11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(パフォーマンス編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(プロローグ編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(外観と剛性、インターフェース編)
・11.6インチサイズで究極のツールとなる「VAIO S11」をねっとりレビューしよう。(ディスプレイ、LTEモデム編)
の続き。
小さなパソコン、モバイルPCで本当にストレスなく使えるのか。
見た目がいくらまともそうにみえても実際に使ってちゃんと動いてくれないと、仕事(作業)は進まないしわざわざPCを持ち出す意味すらなくなってしまうので、やっぱりパフォーマンスやスピードはとっても重要。
ということで、 「VAIO S11」のプロセッサーやストレージといったパフォーマンスをきちんと把握しておこう。
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●VAIO S11に搭載する第6世代 Core Uプロセッサー「Skylake」
「VAIO S11」に搭載されるプロセッサーは、最新のIntel製第6世代Core Uプロセッサー「Skylake」。
小型PCにありがちなTDP4WのYプロセッサー(Core Mシリーズ)ではなく、あくまでもパフォーマンスとスタミナの高いバランスを保てるCore Uプロセッサー(TDP 15W)で、今回搭載している最上位の「Core i7-6500U」は、4MBのL3キャッシュメモリを搭載して、2コア/4スレッドに対応し、動作周波数は2.5GHzで、ターボ・ブースト時の最大周波数は3.1GHzにもなる。
第4世代Core Uプロセッサー(TDP 15W)を搭載した「VAIO Pro 11」と、第6世代Core Uプロセッサー(TDP 15W)を搭載した「VAIO S11」とを並べて、ベンチマークテスト「CINEBENCH R15」のプロセッサーの性能を知る(CPU)を走らせて比較をしてみよう。
単純にスコアを見比べてみると、「VAIO Pro 11」に搭載する「Core i7-4510U(2.0GHz)」スコアが220cb、「VAIO S11」の「Core i7-6500U(2.5GHz)」のスコアが322cbと、1.5倍弱の差がある。
さらに、実際にこのベンチマークテストの3Dのレンダリング作業にかかる所要時間を計測してみると、「VAIO Pro 11」の「Core i7-4510U(2.0GHz)」は約3分04秒かかったのに対して、「VAIO S11」の「Core i7-6500U(2.5GHz)」は約2分06秒と、約2/3も短縮されている。
そしてもう一つ、第6世代Core Uプロセッサーには、CPU内蔵GPUとして「HD Graphics 520」のグラフィックスを内蔵。
CPU内蔵GPUと聞くと、パフォーマンス的にはあまり期待できないイメージがあるものの、ここ数年で世代が進むごとに性能は向上していて、5年前のArrandaleに内蔵されていた「Intel HD Graphics」と比べると、最大40%の性能向上があると言われている。
同じく、ベンチマークテスト「CINEBENCH R15」のグラフィックの性能を知る(OpenGL)を走らせて、「VAIO Pro 11」の「Core i7-4510U(2.0GHz)」と、「VAIO S11」の「Core i7-6500U(2.5GHz)」を比較してみる。
3Dのシーンを再生してその性能として1秒のフレーム(fps)を測定したもので、そのOpenGLのスコアは、「VAIO Pro 11」の「HD Graphics 4400」では20.87fpsとかなり厳しいものから、「VAIO S11」の「HD Graphics 520」で44.94fpsと、約2倍以上も上昇している。
(各種本格的なベンチマークテスト比較は続編の記事で掲載予定。)
また、【Z Engineテクノロジー】と呼ばれる”高密度実装技術”と”熱冷却設計技術”で完成したマザーボードを搭載。
「VAIO Pro 11」と比較しても、マザーボードのサイズは変わらないままで、プロセッサーの動作性能が高くなればそのぶん発熱量が増えてしまうということがあるのだけど、そこは冷却ファンを大型化させて排熱効率を大幅に上げることで、長時間負荷がかかってもより安定したまま本来の使い勝手をちゃんと維持できるという事も考えられている。
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●体感速度に多大な影響を及ぼすストレージに第2世代High speed SSDを搭載可能。
そしてもうひとつ、いまやモバイルPCでは当たり前になりつつあるストレージ、SSD。
「VAIO S11」は、SATA接続のSSDに加えて、なんと「VAIO Z」や「VAIO Pro 13 | mk2」に搭載された、第二世代のHigh speed SSDも搭載する事ができるように。
SATA SSDでも十分に高速なのに、PCIeインターフェースを採用して、しかも第二世代に進化したことで、第一世代比で約1.5倍も高速化しているのが最大の特徴。
電源OFFからの立ち上げも、アプリケーションの立ち上げも、データ転送も、超速レスポンスはいたるところの体感スピードに影響する。
ストレージの選択肢としては、SATA(Serial ATA 6 Gb/s)の「SSD 約128GB」、そして、PCle(Gen3 x 4レーン接続)対応の第2世代High speed SSDを採用する「SSD 約256GB」、「SSD 約512GB」の3パターンから選ぶ事になる。
ちなみに採用されているSSDは、「SSD 約128GB」がSamsung製「MZNFL128HCHP」で、「SSD 約256GB」はSamsung製「MZHPV256HDGL」。
<VAIO S11(第二世代High speed SSD)>
第二世代High speed SSDがどれだけ爆速かは、もうこのCrystalDiskMarkで一目瞭然!
「VAIO Pro 11」のSATA(Serial ATA 6 Gb/s)のスコアを見ても、今までのSSDからしても十分なほどに高速で何の文句もないほどの高速スピード。
それなのに、「VAIO S11」の第2世代High speed SSDのベンチマーク結果を見ると二度見するほどに突き抜けて高速っぷりがみてとれる。
シーケンシャルもランダムもリードとライトの数値が高く、こうなるとWindowsアップデート、ソフトウェアの起動、OSの起動/終了/再起動、データ転送などといった大きな動きだけじゃなく、細かな挙動に対しても顕著に高速。
この小さいモバイルVAIOでここまでサクサクビュンビュン動いてくれるとそれはそれは気持ちいい。
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もともと十分に快適と思われた「VAIO Pro 11」から2年半が経過して「VAIO S11」にモデルチェンジをして、2世代分進化したIntel製第6世代Core Uプロセッサーのパフォーマンスの向上と、今まで11.6インチクラスには載せられなかった第2世代High speed SSDを搭載した事で、その両方のかけあわせた体感速度の上がりっぷりはかなりのもの。
パフォーマンスの向上は、現実に”時間”を節約してくれる。
待ち時間や移動時間、行動している少しの合間に使おうとした時でも、より高速にストレスなく動いてくれるという事は、ひとつひとつの仕事を着実に前進させられる事になるので、パフォーマンスとスピードはまずあって困るものじゃない。
で、やっぱりベンチマークの比較テストがやりたくなったので、既存VAIO含めていろいろ比較してみよう。
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