」を開くと、画面下に挿入したSIMカード(携帯電話会社名)が2つ表示される。
「モバイルネットワーク」をタップしても、2つのSIMカード(携帯電話会社名)が表示される。
それぞれの携帯電話会社をタップすることで、各設定を個別に行える。
2枚あるSIMカードのうち、データ通信や音声通話はどちらを使うのか?
「データ設定」、「通話の設定」、「SMSの設定」から好みで決めることができる。
「データ通信」と「メッセージ」については利用したいSIMを選択。
「通話」については、利用したいSIMを決めるか、もしくは毎回確認して利用するといった使い方ができる。
Xperia PRO (XQ-AQ52)、Xperia 1 II (XQ-AT42)、「Xperia 1 (J9110)」、「Xperia 5(J9260) 」ともに、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)をサポート。
2枚のSIMを挿していても、SIMの設定を切り替える必要がなく、どちらのSIMの電話番号に着信があっても電話を受けることができる。
また、一方のSIMで通信を行っている間に、もう一方のSIMで電話の着信を受けることができる。
一方のSIMで通話を行っている最中は、もう一方のSIMカードで通信することは出来ないし、2つのSIMで同時に通話することはできない。
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●「my 楽天モバイル」アプリの使い勝手と、パートナー回線でのテスト
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」となってアプリもリニューアル。
ここで、どれほど通信したかどうかが細かくチェックできる。
※自分の利用状況として、月額プラン料金1年間無料は2021年4月30日でその役目を終えるので、解約してもよかったけれど1GB未満であれば無料で維持できりうのでこのまま使うことにする。
今現在は楽天モバイルのエリア対象外で利用することが多いため、常にパートナー回線エリアいわゆるau回線で接続された状態。
通信スピードテストでの結果は上記のとおり。
楽天回線ではなくて、au回線(800 MHz)のスピードではあるけれど、さすがに対応エリアも広く使い勝手は悪くない。
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●「楽天モバイル回線」で1GBを超えない0円/月の運用を考える。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」のモバイル通信のデータ量を1GB未満でにおさえて0円/月で運用するための設定を考える。
Xperia の「設定」アイコンから「ネットワークとインターネット」を開く。
次に、「モバイルネットワーク」をタップした後、「データ使用料の警告と制限」をタップして開く。
「データ使用料を制限」をオンにして、「データ上限」を1GB未満に設定する。
これでうっかり1GBのデータ量を超えないようになるはず。
外出先(Wi-Fiでつながらない場所)で、通信しなくてもよいアプリがあれば、バックグラウンドでのモバイル通信を抑えるという手もある。
「アプリのデータ使用量」から自分の利用しているアプリを参照して、個別に「バックグラウンドデータ」をオフにする。
ただし、制限をかけすぎると、そもそもの使い勝手が悪くなる場合もあるので注意。
「Google Play」アプリも、しらないうちにデータ通信を行うことがある。
「設定」を開いて、「アプリのダウンロード設定」と「アプリの自動更新」をWi-Fi経由のみにする。
これで意図せず無駄なモバイルデータ通信を防げるはず。
あくまでも、1ヶ月1GB以内に抑えるためのチップスであって、容量を気にしなければ行う必要はない。
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「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の最大の利点は、1GBを超えなければ基本料金は無料ということ。
Wi-Fi運用がメインで、ごくたまにモバイル通信するのであれば、最強のプラン。
また、税込 3,278円で、データ通信使い放題と考えても魅力はある。
ただし盛大なトラップもあって、無制限で利用できるのは楽天回線エリアのみ。
圏外のパートナー回線エリアで使うと、データ容量5GB/月を超えたら通信速度1Mbpsに低下する。
5Gエリアに至っては超限定的で、「Xperia 1 II (XQ-AT42)」は5Gが使えない。
そうした事を踏まえるとメイン回線として使うには心もとないし、安定かつ高速通信で利用できる「ahamo」「LINEMO」「povo」のほうが結果幸せになれそう。
ただし、サブ回線に使うよとか、2回線利用できるデュアルSIMのXperia SIMフリーモデルの第2の回線として使うなら十分に利用価値はある。
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●ソニーストア Xperia SIMフリーモデルラインナップ
Xperia PRO (XQ-AQ52)
ソニーストア販売価格:249,800(税込)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 10,400円(税込)
1回目のみ10,601円(税込)
・Xperia PRO(XQ-AQ52) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<Xperia PROレビュー記事>
・ついに手にしたぞ!5Gミリ波帯対応スマートフォン「Xperia PRO」レビュー。無骨な外観を「Xperia 1 II」と比較、開封から初期セットアップまで。
・「Xperia PRO」だけが持つHDMI micro端子。カメラと接続して「外部モニター」や「ライブ配信」をしてみる。
・「Xperia PRO」を有線接続のオーディオプレーヤー化してみる。ステージモニターインナーイヤー「IER-M9/M7」や、業務用モニターヘッドホン「MDR-M1ST」と組み合わせた漢気セット。
Xperia 1 II (XQ-AT42)
ソニーストア販売価格:118,800 円(税込)
カラー:特別色フロストブラック/ホワイト/パープル
Xperiaケアプラン(月払い500円/年払い5,000円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 4,900円(税込)
1回目のみ6,100円(税込)
・Xperia 1 II(XQ-AT42) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<Xperia 1 IIレビュー記事>
・「Xperia 1 II」に備わる「Photography Pro」の項目とメニューをすべてチェックしてみた。撮るそのときに自分の想いを反映する楽しさがあるカメラアプリ。
・ついに手にした SIMフリーモデル「 Xperia 1 II (XQ-AT42)」、フロストブラックの質感の高さが異常なまでのカッコよさ!
・SIMフリーモデル「 Xperia 1 II (XQ-AT42)」を初期セットアップとスペックを知るためのベンチマークテスト。メモリー(RAM)12GB、ストレージ(ROM)256GBの恩恵は大きい。
・いつも持ち歩くXperiaで高音質ストリーミングを聴こう。サブスク(音楽聴き放題サービス)がハイレゾ化すると音楽ライフが一段と楽しくなる。
・SIMフリーモデル「 Xperia 1 II (XQ-AT42)」のSIMカードの利用方法とAPN設置。データ通信や音声通話を使い分けできるデュアルSIMが最高に便利。5G利用時の注意点。
・国内SIMフリーモデル「Xperia 1 II (XQ-AT42) / Xperia 5 (J9260)」を買ったら、「モバイルSuica」の設定をしておこう。 Xperia 1 (J9110)は「おサイフケータイ」非対応なので注意。
・国内SIMフリーモデル「Xperia 1 II / Xperia 5」に「モバイルSuica」を設定したら、よりお得に使う方法を検討してみよう。「JRE POINT」の登録や、「ビューカード」、「楽天ペイ+楽天カード」との連携。
・SIMフリーモデル「 Xperia 1 II / Xperia 1 / Xperia 5」のデュアルSIMを活かす。サブ回線として、1年間無料&解約料無料の「Rakuten UN-LIMIT V」を使ってみる。
・スマートフォン「Xperia 1 II (XQ-AT42)」をソニーストアで大幅値下げ!デュアルSIM搭載&メモリー/ストレージ増量のSIMフリーモデルがお買い得に!
・「モバイルSuica」リニューアルにともなってアプリ刷新。SIMフリーモデル「Xperia 1 II (XQ-AT42) / Xperia 5 (J9260)」での「モバイルSuica」の設定と利用方法。
Xperia 5 (J9260)
ソニーストア販売価格:64,900 円(税込)
カラー:ブラック/グレー/ブルー/レッド
Xperiaケアプラン(月払い500円/年払い5,000円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 2,700円(税込)
1回目のみ 2,800円(税込)
・Xperia 5(J9260) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<参考>
・有機EL 21:9シネマディスプレイ・トリプルカメラを備えるフラッグシップモデル「Xperia 5 SO-01M」、NTTドコモより11月1日に発売。
・有機EL 21:9シネマディスプレイ・トリプルカメラを備えるフラッグシップモデル「Xperia 5 SOV41」、手軽なミッドレンジスマートフォン「Xperia 8 SOV42」、auから10月下旬以降に発売。
Xperia 1 (J9110)
ソニーストア販売価格:70,400 円(税込)
カラー:ブラック/パープル
Xperiaケアプラン(月払い500円/年払い5,000円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 2,900円(税込)
1回目のみ 3,700円(税込)
・Xperia 1(J9110) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<Xperia 1 執筆記事>
・ここ数年のXperiaとは全く異なる。Xperia 1実機ファーストインプレ – Engadget Japanese
・実際どう? Xperia 1『超縦長』ディスプレイの使い心地(実機レビュー)- Engadget Japanese
・Xperia 1の『トリプルカメラ』をじっくり試した(実機レビュー)- Engadget Japanese
・海外版Xperia 1を速攻入手して開梱レビュー。ストレージ128GBが魅力- Engadget Japanese
・[ ASCII.jp x デジタル 掲載 ] Xperiaシリーズを新たに生まれ変わらせた「Xperia 1」
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●Xperiaキャンペーン
・「スマホあんしん買取サービス」&「Xperia乗り換えキャンペーン」
・PS5抽選外れて涙目、SIMフリーモデル「 Xperia 1 II」フロストブラックが超カッコイイ、α7Cを便利にする作戦失敗!! ”ソニーが基本的に好き。Live”(2020年10月31日配信)
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
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ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
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