BRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」レビュー（その１）QD-OLED フラッグシップモデル「XRJ-65A95L」を開封して組み立てから初期セットアップまで。デザインや仕様も前モデルから大きく変化。

2024年新モデルの有機ELフラグシップモデルBRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」（QD-OLED）が発売。

QD-OLED を採用したA95Lシリーズの綺圧倒的美麗な映像を堪能できる。

・「A95Lシリーズ」（QD-OLED）製品ページ
・4Kブラビア史上最高輝度と豊かな色彩表現で映画への没入感を高める『BRAVIA 9』シリーズなど12機種を発売 | ニュースリリース | ソニー
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●BRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」を開封して組み立てる。

BRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」（QD-OLED）
4K有機ELテレビ「XRJ-65A95L」【65型】
ソニーストア販売価格：770,000円（税込）

4K有機ELテレビ「XRJ-55A95L」【55型】
ソニーストア販売価格：605,000円（税込）

●長期保証＜3年ベーシック＞付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF

「A95Lシリーズ」は、認知特性プロセッサー「XR」と、有機ELパネル（QD-OLED）を搭載するフラッグシップモデル。

ゲーミング機能としては、HDMI2.1に対応、4K120p、VRR（可変リフレッシュレート）、ALLM（自動低遅延モード）といったゲーム向けの性能をこれまで通り搭載するほか、Dolby Vision Gamingにも対応。

ソニーのストリーミングサービス「SONY PICTURES CORE」や「Netflix」、「Prime Video」のコンテンツに最適化されたスタジオ画質モードを新たに搭載する。

そしてSoCの進化によって今まで以上に軽快な操作と、新しいUIや機能を備えたフルモデルチェンジしたBRAVIAでコンテンツを余すことなく楽しめる。

サイズは、55型と65型の2モデルのみ。

もしもさらに大きい75インチ以上のテレビが欲しい場合は、有機ELなら77型のBRAVIA 8「K-77XR80」、もしくはmini LEDフラッグシップモデルBRAVIA 9「XR90シリーズ」を選ぶほかない。

今回到着したのは、QD-OLED搭載モデルとしては国内最大の「XRJ-65A95L」。

梱包サイズ（幅×高さ×奥行）は、159.4 x 95.8 x 18.2 cm、重量は約33kg。

前モデルの「XRJ-65A95K」（59.2 x 97.4 x 20.2 cm、約50kg）に比べると、梱包サイズがほぼ変わっていないにもかかわらず、重量が17kgも軽くなっている。

ひとりで作業できなくもないけれど、非常に高価なテレビなので組み立て説明書にある通り2人以上で行なうのが原則。

場所を確保して、箱の上部を開けて付属品を取り出す。

箱を抜き出すと、テレビ本体の後方に背面の配線を隠すパネルが梱包されているのでこちらも取り出す。

本体とは別に付属しているのは、BRAVIA CAM、リモコン、金具、背面パネル、転倒防止用ベルト、取扱説明書など。

組み立てするときに工具はほとんど必要ないものの、別途ドライバーは用意する必要がある。

全体の重量が前モデルに比べて軽くなっているので作業が楽に感じる。

※A95Lのスタンド（約1.5kg）

※A95Kのスタンド（約14kg）

軽量化の要因として大きいのが、スタンド形状の変化。

「XRJ-65A95K」に装着する巨大な台座部分になるスタンドだけで14kgもある。

一方で新「XRJ-65A95L」のスタンドの重さは約1.5kg、10キロ以上軽くなっている。

ただどちらにしても、65型というサイズの設置には二人での作業を推奨。

本体重量（スタンド込み）
「XRJ-65A95L」：23.4kg（24.9kg）
「XRJ-55A95L」：17.6kg（19kg）

「XRJ-65A95K」：27kg（40.9kg）
「XRJ-55A95K」：21.2kg（31kg）

スタンドを含まないテレビ本体重量もA95Lシリーズの方が約4kgくらい軽量化している。

スタンドとテレビはそれぞれ2本のネジで取り付け。

スタンドを片側ずつ取り付けるので作業はとても楽。

このとき、スタンドの取り付け高さを変えることで、サウンドバーをテレビの前に設置しても画面に被らない足長なスタイルにすることもできる。

「A95Kシリーズ」のスタンドの前側もしくは後ろ側に向きを変えることで、2種類のスタイルの取り付けができる。

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●付属の「BRAVIA CAM（ブラビアカム）」を取り付ける。

QD-OLED搭載モデル（A95L、A95Kシリーズ）には、ブラビア専用外付けカメラ「BRAVIA CAM（ブラビアカム）」を標準搭載している。

他のブラビアも「BRAVIA CAM」に対応しているものの、別途購入する必要がある。

別途買うとなると、24,200円（税込）と結構な価格ではあるけれど最初から付いているのは嬉しい。

「BRAVIA CAM（ブラビアカム）」の取り付けは、マグネット式。

もしBRAVIA CAMを利用しないのであれば、端子を隠すカバーも付属しているので綺麗に隠せる。

これもまたマグネット式で簡単に着脱できる。

上部には、カメラを物理的にオフにできるスライダーが付いている。

「BRAVIA CAM（ブラビアカム）」で出来るのは以下のような機能。

・視聴者の位置を認識し画面の明るさ、音のバランス、声の大きさを自動で調整
・ジェスチャーでテレビをかんたん操作
・テレビに近付き過ぎるのを防ぐ「近すぎアラート」
・ビデオチャット対応
・自動省電力モード対応

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●BRAVIA 「A95Lシリーズ」の接続端子と、どこから見てもスタイリッシュなボディ

「XRJ-65A95L」の背面側を見てみると、2024年モデルから端子類は正面から向かって左側にすべて集約されている。

今までの2023年以前のモデルは、左側底面と側面に分かれて配置されていた。

搭載端子一覧
・センタースピーカー入力端子×1
・USB端子×2
・S-センタースピーカー入力端子×1（光デジタル音声出力端子[丸型]と兼用）
・ヘッドホン出力端子×1
・HDMI入力端子×4
（eARC[HDMI3のみ]、4K/120fps・VRR・ALLM[HDMI3,4のみ]）
・LAN端子（100BASE-TX／10BASE-T）×1
・日本向け地上波、BS/CS端子×各1

備わっている端子類は上記の通り。

『A95K』シリーズから引き続きA95Lシリーズにも、AVアンプの出力をテレビのスピーカーにも割り当てすることが出来るセンタースピーカー入力端子が搭載されている。

有機ELモデル最上位モデルにのみ備わっている端子。

今までと変わったのは、S-センタースピーカー入力端子と兼用だった、ビデオ入力端子がなくなったこと。

2024年モデルは、S-センタースピーカー入力端子と光デジタル音声出力端子[丸型]が兼用となっている。

丸型の光デジタル端子なんて今どき持っている人がいるのか？と思ったら、付属品として角型から丸型への変換アダプターが入っていた。

S-センタースピーカー入力端子は、「A95Lシリーズ」のスピーカーである定位感のあるクリアな高音質を実現する「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」をオーディオシステムと一体となったセンタースピーカーとして利用できる。

電源コードはテレビに直接つながっていて、長さは約2.0 m。

根本が本体につながっていて、ケーブルの太さは比較的細いものが採用されているので、設置上は楽。

A95Kでは着脱式になっていたため、好みでケーブルを変更することもできたけれどもA95Kではそれができないので、カスタム派の人は残念に思うかもしれない。

背面には、付属のパネルを取り付けることでよりスッキリと見せることができる。

スタンド部分×2、電源端子部分、端子部分には背面パネルを取り付ける。

ケーブル類は下側の隙間から出てくるので、ここから配線を後方へ逃がす。

すべての目隠しパネルをつけると背面にデザイン上のライン以外は凹凸のないスタイリッシュな佇まい。

画面周囲が超狭額に加えて、質感もデザインも美しくてあえて背面が見える置き方をしたくなる。

足長のサウンドバースタイルにした場合は、そのままスタンドからテレビが上部にせりあがる形になるのでデザイン的な変化も少ない。

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●BRAVIA XR シリーズの初期セットアップ。

BRAVIA XRシリーズのOSは「GoogleTV」で、バージョンは最新のAndroid TV 12。

初期セットアップでは、GoogleアカウントでログインすることでGoogleの連携する機能がそのまま利用できる。

ネット接続やGoogleアカウントでログインしない場合の機能制限された「ベーシックモード」というのもある。

＜以降、前モデルと同じセットアップ方法のためA95Kの時の画像で解説＞

基本、自分のGoogleアカウントでサインインしてるスマホがあれば、セットアップはかんたん。

スマホから「Google Home」アプリを起動して、Google TVデバイスとして使う場所、Wi-Fi、サービスの連携、Chromecast の管理などをすすめていくだけ。

テレビのリモコンでテキスト入力するという苦痛から開放されるのはとても楽ちん。

後半は、テレビとしての機能設定。

リモートスタートのオンオフ、省電力設定（切/弱/強）、地上放送の受信設定、接続機器の設定、設置方法（フロントポジションスタイル or バックポジションスタイル/壁掛け）、自動音場補正、カメラの設定、サポートの登録、Apple AirPlayとHomeKitといった設定を画面どおりにすすめる。

追加のアプリのインストールが終われば、初期設定は終了。

その他やることといえば、各アプリからサインインサービスしていくこと。

基本これもスマホからQRコードを読み取ってサインインできるので、リモコンで操作するよりも簡単。

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●QD-OLED の圧倒的な色再現性！4K有機ELテレビの美麗さに驚かされる。

2年前にもQD-OLEDのBRAVIAの画質を体験したいるにもかかわらず、起動して観た瞬間からBRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」の圧倒的な映像美に驚かされる。

通常（WOLED）の有機EＬテレビとも異なる唯一無二の映像。

※左側が「XRJ-65A95K」、右側が「XRJ-65A95L」

QD-OLEDとしての基本性能は、「A95Kシリーズ」からピーク輝度が最大2倍に向上している。

どれだけ変わったのか？実際に確かめるために、A95KとA95Lを2台同じ場所に並べてその画質を比べてみた。

設定としてはわかりやすく画質モードを「ダイナミック」、明るさを最大、省電力設定はオフ。

（肉眼では特に）右側の「XRJ-65A95L」が確かに光を放つ部分の明るさが上がっていて、最も明るく発光している場所のピーク輝度がさらに高くなっていることがわかる。

夜景のような暗い部分と明るい部分の差が大きいシーンではその違いがさらによくわかる。

暗がりの階調表現は無論のこと、もはやこれが有機ELなのか？と思うくらいに、光の集まる部分のまばゆい映像は圧巻。

ちなみに、これらの画像を撮影するさいにはわかりやすくするためにカメラの露出を下げて撮影しているけれど、それでも白飛びするほどの明るさ。

全体的に明るいシーンを見比べても輝度向上の恩恵がわかる。

ただしあくまでも検証としての設定（ダイナミック、明るさ最大）比較であって、この状態で普段から視聴するのか？というとそれはまた別の話。

輝度の上限が上がったことで、好みに変更できる範囲がより広がるという意味ではBRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」の魅力は大きい。

QD-OLEDならではの白色のサブピクセルを使用しない発色のおかげで、輝度が高いときの色再現性は非常に高い。

そもそも「A95Kシリーズ」が劣っているわけではないのに、「A95Lシリーズ」はより明るくなって高輝度の色の階調の範囲は広いし、表現力は異次元に突入。

肉眼で観た感動が写真では伝えきれないことが非常にもどかしいと思うほど。

mini LED 液晶モデル・有機ELモデルと、好みによって選択肢はあるけれど、「A95Lシリーズ」で映したHDR動画だけは一度は観ておいても損はない。

もはやチートといってもいいほどの「A95Lシリーズ」。

次回は、もっと詳しく画質面で本当に変わったのか？を「A95Kシリーズ」と比較しつつ検証してみる。

＜A95L・ブラビア2024年モデル実機レビュー＞

QD-OLEDパネルを搭載した ソニー 有機ELテレビ フラグシップモデル「BRAVIA A95Lシリーズ」。ソニーストア実機レビューを交えて解説。

最新 2024年ブラビアに備わる「PS Remote Play」アプリ。 BRAVIA XR 4K有機ELテレビ「A95Lシリーズ」で、PS5とのPSリモートプレイを試してみた。

BRAVIA 2024年モデル の進化！ネックバンドスピーカー・イヤホン・ヘッドホンと直接つないで楽しめる3Dサラウンド（立体音響）、テレビスピーカーと同時音声出力。

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●BRAVIA ラインナップ

2024年モデル

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