ソニーが基本的に好き!

「CP+2017」ソニーブースレポート(その1)。トロトロのボケ味と最新機能が合体したFE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」


神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で2017年2月23日(木)から26日(日)の4日間開催された「CP+(シーピープラス)2017」

出来るなら4日間滞在しつづけて、スペシャルセミナーとか全網羅したいくらいだったけど、今回行ってきたスケジュールは初日と二日目の2日間。


CP+2107のソニーブースは、強豪カメラメーカーが立ち並ぶなか、CANONブースと双璧をなす巨大な敷地面積を専有していて、いくら広いスペースだからって何をどう置くんだろう?という余計な心配は無用だった様子。

上記画像は、23日(木)の午前中オープン後のプレス入場だから少ないだけで、12時から一般開放してからはものすごい人に(;´∀`)



 
スペシャルセミナーは毎回人が溢れるほどの盛況っぷり。

加えて撮影体験コーナーが物凄く充実していて、新レンズ群でモデルさん撮影ができるのはもちろん、バスケットの試合を望遠の高速連写撮影したり、α7SⅡで夜景ジオラマ撮影できたり、プロのスタジオライティング体験と、たくさんの撮影シーンが用意してあって、どこで撮ったものでもすべて撮影データ持ち帰りOKだったので撮ってて楽しい楽しい。

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●丸くて柔らかいボケ味とイマドキの新機能が合体して強烈なインパクトを発揮するFE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」。

 
まずは、解像感とボケ味を極めるG Masterレンズのラインナップとして登場したFE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」

Aマウントレンズで最高のボケ味と評されていたSTF(Smooth Trans Focus)レンズ「SAL135F28」

羨ましくもあり憧れでもあったSTFレンズがようやくEマウント専用フルサイズとして出てきたからそりゃ気にならない訳がなく、真っ先に触りにいってみた。


ナノARコーティング、ED(特殊低分散)ガラス、非球面レンズを採用して、画面周辺まで高い解像性能を発揮する高い設計基準をクリアしたG Masterレンズと、STFレンズに内蔵される「アポダイゼーション(APD)光学エレメント」と11枚にもなる円形絞りというなめらかなボケを極めたともいえるこの組み合わせ。

そんなのEマウントのボディ持ってたら欲しくなるってものでしょ(;゚∀゚)=3ハァハァ


名前をど忘れしてしまいそうになるので、おさらい。

この”アポダイゼーション(APD)光学エレメント”というのは、レンズの周辺にいくほど通る光の量(透過光量)が少なくなる特殊効果フィルターのこと。

実物も展示してあったので覗いてみたら、真ん中は明るく透き通ってみえて、周りが暗くなっているように見えるもので、コレが絞り機構の近くに配置されている。


レンズを通しての結果としては、点像の輪郭を柔らかくすると同時に、二線ぼけの発生を抑制するので、ピントがあった面はキリッとシャープになりつつ、前ぼけや後ぼけのどちらにもなめらかな美しいぼけ味が得られるという理屈。


一例として、上の画像の左が一般的なレンズに現れる点光源で、右がSTFレンズ「SEL100F28GM」の点光源。

点光源でよくありがちな、ボケのなかに年輪のような模様がでてしまう「年輪ボケ」や、丸くなくレモンのような歪んだ形になってしまう「口径食」が出にくいというのが際立った特徴。

撮影サンプルとして、手前にあった電飾を前ボケにして撮った作例で、中心部から周辺にむかってホワーっとしたボケ味で背景にとけこんでいる光の集合体が独特ななんとも雰囲気のある画になる。

これはとってもわかりやすい。


理解しておかないといけないのが、絞りリングにある”T”という文字。

ふつう絞りリングには、レンズ口径と焦点距離によって決まる[Fナンバー]が表記されているのだけれど、STFレンズは、「アポダイゼーション光学エレメント」を通り透過光量が減少するため、[Tナンバー]が表記されている。

実際にレンズを通って集まる光の明るさを表したものが[Tナンバー]で、露出を決める上では[Fナンバー]と同じになる。

また、STFの効果が得られるのはT5.6からT8までで、それ以上リングを絞ってしまうと、「アポダイゼーション光学エレメント」の特性をまったく活かせなくなるので注意。


ちなみに、Eマウントカメラは現状[Fナンバー]しか表示できないので、それはそのまま[Tナンバー]として理解すれば良いみたい。

それから、レンズリングにある、「マクロ域切り換え機能」が超便利。

中望遠のレンズは、ポートレート向きでもあるけれど、できれば花や草木にとまる鳥や虫だってとってみたくなる。

けれど、最短撮影距離が長いと、近寄るとちっともピントがあわなくて引いた画像ばかりでモヤモヤしてしまうこともしばしば。

「SEL100F28GM」だとマクロ域にすると、最短撮影距離0.57m、最大撮影倍率0.25倍の近接撮影ができるから、1本で2度オイシイ。

ついでに防塵・防滴設計だから外で扱うにも安心。


撮っていてとてつもなくありがたいのは、コントラストAF(オートフォーカス)像面位相検出AFの両方に対応していること。

AマウントのSTFレンズ「SAL135F28」はMF(マニュアルフォーカス)しかなくて、動きが早すぎると本当に全然まともな写真が撮れないなんてことにもなりかねない。

お約束で、撮影ブースでは、ソニーのカメラの超得意技といえる[瞳AF]をオススメされるのだけれど、まぁいとも簡単に瞳にピントがあって追従してくれるので撮った写真の失敗が異常なほどに少ない。

レンズのヨコに「フォーカスホールドボタン」があってここに[瞳AF]を割り当てていたらもはや最強。


フォーカス駆動には、圧電素子の超音波伸縮運動を利用してフォーカスレンズを駆動する「ダイレクトドライブSSM(DDSSM)」なので、静かなうえに高速・高精度にビシっとピントがあうから、撮るほうがなんと楽ちんなことか。

しかも、光学式手ブレ補正機構も搭載しているから、ボディ内手ブレ補正のないα7シリーズとかα6000/α6300でも安心して使えるというのもかなりのメリット。

撮って持ち帰った画像がピンぼけだとレンズ性能を知る以前にガックリしてしまうけれど、瞳にピントのあったガチピン画像が手元に残っているともう嬉しいったらありゃしない。

こんなチート機能使っちゃいけないんじゃと思ってしまうほど。

他メーカーユーザーのひとたちは、もしかしたら[瞳AF]機能と高速なAFっぷりにソニーのカメラのインパクトが物凄く残っているんじゃないかと思われる。

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●「SEL100F28GM」作例 CP+ 2017 ソニーブース

DSC07393
カメラ  : SONY ILCE-7RM2
レンズ : 「SEL100F28GM」 焦点距離:100mm
シャッター速度:1/100 絞り値:T5.6 露出補正:-0.7 EV ISO:160 ホワイトバランス:自動

・ちなつ さん #flickr

DSC07329a
カメラ  : SONY ILCE-7RM2
レンズ : 「SEL100F28GM」 焦点距離:100mm
シャッター速度:1/100 絞り値:T5.6 露出補正:-0.3 EV ISO:250 ホワイトバランス:自動

・高橋美咲さん #flickr

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α7R[瞳AF]のおかげで解像感キリリと映った瞳からその顔の申し訳なくなってしまうほどの肌のキメの細かさまで見えてしまって、そこから背景に滑らかにとろけていくボケ味の気持ち良いこと!

口径食をキにしなくて良い丸い点光源のふんわりの演出も楽しいし、ザワザワする2線ぼけも抑えられて柔らかい背景と主題をあわせた作例作りも楽しくなる。

AマウントのSTFレンズ「SAL135F28」も良いなーと思っていたけれど、なにしろMFしかなくて動きの少ない被写体を撮る時はまだどうにかなるものの、動き回る子どもとかを撮るのとか至難の業だったりして。

ところがまぁ「SEL100F28GM」つかってみたら、「フォーカスホールドボタン」でピピっと素早く、静かにピントがあって(しかも瞳AF)、スパッとシャッターがきれる事のありがたさたるや。

しかもマクロ切替で寄れるこの便利さ。防塵防滴も手ぶれ補正もあわせて、もう全部今の最新テクノロジーが詰め込まれてSTFレンズが使えるからそりゃ欲しくなるというもの。

そういや、去年勢いで「SEL85F14GM」買っちゃったなー、使い分けどうしようかなーと一瞬思ったけれど、このレンズはこのレンズで大好きだし、STFレンズは突出した特徴持ったレンズと考えれば良いし、使い分けしたらいいかな?と。

ようするにもっと使い込めって事だという結論に達して、次回に続く。

・「CP+2017」ソニーブースレポート(その1)。トロトロのボケ味と最新機能が合体したFE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その2)。軽くて小さい機動性とAFも速くて扱いやすいFE 85mm F1.8 「SEL85F18」
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その3)。動画撮影に特化したE PZ 18-110mm F4 G OSS 「SELP18110G」
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その4)。フラッシュを使ったプロのスタジオライティングを体験。
・「CP+2017」ソニーブースレポート(その5)。スピード撮影や暗所撮影といったαの性能を試せる撮影コーナーと充実しつつあるαのサポート。

・ぼけ味が最高になめらかなSTFレンズ「SEL100F28GM」、AFや手ブレ補正、マクロ切替を備える便利さと「G Masterレンズ」のクオリティをあわせもって登場。
・コンパクトで取り回しのしやすい大口径中望遠単焦点レンズ FE 85mm F1.8 「SEL85F18」が登場。
・スーパー35mm/APS-Cフォーマットで4K動画撮影に特化した電動ズームレンズ E PZ 18-110mm F4 G OSS 「SELP18110G」。
・「HVL-F43M」よりもコンパクトに光量アップした、電波式ワイヤレス通信対応 外付けフラッシュ「HVL-F45RM」。
・デジタル一眼カメラ α99IIと縦位置グリップに、レリーズのストロークを調整する有料のカスタマイズサービスを3月2日(木)から開始。

・これからカメラを初める人やより高みを目指す人へ、プロから学べるカメラスクール「α Academy(αアカデミー)」を4月から開講。

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●FE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」

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FE 100mm F2.8 STF GM OSS「SEL100F28GM」

メーカー希望小売価格:188,000円(税別)
ソニーストア販売価格:172,500円(税別)
●4月発売予定

『αフォトライフサポート専用ページ』

レンズ構成:10群13枚(APDエレメント含まず)
最短撮影距離:0.85m(マクロ切り換えリング0.85m-∞時)、0.57m(マクロ切り換えリング0.57m-1.0m時)
最大撮影倍率:0.14倍(マクロ切り換えリング0.85m-∞時)、0.25 倍(マクロ切り換えリング0.57m-1.0m時)
焦点距離イメージ:100mm / 150mm(APS-Cサイズ時)
フィルター径:φ72mm
大きさ:最大径φ85.2mm、全長118.1mm
質量:約700g

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●72mm径に対応するアクセサリー

0219m
MCプロテクター「VF-72MPAM」
希望小売価格8,400円+税
ソニーストア販売価格:7,880円(税別)

0219k
円偏光フィルター「VF-72CPAM」
希望小売価格16,800円+税
ソニーストア販売価格:15,880円(税別)

0219l
レンズフロントキャップ「ALC-F72S」
希望小売価格1,200円+税
ソニーストア販売価格:1,130円(税別)

・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」を、ソニーストア大阪で触ってきたレビュー。
・35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7RⅡ」、外観レビュー。
・ついに来たよ35mmフルサイズのコンパクトデジタル一眼Eマウント”α7”!
・やたらウキウキで、初めてα7/α7Rを持って撮影してきた!
・α7を持って、横須賀港に撮影に行ってみた。
・α7にマウントアダプター+望遠レンズで、呉港に撮影に行ってみた。
・かなり楽しみに待ってた「SEL55F18Z」が来たからα7他で撮ってきてみた。
・α7で、1/1ガンダムとストライクフリーダムを狙い撃つっ( ゚д゚ )!!!
・α7にあるとかなり重宝するカールツァイスレンズ「SEL2470Z」。
・Eマウント待望のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「SEL70200G」を使ってみよう!
・ダイナミックな広角からスナップまでを1本でこなせるフルサイズEマウントレンズ 「SEL1635Z」を使ってみよう。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。
 ・2015年8月8日(土)、福岡天神を歩きながらデジタル一眼カメラ”α7RⅡ”を初めて使ってみた。
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(横田基地友好祭2015 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(国営昭和記念公園 編)
・9月19日(土)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(銀座~築地、夜散歩 編)
・9月20日(日)、強行突破で「東京ゲームショウ 2015」に行ってきたよ!
・9月20日(日)、ソニークラスタのみんなで撮影会に行ってきたよ。(伊丹空港千里堤防 編)
・2015年10月15日(木)、「平成27年度自衛隊観艦式」の事前公開(体験航海)に行ってきたよ。
・フルサイズと明るいレンズの組み合わせで背景ボケを楽しめる、単焦点レンズ(FE 50mm F1.8) 「SEL50F18F」

・”αシリーズ”Eマウントカメラの性能を出しきれる待望の望遠ズーム(FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS)「SEL70300G」。
・キリっとした解像感とふんわりとろけるボケの柔らかさがキモチイイ! FE 85mm F1.4 GM『SEL85F14GM』と格闘しながら1ヶ月ちょっと使い続けてみた。
・さーさーの葉ーさーらさらー♪の七夕飾りを撮影散歩。(α7RⅡ+SEL85F14GM)
・ビシっと決まる解像感と描写力、ポートレートからスナップまでが1本で撮りやすい、単焦点レンズ Planar T* FE 50mm F1.4 ZA 「SEL50F14Z」。
・ソニークラスタのみんなで、熊本(大観峰・黒川温泉)に行ってきたよ。
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