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ソニー完全ワイヤレスイヤホン「PULSE Explore」、ゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」、ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM5」の3モデルで遅延比較。USBレシーバーとBluetooth LE Audio(LC3)のレスポンスの違いも明らかに。

完全ワイヤレスイヤホン「PULSE Explore™ ワイヤレスイヤホン」の登場したことで、ゲーミングヘッドセット「INZONE Buds」とともに、ゲームプレイに最適なヘッドセットが充実。

ワイヤレスという快適さのみならず、映像と音声とのズレ、いわゆる遅延はゲームの勝敗や動画制作の実用に直結するところ。

今回は、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンの主要な3モデル「PULSE Explore」、「INZONE Buds」、「WF-1000XM5」に焦点を当てて音声の遅延について検証してみる。

・PULSE Explore ワイヤレスイヤホンCFI-ZWE1J | PlayStation(R)5 | ソニー
・INZONE Buds | ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) | ソニー
・WF-1000XM5 | ヘッドホン | ソニー

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●完全ワイヤレスイヤホン3モデル音声遅延検証

3モデルの完全ワイヤレスイヤホンについての音声出力の特徴は以下のとおり。

接続方法によっては低遅延が特徴なものもあれば、汎用性を重視した接続方法もいくつか存在する。

PULSE Explore™ ワイヤレスイヤホン CFI-ZWE1J
・PlayStation Link接続:独自2.4GHzワイヤレス、低遅延
・Bluetooth接続:従来Bluetooth接続(AAC、SBC)、遅延あり

ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE Buds WF-G700N
・専用USBレシーバー接続:独自2.4GHzワイヤレス、低遅延
・Bluetooth接続:Bluetooth LE Audio接続(LC3)、低遅延

ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM5」
・Bluetooth接続:Bluetooth LE Audio接続(LC3)、低遅延
・Bluetooth接続:従来Bluetooth接続(LDAC、AAC、SBC)、遅延あり

 

低遅延とされる接続は全部で3種類で、PlayStation Link、専用USBレシーバー、Bluetooth LE Audio

逆に遅延の大きいとされる接続は、従来のBluetooth接続(LDAC、AAC、SBC)となる。

aptX Low Latencyのように、従来Bluetooth接続でも低遅延とされるものはあるものの、ソニー製品には採用されていないためここでは比較対象に入っていない。

さて実際に低遅延や遅延がどの程度のものなのか?を検証してみる。

動画の映像と音声の遅延の検証方法について、単純に”遅延テスト用の動画”をスマホで再生すれ良いと思っていた。

ところが、動画再生をしたさいに、ソフト的に音声とタイミングを合わせるために映像を遅らせる処理をしている場合があることが発覚。

イヤホンのレスポンスを検証するには向いていないので、スマホ(Xperia 1 V)を使って音声を出力した機器との遅延タイミングを計測することにした。

やり方は、スマホ(Xperia 1 V)に流れる動画をカメラで撮影、それと同時にスマホと接続したヘッドセットから出力される音声を録音。

検証した機器と出力方法

音が鳴った瞬間の動画の進むタイミングを確認してみた。

接続する検証機器と出力方法は以下の通り。

 

Xperia 1 Vスピーカー
スマホのスピーカーからの直接出た音。(スピーカーの音を遅延0msとする

②「PULSE Explore」PlayStation Link USBアダプター
スマホのUSB Type Cからハブを接続して、USBアダプター接続

③「PULSE Explore」Bluetooth接続
ヘッドセットをスマホとBluetooth(コーデック:AAC)接続

④「INZONE Buds」USBレシーバー
スマホのUSB Type CからUSBレシーバー接続

⑤「INZONE Buds」Bluetooth LE Audio接続
ヘッドセットをスマホとBluetooth LE Audio(コーデック:LC3)接続。

⑥「WF-1000XM5」Bluetooth LE Audio接続
ヘッドセットをスマホとBluetooth LE Audio(コーデック:LC3)接続。

⑦「WF-1000XM5」Bluetooth接続
ヘッドセットをスマホとBluetooth(コーデック:AAC)接続。

⑧「WF-1000XM5」Bluetooth接続
ヘッドセットをスマホとBluetooth(コーデック:LDAC)接続。

検証結果

検証してみた動画の様子は上のとおり。

実際に録画した動画を1/4 のスピードにしているので映像と音のズレのタイミングがよりわかりやすいはず。

ちなみに、Youtubeの設定(歯車アイコン)から再生スピードを0.25倍(1/4)すると、さらに体感として遅延の有無を感じやすいので参考までに。

Xperia 1 Vスピーカー:約 0ms

②「PULSE Explore」PlayStation Link USBアダプター:約 0ms
③「PULSE Explore」Bluetooth(AAC)接続:約 300ms

④「INZONE Buds」USBレシーバー:約 0ms
⑤「INZONE Buds」Bluetooth LE Audio(LC3)接続:約 110ms

⑥「WF-1000XM5」Bluetooth LE Audio(LC3)接続:約 30ms
⑦「WF-1000XM5」Bluetooth(AAC)接続:約 350ms
⑧「WF-1000XM5」Bluetooth(LDAC)接続:約 330ms

スマホ本体のスピーカーの音を基準に0msとしている。

スピーカーの音声と同等となるのが、PlayStation Link接続INZONEのUSBレシーバー

それに次いでBluetooth LE Audio(LC3)接続が低遅延。

Bluetoothでも従来のAAC、LDACでは遅延が大きくなっているのがわかる。

今回撮影した動画は60pで記録しているため、1フレーム(約16.6ms)程度の測定誤差があるため、遅延がほぼ0となるように見える。

PULSE Explore」PlayStation Link USBアダプターINZONE Buds」USBレシーバーがゲームに向けといわれる所以がここにある。

INZONE Buds」Bluetooth LE Audio(LC3)接続Bluetooth LE Audio(LC3)接続については遅延はあるとしても、致命的になるほどの遅延にならないという意味ではゲームプレイとしても利用できる範囲内とも受け止められる。

はっきりしたことは、従来のBluetooth規格(SBC,AAC,LDAC)では撮影時から操作と音のズレが体感としてわかるし、レスポンスを重視するゲームやそのほかの作業には向かないことを実感。

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●確実な接続性、安定性、音声低遅延で利用できる独自規格の接続はゲームにおいて最高の環境。

ゲームなど映像と音声の同期が重要な場面では、従来のBluetoothが実用に耐えないことはわかってはいたけれど、Bluetooth LE Audio(LC3)や独自2.4GHz USBトランシーバーが本当に使いものになるのか?という疑問。

今回試してみた検証の結果からしても、独自2.4GHz USBトランシーバーや、Bluetooth LE Audio(LC3)の遅延の少なさは突出している事がはっきりわかった。

有線接続が最良とはいえ、ワイヤレスでも独自2.4GHz接続やBluetooth LE Audio(LC3)でのワイヤレス接続であれば体感としては使い物になるというレベル。

USBレシーバーを利用するPULSE Exploreや、INZONE Budsは、USBさえ挿してしまえば使えるという手軽さがあるし、Bluetooth LE Audio(LC3)では対応スマートフォンを手に入れる大変さはあるものの、レシーバーなしに単独でつながる利点がある。

デュアルデバイス接続に対応しPlayStationを中心としてPC/Macで利用するのに適したPULSE Explore、長時間駆動やレシーバーがUSB Type-Cでモバイル機器にも接続しやすいINZONE Buds、圧倒的な音質・ノイキャンを搭載してBluetoothの様々な規格で利用可能なWF-1000XM5

どのモデルも基本性能は高いので、自分の使用環境や好みに合わせて選ぶと良いはず。

<参考>

・2.4GHzワイヤレス接続は本当に低遅延なの?ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9 / INZONE H7 / INZONE H3」を、Bluetooth接続などと視覚的にわかりやすく比較してみる。

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●ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット


ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM5」
カラーバリエーション:ブラック、プラチナシルバー
オープン価格
ソニーストア販売価格:41,800円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●3メーカー保証内容3年(無償)
●ヘッドホンケアプランワイド(有償)

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●PlayStation 5向けヘッドセット関連製品


PULSE Explore™ ワイヤレスイヤホン CFI-ZWE1J
ソニーストア販売:29,981円(税込)
発売日:2023年12月6日(水)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


PULSE Elite ワイヤレスイヤホン CFI-ZWH2J
ソニーストア販売:18,981円(税込)
発売日:2024年2月21日(水)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

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●ゲーミングギアブランド「INZONE™」ラインナップ


ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE Buds
WF-G700N

カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
オープン価格
ソニーストア販売価格:29,700円(税込)
●メーカー保証内容3年
●ヘッドホンケアプランワイド加入可能
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

・INZONE初NC対応完全ワイヤレスイヤホン「INZONE Buds」実機レビュー。低遅延、長時間駆動と負担の少ない装着性、USB Type-Cレシーバーの汎用性が高いゲーミングイヤホン。


ワイヤレスゲーミングヘッドセット INZONE H5
WH-G500

カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
オープン価格
ソニーストア販売価格:25,300円(税込)
●長期保証<5年ベーシック/5年ワイド>加入可能
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

・ワイヤレスゲーミングヘッドセット「INZONE H5」実機レビュー。Bluetooth非搭載で、低遅延のUSBレシーバーと有線接続。「INZONE H7」で20%軽量化、長時間ゲームプレイの快適さを目指したヘッドセット。


ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE H9
WH-G900N/WZ

オープン価格
ソニーストア販売価格:36,300円(税込)
●長期保証<5年ベーシック/5年ワイド>加入可能

●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


ゲーミングヘッドセット INZONE H3
MDR-G300/WZ

オープン価格
ソニーストア販売価格:12,100円(税込)⇒9,900円(税込)
●長期保証<5年ベーシック/5年ワイド>加入可能

●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

・ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9」 /「INZONE H7」/ 「INZONE H3」実機レビュー。ゲームに集中できる快適な装着感とのめりこめる没入感。2.4GHzワイヤレスとBluetoothの2つ同時接続が超便利。
・2.4GHzワイヤレス接続は本当に低遅延なの?ソニーのゲーミングヘッドセット「INZONE H9 / INZONE H7 / INZONE H3」を、Bluetooth接続などと視覚的にわかりやすく比較してみる。

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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)


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